日々の記録

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陋巷に在り (6) (新潮文庫)酒見賢一さんの「陋巷に在り」第6巻を読み終えました。

この巻では、ようやく顔回と孔子が動きました。子蓉(しよう)に操られた妤(よ)は、魯の都の雑人溜りから発生した暴動を楽しんでいます。妤の移動に合わせるかのように、騒乱の発生する場所も移動していきます。そこについに、顔回が現れました。顔回の前に立ちふさがったのは、守り人という使命すら忘れた五六でした。

そんな五六を、顔回はいきなり殴りつけました。普通の状態なら、体術に優れた五六が顔回の攻撃を受けることはあり得ません。しかし今の五六は、妤を通じて子蓉の媚術に落ちています。そんな状態だからこそ、顔回の打撃をかわすことができなかったのでした。

顔回に殴りつけられて、五六はようやく正気に戻りました。そして顔回は、ついに妤と対面しました。わずかの間に、妤の姿は変わり果てていました。子蓉の蠱術に落ちたことで、妤の生気は急激に使い尽くされていたのです。顔回はそんな妤を通して、再び子蓉と対決することになりました。

しかし妤を通しての戦いでは、子蓉に勝ち目はありませんでした。子蓉自身、そんな攻撃で顔回が倒せるとは思っていませんでした。しかし、妤が顔回の命を奪おうとした時、顔回はその攻撃を避けようとしませんでした。その一撃は、五六によって防がれましたが、顔回は妤によってなら命を落とすこともやむを得ないという覚悟がありました。それがさらに、子蓉を腹立たしくさせるのでした。

こうして顔回は、妤を救い出しました。しかし妤は消耗が激しく、このままでは死を免れません。そこで顔回は、妤を顔儒の里へと運ぶことにしました。ところが、その途中で顔回は異変を感じました。顔回は妤を五六に託して、自分は魯の都に残って何かをすべきだと感じたのでした。

その頃、費城の公山不狃(こうざんふちゅう)の元には、大きな革袋が送られてきました。戦いに先立ち、魯が何かを企んでいるようです。袋の中に人がいるのを察知した不狃は、外から袋を串刺しにさせました。その中にいたのは、魯の都で暮らしていたはずの不狃の年老いた両親だったのでした。

それを知った時、不狃は激しい怒りに取り憑かれました。それまで不狃は、費城から積極的に戦いに出ることなく、堅く守りを固めるつもりでした。しかし悪悦の仕掛けた悪辣な呪詛に、不狃は完全に陥ったのでした。そして不狃は、方針を変更して、徹底的に城から攻勢に出ました。その一方で、別働隊として叔孫輒(しゅくそんちょう)を裏道から魯の都へと向かわせます。

これに対する子路は、徹底した積極策で費の意表を突こうとします。当初の予定通り、不狃が守りをかためていれば、子路の無茶な作戦も効果を上げたかもしれません。しかし、不狃が城から出て戦ったことで、子路に率いられた魯軍は行動の自由を制限されて、不狃に攻め込まれることになったのでした。

不狃に率いられた部隊は、鬼神のような戦いぶりで魯軍を圧倒しました。そしてなんと、不狃の部隊は敵の部隊を強引にくぐり抜けて、魯の都へと迫ったのでした。子路に率いられた部隊の中では、子服の部隊のみが叔孫輒の別働隊に気づいていました。彼らは叔孫輒の部隊を追いますが、先行する部隊に追いつくことができません。

そして多くの兵を派遣して、警備が手薄になった魯の都が新たな戦場となりました。先に都に到着した叔孫輒の部隊は、貴族の屋敷が集まる一角を襲い、掠奪に走ります。それに遅れて、別方向から不狃の部隊も到着しました。不狃の部隊は疲労困憊しているはずなのに、鬼神に取り憑かれているためか疲れを知らない戦いぶりをみせました。

魯の都が攻め込まれることを察知した孔子は、定公や孟孫・叔孫・季孫と共に季孫の屋敷へと避難します。それを執拗に不狃が追い詰めます。そんな不狃に、孔子は自ら武器を手に立ち向かいました。そして孔子の放った矢によって、不狃にかけられていた呪術がとけました。それと共に、不狃とその兵を駆り立ててきた、異常な力は失われたのでした。

そこへ、ようやく軍を立て直した子路が到着しました。包囲殲滅されることを恐れた不狃は、叔孫輒と共に裏道を使って費に逃げ延びようとします。ところが、そのルートは子服の部隊が向かっています。費への道を絶たれた不狃と叔孫輒は、わずかな手勢だけを引き連れて、隣国の斉への落ち延びたのでした。

戦いの成り行きを見ていた悪悦は、再び顔回の姿を目にしました。しかし、顔回に気をそらされて、2人の間に戦いは起きませんでした。そして悪悦は、少正卯(しょうせいぼう)の屋敷へと帰ってきました。費兵の侵攻によって、少正卯の屋敷も襲われていました。もちろん悪悦は、それも承知の上でした。混乱の中で少正卯が命を落とせば、悪悦がその代わりを務めることができます。

しかし悪悦の目論見は、子蓉の想像を超えた力に阻まれました。なんと少正卯の屋敷を襲撃した者たちは、子蓉の手で惨殺されていたのです。子蓉の力は、今や悪悦をはるかにしのいでいるようです。しかし、悪悦はその事実を認められずにいます。

というわけで、この巻は前半の顔回と妤、五六の戦い。後半は鬼神のごとき不狃の戦いと、それに応じる孔子の戦いと読み応えがありました。とはいえ、顔回も孔子も自ら積極的に動いたのではなく、基本的に受け身だったのがじれったかったです。(^^;
須藤の退学問題の解決。しかし、物語最大の謎がクローズアップされてます!

佐倉できる限り他人と関わらないように、心を閉ざしていました。その一方で、佐倉はグラビアアイドル雫という、もう1つの顔を持っていました。2つの顔を持つことで、佐倉は心をバランスを保っていました。しかし、それが原因で変質的なストーカーにまとわりつかれることになったのでした。

そのことを、佐倉は勇気を出して綾小路に相談しようとします。しかし堀北と共に、須藤問題を解決しようとしている綾小路は、ゆっくりと佐倉の話を聞く暇がありませんでした。

綾小路と堀北は、暴行事件が起きたとされる現場にいました。そこで堀北は、あることに気がつきました。事件が起きた現場は、理科準備室にも近く、そこには危険な薬品も置かれています。それなのに、なぜか事件現場には監視カメラが設置されていなかったのです。カメラは何者かの意思で、意図的に外されていたのでしょうか!?

この事実を利用して、綾小路と堀北はCクラスの被害者たちに、ちょっとした罠を仕掛けました。彼らは、櫛田の名前を使って現場へとおびき出されました。そこで綾小路と堀北は、監視カメラの存在について話しました。すると、Cクラスの自称被害者たちは動揺しました。それを見て、綾小路たちはさらに一歩話を進めました。

最初は監視カメラの映像があるなら、それを証拠として提出すればいいと言っていた被害者たちでしたが、もしそれが問題とされて事実が明らかになれば、彼らは退学させられるかもしれないと脅されました。退学という言葉に、ついに彼らの心が折れました。龍園に携帯から連絡して相談しようとしますが、それは堀北に阻止されました。

そして綾小路は、すべてが丸く収まる方法を提案します。それは暴行事件などなかったことにすることでした。
Cクラスが暴行事件の訴えを取り下げれば、そもそも事件は最初からなかったことにできます。そうすれば、Cクラスの生徒も、挑発されたとはいえDクラスの須藤も、罪を問われることはないのです。

こうして暴行事件は、Cクラスが訴えを取り下げたことで、あっけなく解決しました。しかし、その代償としてCクラスの被害者に仕立てられた生徒たちは、龍園から手厳しい仕置きを受けることになったのでした。Cクラスの龍園は、Dクラスの切り崩しを手始めに、BクラスやAクラスも崩壊させようとしていたのです。しかし、その第一歩に失敗したことで、彼の計画は後退することになりました。

今回の事件解決の裏には、Bクラスの一之瀬と綾小路の連携もありました。監視カメラという高価な機器を設置するのに、綾小路は一之瀬のポイントを利用させてもらったようです。そのお礼を綾小路が一之瀬に言っている時、佐倉からの危機を知らせる連絡が入りました。佐倉を付け狙っていたストーカーが、ついに直接彼女を狙ってきたのです。

佐倉を狙っていたのは、デジカメを修理に出した時に妙に佐倉に粘着していた店員でした。店員に押し倒されて、乱暴されそうになった佐倉でしたが、ギリギリのところで綾小路と警官を引き連れた一之瀬が現れて救われました。他人との関わりを拒否してきた佐倉でしたが、綾小路に連絡先を伝えていたことで、すぐに居場所を知ることができたのでした。

事件がうやむやになった後、堀北は茶柱先生に呼び出されました。Cクラスの訴えが取り下げられたことを伝えた茶柱先生は、その背後で暗躍した綾小路に堀北の注意を向けました。本当はものすごい実力を持っているのに、なぜかDクラスにいる綾小路。彼はいったい何のために、あえてDクラスにいるのでしょうか!?

そして綾小路に、再び生徒会長が接触しました。生徒会長も、今回の事件の背後に綾小路の工作があったことを見抜いていました。生徒会長は、空いている書記のポストを綾小路に提供して、彼を自分の支配下に取り込もうとします。しかし、綾小路は、そんな生徒会長の申し出も断りました。

物語も中盤を迎えて、主人公の綾小路という一番大きな謎がクローズアップされてきました。彼の幼い日の記憶らしき映像では、特別に集められたらしい少年少女が病院のような施設に収容されていました。その時すでに、綾小路は他人をただ冷静に観察する姿をみせていました。それは綾小路が、本来持っていた特性なのでしょうか。それとも、何者かによって意図的に植え付けられた特性なのでしょうか。
新型機の模擬戦と、国王の継承が行われるお話でした。

エルが新たに開発したシルエットナイトは、模擬戦の観戦に集まった人々の度肝を抜きました。そして、いよいよ模擬戦が開始されます。ラボの作り上げたダーシュ部隊は、堅実な設計に加えてシルエットナイトを操る騎士たちも精鋭が集められています。対するエルたちは、荒削りながら大胆な設計のシルエットナイトを、エルたち自身が操ります。

戦いの先陣を切ったのは、アディとキッドが操る人馬一体形のシルエットナイトです。そのスピードは、ベテランの騎士たちさえ驚かせるものがありました。これに対して、対戦相手は3体のダーシュで応戦しようとします。そこにいきなり飛び込んできたのは、エルの操る機体でした。この機体は、なんと飛行能力を備えていたのです!

とはいえ、飛行能力の実現には大量のマナを消費するようで、一撃した後はエルはしばらく戦いから遠ざかることになりました。その間に、アディ&キッド、エドガーとディーの強化されたシルエットナイトが激戦を繰り広げます。

アディ&キッドと戦う騎士たちは、最初こそそのスピードに圧倒されていましたが、相手をシルエットナイトではなく魔獣だと認識することで、すぐにそのスピードにも対応してみせました。エルの1撃で相手は2体になっていましたが、2対1の戦いにアディ&キッドは苦戦しています。

エドガーの機体は、防御力を重視した設計のようです。単に防御を強化しただけでなく、隙を見て盾の間から敵に攻撃を仕掛けることができるようになっていました。しかし敵のリーダーは、そんな盾の防御の手薄なところを的確に狙って攻撃してきます。

またディーは、パワーを活かした攻撃で相手をねじ伏せようとしていました。しかし、戦い慣れた相手に、やはり苦戦を強いられます。

そこにマナが復活したエルが、再び突撃します。エルの機体は、単に飛行できるだけでなく、敵の魔法砲撃をかわす機動力も持っているのが凄いです。

こうしてエルたちは、ラボの新型機+精鋭騎士団と互角の戦いをしてみせました。エルの新型機は、かなり荒削りですが、ラボでさらに改良を加えれば、より完成された機体になりそうです。

戦いの後、ラボの工房長がエルの元に駆け寄ってきました。何か文句を言われるのかと思えば、工房長はエルが生み出した新たな技術に興味津々なのでした。そんな工房長と、エルは意気投合するのでした。どうやら2人は、ロボヲタという点で通じるものがあったようです。(^^;

ここから一気に時は流れます。あっという間に、エルたちはライヒアラ騎操士学園を卒業することになりました。その後は、銀鳳騎士団の本拠地で新型のシルエットナイトの開発を続けています。

そしてフレメヴィーラ王国にも、国王の交代という事件がありました。これまで国を支えてきたアンブロシウスは退位して、その息子のリオタムスが王位を継ぎました。そんな中、エルはアンブロシウスとその孫・エムリスの招きを受けました。
退位した時に、アンブロシウスはそれまでの機体を新たな国王に譲り渡していました。そこでエルに、自分専用の新たな機体を製作して欲しいと言うのです。それと共に、かなりの暴れん坊らしいエムリス王子の機体も製作することになりました。

こうしてエルは、2人の王族のために金獅子と銀虎という2体のシルエットナイトを作り上げました。このシルエットナイトは、王族機ということもあり防御力を重視しつつ、2人の要望どおりパワーを重視した設計になっていました。

この2体のシルエットナイトをめぐって、まさかの祖父と孫対決が勃発しました。(^^;
どちらも金獅子がいいと言って譲らないのです。そして2人は、模擬戦で決着を付けることになりました。老いたとはいえ、アンブロシウスの優れた騎士としての資質は衰えていませんでした。そんなアンブロシウスに、エムリスは予想外に圧倒されます。

しかしエムリスも外の国で修行を積んできたらしく、簡単には引き下がりません。勝負は気合いでアンブロシウスを押し込んだ、エムリスの勝利となりました。でも、どうやらアンブロシウスは少しは手加減していたようです。見かけは金と銀と違う2機のシルエットナイトですが、その性能は同一なのでした。

これで終わりかと思ったら、最後になんだか不思議な女性が登場しました。彼女の正体は何者で、何を企んでいるのでしょうか。

今回は、模擬戦だけで終わりかなと思っていたのですが、予想外にお話がサクサク進んで驚きました。
次回からは、また新たな展開がエルたちを待っているようです。
新作ゲームの発表を前に、青葉に売り上げという大きなプレッシャーがのしかかるお話でした。

うみこに教わりながら自作ゲームを開発していたねねでしたが、ついにそのゲームが完成しました。完成したゲームを、ねねは青葉やほたるに見せようと思いますが、それはかなり緊張することでした。特に青葉は、普段から本格的なゲームの製作に関わっているので、余計にねねは緊張してしまうのでした。

そして青葉とほたるは、ねねのゲームをプレーしてみます。タイトルは3Dで凝っていましたが、さすがにゲーム本編まで3Dとはいきませんでした。グラフィックもねねが自分で描いたので、かなりしょぼいですが、一生懸命に作ったということはゲームから伝わってきます。

学生の頃って妙な自信にあふれていますが^^;、いざ何かを作ろうとすると、自分の目指すものと実力の差を思い知らされて、壮大な構想だけで完成しないことも少なくないと思います。(経験談かも^^;)

今回ねねが、いろいろと力の及ばないことを認めつつも、ちゃんと1つの作品としてゲームを作り上げたことは凄いと思いました。何も作り上げない人は、厳しい批評にさらされることはない代わりに、それを踏み台にして次はさらにいいものを作ろうと思うこともないので、この差は大きいと思います。

「徒然草」だったと思いますが、何かに上達する人は、うまくなってから人に見せようと思う人ではなく、周りに笑われながらも作り続ける人という話がありましたが、本当にそうだなあと思います。

そして青葉も、大きな仕事を迎えようとしていました。新作ゲームを紹介するための、キービジュアルを作成することになったのです。自分の描いた絵がゲームを売り上げを左右するかもしれないと、青葉は大きなプレッシャーを感じます。それでも、周囲に励まされていい仕事をしようと頑張っています。

ところがそこに、思わぬ横槍が入りました。出資者の意向で、キービジュアルは青葉ではなくコウが描いて欲しいと要求があったのです。ディレクターの葉月は、その決定を受け入れていましたが、コウにはその決定が納得できません。かって新人だったコウが、キービジュアルを担当したことがあったからです。

しかし、昔と今では状況が違いました。コウの新人の時は、製作予算も少なく、うまくいったら儲けものくらいの製作でしたが、今では規模も大きくなり出資者も利益が出ることを目標としているのです。そのために、利用できる手段はすべて使い、絶対にこの新作をヒットさせようとしていたのです。

それがわかっても、やはりコウは納得しません。そしてコウは、青葉に意見を求めました。青葉は迷いながらも、コウがキービジュアルを担当するのはやむを得ないと思っていました。しかし、それでは青葉の気持ちがおさまりません。そこで青葉は、キービジュアルをかけてコウとコンペをさせて欲しいと提案しました。コンペが行われても、すでに決まった出資者の決定は動かせません。それでも青葉は、悔いを残さない道を選んだのでした。

そして一週間後に、コンペが行われることになりました。青葉は苦心しながらも、自分なりにPECOの魅力を伝えようと頑張りました。ようやくあと少しで完成という時、青葉はコウの描いた絵をみせてもらいました。コウの描いた絵は、青葉が描いたものとは比べものにならないクオリティでした。コウとの実力や経験の差は、やはり大きかったのです。

それでも青葉は、最後まで自分の絵を完成させました。結果的に、キービジュアルに青葉の絵が採用されることはありませんでしたが、今の自分のすべてを出し尽くしたことで青葉は納得できたようです。

というわけで、今回はいつもの軽い百合話ではなく、仕事に取り組む姿勢が描かれた、とてもよいエピソードでした。(^^)
激闘東太平洋海戦〈4〉―覇者の戦塵1943 (C・NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第12作、「覇者の戦塵 激闘 東太平洋海戦(4)」を読み終えました。

ミッドウェイから発進した、5機の機種のバラバラな偵察機は、それぞれの索敵線に沿ってアメリカ軍の機動部隊を探しています。その中の二式陸上偵察機が、ついにヨークタウン型の空母を発見しました。しかし後方には、さらに別の空母機動部隊が存在する可能性があります。

その間も、ミッドウェイでの日米の激闘は続いていました。これ以上の部隊の上陸を阻止したい日本軍でしたが、制空権を奪われ、砲撃陣地を次々に破壊されて、有効な対抗手段がありません。それに対して、米軍はシャーマン中戦車をさらに揚陸して戦力を増強しています。

さらに敵機動部隊の所在がつかめず、ミッドウェイ方面に向かった第三艦隊司令部は方針を決めかねていました。状況を打破するために、索敵機を発進させようとしたところに、さらなる情報が届きます。司令部の予測してない地点に、空母2隻をともなう米艦隊が存在するというのです。

ミッドウェイの日本軍は、増援されたシャーマン中戦車に苦戦しています。そんな中、索敵に向かった偵察機がミッドウェイへと帰還してきました。しかし、着陸する滑走路が戦場となっている上、上空には米軍機の姿もあり、着陸は困難を極めます。帰還機に犠牲が出る中、日本軍は高角砲を対戦車砲に転用して、迫り来るシャーマン中戦車に応戦します。これが予想外の戦果を上げて、米軍は一時的に撤退していきます。

その夜、蓮見大佐は思いきった夜襲作戦を実行しました。ミッドウェイに残された攻撃機を使って、輸送船団を攻撃しようというのです。例によって無茶な^^;蓮見大佐の作戦ですが、ミッドウェイ近海に潜んでいた蛟龍も戦いに加わり、空母と駆逐艦を撃沈する戦果を上げたのでした。

その頃、第三艦隊の索敵機は、米軍の機動部隊を補足していました。続いて到着した攻撃部隊が、次々と空母を狙って攻撃を仕掛けます。しかし敵の対空防御は強力で、攻撃部隊は攻撃ポイントに入る前に数を半減させてしまいました。それでも続く第2波による攻撃で、何発かの打撃を空母に与えました。しかし米空母の防御力は高く、この程度の打撃では早急に修理を行い、すぐに戦線に復帰してきそうです。

さらなる決定的な打撃を与えるために、第三艦隊は第三波の攻撃を実行することになりました。しかし、日没が近づくこの時間帯の攻撃は、攻撃機の帰還が困難になるという不安要素もあります。それでも第三波の攻撃によって、日本軍はついに空母を撃沈しました。

しかし、日本軍の受けた打撃も小さなものではありませんでした。攻撃を受けた空母から発艦した攻撃部隊の襲撃を受けて、旗艦空母の加賀が失われたのです。結果的に今回の戦いで、日本軍は空母1隻、アメリカ軍は3隻の空母を失うことになりました。戦果だけ見れば、日本軍の圧勝ですが、工業力の差を考えれば、貴重な空母を失った日本軍の影響も小さなものではありません。

そしてこの戦いの後、ついに日本軍はミッドウェイから撤退することになりました。日本軍の撤退ぶりは、徹底的なもので、破壊された米軍機や海底に設置された通信用ケーブルにまで及びました。そして最後に魚住上飛曹が言った一言が、この戦いのすべてを語っていると思いました。「撤収するくらいなら、最初から上陸などしなければよかったのに」。

というわけで、4巻に渡って続いた激闘もついに終了です。この戦いでは、電探がますます重要な役割を果たすようになりました。米軍では、電探と連動した射撃管制システムも当たり前のものになりつつあります。さらに米軍は、電探の妨害装置の開発にも成功しています。日米の開発力・工業力の差が、これからの戦いに大きく影響してきそうですね。
リコのお母さんが、凄腕の探窟家だったことがわかるお話でした。

不思議な縁で出会ったリコとレグ。レグの正体は、完全に謎に包まれています。探窟された遺物を集めた図鑑にも、レグのような遺物についての記載はありません。もしかすると、レグは超一級品の遺物なのかもしれないのでした。

しかし、このままリコの部屋に隠していたのでは、いずれリーダーにレグの存在を知られてしまいます。そこでリコたちは、ちょっとした作戦を実行しました。レグを孤児として、正式に孤児院のメンバーにすることにしたのです。他の子とは違う不思議なところがありましたが、何とかレグは孤児院の一員になることができました。

そんな中、殲滅のライザと呼ばれた凄腕の探窟家の遺品が、アビスで発見されました。そのライザこそが、リコのお母さんだったのでした。そしてリコ自身も、普通ではない生い立ちを持っていました。なんとライザは、リコを身ごもったままアビスへと向かったのです。リコが生まれたのは、アビスの底だったのでした。

リコは普段、眼鏡をかけています。しかし、それは視力が悪いからではなく、アビスの底で受けた呪いの影響で頭痛や吐き気がするからでした。それを抑えるために、リコは眼鏡をしているのでした。

伝説の探窟家であるライザの遺品が見つかったことで、街はお祭り騒ぎです。母の遺品として、世界にも数人しか持つ者がいない白笛を手にしたリコでしたが、それを見つめるリコは元気がありません。リコを妊娠していると知りつつ、アビスへ降りたライザにとって、自分はどんな存在なのかと思い悩んでいたようです。

そんなリコを元気づけてくれたのは、ライザの弟子でもあったリーダーでした。リコを妊娠してライザがアビスに向かった時、他の遺物を狙う勢力との戦いで仲間のほとんどを失っていました。そんな中でライザは、超一級品の遺物を見つけて、リコを出産しました。しかし、そのままでは赤ん坊のリコはアビスの底で生きていることはできません。

そこでライザは、アビスの呪いを避ける遺物を使ってリコを守りました。しかし、リコを入れた遺物は重く、超一級品の遺物を一緒に持ち帰ることはできません。そこでライザは、遺物ではなくリコを地上に連れ帰ることを選びました。ライザにとっては、超一級品の遺物よりもリコの方が価値があるものだったのです。

それを聞いたリコは、ようやく元気になりました。そしてレグと共に、お母さんの残した手記を探窟家組合に見せてもらいに行きました。この手記は普通は厳重に保管されていて、一般の人は閲覧することができません。しかしリコがライザの家族だったことで、閲覧を許されたのです。

ライザの残した手記には、今まで目にしたこともないものばかりが描かれていました。しかし、その中の1枚にレグとよく似た少年のような姿がありました。ライザは、アビスの底でレグと出会ったのでしょうか!?

というわけで、リコのお母さんのライザは、かなりとんでもない人でした。(^^;
その娘であるリコも、やっぱりとんでもない探窟家になるのでしょうか。今回驚いたのは、前回リコが口にした孤児院の院長先生の恥ずかし〜いおしおき"裸吊り"が描かれていたことです!(^^; 深夜アニメとはいえ、こんな過激な場面をよく描いたなあ。
陋巷に在り〈5〉妨の巻 (新潮文庫)酒見賢一さんの「陋巷に在り」第5巻を読み終えました。

前巻で子蓉(しよう)の蠱術に陥った妤(よ)でしたが、そんな妤を救おうとするうちに五六も子蓉の術に陥ります。妤と違い、五六は媚術に対する心得もあったのですが、妤への恋心と師匠である顔穆を失った隙を突かれて、いつの間にか媚術に取り込まれていました。

この術の怖さは、かかっている本人は自分の意思で行動していると思っていることですね。周囲から見たら異様な行動も、本人にとっては必然だと知らず知らず思わされてしまう。本当に恐ろしい術ですね。

一方、孔子が進める三桓家の3つの城を破壊する謀略にも支障が生じていました。公山不狃(こうざんふちゅう)の希望を受け入れて、費の前に郈城(こうじょう)が破壊されました。ところが、次は費城となったところで、公山不狃が孔子に不信感を持ったのです。

その原因は、悪悦にありました。孔子と公山不狃の連絡役を務める公伯寮は、悪悦の術にかかって役を果たしていませんでした。それどころか、悪悦の策略によって、孔子が公山不狃に無茶な要求をしたように装われていたのです。こうして孔子の知らないところで、孔子と公山不狃の関係はどんどん悪化していたのでした。

しかし、そんな悪悦の行動は、少正卯(しょうせいぼう)の意図するところではありませんでした。しかし、顔儒との戦いで重傷を負った少正卯には、悪悦を止める力はありません。子蓉に翻弄されながら、少正卯はただ歯がみするしかありませんでした。

その間にも、費城の破壊に向けて魯の都からは、費に向けて多数の兵士が派遣されようとしていました。費に大勢の兵士が赴くために、都の警備は手薄な状況になっていました。そんな中、孔子の部下である申句須(しんくしゅ)と楽頎(がくき)は、都の警備を任されていました。

都を見回っていた2人は、雑人溜りと呼ばれる旅芸人や巫祝のたまり場に、不穏な様子があることを知りました。それを裏で操っているのは、なんと妤でした。妤は子蓉の蠱術に完全に取り込まれて、いつの間にか雑人溜りの首領のような立場になっていたのです。そんな妤に協力するのは、妤を通して子蓉の術に絡め取られた五六です。

いよいよ費城に軍勢が向かう中、悪悦は公山不狃の元を訪れていました。悪悦は自らの策略に、公山不狃たちが踊るのを楽しんでいました。そして悪悦は、思い切った策略を公山不狃に話しました。このまま費城に籠城するのではなく、間道を通って魯の都に攻め込むべきだと訴えたのです。

ところが、悪悦の話術に不審を抱き始めた公山不狃は、悪悦の思い通りには踊りませんでした。陽虎の一件もあって、今では費城に立てこもることになった公山不狃でしたが、魯の国に対する忠誠心は失われていなかったのです。自らの術が破れたと知った悪悦は、これまでの態度を豹変させて冷酷な態度を取りました。子蓉と比べると、このあたりが悪悦が詰めが甘いというか、小者な感じですね。(^^;

というわけで、今回は顔回の出番はほぼなく、悪悦の陰謀と子蓉の媚術が状況を思わぬ方向に動かしていきました。
それに対して何も手を打てない孔子や、相変わらずぼ〜っとした生活を続けている顔回が歯がゆいですね。
今回は、サンドイッチ論争^^;とじゃがバターなお話でした。

アレッタは、洋食のねこやで働く日には、シャワー浴びてウェイトレスの衣装に着替えます。ここでふと気になったのですが、アレッタが着ているウェイトレス衣装ってどうやって入手したのでしょうか!?(^^; やっぱり店長がどこかで買ってきたのかなあ。・・・服を買っている店長の姿を想像すると萌えるかも。(笑)

異世界の食材は、こちらの世界と似たものもあるようです。その1つが、ジャガイモです。でもアレッタは、ジャガイモにいい思い出がありません。ひもじい時に、何とか口にすることができたのが、ジャガイモだったからです。
そんなアレッタの事情を知った店主は、簡単にできておいしいジャガイモ料理を教えてくれることになりました。

でも、その前に。今回は今までに登場したキャラが次々にやって来て、サンドイッチ論争が始まりました。(^^;
みんな「洋食のねこや」に来る時は、たいてい同じ料理を注文しますが、好きな食材をサンドイッチにしてもらい持ち帰ってもいました。サラとハインリヒのメンチカツとエビフライから始まり、カツサンドに照り焼きサンド、フルーツサンドにカスタードサンドと話は膨らみます。

でもみんな、基本的には他人の話を聞かず^^;、自分のサンドイッチが一番おいしいというところは譲りません。こういうことは、洋食のねこやではよくあることのようです。騒ぎの中、リザードマンさんが淡々とオムライスとオムレツ3個持ち帰りでを連発していたのが笑えました。

最後のお客であるビーフシチューの赤の女王が帰って、ようやくお店は1日の仕事を終えました。乱れ飛んだ注文に、アレッタはかなり疲れたようです。そんなアレッタに、店主は約束通りじゃがバターを作ってくれました。これなら異世界に帰った後、アレッタが自分で作ることもできそうです。

幸せそうにじゃがバターを食べるアレッタの表情もよかったですが、それ以上にじゃがバターの描写がおいしそう!(^^)
覇者の戦塵1943 激闘 東太平洋海戦3 (C★NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第12作、「覇者の戦塵 激闘 東太平洋海戦(3)」を読み終えました。

この巻では、ついにミッドウェイに上陸したアメリカ軍と、それを阻止しようとする日本軍が激突します。
日本軍の予想に反して、アメリカ軍はミッドウェイ環礁の南ではなく、北から侵攻を開始しました。アメリカ軍は、水陸両用車両まで投入してきました。それを迎え撃つ日本軍の思わぬ力となったのは、前巻でミッドウェイにたどり着いた、傷だらけの駆逐艦・天霧でした。

先の戦いで少なくないダメージを受けていた天霧でしたが、その砲塔はまだ一部が使えました。その砲撃が、アメリカ軍の上陸部隊を足止めする役に立ちました。しかし、そんな天霧は散発的に訪れる米軍の爆撃機の攻撃を受けて、さらにダメージを受けてしまいました。それでも天霧の橘川艦長は、最後まで戦い抜く姿勢です。

天霧の砲撃を誘導するために、陸上部隊として天霧から樟葉大尉らがミッドウェイ司令部に派遣されました。しかし司令部は混乱状態で、樟葉大尉らは足手まとい扱いでした。そんな大尉たちを活かしたのは、海兵隊でした。そして気がつけば、海兵隊の蓮見大佐を中心に、海兵隊・海軍・陸軍を混成した集団が出来上がっていました。蓮見大佐のやり方を知らない部隊は、その指揮ぶりに驚きますが、現実にそれが成果を上げるのを見て納得するのでした。

そして日本軍は、一時的にアメリカ軍の攻勢を押し返して、索敵のためにキ74特号機を発進させることに成功しました。さらに今回は活躍の機会がありませんでしたが、かって真珠湾で活躍した潜水艇・蛟龍に乗った酒巻中尉と稲垣軍曹のコンビ+3人の下士官も海中に潜んでいます。

さらにミッドウェイを狙う米機動部隊を目標に、第三艦隊が動いています。圧倒的な物量を投入して日本軍を駆逐しようとするアメリカ軍に、日本軍はどれだけ対抗することができるのでしょうか。

というわけで、今回はミッドウェイの日本軍の苦闘が描かれました。制空権と制海権をアメリカに握られて、ミッドウェイを守備する日本軍は絶望的な状況です。この戦いがどんな形で決着するのか、次巻が楽しみです!
あおいのバンドが、Blue Rock fesに出演することになるお話でした。

プリキュアもやりながら、あおいはバンド活動もがんばっています。そこへメンバーが、驚くような話を持ってきました。
あおいの憧れの岬さんも出演する、Blue Rock fesにあおいたちのバンドも出演できることになったのです。憧れの人と同じステージに立てると知って、あおいのテンションは上がるのでした。

そしてフェスの当日を迎えました。あおいたちは、執事の水嶌を伴って、高級車で会場に乗り込みました。そこへ、岬さんが現れました。岬さんは、あおいたちのバンドを知っていたばかりか、今回のフェスにあおいたちが出演できることになったのは、岬さんの推薦があったからでした。

以前、野外ステージでの演奏を見た岬さんは、それ以来あおいたちのバンドに興味を持っていたのです。ところが、岬さんと同じステージに立てるだけでうれしいと言うあおいの言葉に、岬さんはがっかりしたようです。岬さんは自分の崇拝者ではなく、共に競えるライバルとして、あおいたちのバンドを意識していたのです。

フェスのプログラムを確認したひまりは、2つのステージであおいと岬さんのステージが同じ時間に組まれていることに気づきました。無名のあおいたちの観客は常連さんばかりで、多くの観客は岬さんのステージに集まりました。その事実に、あおいは衝撃を受けるのでした。

それでも何とか、曲を披露しますが、いつものパワーがあおいにはありません。それが原因で、せっかく足を向けてくれた観客も、岬さんのステージへと流れていきました。演奏の後、あおいは口では実力の差だから仕方ないと笑いますが、心の中には納得できない思いが残ったのでした。

そんなあおいを励ますために、いちかたちはスイーツを作ろうとしていました。そこに空元気を装ったあおいが現れます。
今回はジュースを使ったグミを作ろうとしますが、材料の配合を間違えたのか、あおいのグミは歯ごたえがありすぎるものになってしまいました。

いちかはそれを、あおいらしいとフォローしますが、それがあおいを怒らせてしまいました。あおいから見たこのグミは、失敗作以外の何物でもなかったのです。そんなあおいの心の隙間を狙うように、ノワールの手下のエリシオが現れました。エリシオはカードの力であおいを操り、プリキュアの力を使ってフェス会場を破壊させようとしたのです。

それに気づいたホイップたちは、ジェラートの暴走を止めようとします。しかし、エリシオの放ったモンスターに邪魔されて、ジェラートに近づくことができません。ステージを破壊しようとするジェラートに、ホイップは訴えました。そこを破壊することが、本当にジェラートのやりたいことなのかと。

そのホイップの言葉で、ジェラートの動きが止まりました。そしてあおいは、自分の本当の気持ちを思い出しました。あおいは、ステージで岬さんにも負けない演奏をしたかったのです。それに気づいた時、あおいは正気を取り戻しました。
なぜかいったん変身を解除して^^;、あおいは再びプリキュアに変身しました。

怒りのジェラートの攻撃でモンスターの足をとめて、最後はパルフェがモンスターを浄化しました。こうしてプリキュアは、エリシオを追い払いフェス会場を守り抜いたのでした。

フェスが終わった後、あおいは岬さんに声をかけました。それは岬さんの期待した、ライバルとしての宣戦布告でもありました。そんなあおいの言葉に、岬さんはとても満足そうです。

というわけで、久々のあおいメイン回でした。憧れの岬さんとの共演に舞い上がり、ライブで実力の差を思い知らされ、水嶌の容赦ない言葉に動揺するあおいの心の動きが丁寧に描かれていて、見応えのあるお話でした。(^^)
次回は、ひまりがメインのお話のようですが、予告を見た限りでは作画がかなり微妙なのが気になりました。