日々の記録

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闇の中の怨霊―グイン・サーガ(46) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第46巻、「闇の中の怨霊」を読み終えました。

グインがユラニアから去ったことで、ケイロニア軍もまたユラニアから退却してゆきました。残されたモンゴールとクムの間では、それぞれに陰謀が渦巻いています。そんな中、イシュトヴァーンはアルセイスで拾った少年リーロに次第に心惹かれるものを感じていました。本音を言えば、このままリーロをトーラスに連れ帰りたいと思っています。しかし、イシュトヴァーンはそれをなかなか口にすることができませんでした。

その頃、クムのタルー王子の元にはユラニアの第2公女ネリイが訪れていました。お互いに兄弟、姉妹について不満があった2人は意気投合して、クムの公子とユラニアの公女との婚礼では2人が婚約して、それぞれに勢力を伸ばそうと画策していました。そんな2人が一夜を共にする場面は、読んでいて気分が悪くなるほどおぞましかったです。

そしてまた、アリもユラニアの官房長官を抱き込んで陰謀を巡らしていました。そんなアリの片腕として力を貸してくれるのは、黒魔術に手を出したためにパロの魔術師の塔を追われたオーロでした。オーロは、パロの魔術師ギルドとは別に、黒魔術にさえ手を染める独自の魔術ギルドを作り上げることを目論んでいました。その力を必要とするアリと、後ろ盾が欲しいオーロが手を結んだのでした。

そしてモンゴール軍とクム軍がアルセイスから撤退する準備が始まりました。そんな時、イシュトヴァーンにうれしい出来事が起こりました。1つは、今では弟のように可愛がっているリーロが、イシュトヴァーンと共にトーラスに行きたいと言い出してくれたことです。そしてもう1つは、ついにヴァラキアのカメロンがイシュトヴァーンと行動を共にするべく、モンゴール宮廷にやって来たという知らせがもたらされたのでした。
それを知ってイシュトヴァーンは驚喜しましたが、アリはカメロンという存在が現れたことで、自分とイシュトの関係が変わってしまうのではないかと深く悩むのでした。

怒ったアリは、魔術師オーロの力を借りてリーロの寝室に入り込みました。そして、リーロにイシュトの側から立ち去るように脅しました。リーロに置き手紙を書かせたところへ、イシュトヴァーンが帰ってきてしまいました。動揺したアリは、そのままリーロを殺害してしまったのでした。
リーロがいなくなったことで、イシュトヴァーンは深く傷つきました。イシュトは犯人はアリではないかと疑いましたが、証拠がありません。傷心のイシュトは、カメロンの待つモンゴールへと引き上げていったのでした。

この巻では、前巻から登場したリーロが、あっさりと殺されてしまいました。ただイシュトを傷つけるためだけにリーロが登場した感じで、何だかとっても不憫でした。
グインは物語から姿を消してしまいましたし、イシュトヴァーンとアリを巡る物語はドロドロしていて読んでいるのが辛くなってきました。
ユラニアの少年―グイン・サーガ(45) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第45巻、「ユラニアの少年」を読み終えました。

アルセイス郊外に駐留していたイシュトヴァーンは、伝令からの知らせによってグインがアルセイスから去ったことを知らされて驚きました。そして、ユラニアとの戦いの前にわびを入れたグインが、再び自分を裏切ったように感じで怒り狂ったのでした。そしてイシュトヴァーンは、怒りのままに部下たちにアルセイスでの掠奪を許可したのでした。

それを知って、アリは驚きました。しかし、イシュトヴァーンの突飛な行動に驚きつつも、ユラニアの弱腰を見て、これを利用してさらに事態を自分の有利な方向へ運ぼうと画策するのでした。

そんな時、イシュトヴァーンはアルセイスの廃墟でリーロという少年と出会いました。リーロの中に、イシュトヴァーンのかっての友人、ヨナの面影を感じてリーロを保護することにしたのでした。自分を助けてくれたのが、アルセイスを滅ぼしたモンゴール軍のイシュトヴァーン将軍だと知ってリーロは驚きますが、次第にイシュトヴァーンに打ち解けていったのでした。

そんな中、ユラニアの重鎮・オー・ラン将軍の死が伝えられました。それを知ったアリは、クムのタルー王子と手を結んで驚くべき行動に出ました。オー・ラン将軍の弔問のために、ユラニアの首脳部、ケイロニア、モンゴール、クム連合軍が集まった席で、今回の戦争でのユラニアへの賠償責任は問わないと言い出しました。そればかりか、ユラニアの3公女とクムの3公子の縁組みを提案したのでした。
アリのこの申し出の裏には、一体どんな謀略が隠されているのでしょうか!?
炎のアルセイス―グイン・サーガ(44) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第44巻、「炎のアルセイス」を読み終えました。

バルヴィナでグインはシルヴィアを発見することができず、またその行方を知っているダリウスは自ら毒を飲んで命を落としました。シルヴィア救出という目的は果たせなかったものの、グインにはゆっくりと休んでいる暇もありません。
エルザイムを落としたイシュトヴァーンの軍勢、そしてガザを攻略しているアリとタルーのモンゴール・クム連合軍が、次はアルセイスを陥落させようと迫っているからです。

彼らに先んじてアルセイスに到着して、少しでもシルヴィアの情報を得たいグインは、ケイロニア軍をアルセイスへと強行軍で急がせます。そして到着したアルセイスで、グインはかってユラニアを訪れた時に戦ったオー・ラン将軍のやせ衰えた姿と対面することになったのでした。
グインとの対戦に敗れたオー・ランは、その戦いで腰を痛めて、動くこともままならぬ体となり、死期が近づいていたのでした。

そんなオー・ランとグインは、和平交渉を開始します。しかし、その時イシュトヴァーンに合流したアリの入れ知恵でモンゴールの精鋭がユラニア軍との戦闘を開始していたのでした。それを知ったグインは、事態を収拾するべく鬼神のように戦場を駆け抜けます。
そしてグインは、イシュトヴァーンとネリイが一騎打ちをしている現場へ、ようやく駆けつけて戦いを収めさせることに成功したのでした。

こうしてユラニア壊滅の危機は回避されました。しかし、イシュトヴァーンの侵攻でアルセイスの都には火がつけられて、それが燃え広がっています。グインは、ユラニア軍と協力して炎の拡大を食い止めようとしますが、燃え広がる大火は簡単には収まりそうもありません。

そんな中、グインは炎の様子を見るために紅玉宮の塔へと赴きました。そこでグインは、不思議な声を耳にしたのでした。それはイェライシャの呼び声でした。イェライシャは、闇の司祭グラチウスに封印されて、塔の地下牢の底に閉じこめられていたのでした。グインはその封印を解いて、イェライシャを解放したのでした。

イェライシャは、グインが探し求めている皇女シルヴィアについての情報を教えてくれました。なんとシルヴィアは、グラチウスに捕らわれてゾルーディアにいるというのです。そこには、シルヴィアだけでなく、同じく囚われの身となったマリウスもいるようです。
2人を救うため、グインはイェライシャと共に長く困難な旅に出る決意をするのでした。
エルザイムの戦い―グイン・サーガ(43) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第43巻、「エルザイムの戦い」を読み終えました。

カレーヌでの軍議を終えて、エルザイムへと向かおうとしているグインとイシュトヴァーンの前に、タラムから来たという使者が現れました。彼はタラムの村がゾンビーたちに襲われていること、そしてその村に現れたマリウスも犠牲になったことをグインたちに告げました。
しかし、グインはその使者を斬りつけました。秘密裏に行動している現在のグインたちの位置を、タラムからの使者が知るはずがないからです。まさにその通りで、その使者こそが闇の司祭グラチウスに操られたゾンビーだったのでした。

グラチウスは、マリウスが自分の手にあることを教えて、グインを自分の元へとおびき寄せようとします。しかし、今のところグインにとって最大の大事はエルザイムでの戦いです。グインは、とりあえずマリウスを救うことは後回しにして、まずは戦いを優先することを決めたのでした。
そして、一刻も早くバルヴィナにいるであろうシルヴィアを救いたいグインは、エルザイム攻略の指揮官をイシュトヴァーンに任せて、自らはバルヴィナ攻略に向かうことを決意したのでした。

そして、ついにエルザイムの戦いが始まりました。深夜にモンゴール・クム連合軍の接近を知ったグインは、すぐさま行動を開始しました。ケイロニア軍が中心となって、エルザイムを一気に攻め落とそうというのです。
戦いは、グインに鍛え抜かれ、新方式の多数の伝令を用意したケイロニア軍が終始優勢に戦いを進めます。そして、ケイロニア軍がついにエルザイム砦の城門を破った時に、援軍にまわっていたイシュトヴァーンが率いるモンゴール・クム連合軍も到着したのでした。

戦いは圧倒的な殲滅戦になり、ケイロニア軍とモンゴール・クム連合軍によって、エルザイムに集結していたユラニア軍2万は、その大半を失ったのでした。
しかし、それでグインは止まりません。戦況が優位に立ったと見るや、エルザイムの戦場をイシュトヴァーンに託して、自らは精鋭を率いてバルヴィナへと向かったのでした。

グインは珍しく、怒りをあらわにしてバルヴィナを目指します。そしてグインに率いられたケイロニア軍は、怒濤のようにバルヴィナに押し寄せたのでした。ここでもエルザイムと同じく激しい戦いが繰り広げられるかと思いきや、なんとダリウス大公に雇われた傭兵たちが反逆を起こして、ダリウスを捕らえてグインに降伏を申し出てきたのでした。

そうして、ようやくグインはダリウスと対面することになりました。しかし、ダリウスはグインの前に引き出されても不敵な態度を崩そうとはしません。なんとダリウスの真の目的は、ケイロニアの皇位を手に入れることではなく、グインの愛するシルヴィアを掠い、グインを苦しめることにあったのです。
なんとかシルヴィアの行方を聞き出そうとするグインの呼びかけもむなしく、ダリウスは自ら毒を飲んで命を落としたのでした。
バルヴィナに姿のないシルヴィアは、今は一体どこにいるのでしょうか!?
カレーヌの邂逅―グイン・サーガ(42) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第42巻、「カレーヌの邂逅」を読み終えました。

グインの後を追って、マリウスはエルザイムへ向かう旧街道を旅しています。そんなマリウスは、タラムという寂れた村までやって来ました。その近辺では、先のケイロニア-ユラニア戦役で闇の司祭ダルシウスが召喚したゾンビーの生き残りが跋扈しているようです。
そこで異常な雰囲気を持った村人たちと出会ったマリウスでしたが、薬売りをしているレイヨウ婆と知り合って彼女の家へ泊めてもらうことになりました。

なんとこのタラムの村では、村人たちがくじ引きをしてゾンビーの犠牲者を決定しているようです。
ゾンビーが現れるようになって村人の多くは逃げ出しましたが、残った村人たちはゾンビーに生け贄を差し出せば難を逃れることができると考えているようです。
そんな中、夜中にゾンビーが現れました。レイヨウ婆のところに泊まったマリウスでしたが、好奇心に耐えられずに、その様子を窓から盗み見たのでした。

その頃グインは、モンゴールとクムの連合軍との会談を行おうとしていました。様々なことを考慮した結果、会談場所として選ばれたのはカレーヌという小さな村でした。その地で、グインとイシュトヴァーンはサイロンでのあの別れ以来久しぶりに顔を合わせることになりました。

しかし、軍議の席でイシュトヴァーンは口を開こうとしません。そればかりか、席を立って軍議を中断させてしまいました。そんなイシュトヴァーンの前にグインが現れて、サイロンでイシュトヴァーンの願いに応えられなかったことを土下座して詫びたのでした。
そんなグインの姿を見て、ようやくイシュトヴァーンは久々にかっての紅の傭兵と呼ばれた頃の明るい表情を見せました。

その夜、軍議が終わった後、グインとイシュトヴァーンは一緒に酒を酌み交わすことになりました。
スタフォロス砦で2人が出会い、様々な冒険を重ねて、そして袂を分かつことになり、そして今2人はこうして再び顔を合わせています。
腹蔵なく話したいというイシュトヴァーンに、グインはカメロンと同じように、アリの危険さを説くのでした。しかし、グインの前にいたのは、以前と同じようでやはり違うイシュトヴァーンでした。

その頃、マリウスは泊めてもらったレイヨウ婆の家で不思議な光景を目にしていました。ゾンビーたちだけでなく、この世界とは違う別の世界の光景を見たのでした。それを見ているうちに、マリウスは気を失ってしまったようです。
翌朝、マリウスはエルザイムを目指すために峠を越えようとしていました。レイヨウ婆からゾンビー避けの薬草やまじない品をたくさんもらって出発したマリウスでしたが、日が暮れようという時に荷物を積んだ馬が恐怖に耐えかねてマリウスの元から逃げ出してしまいました。

そんなマリウスの前に現れたのは、なんと闇の司祭グラチウスでした。なんとレイヨウ婆の正体は、この闇の司祭グラチウスだったようです。グインを目指す旅の途中でとんでもない相手と出会ってしまったマリウスは、無事にグインと再会することができるのでしょうか!?
獅子の星座―グイン・サーガ(41) ハヤカワ文庫JAグイン・サーガ第41巻、「獅子の星座」を読み終えました。

皇女シルヴィアの誘拐をうけて、すぐさまサイロンには厳重な捜査態勢がひかれました。しかし、そしてグインには、シルヴィア探索の全権が委任されたのでした。これだけの警備状況にも関わらず、いっこうにシルヴィアの行方は知れません。また、シルヴィアを誘拐した者からの要求も行われず、ただ時だけが過ぎてゆきました。
しかし連日の厳重な警備に、サイロン市民の生活に影響が出始めていました。それを知ったグインは、あえて警備の手をゆるめて敵の動きを誘う策に出るのでした。

そして、ついにシルヴィアを誘拐した首謀者からの脅迫状が届けられました。シルヴィアを掠ったのは、先にサイロンを追われた皇弟ダリウスだったのでした。ダリウスは、シルヴィアの命と引き換えに皇位を譲り渡すように要求してきました。これに対してグインは、毅然とした態度で徹底的に戦う覚悟を決めたのでした。
しかし、ダリウスの背後には、ダリウスに脅迫されたユラニアがありました。先のケイロニア-ユラニア戦争からまだ日も浅いというのに、再びケイロニアはユラニアとの戦いを余儀なくされたのでした。

戦いが始まろうとする中、皇帝アキレウスはついに重大な決定を下します。シルヴィアが救出された後、このケイロニアはシルヴィアを娶らせたグインに委ねるというのです。さらに、万が一の事態に備えて、ハゾスの提案でマリウスと共に国を去ったオクタヴィアが密かに探し出されることになりました。

そして、グインに率いられた大軍勢は、ついにサイロンからエルザイムに向けて出発しました。その時、世捨て人のルカがグインの前に現れました。ルカは、これからのグインの運命について、予言を授けるためにやって来たのでした。

そしてグインの軍勢は、エルザイムまでやって来ました。それと時を同じくして、ケイロニアに協力することを約束したモンゴールとクムの軍勢もエルザイムを目指します。モンゴールの軍勢が合流すれば、グインはイシュトヴァーンと再会することになるはずです。しかし、今やイシュトヴァーンはグインを宿敵と定めています。2人の再会は、どんな事態を引き起こすのでしょうか!?

その頃、グインの助けを求めてトーラスから旅立ったマリウスが、ようやくサイロンへと到着していました。しかし、そこには既にグインの姿はありませんでした。マリウスはグインを追ってエルザイムを目指すようですが、そこには彼が相談を持ちかける原因となったイシュトヴァーンが向かっています。
マリウスは無事にグインと出会うことができるのでしょうか!?
アムネリアの罠―グイン・サーガ(40) ハヤカワ文庫JAグイン・サーガ第40巻、「アムネリアの罠」を読み終えました。

お話はパロでのリンダとナリスの婚礼から遡り、ケイロニアで起きたシルヴィア誘拐事件の顛末が語られました。
ケイロニアでのグインは、皇女シルヴィアの気に入りの存在になっていました。シルヴィアがあわやグインに告白か!?と思いましたが、その時到着した使者がそれを遮りました。使者は、ユラニアの最後のゴーラ皇帝・サウルが薨去したことを知らせるものでした。

ケイロニアは、平和を満喫していました。そんな中で、ユラニアからやって来たダンス教師が騒動を引き起こしました。なんと、そのダンス教師はアルド・ナリス並みの美青年だったのです。
しかし、そのダンス教師・エウリュピデスに不審を持ったグインは、彼のことを密かに調べさせるのでした。

そんなエウリュピデスに、シルヴィアはたちまちのうちに夢中になってしまいました。シルヴィアがグインだけでなく、エウリュピデスまで独占してしまったことで、宮中の貴婦人や侍女たちに口さがない噂話の材料を提供してしまったのでした。

そして、ついにエウリュピデスはその本性を現しました。色仕掛けでシルヴィアを籠絡すると、観兵式の隙を突いてシルヴィアを拉致したのでした。
ハゾスの調べでは、エウリュピデスの正体はユラニアでも有名な色事師だったのでした。まんまとシルヴィアを奪われてしまったグインは、無事にシルヴィアを取り戻すことができるのでしょうか!?
黒い炎―グイン・サーガ(39) ハヤカワ文庫JAグイン・サーガ第39巻、「黒い炎」を読み終えました。

アリの企んだ盗賊たちの虐殺からデンを助けたカロン。そのことをダンに相談したものの、問題が大きすぎて彼らの手には余ってしまいました。そこで彼らは、吟遊詩人のマリウスにどうしたらいいかを相談しました。しかし、突然こんな話を振られても、マリウスにもいい知恵は思い浮かびません。
その話をオクタヴィアにしたマリウスは、この問題をグインに相談することを思いついたのでした。気が早いマリウスは、もうすぐにでもサイロンに向けて旅立とうとしています。

その頃、金蠍宮ではアリがイシュトヴァーンに情報を伝えていました。ユラニアにいるゴーラ皇帝サウルが亡くなったというのです。そして、ケイロニアとユラニアの間が再び怪しい情勢になってきたこともアリは伝えました。これまで宮廷で退屈しきっていたイシュトヴァーンは、戦になるかもしれないという情報に奮い立つのでした。そして、将来的にはケイロニアのグインと、そしてパロのリンダやナリスと戦うことさえイシュトヴァーンは夢想するのでした。

グインの助けを借りるために、マリウスはケイロニアへと旅立とうとしていました。道中途中までは、カロンとデンも一緒です。2人は、イシュトヴァーンの謀略の秘密を握る証人として、しばらくトーラスを離れて身を隠すことにしたのでした。
そんな3人が出立しようとした時、折しもイシュトヴァーンも軍勢を率いてトーラスを離れようとしていました。

その軍勢と鉢合わせてしまったマリウスたちは、イシュトヴァーンに発見されてしまいました。イシュトヴァーンはすぐにアリにデンを連れてくるようにと命じました。殺したはずのデンが生きていたと知って、アリは慌てます。配下に命じて、すぐさまデンたちを捕まえようとしたのでした。
しかし、アリの手に落ちたのは、カロンだけでした。そんなカロンに、アリは激しい拷問を加えます。そんなアリの姿は、カメロンへの嫉妬もあって、ますます人間離れしてくるのでした。

そんなイシュトヴァーンの探索の手を、マリウスは何とか逃れることができました。しかし、カロンから情報を得たアリは、しつこくマリウスのことを狙うことになりそうですね。
そんな中、ついに戦が始まろうとしています。モンゴールに人質になっていたタルー王子を利用して、モンゴールとクムの間に協約が結ばれたのです。2国は共同して、ユラニアへとあたることになりました。この戦いの行方には、どんな結末が待っているのでしょうか!?
虹の道―グイン・サーガ(38) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第38巻、「虹の道」を読み終えました。

クリスタル・パレスでは、リンダとナリスの婚礼が盛大に行われていました。そこに使節としてやって来る予定だったグインの姿が見えません。気になったリンダとナリスは、ケイロニアの使節についてリギアに調べさせました。
すると、その頃ケイロニアでは王女シルヴィアが皇弟ダリウス大公に掠われてユラニアに逃げ込み、第二次ケイロニア-ユラニア戦争が勃発する危機が迫っていたのでした。

婚礼の儀式を終えたリンダとナリスは、その夜再び学生たちの所を訪れました。今回は、そこにはナリスたちだけでなく、リギアもやって来ていました。そこでやり取りされる話を聞くうちに、リンダは自分がいかに何も知らないか、そしてそれと同じく国王となったレムスもいかに何も知らない存在なのかを思い知るのでした。

宮廷内での評判があまりよくないこともあり、これまでリンダはリギアと言葉を交わす機会がありませんでした。しかし、ここでリギアと話をしたリンダは、彼女が自分と同じくナリスのことをよく理解している人間だと知ったのでした。

そして、リンダとナリスは新婚旅行を兼ねた領地視察の旅に出かけたのでした。まずは、ジェニュアでナリスの母・ラーナ大公妃と出会い、その後旅はマルガ、サラミス、カレニア、カラヴィアへと続いたのでした。

そんな新婚夫妻と同じく、旅を続けている夫婦がありました。それはケイロニアで結ばれた、マリウスとオクタヴィアの夫婦でした。彼らはあれから旅を続けて、モンゴールの都トーラスへとやって来たのでした。子を身ごもったオクタヴィアを連れて、マリウスは懐かしい煙とパイプ亭へと帰ってきたのでした。

トーラスに帰ってきたマリウスは、煙とパイプ亭でゴダロやオリーから大歓迎されました。そして、マリウスとオクタヴィアは、しばらく煙とパイプ亭に落ち着くことになったのでした。
そんな時、ダンがマリウスに声をかけました。ダンはマリウスにイシュトヴァーンの姿を確認させて、彼に意見を求めてきたのでした。ダンやカロンは、今は救国の英雄と呼ばれるイシュトヴァーンが、モンゴール乗っ取りを企んでいることを知っていたのでした。
クリスタルの婚礼―グイン・サーガ(37) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第37巻、「クリスタルの婚礼」を読み終えました。

ナリスとの婚礼が決まり、パロの都クリスタルではリンダがラブラブな日々を過ごしていました。そんな時、ナリスはリンダを古代機械が眠るヤヌスの塔へと誘いました。そこでナリスは、自分がどんなに外の世界に憧れているのか、どんなに冒険に憧れ、このような古代機械を作り上げた人々に思いを馳せているかを熱く語るのでした。

そして、カラヴィアのランと謁見したナリスは、リンダをランたちが生活する下町へと連れ出したのでした。そこで自由な学生たちの空気に触れたリンダは、まるでノスフェラスにいた時のような解放された気分になるのでした。

その翌日、再びナリスの元をカラヴィアのランが訪れました。ランはヴァラキア生まれの1人の若者を連れてやって来ました。その若者の名は、ヨナ。ナリスに紹介されたヨナは、ナリスの前でヤヌス教についての自らの解釈を語ったのでした。それを聞いたナリスは、ヨナこそが自分が探し求めていた人物だと思うのでした。

リンダとナリスの婚礼が近づき、アグラーヤからレムスの許嫁アルミナがクリスタルへとやって来ました。このところずっと陰気で陰湿な様子のレムスでしたが、アルミナの姿を目にして久しぶりに笑顔を見せたのでした。

その頃、モンゴールではアムネリスとイシュトヴァーン、それぞれがリンダとナリスの婚礼に心が揺れていました。かって婚礼をあげようとしたアムネリスとナリス。かって愛し合ったリンダとイシュトヴァーン。それが今、このように組み合わせを変えて結ばれようとしているのは不思議な気がします。

そして、ついにリンダとナリスの婚礼の儀式が行われるのでした。

アニメが終了した後も、こうして原作を読み続けているわけですが、アニメがあまりサクサクとお話が進んだせいか、このところの原作のだらだらした展開には辟易しました。登場人物の衣装がどうしたとか、芝居がかったような登場人物たちのやり取り。作者自身はこれを楽しんで書かれたのだと思いますが、そのせいで本筋がちっとも進展しないのは少しイライラしますね。
剣の誓い―グイン・サーガ(36) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第36巻、「剣の誓い」を読み終えました。

フロリーと一緒に、モンゴールから夜逃げする計画を立てたイシュトヴァーンでしたが、ヴァラキアの提督カメロンが突然トーラスへとやって来たことで、計画に大きな狂いが出たのでした。カメロン歓迎の宴に出席したため、イシュトヴァーンはフロリーと落ち合う場所に行くことができなかったのです。
小姓に様子を見に行かせると、その場所に既にフロリーの姿はありませんでした。

その夜、カメロンと久しぶりに2人きりになったイシュトヴァーンは、現在の苦しい胸の内をカメロンに打ち明けたのでした。そんなイシュトヴァーンの話を、カメロンは静かに聞いてくれましたが、イシュトヴァーンの側にいるアリの存在には危惧を抱いているようです。

翌朝、フロリーがいなくなったことでアムネリスはうろたえています。そんなアムネリスをなだめたイシュトヴァーンでしたが、彼は自分のせいでフロリーが失踪したのだと自責の念に苦しめられるのでした。
そんなイシュトヴァーンにさらに追い打ちをかけるように、騎士宮にいるはずの彼のかっての盗賊仲間がいなくなっていることが知らされました。それを知って、さらにイシュトヴァーンは苦しむことになるのでした。

カメロンが他の使節団に先行してトーラスに到着したのは、ただイシュトヴァーンと早く会いたいからだけではありませんでした。今後のヴァラキアとモンゴールとの取引を、より有利に進めたいという目論見があったのでした。
しかし、モンゴールの宮廷に、こうしたことに通じている人物はいませんでした。そんな中、カメロンはようやく実質的にモンゴールの経済を取り仕切っているアリと密談することができたのでした。

カメロンとアリが密談していた宴会に、遅れてイシュトヴァーンはやって来ました。しかし、その様子はやつれていつもとは違っていました。フロリーのことや盗賊団仲間のことでショックを受けていたイシュトヴァーンでしたが、そんな彼をさらに傷つける知らせが待っていました。
パロからの使者が、リンダとナリスの婚儀が行われることを知らせたのです。

ショックを受けたイシュトヴァーンのところに向かおうとするカメロンを、アリが呼び止めました。そしてアリは、彼が行った恐ろしい企みとイシュトヴァーンへの狂気のような執着を明らかにしたのでした。
それを聞いたカメロンは、イシュトヴァーンに剣の誓いをして、ヴァラキアを捨ててずっとイシュトヴァーンの側にいると約束してくれたのでした。
神の手―グイン・サーガ(35) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第35巻、「神の手」を読み終えました。

今回は、再び舞台はモンゴールへと戻りました。
クム軍の侵攻を受けて、オーダインへと繰り出したイシュトヴァーン。しかし、クム軍は守りを固めて、いっこうに戦う様子を見せません。それにじれるイシュトヴァーンでしたが、それ以上に彼をイライラさせていたのは、様変わりした彼の部下たちでした。

これまでイシュトヴァーンの側にいたのは、盗賊や荒くれ者、ならず者たちでした。しかし、正規軍の中に将軍として祭り上げられて、イシュトヴァーンはこれまでのような部下との気安いやり取りができなくなってしまったのです。
不満が募ったイシュトヴァーンは、このまま軍を捨てることすら考えましたが、その時クムの軍勢が奇襲を仕掛けてきたのでした。

モンゴールの都トーラスでは、相変わらずアリがいろいろと陰謀を巡らしています。彼はこれまでのモンゴール軍の将軍たちとは違い、密かに密偵を放って各地の様子を探らせていたようです。
そんな中、アリはパロでリンダとナリスの婚礼が行われることを知り、今回の戦にパロ軍が出陣しないことを知りました。さらに、一方では人質としたタルー王子にも言葉巧みに取り入ります。

そんなアリの願いは、あくまでイシュトヴァーンを王にすることです。そのためには手段を選ばない非情さをアリは持っているようです。そんな時、クム軍と戦っていたイシュトヴァーン軍が、クム軍を打ち破ったという知らせがトーラスにもたらされたのでした。

そんな金蠍宮で、ちょっとした事件が起こりました。アムネリスの忠実な侍女であるフロリーが、宮廷から去りたいと言い出したのです。アムネリスは全く気がついていませんが、フロリーもまたイシュトヴァーンへの想いに苦しんでいたのです。アムネリスに説得されて、フロリーは宮廷に留まることになりましたが、この先のフロリーの運命を思うと心苦しくなりますね。

そしてトーラスの都にイシュトヴァーンの凱旋軍が到着する頃、煙とパイプ亭は意外な客を迎えていました。それはカダインへ向かったはずのカロンでした。カロンは、アリの企みで盗賊たちが皆殺しにされる現場を目撃して、その中のたった1人の生き残りを連れ帰ったのです。
このカロンの行動が、今後のイシュトヴァーンやアリの運命に大きく影響することになるのでしょうか!?

そして、アムネリスが待ちに待ったイシュトヴァーンが、ついに金蠍宮へと戻ってきました。相変わらずフロリーの気持ちには気づかぬまま、アムネリスは激しくイシュトヴァーンを求めるのでした。
その夜、アムネリスの元から抜け出したイシュトヴァーンは、嵐の中でフロリーと出会いました。そしてイシュトヴァーンに抱きしめられたフロリーは、ついに自分がイシュトヴァーンを慕っていることを打ち明けてしまうのでした。

そんなフロリーの言葉を聞いて、イシュトヴァーンは心が晴れてゆくものを感じました。そして宮廷での窮屈な生活から逃げ出し、フロリーと共に逃亡することを決めたのでした。しかし、そんな折、沿海州からの使者がトーラスへとやって来ました。
それはなんと、イシュトヴァーンと深い関わりのあるヴァラキアの提督カメロンだったのでした。その夜にフロリーと逃げ出すことを約束したイシュトヴァーンでしたが、ここへ来て急激にその運命に翻弄され始めた感じですね。
愛の嵐―グイン・サーガ(34) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第34巻、「愛の嵐」を読み終えました。

今回はイシュトヴァーンのモンゴール再興から離れて、パロのクリスタルの都での茶番劇が描かれました。リンダには、カラヴィア公の子息アドリアンと、聖騎士伯であるアウレリアスという2人の熱烈な崇拝者がいました。この2人とリンダのやり取りは、美辞麗句を重ねた芝居がかったもので、読んでいてちょっと辟易してしまいました。

そんな時、仮面舞踏会に出かけたリンダは、そこでナリスと出会い、愛するイシュトヴァーンがモンゴールの公女アムネリスと結ばれようとしていることを知るのでした。それに激しいショックを受けるリンダでしたが、さらに驚くべき出来事が彼女を待っていました。

かねてより、ナリスがフェリシアといい仲であることは宮廷中に広まっていましたが、それがリンダを悩ませているのではないかと思い込んだアウレリアスが、ナリスに決闘を申し込んだのでした。
そんなアウレリアスに、ナリスは自らとフェリシアを侮辱したとして、逆に決闘を申し込むことになるのでした。

リンダはそれを必死に止めようとしますが、ナリスはそれを聞き届けてはくれません。その裏には、ナリスの複雑な、リンダとイシュトヴァーンに対する心理があったのでした。ナリスはリンダを愛していましたが、それと同じくらいイシュトヴァーンのことも愛してしまっていたのでした。

レムスに謁見して、決闘の許可を得たナリスとアウレリアスは、こうして戦うことが決定したのでした。
2人の武人の戦いは、激しいものとなりました。その途中でリンダは、このところ失われたいた予知の力で幻を見て倒れてしまったのでした。
しかし、リンダの動向とは関係なく、戦いは続きます。ナリスはアウレリアスに傷を負わせましたが、それが原因でレイピアが折れてしまいました。傷つけられても向かってくるアウレリアスに、ナリスは剣を投げ捨てて見せました。そうして、ナリスは重傷を負って倒れてしまったのでした。

気絶から覚めたリンダには、このところ失われていた予知の力が戻っていました。彼女はその夢の中で、自分とナリスが結ばれる場面を目撃したのでした。それを知っていたかのように、リンダがイシュトヴァーンからもらった髪の毛を入れてあるペンダントの鎖が切れてしまったのでした。

ナリスの様子が気がかりなリンダでしたが、ナリスは重体で面会謝絶。そしてリンダには、国王であるレムスから謁見の申し込みが来ていました。レムスからの呼び出しは、クムとモンゴールの争いに関係していました。
クムから援軍を求めるのと同時に、タルー王子の妻としてリンダを迎えたいという申し出があったのです。しかし、すでにナリスとの運命の神託を得たリンダは、これを断り、パロもクムとモンゴールの戦いに参戦しない意向を固めたのでした。

そして、リンダは負傷したナリスの元へと赴きました。イシュトヴァーンへの想いを断ち切り、ナリスを夫とすることを誓ったのでした。そしてナリスもまた、ようやく心を開いてリンダを妻とすることを決めたのでした。
ずっとどんよりした展開が続いていたパロのリンダを巡る状況でしたが、これで少しは明るい展望が開けるのでしょうか!?
モンゴールの復活―グイン・サーガ(33) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第33巻、「モンゴールの復活」を読み終えました。

トーラス城内でのメンティウスの反逆、そしてトーラス市民の蜂起により、トーラスは一気に陥落へと向かいました。それに動揺したタルー軍は、勢いに乗ったモンゴール軍に圧倒されるのでした。ついに潰走したタルー軍でしたが、その行く手には新たな援軍が立ちはだかりました。タルー王子のアムネリス追撃は、ここに完全な失敗を遂げたのでした。

そして勝利したアムネリス軍は、トーラス城内へと凱旋しました。それを市民の歓呼の声が迎えます。
また、アリの計らいにより、イシュトヴァーンの情報もトーラスへと伝えられていました。人々はアムネリスの名と共に、ヴァラキア生まれの勇者イシュトヴァーンも熱狂的に称えたのでした。

金蠍宮へとたどり着いたアムネリスは、王宮前に集まった市民に向けて、モンゴール復活を高らかに宣言したのでした。そして、ついに自らの光の公女を見いだしたイシュトヴァーンは、アムネリスと結ばれたのでした。
しかし、その後でイシュトヴァーンは、自分の愛したリンダとアムネリス、その両方にナリスがいることに気づいて慄然となるのでした。

そして翌日、並み居る群臣の中でイシュトヴァーンは左府将軍に任命されたのでした。さらに、囚われの身となったクムの公子タルーの謁見が行われることになりました。ところが、今後の交渉に利用するために自分を殺すことはできないと踏んだタルーは、アムネリスの前へ引き出されても傲岸不遜な態度を取ります。そんなタルーに剣を突きつけたのは、王宮で行われる茶番に嫌気が刺していたイシュトヴァーンだったのでした。

イシュトヴァーンが本当に自分を殺す気なのを見て取ったタルーは、それまでとはうって変わって狼狽するのでした。マルス伯爵の仲裁でその場はおさまったものの、本当に一歩間違えればタルーはイシュトヴァーンに殺されるところだったのでした。

さらにモンゴール王宮に、新たな客人が到着しました。アムネリスと姉妹の誓いを交わしたアレン・ドルフュスがやって来たのです。彼女は金蠍宮に到着早々、イシュトヴァーンとアリが王座を狙っていることを知ってしまいました。
アムネリスがイシュトヴァーンに心惹かれていることを知ったアレンは、密かにイシュトヴァーンについて調べることに決めたのでした。

そして荒れ果てたトーラスの都は、復興に向けて動き始めました。そこで手腕を発揮したのは、庶民の心の機微を知り尽くしていたアリでした。それと平行して、イシュトヴァーンの評判を高めるというアリの作戦もぬかりなく進行していたのでした。

ところが、肝心のイシュトヴァーンは宮廷での生活に飽き飽きしていました。生まれてこの方、自由気ままに生きてきたイシュトヴァーンには、宮廷での暮らしは窮屈でならなかったのです。そして、イシュトヴァーンはとうとうアムネリスに、モンゴールから去るとさえ言い出しました。
イシュトヴァーンに夢中なアムネリスは、泣きわめいてイシュトヴァーンを思いとどまらせました。今やアムネリスは、完全にイシュトヴァーンに夢中なのでした。

しかし、平和な日々は長くは続きませんでした。クムとモンゴールの国境に、クム軍が現れたとの報告がトーラスへもたらされたのです。それを迎え撃つために、トーラスからはイシュトヴァーンを将軍とする討伐軍が派遣されることになりました。
いつもイシュトヴァーンに寄り添っているアリですが、今回の戦いではトーラスに残ると言い出しました。トーラスに残ったアリは、これまでイシュトヴァーンに仕えてきた盗賊たちを追い出しにかかったのでした。

そればかりか、アリは今後の災いとならないように、密かに追っ手を差し向けて、盗賊たちを皆殺しにしてしまったのでした。煙とパイプ亭のダンの友人カロンは、偶然その現場を目撃してしまうことになりました。
いよいよ玉座へと手をかけたイシュトヴァーンですが、その前にはかなり陰惨な運命が待っていそうですね。
ヤヌスの戦い―グイン・サーガ(32) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第32巻、「ヤヌスの戦い」を読み終えました。

モンゴール再興をかけて立ち上がったアムネリスの軍勢と、クムのタルー王子の率いる軍勢はトーラス郊外で対峙することとなりました。そんな中、アムネリスから放たれた使者が、タリア伯爵領のギイ・ドルフュスとその妹のアレン・ドルフュスの元へとたどり着いていました。
その使者が援軍を求めるものであることは、ギイもアレンも見抜いていました。アレンは、かってパロでのアムネリスとナリスの婚礼の時、その場に招かれていました。そこでアレンとアムネリスは、姉妹の誓いを交わしていたのでした。それに応えるべく、タリア伯爵領からも援軍が派遣されることになりそうです。

そして、クム軍に蹂躙されたトーラス内部でも、生き残った傷痍軍人や有志たちが集まって、何事かアムネリスのために役立とうと策を練っていました。
そんな中、1人クムに寝返って裏切り者よばわりされてきたメンティウスは、トーラスの司令官ロブ=サンの元へと呼び出されました。ロブ=サンは、今回のアムネリスの蜂起が失敗するであろうと告げ、メンティウスの反抗の気力を削ぎにかかります。

そんな中、ついにモンゴールとクムの前哨戦が開始されました。その戦いにイシュトヴァーンは、これまでの部下である盗賊たちではなく、モンゴール正規軍の精鋭を率いて戦うことになりました。これは全て、先を読んだアリの采配だったのでした。
その前哨戦で、イシュトヴァーンは鬼神のような戦いぶりを見せました。そのたった一度の戦いで、彼の名前はモンゴールだけでなく、クムにも知られるようになったのでした。

そして翌日、2つの軍勢が本格的に激突しました。この戦いは、後にヤヌスの戦いと呼ばれるようになるのでした。数に劣るモンゴール軍は、マルスが善戦するも苦戦を強いられます。しかし、そこに再びイシュトヴァーンが参戦して、一気に戦況を盛り返しました。
しかし、クム側も負けていません。追撃軍が押され気味と見るや、トーラスに籠城している兵たちが連携して、後方からモンゴール軍を攪乱しようとします。

前方のタルー軍と後方のトーラス軍に挟まれて、モンゴール軍は絶体絶命の窮地に陥ります。しかし、そんな中イシュトヴァーンは適宜戦況を見て、戦場を走り回ります。
アムネリスの本陣が危ないと見たイシュトヴァーンは、アムネリスの元へと駆け戻りました。そこでは、戦装束に身を固めたアムネリスが、自ら出陣しようとしているところでした。その姿を見たイシュトヴァーンは、彼女こそが自分の探し求めていた光の公女だと確信するのでした。

窮地に陥ったモンゴール軍を救ったのは、援軍に向かっていたアリオン軍でした。彼らの参戦で、トーラス軍は城内へと兵を返し、タルー軍は戦いの矛先をおさめて退却していったのでした。
こうして激闘の第1日がようやく終わったのでした。

そして舞台は、モンゴールからパロへと飛びます。そこでは、ナリスが20歳も年上の美女フェリシアと一夜を過ごしていました。そこに、魔導士によってモンゴールとクムの戦いの状況がナリスに伝えられました。それを聞いたナリスは、このところ勢力を拡大しているクムを抑え込むために、今回の戦いではモンゴールに有利になるよう背後から手を回したのでした。

それはレムスに内密に行われたことでしたが、なぜかレムスはその事実を知り、なぜ国王に無断でそのような行動を取ったのかナリスを問い詰めます。しかし、ナリスは毅然とした態度であくまでしらを切り通し、その場を切り抜けてしまったのでした。
ともあれ、ナリスの指示をきっかけに、モンゴールとクムの戦況は一気に動きました。各地から援軍が続々と到着した上に、トーラス城内ではこれまで汚名を着ながらも耐え抜いてきたメンティウスが、とうとう反逆に出たのです。

どうなることかと思ったイシュトヴァーンの国盗りですが、まずは順調にモンゴール再興を果たすことができそうですね。
ヤーンの日―グイン・サーガ(31) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第31巻、「ヤーンの日」を読み終えました。

クムのタリオ大公に捕らわれていたアムネリスとフロリーを救い出したイシュトヴァーンは、いよいよモンゴール再興をかけて動き始めました。その手始めとして、ルシニアの廃砦に兵を集めて、挙兵の時期を窺うのでした。

最初はイシュトヴァーンに対して反発していたアムネリスでしたが、砦で行われた宴をきっかけにじょじょにイシュトヴァーンに心惹かれてゆくようになりました。そして、アムネリスの侍女フロリーも、イシュトヴァーンに惹かれている様子です。この恋の行方は、どうなってゆくのでしょうか!?

砦に本拠を構えたイシュトヴァーンは、かってのモンゴール臣下の生き残りに、決起を促します。しかし、生き残った貴族たちの動きは、イシュトヴァーンが考えたほどの芳しくありませんでした。
そんな時、突如ルシニア砦が3万もの兵に取り囲まれました。クム軍に取り囲まれたのかと思いきや、それは何とマルスが率いた援軍だったのでした。

しかし、イシュトヴァーンはマルス伯爵の名を聞いて驚愕しました。かってノスフェラスで、イシュトヴァーンの裏切りによって策略にはまり、焼き殺されたのがマルス伯爵だったからです。
もちろん、その時に死んだマルス伯が生き返るはずもなく、今イシュトヴァーンの前に現れたのは、その息子だったわけですが・・・。

マルスの援軍を得て、イシュトヴァーンたちはいよいよ本格的な挙兵に向けて動き始めます。
しかし、3万の兵を加えたとはいえ、それはまだトーラスを奪還するには心許ない数でした。軍議がとり行われる中、並外れた見識を披露したのはイシュトヴァーンの軍師・アリでした。
アリは、このままトーラスを落としても、モンゴールが再興することは難しいと言うのです。かってモンゴールが滅びる原因となったのは、パロだけではなく周辺諸国連合を敵に回してしまったことにありました。

今回の挙兵に当たっては、自分たちが逆に周辺諸国を利用して、クムを悪者に仕立て上げることが必要だというのです。
さらに、アリはイシュトヴァーンが実はヴァラキアの貴族出身であると言い出しました。それに驚いたイシュトヴァーンでしたが、何とか話を合わせただけでなく、ホラを交えてヴァラキアのカメロン提督が義父だとさえ言ってしまったのでした。

その夜、アリは密かにマルスの元を訪れました。今は盗賊と行動を共にしているイシュトヴァーンですが、モンゴール復活がなった暁には、それがイシュトヴァーンの足を引っ張ることになると見込んでのことです。この時何が2人の間で語られたのかはわかりませんが、翌日の挙兵の時、イシュトヴァーンはモンゴールの白騎士の出で立ちに身を包むこととなったのでした。

そして、ついに多くの者の宿願であった、モンゴール再興の兵が挙兵されました。彼らは道々義勇兵を集めながら、トーラスへと向かいます。しかし、トーラスは城門を固く閉ざして、彼らを迎え撃とうとはしません。トーラスを守備する兵士の多くが、モンゴール出身者であり、下手に討って出て寝返られることを心配しているようです。

そんな反乱軍の最大の脅威は、背後から北上してくるクムのタルー王子率いる軍勢です。この軍勢を見事撃退することができれば、モンゴールの復活に向けて一歩進むことができます。各地に散らばる義勇軍もトーラスを目指して進軍してくる中、イシュトヴァーンたちはこの戦いに勝つことができるのでしょうか!?
サイロンの豹頭将軍―グイン・サーガ(30) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第30巻、「サイロンの豹頭将軍」を読み終えました。

前巻に続いて、グラチウスは何とかグインを従えようと、グインの心を揺さぶり続けます。その攻撃に、ついにグインの心も折れるかと思われたその時、圧倒的な力がグインの中からあふれ出したのでした。
その力は、グラチウスの予想を遙かに超えたものだったのでした。
ともあれ、この出来事がきっかけとなり、グインは自分がこの世界とは全く別の世界であるランドックの王であったこと。そして、その座から女神アウラによって追放されてきた者であることを知ったのでした。

その翌朝、グインは晴れ晴れとした顔でアトキアのトールと顔を合わせました。これまでグインは、ケイロニアに忠誠は誓ったものの、どこかに自分の故国があり、その国とケイロニアが戦いを繰り広げることもあるのではないかと悩んでいました。しかし、グインの国ランドックは、この世界にはないのです。しかも、グインはランドックを追われた身。誰はばかることもなく、アキレウス帝に剣を捧げることができるのです。
そんなグインに、トールは君臣の誓いをしました。これまでずっと傭兵として過ごしてきたトールでしたが、ついにグインだけを唯一の王とすることを誓ったのでした。

そして朝食の席上、ユラニアの公女ネリイがグインと御前試合をしたいと言い出しました。グインは、じゅうじゅうとその申し出を受けたのでした。さらに、ユラニアの猛将として名高いオー・ラン将軍もグインとの戦いを所望しました。
ここにネリイとグイン、オー・ランとグインという2つの試合が行われることになったのでした。

戦いの前夜、グインはクムの大使と会見して、ケイロニアとユラニアの間に改めて和平条約が結ばれるであろうことを明らかにしました。サウル皇帝を救い出すという名目で、クムがユラニアに侵攻すればケイロニアをも相手にすることになると釘を刺し、クムのユラニア征服への野心を阻んだのでした。

御前試合の話が決まるやいなや、アルセイスはその戦いについての噂で持ちきりになりました。その上、どちらが勝つかを巡って、人々の間では数々の賭がとり行われることになったのでした。
第1試合は、グイン対ネリイです。ネリイは戦いの前夜、グインの元に忍んできて、自分が戦いに勝ったらグインを婿として迎え入れたい。負けた場合は、自分をグインの好きなようにしてよいと言い残していたのでした。

そんな戦いは、あっという間にグインの勝ちで勝負がつきました。勝利を得たグインは、グラチウスの魔導の技で知ったネリイとオー・ランの陰謀の詳細をネリイに突きつけ、謀反を思いとどまるように言い聞かせたのでした。

さらに、グインは続いてオー・ランとの激闘を繰り広げました。その勝負はネリイの時とは異なり、両雄同士の激しいぶつかり合いになりました。剣と剣との勝負では決着がつかず、戦いは素手での格闘戦へともつれ込みました。
その勝負を制したのは、やはりグインでした。しかし、グインは決着がついてもなかなか腕を解こうとしません。そしてグインは、ネリイの時と同じように、オー・ランにもみだりにユラニアの平和を乱すような真似をするなと釘を刺したのでした。

こうしてユラニアでの役目を終えたグインたちは、ケイロニアに向けて帰還することになりました。
途中、ファン・ダルが大きくなったらグインに使えると誓うなど、微笑ましいやり取りがありましたが、ケイロニアへと入ったグインたちを待っていたのは、思いがけぬほど厳しい処分でした。
グインたちはサイロンへと向かうことも許されず、グインはランゴバルド城に連行、他の部下たちは当分の間サルデスに留め置かれることとなったのでした。

すぐさまランドバルドへと向かったグインは、そこでランゴバルド侯ハゾスと久々の対面を果たしました。そして、今回の重い処置の裏には、グインに対するシルヴィア皇女の微妙な気持ちが影響していることをハゾスは教えてくれたのでした。さらにグインは、ここで敬愛する黒竜将軍、ダルシウスが亡くなったことを知ったのでした。
また、クムに幽閉されていたアムネリス公女が、何者かによって連れ出されたことも知らされました。さすがのグインも、それを目論んだのがイシュトヴァーンだとまでは気づいていません。

そして、ついにグインにサイロンに出頭するようにとの使者がやって来ました。ようやくアキレウス皇帝の前へと出たグインでしたが、予想外に皇帝の怒りは大きいものでした。そんなグインを、臣下一同がこぞって肩を持つのも、皇帝には忌々しいことであったようです。
こうしてグインに下された処罰は、千竜長としての任を解き、黒竜将軍に任命するというものでした。
臣下たちの手前、厳しいことを言って見せたアキレウス皇帝でしたが、彼自身がグインの価値を一番わかっていたのでした。この寛大な措置に、グインはその豹頭から初めて涙を流したのでした。

さらにグインに下されたのは、祝賀の宴でシルヴィア皇女と踊ることでした。最初はグインを徹底的に拒んだシルヴィアでしたが、グインの気持ちがずっと自分にあったことを知って、ようやく心を開いてくれました。この展開には、正直たった1回ダンスで踊っただけで、いつの間にグインはそんなにシルヴィアのことが好きになったんだ!?と思わなくもありませんでしたが^^;、全てが丸く収まって本当にめでたし、めでたしですね。
闇の司祭―グイン・サーガ(29) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第29巻、「闇の司祭」を読み終えました。

冒頭は、イシュトヴァーンのアムネリス救出の様子が描かれました。アムネリア宮に幽閉されているアムネリスとフロリーをどうやって助け出すのかと思ったら、なんとイシュトヴァーンは船を使わず、泳いでアムネリア宮までやって来たのでした。そして、再び泳いでアムネリスを連れ出そうというのです。

アリの入れ知恵で、アムネリスは脱出する前に遺書を残し、湖に身を投げたように偽装します。そこにアムネリスは独自の判断で、タリオ大公と息子の第一王子タルーを対立させるために、自分が身を投げたのはタルーが自分を強姦したからだと書き残したのでした。
こうして、ついにアムネリスは囚われの身の境遇から抜け出したのでした。

その頃、ユラニアのグインは、老帝サウルと共にアルセイスの紅玉宮へとやって来ていました。
そこでついにグインは、ユラニアの大公オル・カンと対面することになったのでした。しかし、それよりも印象的だったのは、中原でも名高いユラニアの三醜女でした。強欲で糸杉のようなエイミア、残酷で牛のようなネリイ、これ以上ないほど肥満したルビニア。彼女たちは、本当に噂に違わぬ醜女ぶりをグインたちに披露したのでした。(^^;

そして、紅玉宮での深夜。ついにグインは闇の司祭グラチウスを探して動き始めました。そんなグインの前に現れたのは、グラチウスの放った偽のグインでした。グインはその偽のグインと共に、紅玉宮で行われている陰謀の数々を見せられたのでした。

今回のユラニアのケイロニアへの侵攻は、オル・カン大公と宰相のタリムがグラチウスに操られて引き起こしたことでした。オー・ラン将軍は、2人の失態を知りつつ、あえてそれを黙認していたのでした。オー・ラン将軍は、オル・カン大公の娘・ネリイと手を結んでいました。この失態を利用して、ユラニアから大公夫妻や長女、末娘を抹殺して、オー・ランとネリイでユラニアを牛耳ろうとしていたのでした。

しかし、オー・ランはネリイと手を組む一方で、自らの古里であるクムとも通じているようです。
そしてクムはクムで、大使チューは密かにサウル皇帝と密談して、ゴーラ皇帝の末裔をクムで保護することにより、クムがユラニアに対して優位に立ち、いずれはユラニアをクムが併合しようと目論んでいたのでした。

そんなユラニアの内幕を見せられたグインでしたが、彼の心は全く揺らぎませんでした。グラチウスに見せられた程度のことが進行していることは、グインは予想していたのかもしれません。
そんなグインを、グラチウスは今度はノスフェラスへと送り込みました。そこでグインは、懐かしき友人ドードーと再会して、セム族の族長ロトーの命が尽きようとしていることを知るのでした。

そうしてグインを動揺させて、彼を自分の僕としようとしたグラチウスでしたが、それでもグインは全く屈しませんでした。そして、あくまでも自分を引き込もうとするグラチウスの様子を嘲笑ってさえみせたのでした。
アルセイスの秘密―グイン・サーガ(28) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第28巻、「アルセイスの秘密」を読み終えました。

ケイロニアから1万の軍勢を率いたグインは、とうとうアルセイスまでやって来ました。
冒頭は、そんなグインたちの軍勢を目にした、ユラニアの少年ファン・ダルの視点から物語がスタートしました。現在はまだ8歳のファン・ダルですが、いつかまたグインと再会することもあるのでしょうか!?

アルセイス郊外へとやって来たグインたちは、そこに軍勢を駐留させました。そこで、グインはようやくアトキアのトールらに、独断でアルセイスまでやって来た理由を明らかにしたのでした。グインがここまで来たのは、戦うためではありませんでした。ユラニアを覆う不穏な動きの正体を見定めることが目的だったのでした。

そんなグインたちの軍団に、ユラニアからの使者がやって来ました。しかし、最初はグインは使者を全く相手にせず、どうしても話し合いがしたかったら大公オル・カン、もしくはオー・ラン大将軍がじきじきにやって来るように伝えさせたのでした。

そしてオー・ラン将軍が、直々にグインと交渉するためにやって来ました。しかし、交渉はあっさりと決裂。グインはあっさりと、オー・ラン将軍の前から立ち去ってしまったのでした。
そうして自陣へと戻ったグインは、部下たちに次の動きを伝えました。夜闇に乗じて密かに移動して、アルセイスからサウル皇帝の居城があるバルヴィナを目指すのです。

バルヴィナへやって来たグインは、そこでサウル皇帝に謁見を願い出ます。しかし、街にいたのは年老いた者ばかり。かっての大国、ゴーラの皇帝も今ではユラニアに幽閉同然の身で、静かに朽ち果ててゆくのを待つだけとなっていたのでした。

そんなサウル皇帝に、グインは自分たちの人質となってくれとお願いします。今やお金も権力も兵力もない皇帝ですが、いまだに名目上はゴーラの皇帝であり続けたからです。そんなグインの願いを、皇帝はあっさりと引き受けました。長い幽閉生活の中、自分をこんな境遇においた者たちに一泡吹かすチャンスを皇帝も望んでいたのです。

そしてグインの軍勢1万は、バルヴィナに駐留することとなりました。しかし、その夜グインの夢の中に闇の司祭グラチウスが現れたのです。ユラニアの不可解な行動を操っているのは、やはりこの魔導士なのでしょうか!?

そんな中、アルセイスからやって来たユラニア軍が、バルヴィナへと近づいてきました。ついに戦う決意をするグインでしたが、その一方でアルセイスの駐クム大使に親書を持たせて、グインたちとユラニアとの戦いにクムをも引き込むのでした。
そして、ついに戦いが始まりました。グインたちが籠城して戦うと思い、油断していた相手に対して、グインたちはすぐさま攻撃へと移り、相手の出鼻をくじくことに成功しました。

そして戦場には、ユラニアの勇将オー・ラン将軍の率いる精鋭まで現れました。グインたちとオー・ラン将軍の部隊が激しい戦いを繰り広げることになるのかと思いきや、クムの大使フー・タン・チューが現れて、戦いを諫めたのでした。
そしてグインが要求していたオル・カン大公との会談が、クムの大使も交えた形でついに開催されることになりそうです。
光の公女―グイン・サーガ(27) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第27巻、「光の公女」を読み終えました。

イシュトヴァーンとアリは、ミロク教徒の姿に身を変えて、クムの都ルーアンへと潜り込んでいました。そこでいよいよ、アムネリスと接触するために動き出したのです。しかし、クムの第三王子タリクにイシュトヴァーンは目をつけられて、逆に彼らの動向を探られることになってしまいました。

その頃、アムネリスはルーアンから離れて、バイアという貴族たちの保養地に離宮を持つようになっていました。しかし、離宮を得たとはいえ、アムネリスがタリオ大公の愛人であり、囚われの身である事実に変わりはないのでした。
そんな時、アムネリスを狙う第一王子タルーが、強引にアムネリスをものにしようとやって来ました。ふいに大公が現れたおかげで、何事もなくすみましたが、この件をきっかけにアムネリスは自分の身の儚さを改めて感じることになるのでした。

ちょっと萌えたのは、アムネリスと侍女のフロリーがいつの間にか百合関係になっていたことです。(^^; 敵地に囚われの身となり、互い以外に頼る者のない2人が惹かれ合うのは自然なことだと思います。この2人がいずれどうなるのか、それもこのシリーズを読み続ける楽しみになりました。(笑)

離宮を訪れた大公から、アムネリスは憎きグインの名前と現在のグインの動向を知ることになりました。グインが現在、ケイロニア軍を率いていることで、アムネリスはグインがケイロニアの間者だったとの確信を深めたようです。

その頃、イシュトヴァーンは、ルーアンの遊郭で時間つぶしをしていました。アリが全ての手はずを整えるのを待っていたのですが、その途中でイシュトヴァーンはアリが嫌いだということに気がついてしまったのでした。
そんな時、突然クムの兵士たちが遊郭に押し入ってきました。兵士たちにあらためられたイシュトヴァーンは、彼らに連行されることになってしまいました。

そんなイシュトヴァーンを助けたのは、アリが呼び集めた仲間たちでした。イシュトヴァーンは、一足先に船へと逃げましたが、そのままアリたちとの合流を待たず、彼らを見殺しにしてしまったのでした。そんな彼らが向かうのは、バイアにあるアムネリア宮です。
ところが、彼らがそこについた途端、難を逃れたアリがイシュトヴァーンに合流してきました。

アリを嫌っているものの、結局イシュトヴァーンはアリの助けがなければ、アムネリスと出会う手はずを整えることもできませんでした。アリは流れ者の医者という触れ込みで、バイアの宿に泊まり込んで病人たちの診察をしました。なんとアリは、多少とはいえ医術の心得もあったのでした。
そんな彼らの狙いは、大公の子供を妊娠してしまったのではないかとアムネリスが不安に思っていることでした。そして彼らの狙い通り、侍女のフロリーが彼らに接触してきたのでした。

彼らはあくまで医者だと偽って、フロリーを信用させて、アムネリア宮に忍び込むことになりました。
薪船に身を潜めての潜入でしたが、無事に衛兵たちの目をすり抜けることに成功したのでした。
そして、ついにイシュトヴァーンとアムネリスが初対面する時がやって来ました。お互いに性格がきつそうな2人なので、どんな出会いになるのかと思いきや、やはりというか当然というべきか、顔を合わせて早々にお互いに嫌な奴だと思ったようです。(^^;

こんなことで、この先この2人が手を取り合ってモンゴール再興なんてできるのかと思いましたが、追い詰められたアムネリスは、イシュトヴァーンに賭けてみることを決めたのでした。
とはいえ、まずはアムネリスをアムネリア宮から逃がさなければなりません。アリがどんな知恵でそれを実現させるのか、その方法が楽しみです。
白虹―グイン・サーガ(26) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第26巻、「白虹」を読み終えました。

ユラニアとケイロニアの戦いは、大きな動きのないまま冬を迎えて膠着状態に陥っていました。グインはアンナの村から離れたセガの森に、砦を築き来たるべき戦いに備えるのでした。

アルゴスの黒太子スカールとの戦いで重傷を負い、イシュトヴァーンは1ヶ月ほど赤い盗賊の集団から遠ざかることを余儀なくされていました。その間に街道には、イシュトヴァーンの名をかたる偽物まで登場していたのでした。
そんな中、傷の癒えたイシュトヴァーンは、軍師アリと共にミルヴァの砦を目指していました。しかし、彼らは砦の仲間たちが素直に彼らを迎え入れるとは思っていませんでした。イシュトヴァーンの目の届かぬうちに、密かに裏切りや乗っ取りを企む者が現れているのではないかと疑っていました。

ところが、砦に到着してみると、イシュトヴァーンは盗賊たちに大喝采で迎えられたのでした。
砦には、いつの間にかイシュトヴァーンの名をしたって女たちまで集まり、これまでになかった華やいだ雰囲気に溢れていました。部下の心が自分から離れてないことを知ったイシュトヴァーンは、帰還の祝いに大宴会を執り行うのでした。

そして翌朝、ついにイシュトヴァーンはこれまでの盗賊稼業から足を洗い、アムネリス公女を祭り上げてモンゴールの再興を目指し、国盗りをすると宣言したのでした。彼の部下たちも、このままイシュトヴァーンに従うことを約束して、ついにイシュトヴァーンは自らの野望を実現させるために動き始めたのでした。

その頃、雪に閉ざされたセガの森の砦では、グインたちが引くことも進むこともできぬ、進退窮まった状況に追い込まれていました。何度かグインは、サイロンに使者を立てたようですが、それに対する返事は全くやってきません。
そんな時、グインの元にダルシウス将軍の病が悪化しているという報告がもたらされました。将軍の元に駆けつけたグインは、ついに将軍から全軍を預かることとなりました。
そしてグインは、ユラニアの真意を知るためにアルセイス目指して攻め上ることを決意するのでした。

サルデスやミルヴァでは、まだ春は遠いですが、温暖なパロでは既に温かな日々が続いているようです。そんな中、スカールがパロを去って以来、ナリスの行動に変化が現れていました。病を理由に出仕せず、数多くの女性との関係が噂になっているのです。
ナリスを心配したルナン侯やリギアが真意を尋ねにきますが、例によってナリスは何を考えているのか明らかにしません。そして、未来の許嫁とも噂されるリンダとも、ナリスは距離を置いています。

その頃、黒太子スカールの一行は、ようやくアルゴスへと到着していました。しかし、彼らを迎えたのは凶兆である白い虹でした。そんなスカールを迎えた王宮は、以前とは様変わりしていました。
パロから嫁いだエマ女王の意向を受けて、宮廷内がパロ風に改められていたのです。そして、女王には念願であった王子も誕生していたのでした。

ようやく草原にたどり着いたスカールでしたが、リー・ファなき草原は、もはやスカールにとって安息の地ではありませんでした。王宮を離れ、グル族の元へと赴きリー・ファの魂を弔ったスカールは、再び今度は帰ることのないかもしれぬ旅に出ることを決意したのでした。

一方、ケイロニア軍から離脱したグインが率いる1万の兵士たちは、ユラニア国内をひたすらアルセイスへと向けて駆け上っていました。途中、ガザの街がグインたちを阻む砦となるかと思われましたが、事前に間者を放ってあったグインの策略によって、グインたちの一団は一兵も損なうことなく、ガザを通過することに成功したのでした。

それを屈辱として、ガザの守備についていたオールバイン伯はグインを追撃します。しかし、それすらも鍛え抜かれたグインたちの一団は、自由自在に翻弄するのでした。
どうやらグインの目的は、アルセイスへ攻め上ることらしいです。そこに全ての元凶があるとグインは読んでいるようですが、果たしてそこには何が待っているのでしょうか!?
パロのワルツ―グイン・サーガ(25) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第25巻、「パロのワルツ」を読み終えました。

冒頭は、パロに捕らわれている囚人の描写から・・・。これはアストリアスでしょうか!?

赤い盗賊に襲われて、愛するリー・ファを失ったスカールは、パロの賓客としてクリスタルで手厚い看病を受けることになりました。スカール自身の気持ちとしては、すぐにでも兵を率いてイシュトヴァーンを倒しに向かいたいものの、病にやつれた体ではそれもかないません。

そんなスカールがノスフェラスで知ったこと、それを求めてレムスとナリスがそれぞれに動き始めました。最初、リギアがスカールの元へとやって来たのはナリスの指示かと思いましたが、それはリギア自身の気持ちからだったようですね。しかし、ナリスはヴァラキアのイシュトヴァーンについての情報をスカールに伝えませんでした。

そんな時、ナリスを強引にリンダが引き留めました。切羽詰まった様子で、話を聞いて欲しいというのです。そしてナリスは、リンダがイシュトヴァーンと愛し合っている仲だということを知ることになるのでした。リンダは、スカールの口からイシュトヴァーンの消息を聞いて、いてもたってもいられなくなったようです。ナリスはそんなリンダをなだめて、イシュトヴァーンが迎えに来るまでパロでおとなしく待つように言い聞かせるのでした。

その後、スカールの体調も回復して、スカールの歓迎会が開催されることになりました。しかし、主賓であるスカールは、そういった集まりが大嫌いで、どうしても参加すると言ってくれません。
そんなスカールの元へとやって来たのはナリスでした。ナリスはイシュトヴァーンについて知っている情報を餌にして、見事スカールを歓迎会へと出席させることに成功したのでした。

歓迎会では、スカールと折り入って話がしたいとレムスが近づいてきました。そんなレムスに取り憑いて操っている者の正体が、ようやく明らかになりました。なんとレムスは、ノスフェラスで死んだはずの魔導士カル=モルの怨霊に取り憑かれていたのでした。
カル=モルは、スカールがノスフェラスで知り得た情報を強引に引き出そうとします。それを阻止したのは、密かに2人の様子を窺っていたヴァレリウスでした。

ヴァレリウスは、レムスが死霊に取り憑かれていることに気がついていました。しかし、それを知りながらも、死霊を下手に野放しにすることを恐れて、そのままレムスに取り憑かせていたのでした。
そうして、ヴァレリウスはケイロニアでのグインに続き、スカールとも面識を持つことができました。彼が言うには、今後世界の運命に大きく関わってくるのは、グインとスカールになるらしいです。

結局、歓迎会の場ではスカールはナリスと話をすることができませんでした。しかし、その夜ナリスがスカールの元へと現れたのでした。ナリスはスカールに、パロの地下深く隠されている古代機械を見せました。その上で、スカールが知り得た秘密を聞き出そうとしたのでした。しかし、スカールの機知に阻まれて、どうしてもナリスは秘密を知ることができなかったのでした。

しかし、スカールは仇と狙うイシュトヴァーンが、リンダやナリスとどのような関わりがあったのか知ることができました。そして、その夜スカールはパロから脱出することを決意しました。
ヴァレリウスの助けもあり、ようやくスカールはクリスタルから立ち去り、懐かしい草原へ向けて旅立つことになったのでした。

その頃、スカールから受けた傷が元で、イシュトヴァーンは生死の境をさまよっていました。
そんなイシュトヴァーンは、アムネリスと出会ってモンゴールを手に入れることができるのでしょうか!?
赤い街道の盗賊―グイン・サーガ(24) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第24巻、「赤い街道の盗賊」を読み終えました。

病に倒れたスカールは、ついにルードの森を抜けて、旧モンゴールの首都トーラスへと向かっていました。しかし、このまま草原の民全てを率いて旅を続けることはできません。そこでスカールはごく少数の供のみを残して、残りの部隊とは別に海路アルゴスを目指すことにするのでした。

スカールが海路にこだわったのは、ノスフェラスで知ったグル=ヌーの秘密をナリスに知られることがあってはならないと考えたからです。しかし、旧モンゴール領にはいまだクムの兵士たちが占拠していて、そこを突破するのは、ある意味ノスフェラスを越えてゆくよりたいへんそうです。

その頃、サルデス国境では、グインの率いるケイロニア軍が、森の中に潜んだユラニア軍と対峙していました。しかし、いつまで経ってもいっこうに動こうとしないユラニア軍に、ケイロニア軍の士気も下がり気味です。
そんな中、あえて士気をさらに下げるような策をグインは取りました。そうしてユラニア軍を油断させて攻撃を誘い、後方に控えさせていた部隊を使ってユラニアの軍勢を蹴散らしたのでした。

しかし、戦いに勝利したというのにグインの表情は晴れません。ユラニアの本当の狙いがどこにあるのか、それが読めなかったからです。戦勝に浮かれて、酒宴が繰り広げられる中、突如死者たちがケイロニア軍に襲いかかってくるという怪事件が発生しました。
グインは、動揺する部下たちを落ち着かせて、今回の陰謀の背後に闇の司祭グラチウスがいることを悟ったのでした。

そしてスカールたちの一行は、ザイムの街までたどり着きました。そこで彼らは、赤い盗賊の噂を宿屋の主人から詳しく聞くことになるのでした。
現在の赤い盗賊の首領、それは軍師アリを得たイシュトヴァーンでした。ふらりとミルヴァのあたりに現れたイシュトヴァーンとアリは、策略を用いてあっという間にガイアスが率いていた盗賊団を自分の配下にしてしまいました。さらに彼らは、その勢力を利用して、より巨大なウルスが率いていた盗賊団までも自分の配下に組み込んだのでした。

盗賊とはいえ、イシュトヴァーンの集団は規律も厳しく、兵士のような訓練も行っていました。その統率の取れた行動のおかげで、彼らは今やパロ街道周辺を完全に勢力下に治めていたのでした。
彼らの行動には、パロやケイロニア、クムの国境警備隊も手玉に取られているようです。

結局、スカールたちは春が近くなる頃までザイムの街に足止めされることになりました。しかし、そんな彼らの背を押したのは、赤い盗賊を掃討するためにパロから派遣された国境警備隊でした。
国境警備隊と鉢合わせぬよう、スカールたちは足早にザイムから立ち去ることになりました。ところが、その最中に赤い盗賊の一団と遭遇することになってしまったのです。

まだ病の癒えぬスカールでしたが、自ら剣を取って盗賊たちと戦いました。そして、盗賊たちの首領であるイシュトヴァーンの首を狙います。しかし、病が災いして、スカールは途中で落馬してしまいました。勝ち誇ったイシュトヴァーンに、スカールは渾身の一撃を放ちます。それを何とか軽傷で切り抜けたイシュトヴァーンは、反射的にナイフをスカールに放っていました。

しかし、それを避ける体力は、もはやスカールにはありません。スカールの運命、これまでかと思いきや、自らを盾としてスカールを守ったのはリー・ファだったのでした。(;_;)
そこへスカールの後を追うようにやって来ていた国境警備隊が駆けつけて、スカールたちは難を逃れることができました。しかし、スカールは最愛のリー・ファを失うという、大きな心の傷を負ったのでした。

これがきっかけとなり、やがてスカールとイシュトヴァーンは再び刃を交えることになるのでしょうか。この先の展開が楽しみです。

この巻では、まさかのリー・ファの死に驚かされました。リー・ファとスカールのカップリングは、この作品の中でも一番好きな組み合わせでしたので、そのあまりに早い死が悲しすぎます。(涙)
風のゆくえ―グイン・サーガ(23) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第23巻、「風のゆくえ」を読み終えました。17巻の放浪篇から始まったケイロニアを舞台にしたお話も、ついに完結です。

イリスの前で、ついに自分の本当の身分を話したマリウス。マリウスが、パロの摂政アルド・ナリスの弟だと知って、イリスはなぜ自分がマリウスに強く惹かれたのか、その理由を悟ったのでした。彼らは2人とも、光の中を歩むことができず、影の人生を強いられた存在だったのです。
しかし、マリウスの告白を聞いても、イリスの決意は変わりませんでした。あくまで男として、皇太子としてケイロニアの後継者となる策略を実行すべく、マリウスを気絶させてダリウスの元へと赴いたのでした。

そんな中、密かに今回の陰謀に関わったマライア皇后たちの裁判が開始されました。数々の証拠があるにも関わらず、マライア皇后はあくまで自分は首謀者ではなく、首謀者に仕立て上げられたのだと主張します。
しかし、それもダリウス大公が、イリスとその母ユリア・ユーフェミアが辿った数奇な運命を物語ったことで、マライア皇后に大きな動揺を与えました。

そして、ついにイリスは父であるアキレウス皇帝の前へと出る機会を得ました。しかし、その時控え室にはイリスの姿が見あたりませんでした。なんとイリス=オクタヴィアは、最後の最後の瞬間になってケイロニアの玉座ではなく、吟遊詩人マリウスの妻となることを望んだのでした。

2人はサイロンから抜け出して、トーラスへと向かおうとします。しかし、そんな彼らを追ってきたのは、あくまでイリスの自分の手駒として利用しようとするダリウス大公だったのでした。そして、驚くべき事実が明らかになりました。刺客の手によって、オクタヴィアの母の命を奪ったのは、マライア皇后ではなく、ダリウス大公だったのです。ダリウス大公は、ユリアを恋い慕っていたのに相手にされず、ついにユリアの命を奪うことになったのでした。

大公の傭兵たちに取り囲まれたマリウスたちを救ったのはグインでした。そして、グインは旅立つ2人に粋なプレゼントを用意していました。なんとオクタヴィアに父であるアキレウス皇帝に、親子の出会いを果たさせたのです。
グインの心遣いを受けたオクタヴィアとマリウスは、彼らに見送られてケイロニアから去っていったのでした。意外と不幸な展開が多いこの物語で、マリウスとオクタヴィアが結ばれたのにはほっとさせられました。(^^)

お話の後半では、このところ登場していなかった登場人物たちの様子も描かれました。
そして、グインは千竜長として兵士たちを率いて、ユラニアとの戦いに向かうことになりました。
そんなグインの動向を知ったという形で、久しぶりにリンダやレムス、ナリスたちが登場しました。レムスは王様になって以来、黒化まっしぐらな感じですね。そんなレムスを、リンダはただ見守ることしかできません。レムスは何かにつけて、ナリスに対抗意識を持っているようですし、今後のパロの動向に不安が残ります。

その頃、クムの人質となっていたアムネリスは、クムの大公タリオと男女の関係を持つようになっていました。しかし、体は許してもアムネリスは心まで許したわけではありません。密かに機会を窺い、モンゴール復活とナリスへの復讐を誓っていたのでした。

ノスフェラスへ赴いていた黒太子スカールたちですが、ようやくスタフォロス砦のあったところまで帰ってきました。しかし、グル=ヌーへと赴いた代償は大きく、多くの部下たちを失い、スカール自身もグル=ヌーの影響かと思われる病に冒されていたのでした。

ケイロニアとユラニアの間には戦いが始まり、クムとユラニアの関係も悪化しています。こんな状況の中で、この世界はどこへ向かっているのでしょうか。
運命の一日―グイン・サーガ(22) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第22巻、「運命の一日」を読み終えました。

黒曜宮で何が起きたかも知らず、イリスは早朝の街へと出てきました。そこで彼女は、全ての陰謀が潰えて、やけっぱちになっているバルドゥールと出会ったのでした。バルドゥールは、イリスを殺そうと襲いかかってきます。しかし、逆にイリスに傷を負わされてしまいましたが、イリスの隙を突いて彼女が男ではなく、女だということを知ったのでした。

バルドゥールに抑え込まれて、侵されそうになるイリスでしたが、そんな彼女は突然現れたパリスのおかげで危機を脱することができました。パリスは、シルヴィアに言われて、愚鈍なまでに忠実にマリウスの行方を探していたのでした。

そしてイリスは、ケイロニアの皇太子として名乗りを上げるために出かけようとします。しかし、その前にひとめマリウスに会いたくて、マリウスの所へと出かけてしまったのでした。イリスは、マリウスに危険が近づいていることを知らせ、今度こそサイロンから出て行くように話します。しかし、マリウスはそんなイリスの言葉もうわの空で、たとえイリスが男でもイリスを愛すると告げるのでした。

そんなマリウスを振り切って、復讐を成就させるためにイリスはダリウス大公の元へと向かいました。
そんなイリスの後を追おうとしたマリウスでしたが、イリスの後をつけていたパリスに掠われてしまいました。

シルヴィアがそんなことを企んでいるとは知らず、式典の1日は始まろうとしていました。そんな中、イリスはシルヴィアのいる皇女宮へと忍び込みました。最初はシルヴィアを殺害するつもりだったイリスですが、皇女としてのシルヴィアの孤独を知ったイリスは、もうシルヴィアを殺すことはできなくなってしまいました。
しかし、シルヴィアがパリスにマリウスを掠わせたことを知ったイリスは、マリウスを助け出しシルヴィアのイタズラを阻止しようとするのでした。

その頃、式典はつつがなく進行していました。しかし、その途中でグインはイリスかららしい呼び出しを受けました。しかし、そこに待っていたのは、傷ついたバルドゥールでした。彼はしびれ薬を使ってグインを弱らせ、グインを殺そうと待ち構えていたのです。
しかし、そんなバルドゥールの最期のあがきも、グインの剛勇の前にあっけなく叩き伏せられました。そして毒を盛られたグインは、イリスによって助けられたのでした。

そしてついに、式典の最後を飾る大舞踏会が開催されました。その前に、グインたちがユラニアの使者たちを拘束するという出来事がありましたが、その時にそれに気づいたヴァレリウスとグインの出会いが描かれたのは、ちょっといい感じでした。

シルヴィアの目論見は、結局イリスとグインの活躍によって阻止されました。マリウスは2人の活躍で助け出されました。しかし、マリウスがいなくなったことで困ったのはシルヴィアです。この場をどう切り抜けるのかと思ったら、マリウスを助けて帰ってきたグインにダンスを申し込んだのには驚かされました。

そして、イリスはあくまでマリウスをサイロンから立ち去らせようとします。しかし、イリスが危険に飛び込むことを知ったマリウスは、頑としてイリスの言葉に従おうとはしませんでした。そして、ついにマリウスは、自分がパロの王家に関わる人間だとイリスに打ち明けるのでした。
黒曜宮の陰謀―グイン・サーガ(21) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第21巻、「黒曜宮の陰謀」を読み終えました。

皇帝の即位30周年と皇女シルヴィアの誕生日を祝う式典が近づく中、何者かが企んだ陰謀は着々と進行しているようです。それを阻止するため、グインは大帝アキレウスを病に伏させたのでした。そして、大帝に面会しようとするマライア皇后やシルヴィア、ダリウス大公さえもグインは側に近づけさせないように手を打ったのでした。

そんな中、アキレウスの動向を探るために、宮女としてイリスが送り込まれました。自分を裏切った父親であるアキレウスの姿を前にして、イリスは思わず剣を向けますが、それはグインに阻止されました。
そして宮廷から去ろうとしたイリスは、毒殺の名手ロクスタが宮中に潜り込んでいることを知ることになるのでした。さらに辺境では、どこの国のものとも知れぬ軍勢が、ケイロニアの国境に向けて迫っています。それを知ったグインは、その全てに対処してケイロニアを守り抜こうとするのでした。

そんな中、突然アキレウス皇帝が毒殺されたことが、マライア皇后やダリウス大公、そして十二選帝侯の有力者に知らされました。式典前日の皇帝の死に、集められた面々は急遽対応策を用意する必要に迫られました。
そして、ついにマライア皇后とダリウス大公が皇位を狙って、激しい舌戦を繰り広げることになったのでした。

そして、ついに陰謀の全容が明かされる時が来ました。今回の皇帝暗殺を計画したのは、マライア皇后だったのでした。しかし、簡単には皇后も自分が首謀者であることを認めません。そんな時、ついにグインが動きました。その陰謀の証人として、先に死んだと思われていたランゴバルド侯ハゾスを皆の前に引き連れてきたのでした。
そして、マライア皇后と陰謀を巡らしていたユラニアのユディウス伯爵こと、傭兵のダニエル。彼らはユラニアの公爵をシルヴィアの婿に立てて、ケイロニア王国を簒奪しようとしていたのです。

そして、全てが明らかになったところで、崩御したはずのアキレウス皇帝も生きて皆の前に姿を現しました。秘密を知ったハゾスの身を守り、暗殺者に狙われた皇帝の身を守ったのは、全て豹頭の戦士グインの知謀だったのでした。
こうして黒曜宮で進行していた陰謀は、その全てが白日の下へと晒されることになったのでした。

そして式典の前夜祭が華々しく執り行われる中、ワルスタット侯の屋敷ではマリウスが1人寂しく時を過ごしていました。そんな時、突然イリスがマリウスの前に現れたのです。イリスは自分が女であることを隠したまま、マリウスとひとときの恋しい時間を過ごすのでした。
笑ったというか、いい加減イライラしてきたのは、事ここに至ってもマリウスがイリスが女だと気づいてないことです。(^^; キスまでしても気づかないとは・・・。(笑)

宮廷では、グインがパロからの使者リーナス伯とヴァレリウスと会見していました。とりあえずケイロニアに腰を落ち着けたグインですが、いつかまたパロへ赴いてリンダやレムスと再会することもあるのでしょうか!?
そして、グインは迫り来るユラニアの軍勢に対処するため、近日中に国境のダルシウス将軍の元へと向かうことになりそうです。
サリアの娘―グイン・サーガ(20) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第20巻、「サリアの娘」を読み終えました。

前巻では、物語がいきなりノスフェラスへと飛びましたが、この巻では再びケイロニアへとお話が戻りました。
黒曜宮へと招かれたグインは、そこで皇帝暗殺を目論む者たちの存在を知ります。グインと共にそれを知ったランゴバルド侯ハゾスでしたが、あっさりと刺客の手のかかってしまいました。命を落とす間際、グインを側に呼び寄せたハゾスは、重大な秘密をグインに託しました。それが原因で、グインはより危険へと近づくことになるのでした。

そんなグインを、ケイロニアの皇后マライアは自らの内へと引き込もうとします。しかし、それをグインはきっぱりと断るのでした。グインが自分に力を貸さないならと、グインの目の前で毒酒を用意するマライアが恐ろしいです。

その頃、吟遊詩人のマリウスは、サイロンから抜け出してサルデスを目指そうとしていました。そんな彼を怪しげな一団が捕らえてしまいました。それは皇帝アキレウスの弟・ダリウスの手の者でした。
マリウスを捕らえたダリウスは、マリウスにシルヴィアを誘惑するか、さもなくば彼女を殺せと迫ります。しかし、マリウスがあくまでそれを拒否したため、マリウスは激しい拷問にかけられることになってしまったのでした。

そんなマリウスが気にかかるのは、謎の剣士イリス=オクタヴィアでした。ダリウスは、イリスをあくまで男として、あわよくばケイロニアの皇位を継承させようとしているようです。そんな運命にあまんじながらも、イリスは次第にマリウスに惹かれているようです。

その頃、グインは今度は皇帝アキレウスから呼び出しを受けていました。アキレウスは、グインを近衛騎士団に迎え入れたいと言い出しました。しかし、その本心は宮中で囁かれているグインが知った秘密を知りたいということだったようです。
厚遇を持ってグインを取り立てたアキレウスに対しても、グインは頑としてその秘密をもらしませんでした。一体グインが知った秘密とはどのようなものなのでしょうか!?

そして、グインの入れ知恵でその日から皇帝アキレウスは病に伏せりました。そんな時、密かにイリスがグインの元を訪れていました。地下牢に捕らえられ拷問されているマリウスを救い出して欲しいと言うのです。イリス=オクタヴィアがマリウスに恋していることを知ったグインは、それを簡単に承諾します。そして、厳重な警備の中、ダリウスの小月宮へと侵入したグインは、なんとか牢獄からマリウスを救い出したのでした。

グインに救われたマリウスは、ワルスタット侯ディモスの屋敷へと匿われることになりました。そんなマリウスに、グインはケイロニアから離れろと助言しますが、マリウスはそれを聞き入れようとしません。
そんな中、グインの後をつけたイリスが、マリウスの前へと現れました。そしてマリウスは、いまだにイリスが女だと知らぬまま、イリスに惹かれてゆくのでした。

そして、グインの前にはダリウス大公自らが兵を率いて現れました。ダリウスもまた、グインを味方に引き込み、グインが手に入れた秘密を知ろうとしますが、やはりグインは口を割りません。
いよいよ祝典の開催が近づく中、渦巻く複数の陰謀の中でグインがどうするのか楽しみです。
ノスフェラスの嵐―グイン・サーガ(19) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第19巻、「ノスフェラスの嵐」を読み終えました。

グインと決裂してしまったイシュトヴァーンは、サイロンの都から旅立とうとしています。そんな彼を、怪しげな占い師が呼び止めました。いずれ王となるべき人物、イシュトヴァーンを待っていたと、その男アリは言うのです。
最初はアリの言葉を信じようとしなかったイシュトヴァーンでしたが、その話を聞いているうちに、アリの話に惹きつけられました。

アリは、中原が乱れている今こそが、イシュトヴァーンのような男が王になれる最後のチャンスだというのです。そのためには、最初の足がかりとなる国を手に入れなければなりません。それこそが、先の戦いで滅ぼされたモンゴールだと言うのです。
そんな彼らの最初の狙いは、クムに幽閉されているアムネリスです。しかし、アムネリスを手に入れても、モンゴールの王となることが彼らの目的ではありません。モンゴール、クム、ユラニアを束ねる、ゴーラの王となることこそ、彼らの真の目的のようです。

そして、今回のメインはトーラスからノスフェラスへと旅立った黒太子スカールたちの行方でした。
トーラスでグル=ヌーの存在を知ったスカールたちは、その秘密を求めてノスフェラスへと分け入りました。そんな彼らの前に、最初に立ちはだかったのはセム族でした。しかし、スカールはセム族と戦うことはせず、彼らと友好を結び、彼らの助けを得ることに成功したのでした。

そうして、精鋭を引き連れたスカールは、グル=ヌーへと向けて旅立ちました。セム族の案内人として、シバたちもスカールに従いました。そして狗頭山までやって来た彼らは、そこで砂漠オオカミとの息詰まる戦いを繰り広げることになったのでした。
しかし、そんな苦難はノスフェラスの広大さからしたら、ほんの手始めでしかありませんでした。

狗頭山を越えて、さらに先を目指した一行でしたが、飲み水も残り少なくなり死の影が近づいてきました。スカールさえも死を覚悟した時、シバが砂漠にあるオアシスに気がつきました。これで救われたとオアシスに駆け寄った一行でしたが、なぜか馬たちはその水を飲もうとしません。
その水は、既に瘴気の谷から放たれた瘴気で、汚されたものだったのです。

そんな彼らの前に、忽然と1人の老人が姿を現しました。その老人こそが、グインが探し求める北の賢者ロカンドラスだったのでした。ロカンドラスは、スカールが運命に導かれて、この地へやって来ることを見越していました。そして、スカールだけにグル=ヌーの真実を見せるとロカンドラスは言うのです。

ロカンドラスと行動を共にしたスカールは、そこでこれまでに見たこともない不思議の数々を目撃することになるのでした。ノスフェラスが今のようになってしまった原因、それは星船と呼ばれる巨大な宇宙船が、カナンの街へと墜落したことが原因のようです。それ以来、あたりには有害な放射能がばらまかれて、グル=ヌーを中心とした場所は奇怪な生物が跋扈するようになったのです。
しかも、その墜落した船は、どうやらこの星のものではない生物が操っていたようです。かってカル=モルが目撃したグル=ヌー。それは、巨大な謎のほんの一部にすぎなかったのでした。

ロカンドラスとの旅を終えて、スカールは再びリー・ファたちと合流しました。思いがけず、この世界の大きな秘密を目撃してしまったスカールは、この先どんな行動を取るのでしょうか!?
サイロンの悪霊―グイン・サーガ(18) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第18巻、「サイロンの悪霊」を読み終えました。

ダルシウス将軍の傭兵となったグインは、兵舎で暮らすようになっていました。そんなグインと同室になったのは、バルドゥールの密偵であるダニエルという男です。バルドゥールは、立ち合いでグインに敗れたことを恨み、いつかグインに復讐するつもりのようですね。

そんな中、イシュトヴァーンがグインの元を訪れました。イシュトヴァーンは、再度グインに自分が王となるために力を貸して欲しいと懇願しに来たのです。しかし、グインは自らの目的もあり、イシュトヴァーンの頼みをどうしても聞き入れることはできませんでした。それを知ったイシュトヴァーンは、これからはグインは彼の敵だと言い残して立ち去ったのでした。

その頃、マリウスは再びガンダルーナのルビナと名乗った、この国の皇女シルヴィアにつきまとわれていました。なんとかルビナから逃げ出したマリウスは、再び謎の剣士イリスと出会うのでした。
しかし、2人が出会ったのもつかの間、再びバルドゥールの手下たちが彼らを取り巻きました。グインが現れたことで、彼らは命を長らえましたが、マリウスたちにとってもバルドゥールは厄介な相手のようですね。

少し前から、あとがきでここからの物語は、基本的に池田理代子さんの「オルフェウスの窓」のようなものだと栗本さんが語っていましたが、それが今回よりはっきりとしてきました。ルビナが占い師に占ってもらったところでは、いずれマリウスとイリス(=オクタヴィア)は激しい恋に落ちることになりそうですね。

イシュトヴァーンと別れた後、グインはサイロンの街の上空に不思議な鬼火を目撃していました。その正体を探るべく街中へとやって来たところを、マリウスたちの危機に気がついたのでした。
危機を脱したグインとマリウスは、まじない小路の魔導師ルカの元へと向かいます。そこでの話によると、何やら悪しき力がグインを利用しようとしているようです。

ルカの元から立ち去ろうとしたグインとマリウスの前に、闇の司祭と呼ばれるグラチウスが現れたました。グラチウスは、言葉巧みにグインをダーク・パワーへと取り込もうとしましたが、ドールに追われる男と呼ばれるイェライシャによって窮地を脱するのでした。
どうやらグインがランドックと呼ばれる国の王であったことは確かなようです。しかし、そんなグインがなぜ豹頭となったのか、その謎はまだ闇の中です。

そしてグインは、ダルシウス将軍に連れられて黒曜宮へと赴き、アキレウス皇帝をはじめとした宮廷の人々と引き合わされることとなりました。そこで、グインは彼を自らの王のように慕ってくれる、ランゴバルド侯ハゾスと知り合ったのでした。

しかし、彼らが庭園で話をしていると、その同じ場所で何者かが皇帝暗殺の企てを相談しているのでした。おまけに、庭園には皇女シルヴィアが、思い人であるワルスタット侯ディモスを呼び出して、彼をかき口説こうとしていました。しかし、いっこうにディモスはシルヴィアになびく様子はありません。

そんなシルヴィアとディモスのやり取りを覗いていたのは、バルドゥールでした。バルドゥールはシルヴィアに、皇帝には世間に知られていない皇子がいることをシルヴィアに告げます。しかし、シルヴィアはそれを聞いても全く動じる様子がありません。
怒ったバルドゥールは、シルヴィアを強引にものにしようとしますが、またしてもグインに阻まれるのでした。

さらにグインは、彼と兵舎で同室のダニエルが王宮へと忍んでやって来たことを知りました。ダニエルが向かった先は、バルドゥールではなく、バルドゥールの対抗相手であるダナエ侯ライオスだったのでした。2人が何を話しているのか知ろうとしたグインでしたが、衛兵に発見されてそれは果たせませんでした。

そんな時、グインを慕うランゴバルド侯ハゾスが暗殺されたという知らせが宮廷に飛び交います。
ケイロニアの宮廷を舞台に、一体どんな陰謀が進行しているというのでしょうか!?
三人の放浪者―グイン・サーガ(17) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第17巻、「三人の放浪者」を読み終えました。この17巻から、いよいよ本格的に放浪篇のスタートです。

リンダやレムスと別れた後、グインは吟遊詩人のマリウス、そしてパロから去ったイシュトヴァーンと共に旅を続けてきたようです。その旅の模様は、外伝で描かれているらしいですが、本伝だけを読んできた人間としては唐突に3人組が出来上がっていたので、読み始めた当初は戸惑いました。
しかも、マリウスがイシュトヴァーンといがみ合っていたりして、以前に登場した時と性格が変わっているような・・・。(^^;

さまざまな冒険をしてきたグイン、マリウス、イシュトヴァーンは、ケイロニアの北方をうろうろしていました。この先の行方を決めかねていた3人でしたが、グインは予知夢とでもいうべき夢を見て、ケイロニアで傭兵となるべく、その都サイロンを目指すことになりました。

最初は人々に好奇の目で見られたグインでしたが、彼の落ち着いた物腰や態度に、かえって人々は彼に対して好意を持つようになっていました。そして、ついにグインたちはサイロンへとたどり着きました。
夢のお告げ通り、グインはダルシウス将軍の元で傭兵として雇ってもらうために出かけます。そこで傭兵の適性を検査されたグインは、将軍の元を訪れていたバルドゥールという冷酷そうな子爵と立ち会うことになってしまいました。

グインとバルドゥールの勝負は、グインの圧勝に終わりましたが、バルドゥールはケイロニアの皇帝アキレウスの娘シルヴィアとの婚約を目論んでいるようですし、今後のグインにとって厄介な相手に目をつけられてしまったですね。

そんなグインを利用して、イシュトヴァーンはのし上がろうと企んでいたようです。しかし、グインに協力を頼んだものの、それを断られてしまいました。ノスフェラス以来の友人だったグインとイシュトヴァーンですが、このまま対立することになってしまうのでしょうか!?

その頃、マリウスは神殿に歌を奉納して、大きな喝采を浴びていました。そこで知り合った酒場の女主人に勧められて、マリウスはその酒場で歌わせてもらうことになりました。そこでもマリウスは喝采を浴びましたが、その帰り道マリウスは誘拐されそうになっている女性を見つけました。
怪しげな男たちの一団、それはなんとグインと戦ったバルドゥールが引き連れていた者たちでした。
マリウスはバルドゥールと戦うことになり、窮地に追い込まれますが、謎の美貌の男に命を救われました。

これがマリウスと美貌の剣士イリス(実は、ケイロニアの皇弟ダリウスの姪オクタヴィア)と、ケイロニア皇女シルヴィアとの出会いだったのでした。マリウスに救われたことで、シルヴィアはマリウスに興味を持った様子ですし、ダリウスからも目をつけられて陰謀に巻き込まれそうな気配ですね。