日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆


2期に渡って続いた「昭和元禄落語心中」も、ついに最終回です!(;_;)

前回はあの世のお話で驚きましたが、今回は八代目の八雲が亡くなって既に17年が経過していました。その間に、小夏が与太郎との間に産んだ女の子・小雪も女子高生になりました。さらに信之助は、若き日に八雲が名乗った菊比古の名前を襲名して、二枚目の落語家として人気者になっていたのでした。

さらにさらに驚いたのは、最後の最後で八雲に弟子入りした小夏も、初の女落語家として活躍するようになっていました。八雲はいなくなりましたが、八雲の後を継ぐ人々がきちんと落語を続けていたのでした。

そして、全焼してしまった寄席も再建されて、新たなスタートを切ることになりました。それと同時に、これまで助六を名乗っていた与太郎は、九代目・八雲を襲名することになったのでした。与太郎が助六に続いて八雲の名を継いだことで、2人の芸が1つになった気がしました。

さらに驚いたことに、あの世で三途の川を渡る八雲の船頭を務めた松田さんは、まだご存命でした!(^^;
七代目・八雲に仕えて、八代目・八雲にも尽くして、九代目・八雲の誕生も見守ることになるなんて、凄いですね。なんとなく松田さんは、初代・八雲の時代から生きていて、代々の八雲を見守っているんじゃないかとさえ思えました。(笑)

そして寄席が始まりました。前座を務めるのは、信之助です。彼は八雲の芸に入れ込んでいて、新作落語よりも古典落語に惹かれているようです。でも人気はあるのに、妙に気の弱いところがあって、そのあたりも八代目・八雲を思わせるところがありますね。そんな信之助に、与太郎は師匠から託された助六の名が書かれた扇子を与えました。

そうそう。信之助といえば、喫茶店での小夏と樋口先生の意味深な会話も気になりました。信之助の父親は不明ですが、もしかしたら八雲との間に生まれた子供ではないかと樋口先生は勘ぐっていました。でも、真相は小夏がお墓まで持って行くそうなので、永遠に知られることはないでしょう。

そして寄席で「死神」を話す与太郎の前に、八代目・八雲が姿を見せました。この八雲は、やっぱり死神なのでしょうか!?
それにしても、この噺をすると死者が目の前に現れるんだから凄いですね。そして九代目・八雲の「死神」は、お客さんの大喝采を浴びるのでした。

最後は、生きている人も死んだ人も、みんなそろってきれいに締めくくられました。時代は次々と移り、世界も様々に形を変えていきますが、どんな世界にも落語はたくましく生き延びていそうですね。(^^)

というわけで、「昭和元禄落語心中」はきれいに完結しました。第2期は、八雲の死が迫っていたこともあり、1期と比べると重い雰囲気でしたが、与太郎の明るさに救われました。作品のクオリティもとても高くて、毎回見応えがありました。
そして何より、声優という職業の凄さを、あらためて思い知らされた作品でした。中でも石田彰さん、山寺宏一さん、林原めぐみさんの演技には、何度もぞくぞくさせられました。(^^)

最後に、こんなにも素晴らしい作品を世に送り出してくださったスタッフ&キャストの皆さん、本当にありがとうございました。
まさかの、あの世のお話でした。(^^;

前回の終わりで、やはり八雲はぽっくり逝ってしまったようです。そんな八雲を、助六があの世へと導きます。
だいぶ前に亡くなったはずの助六が、どうしていつも八雲の前に出てくるのかと思えば、なんと三途の川を渡って極楽に行くのもただじゃないのでした。(^^; 本当に地獄の沙汰も金次第だったのでした。

八雲のように天寿を全うして亡くなった人は、亡くなった時にたくさんのお金を持ってあの世に来ることができます。しかし、助六やみよ吉のように天寿を全うできなかった人は、お金を持ってくることができないのでした。そこで、極楽への資金稼ぎに、みよ吉は茶店で働き、助六は落語で稼いでいたのでした。

あの世にはなんと、先日全焼してしまった寄席もありました。全焼してしまったことで、この世のものではなくなり、あの世のものになったようです。寄席には、先に亡くなった落語の名人たちが名を連ねていました。そこには、八代目・八雲の名前もありました。

まずは、助六の「二番煎じ」から。なんとこの寄席には、死んだ人と深いつながりがある、まだ生きている人も1人だけ特性の座布団を使って呼ぶことができました。その座布団に現れたのは、小夏でした。みよ吉のことを嫌っているように見えた小夏でしたが、みよ吉の顔を目にすると抱きつきました。いろいろあっても、やっぱり親娘なんですね。(/_;)

そして次は、八雲の出番です。八雲が舞台にあがると、客席に信之助の姿がありました。八雲との深い関わりから、信之助が選ばれてやって来たのです。そんな信之助のために、八雲は「寿限無」を取り上げるのでした。八雲の「寿限無」に信之助と小夏は大喜びです。

寄席が終わり、八雲が極楽に向かう時が来ました。八雲を見送る助六に、八雲は再会を約束して旅立ちます。そしてふと気がつくと、八雲の船を漕いでいたのは付き人の松田さんでした。どういう理屈かよくわかりませんが、八雲を見送るために仏様の配慮で、船頭として松田さんが選ばれたようです。

というわけで、今回は全編あの世の話で驚きました。(^^;
あの世でもお金が必要だったり、吉原があったり、なんだかずいぶん人間くさいというか、これ以上死ぬ心配がないだけ、こっちの方が暮らしやすそうな気がしなくも・・・。(^^;

次回は、再び現実に物語が戻るようです。八雲のいなくなった世界で、物語がどんな風に完結するのか、楽しみです!
小夏が八雲に弟子入りするお話でした。

危ないところで八雲は与太郎に救われましたが、寄席は全焼してしまいました。その焼け跡の前には、与太郎以外にもアニさんや席亭さん、小太郎が顔を出していました。席亭さんは意外に元気そうですが、噺家として未だ芽が出ず、寄席のもぎりをして生活していたアニさんは悲痛な表情です。これをきっかけに、アニさんが落語の道から離れることがないといいのですが・・・。

与太郎に救われたものの、八雲は顔に酷い火傷を負っていました。そんな中でも、季節はゆるやかに流れていきます。
桜の頃となった時、与太郎にうれしい事件がありました。出囃子の仕事をなくした小夏は、今は馴染みの喫茶店で働いているようです。その小夏が、与太郎の子供を授かったのです!

それを知った与太郎は、小夏に抱きついて涙を流して喜びました。不思議な縁で夫婦になった与太郎と小夏ですが、ちゃんと夫婦らしいこともしていたんですね。(^^;
男の子か女の子か、まだわかりませんが、どちらが生まれても信之助と同じように、きっと落語が大好きな子供になるでしょうね。

その頃与太郎は、テレビの仕事の合間にラジオの仕事を手がけるようになっていました。テレビの仕事では落語を話すことはできませんので、ラジオの仕事を与太郎は楽しんでいるようです。そんな与太郎の前に、樋口先生が顔を出しました。相変わらず先生は、新作落語を書きためているようです。

与太郎は新作落語なら、小夏が話すことができるのではないかと考えたようですが、先生から原稿を見せられても与太郎にはピンときませんでした。与太郎にとって落語は、読むものではなく、聴くものだったからです。そして、あらかじめ完成した噺があるわけではなく、何度も寄席にあがる中で自然に噺は育っていくものだと与太郎は考えていたのでした。

このくだり、与太郎の成長ぶりに驚くやら感動するやらでした。与太郎は頭はよくないかもしれませんが^^;、腹が太いというか、ハートが温かいというか、物事の本質は決して間違えない大きさがあるように思えました。

その頃、小夏は自宅療養中の八雲の相手をしています。いろいろと憎まれ口も叩いてきましたが、小夏にとって八雲は時に甘えたくもなく、憎めない人でありました。すっかり老いた八雲に、ようやく小夏は心を開きました。そして八雲にとっても、小夏の存在はかけがえのないものでした。愛するみよ吉と落語を通じての友である助六との間に生まれた小夏がいたからこそ、今日まで八雲は生きながらえてきたのです。

そんな中、ラジオで与太郎の落語が始まりました。楽しそうに落語を聞く小夏と八雲。まさか、八雲が笑顔で与太郎の落語を聞く日が来るとは思いませんでした。さらに八雲のために大量の桜の花びらを集めた信之助が、与太郎と同じような口ぶりで同じ噺をやってみせます。

そして小夏は、これまで言いたくても言えなかったことを口にしました。自分を八雲の弟子にして欲しいと頼んだのです。
八雲はそれを笑顔で受け入れたのでした。本当にこれ以上の幸せはないくらいの情景でした。

そんな八雲の前に、再び助六が現れました。助六は八雲を迎えに来たと言っていますが、今度こそ八雲は命を落としてしまうのでしょうか。(;_;)

前回もそうでしたが、今回も八雲が死亡フラグを立てまくってましたね。舞い落ちる桜の花びらが、八雲の命の終わりを暗示しているようで、見ていて切なくなりました。(涙)
八雲と死神のお話でした。

前回の終わりに逮捕された親分さんは、結局6年を刑務所で過ごすことになりました。そんな中、八雲と一緒に銭湯に出かけた与太郎は、刑務所に慰問に行こうと言い出しました。思えば、与太郎の人生を変える転機になったのも、服役中に聞いた八雲の落語がきっかけでした。

こうして八雲は、与太郎と共に刑務所で落語をすることになりました。そこで八雲は、芸者に入れあげ過ぎたのが原因で、蔵に押し込められることになった若旦那の噺をします。蔵に閉じ込められた若旦那と、服役中の者たちに思いが重なる部分があるところが味噌ですね。

八雲の噺を聞くうちに、服役囚の中にはすすり泣く者も出始めました。服役囚だけでなく、看守たちも八雲の噺に涙を流します。そして袖で三味線を弾いていた小夏の目にも涙が・・・。

慰問を終えたあと、八雲は与太郎の「居残り」を聞くために落語の会場へとやって来ていました。樋口先生に見つかった八雲は、与太郎の落語は全然ダメだと厳しいことを言います。しかし、そう言いながらもこれまで一緒に舞台に上がっていた助六の遺品でもある扇子を、樋口先生から与太郎に渡して欲しいと託したのでした。

そして八雲は、寄席へと顔を出しました。そこには、萬月と与太郎の弟子だけが残っていました。彼らを帰らせた八雲は、たった1人で舞台へと上がり、誰もいない中で「死神」を噺はじめました。老いと病で、体力の低下が著しい八雲は、「死神」を最後までやり通すだけでも一苦労です。

そんな八雲の前に、助六が姿を現しました。これまでも八雲は、助六の姿を見てきましたが、その声を聞くことはありませんでした。ところが、その夜の助六は八雲に話しかけたのです。八雲が助六だと思っていたのは、助六ではなく死神でした。

そして炎に包まれた寄席の中で、八雲は命を落としそうになります。常々、落語と心中するつもり。落語を話している途中でぽっくり逝ければいいと言っていた八雲でしたが、最後の最後で生きることにしがみつきました。そんな八雲を炎の中から救い出したのは、与太郎でした。

八雲は助かりましたが、寄席は焼け落ちしていました。

今回は八雲を演じた石田彰さんの演技に圧倒されつつ、炎の中で師匠と叫ぶ関智一さんの声を聞いて「Gガンダム」を思い出してしまいました。(^^;
それにしても、今回は八雲が死亡フラグを立てまくっていたので、ついに命を落としてしまうのかとハラハラしました。
八雲を再び落語に呼び戻すため、与太郎たちが一計を案じるお話でした。

退院はしたものの、いまだ八雲は落語を話しません。実の孫のように可愛がっている信之助が頼んでも、八雲は落語を話そうとはしないのです。

そんな八雲のところへ、樋口先生が顔を出しました。相変わらず先生は、落語の歴史の収集に余念がありません。過去の名人たちの写真を集めていたばかりか、八雲の知らないうちに寄席の八雲の姿を映像として記録していたのでした。

そんな中、萬月が落語界に復帰しました。とはいえ、八雲たちとは違う、関西の落語を後世に残そうと萬月はがんばっていたのでした。しかし、復帰して間もないせいか、お客の反応は今ひとつです。(^^; 関西の落語は、噺家の前に机があったり、拍子木があったり、パタパタと騒がしい感じですね。

与太郎と小夏は、いい感じで夫婦しています。仕事で疲れた小夏は、与太郎に何か噺をしろとせがみます。それに応えて、与太郎が噺はじめると、橋の上に八雲の姿がありました。それを見た与太郎と小夏は、八雲のところへと駆けつけます。

八雲の姿は、橋から投身自殺しようとしているようでした。普段から八雲への憎しみを隠さない小夏は、こんな時にも憎まれ口をたたきます。でも言葉とは裏腹に、八雲に抱きついて泣く小夏の姿からは、八雲を慕う気持ちがあふれています。

再び落語を聞かせて欲しいと願う与太郎たちを前に、八雲は泣き言を口にしました。八雲がこれまで積み上げてきた技も、老いには勝てません。以前のように声も出なくなり、記憶力も衰えて、舞台の上で噺が続けられなくなることを八雲は恐れていたのでした。

そんな八雲に、与太郎はまた話したくなったら落語をすればいいと言ってのけました。いっけん軽やかで、でも深みのある与太郎の言葉でした。落語を通して多くの人と関わることで、与太郎は本当に成長したなあと思いました。

八雲の復帰を願うのは、与太郎たちばかりではありません。かっての与太郎の親分も、八雲が落語に復帰する日を楽しみにしていたのです。

そんな中、ある計画が実行されました。松田さんを芝居見物に誘った八雲は、松田さんに連れられて馴染みの料亭へとやって来ました。そこには、八雲の熱心なファンが集まって、噺を聞かせてくれるのを待っていたのでした。そこには前座をつとめるために、与太郎の姿もありました。

女将さんに強引に部屋に押し込まれて、八雲はお馴染みさんたちの前に顔を出すことになりました。そんな八雲の前で、与太郎が噺を始めます。演目は、かって助六が演じた「芝浜」でした。それを見た八雲は、与太郎が助六の「芝浜」を演じていることに驚かされました。

噺の途中から、与太郎は泣いていました。フィルムで見た助六も、それを話している時に泣いていたと与太郎は感じていたのでした。噺を終えた与太郎は、八雲に旅館に残されていたフィルムを見たことを伝えたのでした。そんな八雲に、小夏が八雲が噺の時にいつも持っている扇子を差し出しました。その扇子には、助六の名が書かれていました。

その扇子を手に、八雲はようやく噺を始めるのでした。ところが、そこへ警察が乗り込んできました。前々から目をつけられていた、親分の逮捕状が発行されたのです。八雲の噺を聞くことなく、親分は手錠をかけられてしまいました。
女将さんの「こんな時に来ることねえだろう」という啖呵の良さに、深くうなずいてしまいました。せめて八雲の噺が終わるまで、待って欲しかったです。

そして親分は、そのまま警察に連行されていきました。親分の罪状は、銃刀法違反だそうですが、再び娑婆に戻って八雲の落語を聞くことができるのでしょうか。(;_;)

というわけで、今回もとっても心に響くいいお話でした。与太郎と小夏、八雲の人間模様も味わいがありましたし、与太郎が八雲の前で「芝浜」を演じるのもよかったです。
そうそう。いつの間にか、与太郎に弟子ができていたのも驚きでした。(^^;
昭和元禄落語心中 -助六再び篇- Blu-ray BOX(期間限定版)助六とみよ吉の、死の真相が明かされるお話でした。

与太郎は、樋口先生と松田さんと共に、若き日の八雲と助六の姿が記録されたフィルムを見るために四国に出かけました。
そして、かって八雲が助六を探し出して、二人会を開いた旅館へと向かいます。意外にも、樋口先生はその旅館では顔なじみの存在でした。先生の父はかなりの資産家で、幼い先生を連れて各地の湯治場に赴いていたのでした。

さらに驚くことに、樋口先生は若き日のみよ吉(本名は、百合絵)のことも知っていました。その当時、みよ吉は旅館で働いていました。みよ吉の美しさに、その当時から樋口先生は心惹かれるものを感じていました。
さらに時が流れて、青年になった樋口先生はみよ吉と再会しました。その時のみよ吉は、若き日の八雲=菊比古とお付き合いしていました。みよ吉の相手が落語家だと知ったこと、それが樋口先生を落語の世界へと導きました。

菊比古の落語を聞きに行った樋口先生は、一度その噺を聞いただけで落語の虜になってしまいました。そして落語のへの思いが高じて、八雲に弟子入りしようとして断れるエピソードへと話はつながっていたのでした。

そして保存されていたフィルムの上映が始まりました。若き日の八雲の噺を聞いた与太郎は、その上手さに驚きました。
そして、さらに与太郎を感動させたのは、助六が演じる「芝浜」でした。記録された映像を通して、与太郎にはその時の会場の様子まで感じ取ることができました。そして与太郎は、感動のあまり泣きながら助六の噺を聞いていたのでした。

四国での収穫は、それだけではありませんでした。かって八雲が与太郎に語った、助六とみよ吉の死の真実が明らかになりました。八雲は自分が原因で、助六とみよ吉が死ぬことになったと語りました。しかしそれは、幼い小夏の心を守るための嘘だったのです。

あの日、逆上したみよ吉は、菊比古ではなく助六を刺してしまいました。その現場に、小夏が現れました。小夏はみよ吉が助六を刺したことに逆上しました。怒った小夏は、みよ吉を窓の外へと突き飛ばしました。そんなみよ吉を追って、助六も窓の外へ・・・。そして菊比古の手の中に、小夏が残されたのでした。

自分の父母を殺してしまったという記憶は、小夏にとって重すぎるものでした。そんな小夏の心を守るために、八雲はすべての責任は自分にあると小夏に言い聞かせました。そして小夏も、それが真実だと思うようになったのでした。

真相を知った与太郎と樋口先生に、松田さんは頼みました。すべてを一人で抱え込んで、落語と心中しようとしている八雲師匠を助けて欲しいと・・・。(;_;)

すべてを知った与太郎は、帰宅しました。小夏の心には、今も八雲が助六を殺したという偽りの記憶があります。真相を知りながらも、与太郎はそれを小夏には語りませんでした。ただ小夏に抱きついて、与太郎は大泣きするばかりでした。

久しぶりに、若き日の菊比古と助六の噺が聞けて懐かしさを感じました。そして、これまで八雲が一人で抱え込んで、背負っているものが明らかになりました。小夏を守るために、なんと大きなものを八雲は抱えていたのでしょう。
前回のエピソードもよかったですが、今回もそれに劣らぬいい話でした。

そうそう。前回はまだ予定すら発表されてなかった第2期のBlu-rayですが、今回は単品で発売するのではなく、Boxとして発売されるようです。その分、単品で買うよりも割高になりますが、さっそく購入予約をしてきました。発売は6月なので、それまでに資金を貯めておかないといけませんね。(^^;
生死の境をさまよう八雲。そして会場に残った与太郎は、自分の落語を見いだします!

噺の途中で具合が悪くなった八雲は、舞台に緞帳が下りると共に倒れてしまいました。かっては医学部に在籍していたこともある萬月が応急手当を行い、八雲は病院へと運ばれることになりました。そんな八雲に、与太郎は付き添いたいけれど、客席には大勢のお客さんが噺を聞こうと待っています。苦しい息の中、与太郎に何かを伝えようとする八雲の姿を見て、与太郎の心は決まりました。八雲の付き添いは小夏に任せて、自分はここに残って噺を続ける覚悟を決めたのです。
この時の与太郎と小夏の、言葉に出さずに思いを伝え合う、これ以上ない息の合い方が絶妙でした!

そして与太郎は、1人で噺を続けます。演目は、八雲に聞かせるつもりで練習に励んできた「居残り」です。八雲という与太郎にとってかけがえのない人の危機を前に、与太郎が動揺することなく噺ができるのか。不安が高まる中、出囃子と共に与太郎が舞台に上がります。そこで与太郎は、完璧に観客を魅了する素晴らしい噺を演じてみせました。それは八雲に言われた我を出した噺ぶりではなく、与太郎の姿が消えて落語の登場人物たちが浮かび上がってくるような新しい形の落語でした。

この場面、いろいろと見応えがありました。まずは与太郎を演じる関智一さんの、視聴者を引き込まずにはおかない噺っぷりの良さ。その噺に、観客は完全に魅了されています。与太郎の様子を見に来た樋口先生も、その語り口には引き込まれずにはいられませんでした。そして噺のクライマックスで、お話が突然に不穏な雰囲気に。・・・と思ったら、その緊張感から一気にオチへと畳み込まれる面白さ!

この感想を書いていて気づきましたが、本当ならば誰よりも八雲の側にいたい与太郎が、舞台に居残ることになって演じたのが「居残り」。すべてが絶妙に計算され尽くされているような面白さでした!!!(^^)

公演を終えた与太郎は、すぐに病院へと駆けつけます。八雲は心筋梗塞の発作を起こしたようです。既に病院での処置は終わり、後は経過を見守ることしかできません。小夏と共に病院にいた萬月は、役目を終えて松田さんに送られて帰って行きました。その車中で、松田さんは萬月さんの落語が好きだと話しました。今では落語の道から離れてしまった萬月ですが、再び落語の世界に帰ってくるのでしょうか!?

八雲の入院中、与太郎はますます忙しくなりました。本来の自分の仕事に加えて、八雲の仕事の穴埋めも与太郎は引き受けていたのでした。そんな大忙しの与太郎を捕まえた樋口先生は、先日の親子会での与太郎の噺ぶりを絶賛してくれました。
落語の人物を完全に演じて自己表現する八雲とも、何を演じても助六という個性が出る二代目・助六とも違い、与太郎の落語は噺家の姿が消えて登場人物が浮かび上がる新しい落語だと、樋口先生は興奮して語るのでした。

寄席に出演していた与太郎は、寄席の席亭から建物の建て替えを迫られていることを聞きました。時代は阪神淡路大震災後なのか、それ以後に厳しくなった耐震基準を今の寄席が満たしていないことが原因でした。寄席を建て替えるとなれば、大金が必要になります。そして、それ以上に建て替えをするということは、数々の名人を生み出し刻み込まれた歴史を失うことになってしまいます。

席亭も、お客さんの安全が第一だということは百も承知しています。その上でなお、消してしまうには惜しい数々の刻印が、この場所にはあるのです。短いエピソードですが、その中に脈々と受け継がれてきた落語の歴史、そして席亭の落語へのまっすぐな思いが描かれていて、とても心に残りました。

そして本編の最後の最後で、ようやく八雲が目を覚ましました。目覚める前、八雲は涙を流していました。生死の境をさまよいながら、八雲は何を見ていたのでしょうか。

というわけで、なんとか八雲は命を取り留めました。この作品、毎回クオリティが高いですが、今回は神がかっているような出来映えでした。(^^)
八雲の生死を、本編の最後まで明かさない構成の上手さ。ひとり舞台に残った与太郎の奮闘と、独自の境地の開眼。萬月や席亭などのサブキャラの活かし方の上手さ。1期はblu-rayを買ったので、2期はどうしようかと思っていましたが、今回のお話を見て購入を決意しました!・・・でも、2期はまだ1巻の発売日すら決まってないみたいですが。(^^;
与太郎が、八雲と一緒に親子会をすることになるお話でした。

このところ八雲は、すっかり食も細くなってしまったようです。そんな中、八雲の膳を下げに来た与太郎に、八雲は親子会をすることになったと伝えました。それを聞いて、与太郎は驚喜します。でも、それは与太郎の「居残り」が八雲に認められたからではなく、たまたまそういう話が持ち込まれただけだったようですが。(^^;

相変わらずテレビに寄席と大忙しの与太郎ですが、その合間になにやら怪しげなところに通っているという噂が・・・。
しかし、与太郎の態度には後ろ暗いところが感じられません。そして与太郎は、今も自分の落語を探し続けていました。そんな与太郎に、樋口先生も協力してくれました。なんと手に入る限りの落語家が演じた、「居残り」の録音を集めてくれたのです。

それを聞いた与太郎は、どれ1つとして同じ「居残り」はないことに気づきました。この噺では、落語家の我が必要だと八雲が言ったのは、この噺では主人公の姿に落語家自身の姿が重なってくるからでした。それに気づいた与太郎でしたが、与太郎には歴代の落語家たちのような我を出す演じ方はできそうにありません。それを聞いた樋口先生は、我がないこともまた1つの個性かと考えるのでした。

そして、あっという間に親子会の当日を迎えました。舞台に上がる与太郎だけでなく、出囃子をつとめる小夏も緊張しています。会には萬月さんも顔を出しました。親子会の前に、与太郎は自分の「居残り」について八雲に話しました。与太郎がたどり着いた結論は、やはり我を出さない「居残り」でした。それを聞いた八雲は、与太郎を嘆きます。しかし、そんな八雲に、与太郎は1つの覚悟を示してみせました。

このところ怪しげな場所に出入りしていたのは、中途半端で放置されていた背中の彫り物を完成させるためだったのです!
この場面、これまで中途半端に生きてきた与太郎が、すべてを背負った上で進む覚悟が見えてよかったです。(^^)

そして親子会が始まりました。まずは、前座の与太郎がお客を大いに笑わせます。その後で、八雲が「反魂香」という噺を演じることになりました。噺の前に八雲は、適当なところでお香を焚いてくれるように小夏に頼みました。噺が進んだところで、舞台には香の煙が漂い出て生と死の境目のような雰囲気が漂います。

そして噺が佳境にさしかかった時、八雲はお香の煙に浮かぶみよ吉の姿を目にしたのでした。演じることを越えて、八雲の真に迫った叫びが会場に響きます。この時、八雲の体には異変が起きていました。汗を流しながらも、八雲はなんとか最後まで噺を終えました。緞帳が下りると共に、八雲はその場に倒れ伏したのでした。異変を察知した与太郎と小夏が、八雲に駆け寄ります。

そして八雲が気がつくと、たくさんのロウソクが並んだ場所にいました。そこには死んだ二代目・助六の姿がありました。
これまで姿が見えるような気はしても、助六が八雲に語りかけることはありませんでした。しかし今回は、助六が八雲に話しかけたのです。そして助六は、八雲の首を絞めるかのようにして、断崖(?)へと突き落としました。これは何を意味しているのでしょうか!?

というわけで、前々から心配だった八雲の健康問題がついに表面化しました。今回の描写では、八雲がどうなったのかわかりませんが、まさかそのまま命を落としてしまったのでしょうか。(;_;) そんなことはまだないと信じつつ、次回が気になります。
小夏が幼稚園で、落語を披露するお話でした。

物語の中で時は流れて、前回までは赤ちゃんだった信之助が幼稚園に通う年頃になっていました。その頃には、与太郎は再び人気者になっていました。テレビの仕事を多く抱えているようですが、その合間に寄席で落語をすることも忘れません。
そして小夏は、寄席で出囃子をつとめるようになっていました。落語が大好きな小夏にとって、落語の近くにいられる最適な仕事です。

信之助は、寄席の大人たちに可愛がられています。顔パスで入場できるだけでなく、楽屋にも顔を出しています。そして信之助も、もちろん落語が大好きなのでした。この頃、与太郎がテレビで演じたことがきっかけで、子供たちの間で寿限無が人気になっていました。信之助は、夜寝る前に子守歌代わりに小夏の落語を聞いて育っていたのでした。

そんな信之助の姿に、大人たちはメロメロです。特に与太郎と小夏の2人は、信之助が寿限無を全部覚えているのを知って、落語の天才だと親バカぶりを発揮していました。そこへ現れた八雲は、楽屋の騒がしさに渋い顔です。でも、さすがの八雲も信之助にきついことは言えないようです。(^^;

そして八雲の側には、相変わらず樋口がつきまとっています。自宅に帰ろうとする八雲に、樋口は新作落語を読んで欲しいと頼み込みました。信之助の口添えがあったことで、八雲は渋々と樋口の頼みを聞くことになりました。ところが、樋口の書いた噺を読むなり、八雲は原稿を破り捨てました。あくまでも八雲は、自分の代で落語が終わってもいいと思い続けていたのでした。しかし、樋口も簡単に引き下がるつもりはないようです。

そんな中、信之助の幼稚園で与太郎が落語を披露することになりました。出囃子をつとめるために、小夏もそれに同行します。子供たちの前で与太郎は、寿限無を唱えて会場を沸かせます。そして、一度袖に引っ込んで出直すのかと思いきや、なんと小夏に舞台に立てと言い出しました。小夏はそれを拒否しようとしますが、与太郎に強引に舞台に押し出されてしまいました。

そこで小夏は、子供たちの前で寿限無を演じることになりました。小夏の噺ぶりに、観客は大爆笑です。観客の反応1つ1つが、小夏にはうれしいことでした。しかし、舞台を終えた小夏は、やはりこれからも寄席に出る気はないと言います。
落語の世界は、男たちがこれまで丹念に育て上げてきた世界だから、そこに自分が加わるのは場違いだと考えていたのでした。

そんな小夏の心情もわかるような、でもその一方で小夏のような女性の落語家が誕生して欲しいような、複雑な気持ちになりました。

というわけで、また少し時間が経過してのお話でした。今回は、とにかく信之助の可愛さが印象的でした。あの可愛さなら、周囲の大人がメロメロになってしまうのも無理ないと思います。(^^;
与太郎が、やくざの大親分を相手に啖呵を切るお話でした。

お祭りの日、与太郎は樋口に誘い出されて、屋形船に乗っていました。しかし、そんな時でも与太郎の心は落語から離れません。船の外で、与太郎は落語の稽古を始めるのでした。その頭には、以前にアマケンに指摘された、与太郎はまだ自分の落語を見つけていないという言葉が残っています。事実その通り、与太郎はまだ自分独自の落語を見つけていなかったのでした。

師匠の八雲の寄席で居眠りをして破門されそうになったり、とにかく失敗の多い与太郎ですが、1つだけ師匠に褒められたことがありました。それは与太郎の耳の良さでした。そのおかげで、与太郎は八雲と助六というタイプの違う2つの落語を身につけることができたのです。しかし、せっかくいい耳を持っているのに、言葉の意味を考えない気性がつくづくもったいない感じです。(^^;

その頃、小夏は料亭の女将と一緒にいました。外には大勢の人間が花火見物に出ています。それなのに、小夏はその中から相変わらずの大声を張り上げている、与太郎の声を聞きつけていたのでした。そんな小夏の前に、与太郎が現れました。小夏には距離を置かれている与太郎ですが、子供の信乃助には懐かれています。

そこへ、女将のお店の人間がやって来ました。女将のお店にやくざの大親分が来ることを知った警察が、手入れを行おうとしているというのです。それを聞いた女将に続いて、小夏もその後を追います。それを見た与太郎は、すべてを察知したのでした。

前回の終わりに、与太郎が目撃した黒塗りの車。それはやくざの大親分のものだったようです。料亭で働いていた小夏と、与太郎が前に関わっていた組の大親分。2人の間には接点があったのです。

そして与太郎もまた、料亭へと駆けつけました。そこで与太郎は、以前の兄貴分と再会しました。再会を懐かしむまもなく、与太郎は大親分がいる部屋へと乗り込みます。そして、得意の口上を生かして大親分に自分の思いをぶつけます。

かって与太郎は、この大親分に言われて、兄貴の罪をかぶって刑務所に入りました。その時は、ただただ大親分を恐れていただけでした。そんな与太郎のことは、大親分もろくに覚えてはいません。しかし、与太郎が組を抜けて八雲の弟子になったこともあり、八雲と親分の間に関わりができました。与太郎が落語を始めてからは、親分も与太郎の寄席を見てくれたことがあるようです。

多くの人たちから恐れられる大親分に、与太郎は自分の胸の内をぶちまけました。与太郎の態度に腹を立てた大親分は、頭を冷やせと池の中に与太郎を突き落とします。しかし、それでも与太郎は引き下がりません。過去の経緯はどうあれ、今では小夏は自分の妻で、信乃助は自分の子供だと断言したのでした。
これまで本当にお調子者で、どうしようもない与太郎でしたが、今回のこの啖呵は格好良かったです!(^^)

そんな与太郎の啖呵に、大親分も小夏からは手を引くことを受け入れるのでした。すべてが終わった後で、小夏は与太郎を叱りつけます。でも、しかり飛ばしながらも小夏の心は、前よりも与太郎に対して開かれたものになっていました。
第2期の第1話で、夫婦になろうと小夏を口説いた与太郎もそうでしたが、与太郎というキャラは啖呵を切っている時が、一番輝いていますね。そのまっすぐな心根が伝わってくる、関智一さんの演技もいいです!

そんな一部始終を、作家の樋口は見聞きしていました。与太郎の啖呵を聞いた樋口は、それこそが与太郎の持ち味だと気づいたようですが、与太郎自身にはまだ自覚がないようです。落語の歴史を集めつつ、新作落語を作ろうとしている樋口ですが、果たしてどんな噺を作るのか気になります。

お祭りを楽しんだ後、与太郎が帰宅すると、付き人の松田さんが八雲のところに顔を出していました。一時は付き人をやめたこともある松田さんですが、今ではお孫さんもいて幸せに暮らしているようです。

そして与太郎は、八雲と一緒に親子会をやりたいと言い出します。それを渋っていた八雲でしたが、与太郎が助六が得意にしていた「居残り」という噺を覚えるならと、親子会を承諾してくれました。その上、八雲自らが与太郎の前で助六のように「居残り」を演じてみせました。この八雲の演じぶりも凄いですが、同時にそれが八雲の命を削っていっているように見えるのが気になりました。(;_;)
与太郎が元やくざものだと週刊誌に書き立てられて、精神的に追い詰められるお話でした。

三代目・助六の襲名。テレビへの出演と、人気者になった与太郎でしたが、週刊誌が元やくざものだという過去を取り上げて苦しい立場に置かれました。表面的には、週刊誌に書かれたことは気にしてないように見える与太郎でしたが、本心ではそのことを気にしていたのでした。

そして寄席で与太郎を見る観客の目も、厳しいものになりました。八雲と助六、2人の芸を受け継いだ与太郎でしたが、そのどちらもオリジナルを越えることはできなかったのです。そして、スキャンダルを書き立てられたことでテレビ出演の本数も減り、与太郎はますます苦しい立場に追い込まれます。

そんな中、与太郎は先輩のアニさんと一緒に、2人会を開催しました。しかし、当日雨が降ったこともあり、客足はよくありません。それを与太郎は、自分のスキャンダルが暴かれたせいだと嘆きます。そこへ落語評論家のアマケンが顔を出しました。アマケンは週刊誌をネタに、与太郎をからかいに来たのでした。そのアマケンに、与太郎はまだ自分の芸風を見つけていないと、ずばりと指摘されて焦りを強くするのでした。

そして、2人会が始まりました。先輩のアニさんが前座をつとめますが、どうしてもお客の心をつかむことができません。そこで与太郎は、うっとおしい天気を吹き飛ばすような落語をやってやろうと意気込みます。しかし、その意気込みは見事に空回りしてしまいました。なんと与太郎は、観客の前で衣を脱いで、ことさらに背中の彫り物を見せつけたのでした。

これに観客はどん引きして、与太郎はさんざんな気持ちで2人会を終えたのでした。そんな与太郎を見つけた樋口は、与太郎を料亭へと誘います。気が進まぬまま料亭へと来ると、そこには師匠の八雲がいました。誰かのお座敷に招かれたようですが、あいにく先方にキャンセルされてしまったようです。

それを知った与太郎は、それも自分のせいだと八雲に頭を下げるのでした。そんな与太郎に、八雲は背中の彫り物を見せてみろと言い出しました。それを見た八雲は、過去をすべて背負った上で生きていかなければならない、人間の業を説いたのでした。その言葉を聞いて泣き出した与太郎は、ようやく元気を取り戻すことができました。

八雲は、かって弟子入りしようとした樋口のことを覚えていました。自分の代で落語が終わってもいいと考える八雲とは対照的に、樋口は将来までも落語を残そうと考えていました。そのために、与太郎と一緒に新作落語を作るのだと話します。
そんな樋口は、落語の歴史も同時に残そうと考えていました。なんと樋口は、八雲と助六のことだけでなく、みよ吉のことまで知っていました。表面的にはにこやかですが、樋口もただ者ではないですね。(^^;

与太郎が家に帰ると、そこには黒塗りの車から降りてくる小夏の姿が・・・。こちらも与太郎と同じように、いろいろな業を抱えているようです。八雲のことを殺したいほど憎みながらも、その落語は愛している。
それぞれに業を抱えた与太郎と小夏、そして八雲はこれからどうなっていくのでしょうか。

前回はOPなしでしたが、今回からOPが入りました。なんだか八雲の死を予感させるような不気味な感じのOPですね。(^^;
「昭和元禄落語心中」第2期、「助六再び篇」のスタートです!(^^)

第1期では、八雲の元へ弟子入りした与太郎が、破門されそうになり八雲と3つの約束と過去を聞かされる物語でした。
第2期は再び元の時代へと戻り、そこから物語がスタートするのかと思ったら、なんといきなり10年の歳月が流れていて、与太郎は真打ちとなり三代目・助六を襲名していたのでした。

さらに驚くことに、与太郎が姐さんと慕っていた助六とみよ吉の娘・小夏は、どこの誰とも知らない男の子供を産んでいました。そんな小夏に、与太郎は夫婦になってくれと頼み込んでいたのでした。しかし与太郎の申し出を、小夏は簡単には受け入れてくれません。

そんなこれまでの経緯が、与太郎の軽い噺っぷりで、とんとんと語られました。このあたりのテンポの良さは、いかにも落語的な雰囲気でいい味が出ていたと思います。

そして本格的な物語は、与太郎の真打ち初の寄席が行われようとしています。三代目助六を襲名した与太郎ですが、周囲は与太郎という呼び方でなじんでいるので、相変わらず与太郎と声がかかります。与太郎が誰からも助六と声をかけられるようになるのは、いつの日になるのでしょうか。

お披露目では、師匠である八雲が与太郎の前座を務めます。そこへ四代目・円屋萬月が顔を出しました。彼は八雲に弟子入りしようしたこともありましたが、父の死を境に落語から足を洗い、テレビに出演して稼ぐようになっていたのでした。
萬月は、この先の落語界は衰退する一方だと見切りをつけていたのでした。

しかし与太郎は、それに異を唱えました。落語は笑わせるだけの芸ではなく、お客の共感を得るための芸だと答えました。
もっとも、それは師匠である八雲の言葉の受け売りだったようですが・・・。(^^;
しかし、今の与太郎にはその言葉が骨の髄までしみ通っている実感があります。描かれなかった10年の間に、ずいぶんと与太郎も成長したようですね。

そしてお披露目が始まりました。師匠である八雲の芸は、もはや神業レベルに達していました。その話しぶり、素振り、すべてがきっちりと決まり、その噺を聴いている観客は魅了せずにはいられません。そんな寄席に、子供を連れた小夏の姿がありました。目敏くそれを見つけた与太郎は、帰ろうとしていた小夏を追いかけて声をかけました。

なんと萬月は、小夏のことを気にかけていたようで、小夏が子連れなのを見て驚愕します。それを追いかけるように、与太郎が、父親は俺だと言ったりしたので、萬月は大パニックです。与太郎にとって、小夏の子供と血がつながっているかどうかは、重要ではありませんでした。

与太郎と夫婦になることを、小夏は拒絶しようとします。しかし、与太郎はそれを聞き入れませんでした。小夏は与太郎が自分に同情して、夫婦になろうと言ってくれていると思っていました。しかし情は情でも、与太郎は同情から小夏と夫婦になろうとしていたのではありませんでした。長い間、八雲師匠の家で家族同然に一緒に暮らし世話になったこと、そこに深い情があると与太郎は言うのです。

惚れたはれたという気持ちからではなく、家族同然に暮らした小夏に深い情を持っているから、夫婦になろうと言ってくれたのでした。さすがに、この与太郎の"情"は小夏の閉ざされた心にも届きました。そんな与太郎に、「ありがとう」と答えて赤面する小夏がとっても可愛かったです。(^^)

お話の後半では、与太郎は樋口という作家と知り合いました。樋口はかって、八雲に弟子入りしようとして断られた過去がありました。今では人気作家として活躍しているようです。樋口と意気投合した与太郎に、樋口はこれから先も落語を生きながらえさせるために、新作落語を作ったらどうかと提案するのでした。

与太郎は、それを師匠である八雲に相談します。でも新作落語が嫌いな八雲には、あっさりと否定されました。(^^;
しかし八雲は、自分が新作落語を演じるのは嫌でも、与太郎がそれを演じるのを止めるつもりまではないようです。頑なに弟子を取ることを拒み、自分の代で落語が終わってもいいとさえ考えている節のある八雲ですが、与太郎という後継者を育てたことで、気持ちに変化が生まれているのでしょうか。

というわけで、待ちに待った「昭和元禄落語心中」の第2期です。実際に視聴するまでは、大好きな第1期のテンションが維持されているのか不安もありました。でも、この第1話を見て、それがきれいに消えました。
物語がいきなり10年後に飛んだことには驚きましたが、すべてを描くのではなく視聴者の想像に任せる部分もあるところが、心憎いですね。(^^)
「昭和元禄落語心中」Blu-ray(限定版)一先日第1期の放映が終了した、「昭和元禄落語心中」のBlu-ray第1巻を購入しました。(^^)

第1巻には、テレビで1時間SPとして放映された第1話が収録されています。この第1話は、テレビ放映では50分弱くらいなのに、Blu-rayでは80分ほどのディレクターズカット版が収録されていました。
テレビ版とBlu-ray版を細かく見比べたわけではないですが、大雑把にいうと与太郎の兄貴分がヤクザの世界に連れ戻しに来るエピソードと、与太郎が寄席の途中で居眠りしてしまい八雲から破門されそうになるエピソードの間に、八雲と与太郎が一緒に京都に出かけて、円屋萬歳という落語界の大物と2人会を行うエピソードが入っていました。
テレビ版では少しだけしか登場しなかった、萬歳の息子の満月の出番も多く、八雲の弟子になった与太郎に満月が嫉妬したりもしていました。

なんでこんなに映像が追加されているのかと思ったら、元々この第1話は単行本のOVA特装版として制作されたものでした。それをテレビで放送する時に1時間に再編集して放映したために、OVA本来の長さに戻した第1巻の収録時間が大幅に増えているのだそうです。

Blu-ray版ではテレビ版以上に尺がある分、それぞれの登場人物の心情がよりきめ細かに伝わってくる気がしました。
そして第1期を視聴した後だけに、八雲のセリフの裏にある感情や小夏の思いもくみ取ることができて、さらに見応えがありました。というわけで、この作品が好きだ〜っ!という方は、ぜひBlu-rayもしくはDVDで補完された第1話を見て欲しいと思います。(^^)

Blu-rayはドラマCDが付属する限定版だと、アマゾンでも7,000円近くしてかなりお高いですが、通常版なら3,500円くらいと、アニメのBlu-rayにしては比較的安めの価格だと思います。私はドラマCDはたぶん聞かないと思ったので^^;、お安い通常版を購入しました。

2巻以降の価格も、通常版ならBlu-rayでもアマゾンで3,000円ほど(予約購入だと3,000円を切ってます!)と、かなりお得な価格設定になっています。このくらいの価格なら何とか全巻購入できそうなので、制作されたスタッフやキャストの方々に感謝と応援の気持ちも込めて、予約注文しちゃいました。(^^;

というわけで、毎月発売されるBlu-rayを見ながら、第2期の放映を楽しみに待ちたいと思います。(^^)
今期最高の注目作品、「昭和元禄落語心中」もいよいよ第1期の最終回です。

崖下へと転落死した助六とみよ吉を弔い、菊比古は小夏を自分の手元に引き取ることにしました。小夏はそれが不満そうでしたが、他に身寄りもない小夏に選択肢はありません。こうして東京へ帰った菊比古は、師匠と住んでいた家を売り払い、別の場所にこぢんまりとした家を買いました。そこで菊比古は、小夏と松田さんと共に暮らすことになったのでした。

そして菊比古は、否応もなく八雲の名を継ぐことになりました。かって共にこれからの落語を支えようと誓い合った、助六もいなくなり、助六が予言したとおり、他の娯楽に押されて、落語の寄席からはお客の姿も減っていました。
小夏は東京に来てからも、助六から教わった落語を口にすることがありましたが、八雲はそれを疎みました。小夏の落語を聞くと、やはり助六のことを思い出して悲しくなるからでしょうか。・・・いっそ、小夏を女性落語家に育てるという選択肢はなかったのかなあ。(^^; でも落語界は極端な男社会みたいなので、女性が噺家として大成するのは難しいのかもしれませんが。

そんな八雲に、小夏はいつか殺してやると怖いことを言い出します。その姿は、菊比古に一緒に死んでくれと迫ったみよ吉を思わせるものがありました。小夏のこういう言葉には、母親のみよ吉譲りの怖さを感じます。

そして唐突に、時が流れました。八雲が与太郎に聞かせた過去の物語は終わり、物語は元の時代へと戻ってきました。
とはいえ、八雲が与太郎に話をした時からさらに時は過ぎて、なんと与太郎は真打へと昇進することが決定していたのでした。それはまだ内定の段階だったのですが、与太郎がうっかり小夏に話したことで、それがあっという間に周囲に広まってしまったのでした。寄席にやって来るお客の数は減りましたが、それでもそれを知ったお客さんは与太郎の昇進を喜んでくれました。

そんな中、与太郎は師匠の八雲の元を訪れました。しかしあいにく、八雲は七代目のお墓参りに出かけていて留守でした。その代わりに、そこには小夏がいました。小夏は一時は八雲の家から出ていたようですが、妊娠して再びこの家に帰ってきていたのでした。しかし小夏は、相手の男が誰なのか、決して八雲や松田さんに話そうとしないのでした。
そして小夏が子供を作ったのは、助六の血を絶やさないためでした。小夏のこんな覚悟は凄いですね。

それを知った与太郎は、その場の勢いで、だったら俺がその子の父親になると言い出しました。姉御肌の小夏に、お調子者の与太郎では不釣り合いな気もしますが、助六の面影がある与太郎と、みよ吉に似た小夏は意外といい夫婦になるかもしれませんね。

その頃、八雲は松田さんと一緒に師匠の墓前にいました。なんと八雲には、新たな落語協会会長の話が来ていたのでした。助六が亡くなったことで八雲の名前を継ぎ、落ち目の落語界を支え、そして今度は会長と、八雲は本当にいろいろなものを背負い込んできたのでした。

そんな八雲は、師匠の墓の前で亡くなった助六の幻を見たのでした。それが消えたと思ったら、そこに与太郎が現れました。そして与太郎は、助六の名を継ぎたいと言い出すのでした。

というところで、残念ながら第1期は時間切れとなりました。でも既に第2期の制作も決定しているようで、一安心です。第2期も1期と同様、丁寧な見応えのある作品になってくれると期待しています!(^^)

第1期を振り返ると、レトロな雰囲気の作画や音楽も印象的でしたが、やはりずば抜けていたのは、菊比古=八雲を演じた石田彰さん、助六を演じた 山寺宏一さん、みよ吉役の林原めぐみさんの3人の凄さでした。
この3人がいなかったら、この作品はここまで高いクオリティに仕上がらなかったと思います。背筋がぞくっとなるほどの演技に、声優さんの凄さをあらためて思い知りました。(^^)
菊比古と助六は、2人会を開催することになりました。全てが順調に動き始めたかに見えた時、思わぬ悲劇が待っていたのでした。(;_;)

菊比古は、ようやく助六と一緒に2人会をするところまでたどり着きました。なんとその会場には、亡くなった師匠の付き人をしていた、松田さんの姿もありました。奥さんの病気の看病のために、菊比古の前から去った松田さんでしたが、奥さんが亡くなり、再び2人のところへ帰ってきたのでした。

菊比古は直前になって愚図る助六のお尻を叩いて、いよいよ2人会の始まりです。前座を務めるのは、菊比古です。その落語は、助六を感心させるほどのものになっていました。そして、次は助六の出番です。演じるのは、助六には珍しい人情噺「芝浜」でした。これは腕はいいのに、大酒飲みが玉に瑕の魚屋が主人公のお話です。

イヤイヤながら早朝から仕事に出た魚屋は、海で財布を拾いました。その中には、なんと48両もの大金が入っていたのでした。お金を手に入れた魚屋は、すぐに働く気をなくして、銭湯に繰り出して、大勢の友人を家に集めて大騒ぎをしました。翌朝、そんな魚屋を奥さんが起こします。金ならあるから心配するなと言う魚屋に、奥さんは何を夢みたいなことを言っているのかと叱ります。

魚屋が手にしたと思った大金は、夢で手に入れたものだったのです。そうとは知らず魚屋は、大勢の友人を集めて豪遊してしまったのです。こっちは現実のことでした。借金を返すために、その日から魚屋は人が変わったように一生懸命働くようになりました。そのおかげで、数年のうちに借金を返すことができました。

そんなある日、奥さんが思わぬことを言い出しました。なんと魚屋が大金を拾ったのは、夢ではなく本当のことだったのです。しかし、このお金があると魚屋がますますダメになると思った奥さんは、そのお金を役所に届けていたのでした。しかし海で拾ったお金に落とし主が現れるはずもなく、その大金は今度こそ本当に魚屋たちのものになったのです。

その話を聞いても、魚屋は怒りませんでした。それどころか、そんな奥さんのおかげで身持ちを崩さずにすんだと喜んだのです。そんな魚屋に、奥さんは久しぶりにお酒をすすめます。しかし魚屋は、それを飲みませんでした。酔って起きた時に、全てが夢だったのでは悲しすぎますから・・・。

今回の助六の噺には、真に迫ったものがありました。噺の中の魚屋は、ダメな助六自身の姿が投影されていたからです。そんな助六の語り口に、会場の中には涙をぬぐう人の姿もみられます。こうして菊比古と助六の2人会は、大成功したのでした。

助六を演じた山寺宏一さんの、思わず涙を誘う「芝浜」が絶品でした!(;_;)
「芝浜」を演じながら、助六の脳裏にみよ吉の姿が浮かぶ演出もよかったです!

会が終わった後、菊比古は助六にみんなで元師匠が住んでいた家で暮らすことを持ちかけました。芸のためには人を寄せつけないところがあった菊比古でしたが、今夜の2人会で人がいてこその落語だと身にしみていたのでした。菊比古に助六、小夏、そしてみよ吉も探し出して、みんなで楽しく一緒に暮らす。夢のような生活です。

そんな時、菊比古の前にみよ吉が現れました。みよ吉は、菊比古と一緒になりたいと誘います。そんなみよ吉の口から出るのは、今まで一緒に暮らしていた助六の悪口ばかりです。そこへ助六が現れました。助六は、みよ吉と菊比古のやり取りを全て聞いていたのでした。そこで助六は、思いもかけない行動に出ました。なんと土下座して、みよ吉によりを戻して欲しいと頼み込んだのです。そのためには、みよ吉の嫌っている落語さえ捨てると言い出しました。

今頃になって助六からそんなことを言われて、みよ吉の心は乱れます。一方では菊比古に惹かれ、もう一方では助六のことも、やはり憎からず思っていたのでした。そして悲劇が起きました。窓の古びた欄干が折れて、みよ吉が崖下へと転落しそうになりました。それを追って、助六も窓の外に飛び出します。そんな助六を、ギリギリのところで菊比古がつかみました。しかし、このまま2人をつかんでいたら、菊比古までも巻き添えになってしまいます。

菊比古の手を強引に引きはがすと、助六とみよ吉は崖下へと姿を消したのでした!(;_;)

最初から悲劇が待っていることはわかっていたのに、この結末には驚きました。お話はこれでようやく、再び元の時代へと帰ってきます。八代目となった菊比古が、与太郎に出した3つの条件の裏には、こんな悲しいお話が隠されていたんですね。それを聞いた与太郎が、どんな落語をすることになるのかも気になりますが、残念ながら次回で最終回です。
どんな形で物語が締めくくられるのでしょうか。そして第2期はあるのかが気になります。
菊比古が、助六にもう一度落語をさせようとするお話でした。

助六を探して旅に出た菊比古は、とあるそば屋で落語をしていた小夏と出会いました。小夏こそが、助六とみよ吉の娘だったのでした。菊比古は小夏から助六の居場所を聞き出そうとしますが、小夏はなかなか口を割りません。ところが、菊比古が落語家だと分かると、あっさり手のひらを返したのでした。

助六の落語を聞いて育った小夏は、やはり落語が大好きな女の子なのでした。しかし、みよ吉は助六が落語をすることも、小夏がそれを真似するのも嫌っていました。そして働かない助六に代わって、みよ吉がいろいろと商売をして家計を支えていたのでした。しかし、助六とケンカして今は家から飛び出していたのでした。

汚れ放題の家に住んでいた助六に、菊比古はようやく再会することができました。喜んで抱きつこうとする助六を、まずは鞄で思い切り殴りつけるのも菊比古らしいです。菊比古は、助六にもう一度落語をするように迫ります。しかし助六は、すっかり落語に対する情熱を失っていました。

そんな助六に、菊比古は初めて自分の胸の内を話しました。かって助六が、自分にとってどれだけまぶしい存在であり、時に憧れ、時に妬み、時に反発してきたからこそ、今の菊比古があるのだと語りました。そして菊比古は、助六の生活の立て直しを図ります。まずは借金を肩代わりして返済して、次は助六のために仕事を見つけてきます。その上、街の中で落語ができる場所まで作り出すのでした。

そして菊比古は、小夏が落語をやっていたそば屋で噺をすることになりました。それにはお客も大喜びです。その様子を見ていた旅館の亭主が、今は使われなくなった舞台を使って落語をして欲しいと頼んでくれたのです。こうして助六を復活させるための準備が着々と進みます。

小さなお店で落語をしたことは、菊比古にとってプラスになっていました。大きな寄席ではお客一人一人の様子が分かりませんが、小さな会場ならそれが手に取るようにわかるのです。それを知ったことで、菊比古はますます落語の奥の深さに気づくのでした。

そんなある日、菊比古は朝から小夏の髪を切ってやりました。そして菊比古は、女の子は落語を演じるものではなく、きれいに着飾って落語に来るものだと諭します。そんなお客がいるだけで、舞台の落語家はますます演じる噺に気合いが入るのだと教えたのでした。

そして小夏の求めに応じて、菊比古は「野ざらし」という噺を演じることになりました。しかし、これは菊比古の得意な噺ではありませんでした。菊比古が途中で噺に詰まってしまった時、そこに割り込むように助六が噺を続けました。
今回の最大の見所は、そんな2人そろっての「野ざらし」でした。菊比古の色気と助六の奔放さが絶妙でした!
そんな2人そろっての噺に、小夏は大喜びするのでした。

こうして助六は、菊比古のおかげで復帰への足がかりをつかみました。しかし、どこの誰とも知らない男のところに転がり込んでいたみよ吉も、菊比古がこの街に来て助六と落語をしようとしていることを知りました。みよ吉は、菊比古は自分を追いかけてきたのだと思い込んでいます。この先まだ一波乱ありそうですね。

今回は、再会した菊比古と助六の掛け合いがいい味だしていました。本当にこの2人は、年季の入った夫婦みたいな関係ですね。残念ながら、この2人の間にみよ吉の居場所はなさそうです・・・。
師匠が亡くなり、菊比古が助六を探しに出かけるお話でした。

真打になったばかりの菊比古ですが、人気があって弟子にしてくれと押しかけてくる者までいます。しかし、そんな申し出を菊比古はばっさりと断っていました。親を捨てて行く当てもないと泣き落としにかかる青年を、菊比古は親も説得できないような奴にお客を納得させられる落語ができるか、おまけに今日は親子で落語を楽しむ親子会だ、そんな場所柄も考えずに弟子入りしようという配慮のなさが気に入らないと、青年を追い返しました。

これまで生活面がまるでダメな助六にさんざん小言を言ってきて、親に捨てられて居場所がなくなって落語をすることになった菊比古の言葉だけに、とても説得力がありました。思わず、全くその通りでございますと頭を下げたくなりました。(^^;

そんな中、寄席の途中で師匠の様子がおかしくなりました。菊比古と共に愛弟子であった助六を失ったことで、師匠の「子別れ」には笑いを越えて人の心を打つものがありました。おかしい噺のはずなのに、泣けてきてしまう。チャップリンの喜劇もそうですが、落語も突き詰めると涙の中にある笑いを演じられるようになるのかもしれませんね。

入院した師匠の看病をしていた菊比古は、師匠から思わぬ話を聞くことになりました。昔の師匠は、落語にはあまり興味がありませんでした。しかし、ある有望な青年が弟子になったことで、父親が彼を可愛がるようになりました。それを見た師匠は、それに張り合うように落語に熱を入れたのでした。しかし実力の世界は厳しいものです。どんなに師匠が修練を積んでも、その青年の落語にはかないません。

悔しい師匠は、八雲の名前を父から受け継ぐことで、青年に意趣返しをしたのでした。しかし、周囲の青年こそが八雲の名を継ぐべきだったと、口にこそ出しませんが顔色から伝わってきました。そして青年は落語の世界から去り、いずこかへ消えてしまったのでした。その青年の芸名が、助六だったのです!

今の助六に落語を教えた老人、それこそが師匠が八雲の名を取り上げた助六だったのでした。そんな助六の弟子を育てることになり、師匠はずっと苦い思いを味わっていたのでした。師匠が助六を破門するほど酷く、助六に当たってしまったのは、過去にこういういきさつがあったからでした。

それを知ってしまった菊比古は、ますます簡単には八雲の名前をつげません。そして師匠は亡くなり、葬儀が行われました。菊比古の前から去ったのは、師匠だけではありません。これまで身の回りの世話をしてくれた松田さんも、奥さんの体調が思わしくなく、菊比古の前から去ることになりました。そんな松田さんに、最後に師匠の話でもして酒を酌み交わそうと誘う菊比古の心配りがよかったです。

そして菊比古は、本当に1人になってしまいました。それでも師匠の穴を埋めるために、寄席へと上がります。観客も菊比古の師匠が亡くなったことは知っているので、菊比古としてもやりづらい舞台です。そこで菊比古は、「死神」を演じました。師匠の死の後で、こんな噺を演じる菊比古も凄いですね。そんな菊比古の噺は、鬼気迫るものでした。

その後、菊比古はしばらくお休みをもらうことになりました。その間に菊比古は、助六とみよ吉を探し出そうとしていました。師匠が亡くなったことを伝えると共に、師匠と先代の助六との因縁を知っては、ますます八雲の名前をつぐわけにはいかないでしょうからね。

わずかな手がかりを元に旅に出た菊比古は、とある街で行われている落語を耳にすることになりました。それは寄席ではなく、そば屋の席を借りて行われている落語でした。それを演じていたのは、まだ幼い女の子でした。それがどうやら、助六とみよ吉の子供、小夏でした。小夏はかなり口の達者な子供でしたが、小夏に落語を仕込んだのは、助六のようです。久しぶりに菊比古と助六が再会して、いったい何が起きるのでしょうか。

今回も、とっても見応えがありました。子供の頃からいろいろと苦労してきた菊比古だけに、人情の機微に本当に通じていますね。押しかけ弟子への言葉、松田さんとの別れなど、ちょっとしたエピソードにそれを感じました。(^^)
助六が師匠から破門されてしまうお話でした。

師匠の尽力もあって、菊比古と助六は真打へと昇進することができました。しかし菊比古はともかく、助六の真打昇進は落語協会の会長は快く思っていませんでした。そんな会長を挑発するかのように助六は、真打のお披露目の寄席で会長の十八番である噺を演じてしまうのでした。

そんな助六をたしなめるために、師匠は助六を説教しようとします。そこで助六は、このままでは落語が廃れてしまうという話しを持ち出しますが、師匠はそれに耳を貸そうとはしません。そんな師匠の落語を、思わず助六は批判してしまいました。それを聞いた師匠は、ついに助六を破門してしまったのでした。

一方、菊比古とみよ吉の関係もこじれています。時代が進み、みよ吉はこれまでのように芸者を続けることができなくなりました。みよ吉は菊比古に、全てを捨てて田舎で一緒に暮らそうと誘います。しかし、菊比古がそれを聞き入れるはずもありません。

そんな傷ついたみよ吉と、助六が一緒になりました。師匠に破門された助六は、寄席に上がることもできず、みよ吉に養われています。そんな中、みよ吉はこれまでいたお店の売り上げを奪いました。助六との間に子供ができていたみよ吉は、田舎に逃げてそこで子供を産むつもりなのでした。

その頃菊比古は、師匠から八雲の名を譲りたいと聞かされました。助六がどれだけその名前に執着していたかを知っている菊比古は、それを拒否しようとします。しかし師匠の決意は固く、もはや助六が八代目を襲名できる可能性は消えました。

みよ吉と逃げる前に、助六は菊比古の前に姿を現しました。そこで助六は、菊比古への妬ましさを口にしました。どれだけ落語の才能に恵まれていようと、師匠が菊比古を可愛がっていることで助六はずっと苦しんでいたのでした。
そんな助六の才能に嫉妬し、いつもその背中を追いかけてきた菊比古なのに、一緒にこれからの落語会を支えようと誓った助六が落語を捨てようとしています。(;_;)

有り余るほどの落語の才能に恵まれ、時代を超えた先見性を持っていたゆえに、助六は落語会から捨てられてしまいました。そして、人に尽くすことでしか生きられないみよ吉。2人の運命が、あまりに切ないお話でした。
菊比古と助六、みよ吉の関係に変化があるお話でした。

師匠と一緒に地方巡業に出かけた菊比古は、そこでも多くの観客を沸かせます。ラジオで菊比古の落語が流れたこともあったおかげで、時には師匠よりも菊比古の方が人気になることがありました。そんな中、師匠の悩みの種は、菊比古と助六の真打昇進の話でした。菊比古の方は全く問題がないのですが、助六に問題がありすぎて^^;、師匠も苦労しているようです。

菊比古のいない間も、助六は大勢の観客を沸かせています。そこには、みよ吉の姿もありました。それを見つけた助六は、みよ吉の愚痴を聞くことになるのでした。みよ吉は、菊比古から地方巡業のことを聞かされていませんでした。しかし、それでもみよ吉の心は菊比古にありました。

みよ吉は、満州で七代目・八雲に会うまでにも苦労を重ねていました。悪い男にだまされて、満州で放り出されて、色を売って生き延びていたところを師匠に拾われたのでした。そんなみよ吉の願いは、一生離ればなれにならない誰かのために尽くすことでした。しかし、そんなみよ吉に菊比古はさっぱりなびいてくれません。

そんなみよ吉を、助六は思わず抱きしめます。みよ吉も言っていましたが、助六は心根の優しい男なのでした。
そこへ運悪く菊比古が現れました。みよ吉は必死で菊比古に弁解しますが、菊比古はそれを聞き入れようとはしません。しかし、それは菊比古の一世一代の大芝居でした。

菊比古も本当はみよ吉のことを心憎からず思っていました。しかし、それよりも菊比古は落語が大切だったのです。巡業の間に、菊比古は師匠からみよ吉との関係を清算するようにほのめかされていたのでした。菊比古にもそれに対する反発心はありましたが、落語に対する愛情がそれを上回ったのでした。

菊比古と飲みに行った助六は、自分の身の上を菊比古に語りました。現在助六が名乗っている"助六"という名は、寄席場の落ちぶれた老人が名乗っていた名前でした。その老人が、助六を拾って育ててくれたのです。老人がかっては八雲の門下にいたことを聞いていた助六は、自分が八雲の名前を継いでやろうと考えたのでした。

そんな助六が求めるのは、今の時代に合った落語でした。他の娯楽もたくさんある中、この先も落語が生き延びるには単に伝統を守っているだけではダメだと考えていたのでした。とはいえ、助六も伝統の大切さは理解していました。その上で、この先も落語を守るために自分は新しい落語をやろうと考えていたのでした。

そして伝統を守る方は、菊比古に託されました。そして菊比古と助六は、この先は別々に生活することになりました。
師匠の苦労もあり、ようやく菊比古と助六は真打への昇進を許されました。それによって、菊比古と助六、そしてみよ吉の関係も微妙に変化していくことになりそうです。

今回も味わいのある、いいお話でした。菊比古も助六も、本当に心の底から落語が大好きなんですねえ。そんな2人の側にいる、みよ吉の立場が切ないですね。
菊比古が、師匠と一緒に地方巡業に出ることになるお話でした。

自分の芸風を見つけた菊比古の人気は、うなぎ登りです。同じく人気の助六と共に、若手の注目株として多くの仕事が入るようになりました。しかし、助六は相変わらずその日暮らしの生活ぶりです。それが他の師匠方の目にとまり、お小言を受けることもたびたびです。もっとも小言を言われるのは、助六本人ではなく、菊比古のことが多いようですが・・・。

みよ吉は、ずっと菊比古のことを気にかけています。しかし、いくらみよ吉が誘いをかけても、ちっとも菊比古はなびいてくれません。・・・というか、助六と菊比古の関係は長年連れ添った夫婦みたいで^^;、容易に他者が入り込めるものではありませんでした。そんな助六に、みよ吉は嫉妬してしまうのでした。

そんな中、師匠である七代目・八雲から呼ばれた菊比古は、一緒に地方巡業に出ないかと誘われました。むかし満州に行くときには菊比古は留守番でしたが、今の菊比古ならお客さんも十分に喜んでくれるという判断からでした。その申し出を、菊比古はありがたく受けるのでした。

地方巡業を前に、菊比古はますますみよ吉と疎遠になりました。師匠はみよ吉のことを気にかけているようですし、菊比古としても師匠への遠慮から、よけいに距離を置きたいところなのかも・・・。
そして、どんなに思っても菊比古に思いが届かないみよ吉の立場が切ないですね。

今回は、菊比古と助六のラブラブぶりが描かれたお話でした。(^^;
本当にこの2人の関係は、年季の入った夫婦みたいで、2人のやり取りを聞いているだけで夫婦漫才を聞いているみたいです。菊比古に膝枕して耳掃除をされて寝込んでしまう助六といい、小言を言いながらも助六に尽くしてしまう世話女房みたいな菊比古といい、2人の絆は固いですね。
同じ女性が相手なら、みよ吉が菊比古につけいる隙もあるのでしょうが、助六が相手だと厳しいですね。
何のための落語をするのか、というお話でした。

菊比古の弁天小僧は大人気で、お芝居は大盛況でした。大勢のお客からの注目を浴びたことで、ようやく菊比古にも自分の落語が見えてきました。助六のような落語をすることはできませんが、菊比古には独特の艶っぽさが魅力なのでした。
しかし、それは昔助六が既に指摘していたことでした。そんな助六に、菊比古はあらためて自分との差を感じるのでした。

そんな助六は、七代目・八雲と一緒に満州に行ったことが、自分の芸を見いだすきっかけとなっていました。戦地を慰問した助六たちは、娯楽のない戦地で大歓迎されたのです。それから助六は、自分は人を喜ばすために落語をすると心に決めていたのでした。助六のそんな思いを知った菊比古でしたが、自分はなぜ落語をするのかがわかりません。菊比古にとって落語は、居場所を作るための手段だったのでした。

思い返せば菊比古は、幼い頃から自分の居場所を求めていました。花柳界に生まれた菊比古は、芸者になるわけでもないのに踊りの稽古をしていました。そんな菊比古は、芸妓たちの物笑いの種でした。そして足を痛めたことで、花柳界にさえ居場所がなくなってしまいました。七代目・八雲のところに連れてこられた時、菊比古はそこを追い出されたら行く場所さえなかったのです。

助六とは対照的に、生真面目すぎるほどに落語の稽古に励む菊比古には、そういう差し迫った思いが常にあったのでした。そんな菊比古には、自分がなぜ落語をするのか考える余裕さえありませんでした。助六の言葉を聞いて、あらためて菊比古は自分はなぜ落語をするのかを考えるようになったのでした。

そんな中、菊比古が寄席に出ることになりました。演じるのは、金に困った芸者が相手を探して心中しようとする「品川心中」です。その噺で、菊比古は大いに観客を沸かせることになりました。菊比古の演じる芸者の色っぽさに、観客は思わず引き込まれます。そして芸者の色っぽさが引き立っているだけに、相手に選ばれた金蔵のとぼけた様子も際立ちます。

この噺で、菊比古は完全に観客の心をつかんでいました。そして、どうして自分が落語をするのかにも気づいたのでした。助六は人のためですが、菊比古は自分のために落語を演じているのです。そこで観客を沸かせ続ける限り、そこには菊比古の居場所があります。

というわけで、ついに菊比古が自分の芸風を確立するお話でした。今回も石田さんの声の艶っぽさが絶品でした!
その声の魅力が凄くて、画面が消えて声だけ聞こえているような気さえしました。凄い作画でバリバリ動かすだけでなく、声優さんの声の魅力を最大限に活かして、絵があることさえ一瞬忘れさせるアニメがあってもいいのだと気づかされました。アニメって本当に奥が深いですね。(^^)
菊比古たちが、お芝居に出ることになるお話でした。

相変わらず助六の女遊びは続いています。一方の菊比古は、落語の稽古に励んでいます。それなのに、仕事が入ってくるのは助六ばかりです。そんな助六に、菊比古は嫉妬するのでした。そんな時、菊比古はみよ吉と出会いました。みよ吉に誘われた菊比古は、みよ吉に少しばかり甘えるのでした。菊比古とみよ吉の絡む場面は、妖艶な雰囲気がよかったです。

菊比古は、助六たちと一緒にお芝居をすることになっていました。菊比古はそこで、弁天小僧を演じることになっていました。それを知ったみよ吉は、菊比古のお化粧役を買って出るのでした。嫌がりつつも舞台に立った菊比古は、観客の注目が自分に集まることに気がつきました。そして菊比古たちのお芝居は、観客から大歓声を浴びるのでした。
ここで注目を浴びたことが、これからの菊比古の落語にいい影響を与えてくれそうですね。

今回は落語ではありませんが、菊比古の弁天小僧が見応えがありました。女装した時の美形ぶり、そして男と正体を明かしてからの口上も見事でした。
毎回、石田彰さんの演技は凄いですが、今回は石田さんの声の妖しい魅力を最大限に活かしきった、女形の色っぽさが強烈に印象に残りました。(^^)
菊比古と助六の関係に、みよ吉が関わってくるお話でした。

信さんは助六を襲名しましたが、菊比古はいまだに自分なりの芸風を見つけられずにいました。師匠の家を出て暮らし始めた2人ですが、生活は楽ではありません。菊比古はレストランのウェイターをして、食い扶持を稼いでいます。そのせいで菊比古は、ゆっくり落語の稽古をする暇もありません。・・・でもイケメン・ウェイターの菊比古は、若い女の子に大人気です。(^^; おまけに声が石田さんなので、破壊力が半端ないですね。(笑)

一方の助六は、どんどん菊比古に差をつけています。菊比古は、その真面目すぎるところが成長を妨げていると師匠に指摘されました。しかし、簡単には性格は変えられません。そんな菊比古と助六を、師匠は歌舞伎見物に誘いました。そこに師匠と一緒にやって来たのが、みよ吉でした。

みよ吉は、師匠と助六が満州に行っていた時に知り合ったようです。師匠の意味深な言い方からすると、師匠とみよ吉の関係はかな〜り深いみたいですね。(^^;
みよ吉は、今は師匠の口利きで向島で芸者をしているのでした。そんなみよ吉が、菊比古に猛烈アタックです!
踊りを教えて欲しいと、お店に呼び出しました。でもお堅い菊比古は、師匠のお許しがなくちゃダメとクールな態度です。

みよ吉は踊りの方は今ひとつのようですが、小唄の方は菊比古も感心するほどのものでした。そしてみよ吉は、ここでも菊比古に迫ります。でも、しつこく迫るみよ吉に、菊比古の心も少しは動いているようです。
今回気になったのは、菊比古が助六にみよ吉から誘われたことを告げる場面です。この場面、菊比古が助六に嫉妬して欲しがっているように見えたのですが、それは助六への恋愛感情(?)のようにも見えますし、芸の道で先に進んでいる助六への対抗意識のようにも見えますし、微妙な感じでした。

今回は、菊比古のウェイター・サービスから始まり^^;、助六の噺を演じる山寺宏一さんの語り口が見事でした!
みよ吉という要素が加わったことで、菊比古と助六の関係にも変化が生まれそうです。このみよ吉を演じるのが、林原めぐみさんです。その声の色気や小唄に、独特の味わいがあってよかったです。
落語会も戦争に翻弄されるお話でした。

菊比古は昼間は学校に通い、その合間に落語の稽古を続けていました。しかし、落語に専念している初太郎(信さん)との差は広がる一方です。その差を埋めようと、菊比古は早朝から練習に励みますが、目の前の話を消化するのに精一杯で冷静に自分の話を振り返る余裕もありません。

そんな菊比古に、信さんは菊比古は声を張り上げる噺ではなく、他の噺で強みを見つけるべきだとアドバイスしてくれました。それを聞いた菊比古は、さらに信さんと自分との違いを痛感するのでした。

こんな2人も、まだ女性と関係を持ったことはありません。そんな時、菊比古は寄席で三味線を弾いている女の子が指を痛めてしまったのに気づきました。そこで菊比古は、女の子の代わりに三味線を演奏したのでした。これがきっかけで菊比古は、お千代ちゃんと仲良くなりました。最初、菊比古は女の子とつきあうことで落語の参考になればという気持ちもあったようですが、世間から隠れるように2人の初々しい関係は続きました。

しかし、別れは唐突にやってきました。お千代ちゃんが故郷に帰ることになったのです。それには戦争が関わっていました。これまでお千代ちゃんの父の面倒を見ていたお兄さんが、兵隊として戦争に行くことになったのです。そのためお兄さんに代わって、お千代ちゃんがお父さんと暮らすことになったのです。こうして菊比古とお千代ちゃんの淡い恋は、あっさりと消えてしまいました。

そして戦争の影響は、落語会にも広がりました。寄席に来てくれるお客の数も減っていましたし、いくつかの演目は不謹慎だからということで自粛することになったのです。しかし、そんな中でも信さんは落語の未来を信じていました。今は戦争でみんな余裕がないけれど、戦争が終わってお腹がふくれれば、きっとみんな娯楽を求めるようになると確信していたのでした。

そんな中、七代目八雲と信さんが戦地へ慰問に出かけることになりました。自分だけが取り残されることで、菊比古は師匠に反発しますが、脚の悪い菊比古には戦地は危険すぎるという師匠の判断でした。その間、菊比古は師匠の奥さんと一緒に田舎に疎開することになりました。しかし、なかなか2人は帰ってきません。そんな中、一時は菊比古は落語から距離を置こうとしました。しかし、乱れた菊比古の心を落ち着けてくれるのは、やはり落語だったのでした。

やがて辛い時代が終わり、ようやく終戦を迎えました。菊比古は奥さんとともに、空襲を免れた師匠の家へと帰りました。
しかし、師匠と信さんはなかなか帰国しません。そんな中、菊比古は特別なはからいで各所のお座敷で噺を披露することができるようになりました。そしてついて、師匠と信さんが帰国しました。この時の泣きながらお互いの無事を喜び合う、菊比古と信さんの姿が印象的でした。

そして信さんの予言通り、寄席には多くのお客さんが帰ってきました。そして2人は、落語会の期待の新人となっていたのでした。そんな2人の前に、みよ吉という女性が現れました。かなり闊達な様子のみよ吉の出現は、2人にどんな影響を与えるのでしょうか。

今回は、菊比古の初々しい女性関係、そして戦争の悲惨さが描かれました。特に戦争が、庶民の生活にどれほど多くの影響を与えるのか、考えさせられました。戦いそのもので傷つく人が出ることも悲惨ですが、その裏で家族や友人が引き裂かれてしまう悲しみもありました。菊比古の淡々とした抑えた口調が、抑えた描写ながらその悲惨さをより伝えていたと思います。
八雲と助六の幼い日の出会いからが語られるお話でした。

若き日の八雲は、元々は芸者の家に生まれた子供でした。ところが、足を痛めてしまい落語家の元へと預けられることになりました。それが先代の七代目・有楽亭八雲でした。彼が入門しようとした時、駆けつけてきた男の子がいました。それが、後の助六となる男の子でした。彼は八代目の八雲になりたくて、八雲のところへ押しかけてきたのでした。

八雲の方は、縁があって引き受けることになっていましたが、いきなりやってきた助六を七代目は簡単に入門させてはくれません。そんな七代目の前で、助六は得意の噺を聞かせてみせるのでした。その芸はまだ荒削りでしたが、不思議と人を惹きつけるものがあり、難しい顔をしていた八雲もつい笑ってしまうほどでした。

こうして八雲と助六は、共に七代目の元へ入門することになりました。2人の性格は、まるで正反対でした。八雲はいつも陰気でしたが、助六はいつも明るく陽気です。しかし、そんな助六に八雲は自分の身の上を話すことになったのでした。それは、助六が八雲が親から捨てられたという認めたくない事実を、あっさり指摘してみせたからでした。

数年が経過して、2人は前座として寄席にあがることになりました。七代目から、八雲は菊比古、助六は初太郎という名前をもらいました。菊比古は、寄席の前日から落ち着きません。他にいく場所もないので、七代目のところにお世話になっていましたが、今の菊比古には落語にかける思いが欠けていたのでした。一方の初太郎は、明日は寄席だというのに遊び歩いています。

そして、ついに寄席の日がきました。最初に舞台に上がった菊比古は、淡々と噺をします。そんな菊比古の話しぶりに、観客は居眠りをして、七代目も渋い顔です。それでも何とか、最後まで話を終えて舞台から降りました。次は初太郎の出番です。初太郎は緊張した様子も見せずに舞台にあがると、最初の一声から観客を引きつけたのでした。そして、観客は初太郎の噺に笑い転げるのでした。

今回も枯れた雰囲気と声優さんの凄さに圧倒されました。前半の2人の子供時代は、前回までの物語と大きく雰囲気が変わっていて戸惑いましたが、後半に入って菊比古を石田彰さん、初太郎を山寺宏一さんが演じてからは味わいがあってよかったです。(^^)
新作アニメのお試し視聴です。初回は1時間SPだと知らずに視聴したのですが、与太郎の関智一さんと師匠の有楽亭八雲の石田彰さんの演技に引き込まれました。(^^)

刑務所から出所した与太郎は、行く当てもありません。しかし、彼には行こうと決めている場所がありました。それは落語の寄席でした。与太郎は服役中に、受刑者の慰問にやって来た八雲師匠の落語を聞いて以来、落語の虜になっていたのでした。自分の生きる道は落語にしかないと決めた与太郎は、八雲に弟子入りしようと寄席にやって来たのでした。

ところが、八雲の車の運転手から、師匠は弟子は取らないと聞いてがっくりします。そんな与太郎を面白いと思った八雲は、与太郎を弟子にすることを認めてくれたのでした。八雲の家には、小夏という女性も暮らしていました。小夏は、八雲と人気を2分した助六という落語家の娘でした。助六が早世して、身寄りのなかった小夏を八雲は引き取ったのでした。

小夏はお父さんの落語が大好きでした。そのため、八雲に引き取られても、八雲には心を閉ざしていたのでした。
しかし、それを与太郎に知られてしまいました。小夏から助六のことを聞いた与太郎は、レコードに収録された助六の落語に魅了されるのでした。八雲の落語は、与太郎が簡単に真似できるものではありませんでしたが、助六の落語は与太郎の気質に合っていたのでした。

そんな中、与太郎のかっての兄貴分がやって来ました。与太郎は以前は、とあるヤクザの元に身を寄せていたようです。
兄貴は与太郎を、再び組に呼び戻そうとやって来たのでした。しかし、今の与太郎には落語があります。そこに顔を出した八雲もはからいで、与太郎は寄席で兄貴も聞いている中で落語を演じることになりました。これまで漠然と落語に取り組んできた与太郎でしたが、兄貴から突きつけられた「なぜ落語なんだ」という言葉が与太郎の落語に命を吹き込むことになりました。それを聞いた兄貴は、与太郎の覚悟を知って去って行ったのでした。

それから与太郎は、八雲師匠の元で学びながらも、ますます助六の落語の入れ込んでいきます。そんなある日、寄席で前座をつとめた与太郎は、師匠の話の途中で居眠りをしてしまいました。そればかりか、いびきをたてて師匠の話に水を差してしまったのです。とっさの機転で、師匠はそれを切り抜けましたが、その後で師匠は与太郎に破門を言い渡します。
しかし、師匠に捨てられた与太郎に行くところはありません。小夏に取りなされて、与太郎は再び入門を許されました。

しかし、それには3つの条件がありました。1つは、八雲と助六の話を全て覚えること。2つめは、かって師匠が助六と交わした約束(2人で落語の生き延びる道を見つけること)を代わりに果たすこと。3つめは、絶対に師匠よりも先に死なないことでした。

そして師匠は、助六との因縁を話し始めました。それが次回からのお話になるようです。

新年早々、凄い作品を見てしまった。そんなうれしさがわき出してくるような作品でした!(^^)
アニメではあるのですが、落語がテーマだけに声優さんの演技力が求められます。それを関智一さんと石田彰さんが、実に味のある演技で魅せてくれました。そんな2人の熱演を邪魔しない、枯れた雰囲気の作画も味わいがあってとても良かったです。