日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆


ジョーカー・ゲームも、今回で最終回です。

今回の主役は、元は陸軍の兵士だった飛崎です。彼は無茶な命令を出す上官を諫めようとしたことが原因で、牢獄に入れられることになってしまいました。そんな彼に目をつけてD機関にスカウトしたのが、結城中佐でした。それ以来、飛崎はD機関の一員として働いてきたのでした。

飛崎は、ドイツとソ連の二重スパイとして知られるカール・シュナイダーを監視していました。ところが、彼が監視する目の前で、シュナイダーは毒を飲んで自殺してしまいました。彼が毒殺されたと見た飛崎は、事の真相を突き止めようとします。そんな彼を見る、D機関の他のメンバーの酷薄な表情がちょっと怖いです。(^^;

シュナイダーが殺害された時、彼はとある女優との密会を楽しんでいました。その女優と会っていた部屋で、シュナイダーは毒殺されたのです。しかし、飛崎はシュナイダーが殺害されるまでに不審者が部屋に入るところを目撃していません。そこで飛崎は、シュナイダーの愛人であった女優・野上百合子に目をつけ、彼女の身辺を洗います。

しかし野上百合子の身辺からは、疑わしいものは何も見つかりません。今回の任務にあたり、飛崎にとって野上百合子は平静さを失わせる存在でした。その理由は、彼女が飛崎が幼い頃に世話になった近所の娘とそっくりだったからです。
そんな飛崎をけしかけるかのように、D機関の他のメンバーは彼に次々と情報をもたらします。それは彼らが、この事件は飛崎が解決すべき問題だと認識していたからでした。

そして、ついに事件の真相が明らかになります。今回の事件には、野上百合子と共にシュナイダーの部屋を訪れた安原ミヨコが深く関わっていたのでした。

事件の真相を知った後、飛崎は結城中佐にD機関からの退職願を提出しました。任務のためには、全ての感情を捨てるD機関のあり方を受け入れられなかったからです。こうして飛崎は、再び陸軍へと戻ることになりました。一度は陸軍を捨て、D機関に拾われた飛崎が、再び軍人としてうまくやっていけるのでしょうか!?

というわけで、「ジョーカー・ゲーム」の最終回でした。今回の話もそうですが、任務のために徹底して非人間的になれるD機関の恐ろしさが印象的でした。作画・脚本ともに全体的に安定していたと思いますが、結城中佐以外のD機関のメンバーが、みんな同じ顔に見えてしまうのが辛かったです。(^^;
ドイツのスパイ・マスター、ヴォルフ大佐と結城中佐の因縁が描かれたお話でした。

第1次大戦中、ヴォルフはある日本人をスパイ容疑で取り調べていました。しかし、どんなに責めても彼はスパイだと言うことを認めません。そして一瞬の隙を突いて兵士の持っていた手榴弾を奪い取った男は、ヴォルフたちの前から姿を消したのでした。

それから時は流れ、ヴォルフは大佐となりドイツのスパイ・マスターとして権力を握っています。時代は日本とドイツ、イタリアの間で三国同盟が結ばれようとしている時期でした。そんな中、ヴォルフ大佐はとある列車事故の犠牲者である東洋人の男性の持ち物に目をとめました。死んだその男から、財布やマッチを盗み取った男がいたのです。そのマッチは、特殊な成分で作られていて、スパイ同士で情報を伝達する時に使われていたのでした。

ヴォルフ大佐は、部下に命じて徹底的にその男・真木克彦の身辺を調査させました。しかし、いくら調べても真木の部屋や彼自身からは何も手がかりが見つかりません。部下たちも今回ばかりはヴォルフ大佐の見込み違いではないかと思い込む中、ヴォルフ大佐だけは事件の背後に結城中佐がいることを確信していたのでした。

そして、そんなヴォルフ大佐の読みはやはり正しかったのでした。死亡した時、真木克彦は協力者のリストを所持していたのです。しかし、そのリストはヴォルフ大佐に命じられた部下が真木を調べる前に、結城中佐の手で持ち去られていたのでした。事故で死ぬ直前、真木は自らの血でマイクロフィルムの場所を示していたのです。

結局、ヴォルフ大佐は結城中佐の姿を目撃することさえできませんでした。そしてヴォルフの前から逃げ出した男は、本当に若き日の結城中佐だったのでしょうか!?

死を前にしても、あくまでもスパイであり続けるD機関のすさまじさを思い知らされるようなお話でした。
結城中佐の正体を探ろうとする、英国人記者のアーロン・プライスの視点からのお話でした。

英国の新聞記者として日本に滞在しているアーロン・プライスは、D機関とそのスパイマスターである結城中佐について知ろうとしました。しかし、D機関という組織が存在するらしいことと、結城中佐の名前まではわかっても、それ以外は全く謎に包まれていたのでした。

そんな中、プライスはある情報を手に入れました。かって陸軍幼年学校に在籍した有崎晃という少年のことです。
その少年の詳細も、謎に包まれていました。夫人を亡くし、子供もいなかった有崎子爵は、ある日1人の少年を屋敷に連れてきました。その少年が、有崎晃となったのです。

有崎子爵は、少年にあらゆる知識を教え込みました。語学や数学、音楽、そして武道です。武道の稽古は、有崎子爵自身が行い、それは一歩間違えれば命を落としかねない危険なものでした。しかし、少年はそれを易々とこなしてみせたのでした。

そして晃は、陸軍幼年学校へと入学しました。入学時の成績は、トップでした。しかし、その後のある事件が元で、晃は学校から追われることとなったのです。それは晃と、彼を憎む複数の生徒との暴力事件でした。多勢に無勢の戦いでしたが、晃は彼らを易々と撃退しました。しかし、その攻撃方法が問題視されました。晃は勝つために手段を選ばなかったのです。

こうして晃は、学校から去ることになりました。その後、晃はイギリスへと渡りました。そして有崎子爵の葬儀の時だけ、日本に帰国しました。その頃には、彼はイギリスで侯爵という身分を手に入れていたのでした。しかも、英国の有名なスパイマスターの弟子でもあったようです。

プライスは、さらに結城中佐を調べようとしますが、仲間に情報を無電で伝えているところを憲兵隊に踏み込まれてしまいました。逮捕されたあとも、プライスは頑としてスパイであることを認めません。しかし、愛する奥さんに危害が及ぶことを仄めかされた時、プライスは死を覚悟したのでした。

そこへ突然、保釈の命令が下りました。何が何だかわからないプライスは、その後の有崎晃の消息を追いかけました。
そしてプライスは、ドイツとの戦いに従事して、毒ガスの犠牲となり植物人間状態になってしまった晃と対面することになったのでした。

その時、プライスは大切にしていた結婚指輪がなくなっていることに気づきました。その中には、彼の協力者のリストが仕込まれていたのです。今回のD機関の目的は、彼からそれを奪うことだったようです。そしてプライスがこれまで追いかけてきた、有崎晃の過去は結城中佐によって巧妙に作り上げられたものでした。最初から最後まで、プライスは完全に結城中佐の手の上で踊らされていたようです。

今回は、結城中佐の正体を追うという、なかなか興味深いお話でした。有崎という名前は、読み方を変えれば「ゆうき」と読めるとか、有崎子爵のD機関での教育を思わせるかのような徹底した教育、英国のスパイマスターとのつながり、これらは全て架空のものなのでしょうか。それとも、その一部には真実も隠されているのでしょうか。
D機関と風機関の対決です!

陸軍承認の特務機関として認められるために、風機関は着々と手を打っています。そして、白幡の動きをつかんだ風機関は、白幡とグラハムの密会の現場をおさえようとするのでした。そのために、彼らは白幡の家の書生を内通者に仕立て上げていました。書生からの情報を元に、風機関は万全の体制で目的を遂げようとしているかに見えました。

旅館で会合していた風機関の面々の元に、白幡家の書生がやって来ました。彼らは書生から、最後の情報を引き出しました。その後は、いつものように書生の口を封じる予定です。そのために書生の飲んだお酒の中には、何らかの薬物が混入されていました。それを飲んだ書生は、車で屋敷まで送られる途中で眠り込んでしまいました。

そして、ついに風機関が白幡の屋敷に突入しました。しかし、そこはもぬけの殻でした。風機関に内通が知られたことに、白幡は事前に気づいていたのでした。そして風機関は、完全にD機関の手のひらで踊らされていただけでした。
彼らが内通者として利用した書生は、何年も前からD機関が送り込んだスパイでした。D機関は風機関が重要視した統帥綱領など、最初から全く重要視していなかったのです。それよりも、今後の英国とのパイプ役として白幡を利用することを結城中佐は考えていたのでした。

風機関の男に殺されそうになった書生は、その時にようやく本性を現しました。書生の森島は、風機関から渡されたお酒を飲んではいなかったのです。またそれだけでなく、風機関の男たちが軍人らしいことは、旅館の仲居たちにさえ見抜かれていました。戦時下のこの時期に、多くの若い男は徴兵されて内地にはいなかったのです。そんな時にやって来た男たちの集団の正体を見抜くのは、仲居たちにとってもたやすいことだったのです。

そして結城中佐自身も、変装してその旅館の滞在客を装っていました。そして結城中佐は、うまく仲居の行動を誘導して、白幡の屋敷に酔った書生が帰宅することを告げたのでした。その電話を受けた白幡は、自分とグラハムのつながりが漏れていることに気がつき、風機関の到着前に屋敷を引き払っていたのでした。

というわけで、この勝負は風機関の完敗でした。大局から先を見抜く先見性、必要最小限度の行動で目的を達成する実行能力、それら全てにおいて風機関はD機関の足下にも及んでいなかったのでした。
この前後編では、D機関の出番が極端に少なかったですが、それが逆にD機関の凄さを強調させる内容だったのが面白かったです。(^^)
D機関に対抗する組織が明らかになるお話でした。

元外交官の白幡が、英国の外交官グラハムと接触しているらしいという情報を陸軍は入手しました。白幡は陸軍の機密である統帥綱領の内容を、グラハムに漏らそうとしているようです。上層部からの命を受けて、スパイ組織が動き始めました。

グラハムに接触したのは、蒲生と名乗る青年でした。彼はチェスの愛好家としてグラハムに接触していました。彼はグラハムの家の中国人の使用人・張を取り込み、協力者に仕立て上げました。しかし、それでも本当にグラハムが白幡と接触しているという証拠は見つかりません。

そして蒲生は、直接グラハムの屋敷を家捜しすることにしました。張に命じて守衛に睡眠薬を飲ませ、用意させた金庫の合い鍵を使って蒲生は金庫を開けました。しかし、そこにも接触の痕跡はありません。その時、蒲生はグラハムの日記の内容から、彼が夫人を利用して白幡と接触していることを知りました。こうして蒲生は、ついに証拠をつかみました。

そして蒲生は、張に報酬を渡すとみせかけて殺してしまいました。D機関の掟は、「死ぬな、殺すな」ではなかったかと不思議に思っていると、その理由が判明しました。なんと蒲生は、D機関とは別のスパイ組織の人間のようです!
陸軍内にはD機関とは別に、風機関と呼ばれるもう1つのスパイ組織が存在したのでした。

もともとキャラの見分けがあまりつかない作品ですが^^;、今回はD機関以外のスパイ組織も明らかになったりして、よけいにややこしかったです。今回の任務の結果により、D機関と風機関のどちらかが消えることになりそうです。
今回は風機関側の動きが描かれましたので、次回はD機関の活躍が見られるのかな!?
前回は満州鉄道が舞台でしたが、今回はアメリカから日本へと向かう客船が舞台です。

アバンは、謎の虐殺から。とある船が軍の何らかの目的のために、乗員もろとも沈没させられらようです。
そして舞台は、日本へと向かう客船へと移ります。D機関の甘利は内海と名乗って、その船に乗っていました。その目的は、暗号解読に関わるある男を探し出すことでした。

内海はクロスワードパズルに熱中していました。そんな中、彼は女性の叫び声を聞きました。ある女性と娘の飼い犬が、逃げ出してしまったようです。2人の前に現れた内海は、娘にイルカを見せてあげたのでした。そんな内海に、女性も心を許しました。女性はシンシア、そして娘の名はエマだとわかりました。

内海がデッキに戻ると、彼のやっていたクロスワードパズルを見つめている男がいました。その男は、ジェフリー・モーガンと名乗りました。しかし内海は、それが偽名であること、そして彼こそが内海が探し求めていた男だと気づきました。正体を悟られたモーガンは、内海に襲いかかります。しかし、内海はそれを難なく取り押さえたのでした。

モーガンの本当の名前は、ルイス・マクラウドというイギリス人でした。彼はドイツ軍のエニグマ暗号を解く方法を見つけ出していました。どんなに複雑な暗号であっても、暗号化する前の文章と暗号化された後の文章がそろえば、それを解く方法は見つかるとマクラウドは言います。ところが、その直後グラスのシャンパンを飲んだマクラウドは毒殺されてしまったのでした。

そこへイギリス海軍の軍艦がやって来ました。軍艦は客船を砲撃で脅かして、無理矢理停船させました。彼らの狙いは、モーガン=マクラウドでした。しかし、彼は既に殺されています。彼を殺したのは、暗号名ケルベロスと呼ばれる暗殺者だったのでした。

そして内海は、暗殺者の正体も見抜いていました。ケルベロスは、内海が知り合った母娘だったのです。そしてシンシアは、なぜ彼女がマクラウドを狙ったのかを話しました。彼女の夫は、航海士でした。しかし、その船がアバンに登場したドイツ軍の手で沈められていたのです。それに関わっていたのが、マクラウドでした。彼は暗号を解読するために、その船を囮として利用したのです。

夫の葬儀の後で、偶然それを知ったシンシアは夫の復讐をするためにドイツ軍に協力する暗殺者になったのでした。
しかし内海に全てを悟られた今、シンシアはエマと飼い犬を内海に託して、その場を去りました。どうやら内海は、エマと犬のお世話をすることになりそうです。

前回に続いて、船の上という限られた舞台のお話でしたが面白かったです。物語の中に、ドイツ軍のエニグマ暗号が登場したので、以前読んだサイモン・シンさんの「暗号解読」を思い出しました。
D機関はソ連の協力者モロゾフから極秘情報を得ようとします。ところが、田崎が接触する前にモロゾフは暗殺者の手によって抹殺されていたのでした。

今回の物語の舞台となるのは、新京から大連までを結ぶ満州鉄道のあじあ号です。そこで田崎は、モロゾフから情報を受け取るはずでした。しかし、彼がモロゾフに接触しようとした時、既にモロゾフは暗殺者の手によって殺されていたのでした。暗殺されることを恐れていたはずのモロゾフが、なぜ背後から刺殺されていたのか。田崎はその理由を考えます。

そんな田崎の協力者となったのは、同じ列車に乗り合わせた男の子たちでした。彼らの母親はおしゃべりに夢中で、彼らは退屈しています。そんな男の子たちに、田崎はちょっとした任務を与えました。2〜3日前の新聞を読んでいる男を探し出し、男がモロゾフを殺した現場に残したタロットカードを足下に置いてきて欲しいと頼んだのです。

さらに田崎は、男の子たちにちょっとした問題を出しました。奉天から大連まで、あじあ号よりも早く手紙を届けるにはどうしたらいいかという問題です。この時代、あじあ号は最速の列車として知られていました。その列車よりも速く、手紙を届ける方法を知りたくて、男の子たちは田崎に協力するのでした。

男の子たちは、見事に目的を果たしました。そして田崎は、暗殺者の正体をつかんだのでした。暗殺者の正体は、列車の中で疑われない人間でした。暗殺者は車掌になりすましてモロゾフに接触したのです。さらに、モロゾフは1人ではありませんでした。彼と一緒に踊り子のエレーナが、モロゾフが裏切ることを内通していたのでした。

暗殺者を眠らせた田崎は、エレーヌに自分たちの手札として使われることを提案しました。そして田崎は、モロゾフが手に入れた情報を手に入れたのでした。しかし、その情報を電信などを使って伝えれば、敵に悟られてしまいます。そこで田崎が用意していたのが、伝書鳩でした。それを使えば、ハトはあじあ号よりも早く情報を結城中佐の元へと届けることができるのです。田崎が男の子たちに出した問題の答えが、結城中佐への情報伝達手段だったのでした。

今回は、あじあ号のおしゃれな雰囲気と偶然出会った子供をうまく利用する田崎のスタイリッシュさが印象的でした。
しかしD機関が手にした情報は、必ずしも陸軍内でうまく活用されていませんでした。かってD機関に借りを作ってしまった武藤大佐と、彼の上役はD機関を抹殺する計画を立てているようです。
それにD機関がどう立ち向かうのか、これからが気になります。
今回は、ロンドンで活動中の神永がスパイとして捕まってしまうお話でした。

結城中佐から指令を受けた神永は、ロンドンのとある写真館を営みながら活動しています。ところが、いきなり彼はスパイ容疑で捕まってしまいました。しかし、神永はあくまでもスパイであることを否定します。そんな彼の前に現れたのは、イギリスのスパイ・マスターとして知られたマークス中佐でした。最新の自白剤を注射された神永は、ついに自らがスパイであることを認めてしまいます。

そして神永は、出発前に結城中佐から手渡された「ロビンソン・クルーソー」の本を思い出しました。なぜ中佐はこの本を神永に渡したのか、その理由がじょじょに明らかになっていきます。拘束されながらも神永は、脱出のチャンスをうかがっていました。しかし神永が脱出しようとすることさえ、マークス中佐の計算のうちでした。

隙を突いて逃亡をはかった神永でしたが、偶然に神永が目撃して覚えた建物の見取り図は、マークス中佐が用意したトラップでした。兵士たちに追い詰められた神永でしたが、そこでロビンソン・クルーソーの話が大きな意味を持ってきました。ロビンソン・クルーソーの物語では、ロビンソンは漂流して25年目に彼はフライデーという原住民の青年を助けました。このエピソードが、神永のために用意された脱出方法のメッセージでした。

なんと結城中佐は、何年も前からイギリスの諜報機関に内通者を用意していたのです。彼はずっと諜報機関に忠実に働き、誰も彼が内通しているとは疑いません。彼はそのために、何十年も前からその役割を果たすために潜伏し続けていたのでした。そのおかげで、神永は危機を脱することができました。

今回は、日本のスパイ・マスター結城中佐と、イギリスのスパイ・マスターであるマークス中佐の知恵比べといった感じのお話でした。神永がマークス中佐に踊らされ、マークス中佐は結城中佐に踊らされていたという関係が面白かったです。
今回は、魔都・上海を舞台にしたお話でした。

上海憲兵隊に配属された本間は、上官である及川から内通者の探索を命じられました。前任者が殺害されたために、新たな人間を必要としていたのです。着任して日が浅い本間が選ばれたのは、日が浅い故に彼が内通者ではないことがはっきりしているからでした。そんな中、及川の宿舎が爆破される事件が起きました。その巻き添えとなって、多くの者が死んだのでした。

探索を続ける中、本間はかって特高時代に捕まえた塩塚という男と再会しました。彼は現在は、新聞記者をしているようです。塩塚から情報を得た本間は、歓楽街へと向かいました。そこで本間は、塩塚の話していた草薙という男を見つけました。草薙の後を追いかけて、本間はとあるダンスホールへと入り込みました。

そのダンスホールには、一般の客が立ち入れない場所がありました。しかし本間は、なぜか所持していたコインのおかげで、そこに入ることができました。そこで本間は、上司の及川が派手に賭博遊びをしているところを目撃したのでした。
そして本間は、事件の真相に気づきました。今回の事件は、及川が自ら罪を隠蔽するために行った自作自演だったのです。

本間は及川を問い詰めますが、及川は開き直ります。もともと真面目すぎるほどに真面目だった及川は、上海での任務を続けるうちに精神に不調をきたしていたのです。そんな及川を、共犯者である吉野が銃殺しました。及川が口封じのために殺した少年は、吉野と愛人関係だったのです。

今回のお話は、D機関の外部の人間がメインのお話でした。そのせいなのか、お話の内容が今ひとつよくわかりませんでした。(^^;
今回は時代が1940年へと飛び、フランスでのD機関・島野の活躍が描かれました。

第1話と第2話での語り手だった佐久間は登場せず、今回はD機関のメンバーの1人、島野が主人公となりました。
島野はD機関の任務のために、フランスへと入り込んでいました。しかし、そこで島野は記憶を失っていたのでした。
その時代、フランスはドイツの占領下にありました。そこで島野は、ドイツ軍の悪口を言って銃殺されようとしていた老婆を救ったのでした。その時ドイツ兵に銃床で殴られて、島野は記憶を失ってしまったのでした。

そんな島野を助けてくれたのは、アラン、ジャン、マリーの3人でした。しかし彼らは、島野のことを疑っていました。
島野が彼らに助けられた時、島野は伊達メガネと頬に綿をつめて変装していたのです。さらに島野は、フランス語を流暢に話せるだけでなく、ロシア語まで堪能であることを漏らしていたのでした。

アランたちは、島野を警戒しています。記憶を失いながらも、島野はスパイとしての原則を忘れていませんでした。相手には情報を与えず、窮地を切り抜けて生き延びること。それを教えた相手が誰かは島野は忘れていましたが、それが大切だといことは忘れていなかったのでした。

アランたちが島野のことを警戒するのには、理由がありました。彼らはドイツ軍に反抗するレジスタンスの一員だったのです。その時、いきなりピンチが訪れました。ドイツ軍がアランたちの居所を突き止めて、隠れ家に踏み込もうとしてきたのです。窮地にあっても、島野は冷静でした。的確に敵の狙いを見抜き、生き延びる手立てを考えます。

しかし、彼らの手元にあるのは一丁の拳銃だけです。それも壊れていて、発砲することはできません。家に食品の備蓄があることを知った島野は、それを利用して粉じん爆発を起こしました。同時に島野は、壊れていた拳銃も修理してマリーに持たせたのでした。

こうして窮地を切り抜けた4人は、新たなアジトへと向かおうとします。しかし、そこで思わぬ事態が起きました。
なんとマリーが、島野たちに銃を向けたのです。マリーは家族を人質に取られて、ドイツ軍の内通者になっていたのです。そんなマリーに向かって、大胆にも島野は歩き始めました。島野がマリーに渡した拳銃には、空砲が込められていたのです。島野は最初から、マリーが怪しいことを見抜いていたのです。

こうして形勢は逆転しましたが、マリーを取り押さえた島野をジャンが襲います。ジャンはマリーへの愛情から、内通者であることを知りながら、マリーに協力したのです。島野が目を覚ますと、マリーとジャンの姿は消えていました。
後に残ったアランは、自分のフルネームを島野に伝えました。島野もまた、アランに名を告げて2人は別れました。

そして島野は、任務遂行の報告に教会へとやって来ました。そこで島野を待っていたのは、結城中佐でした。
島野が記憶を失いながらも忘れなかった90:8:2という数字は、フランス国内の傍観者:内通者:レジスタンスの比率でした。任務を終えた島野は、中佐から帰国を命じられました。次はどんな任務が、島野を待っているのでしょうか。

今回もD機関の凄さを思い知らされるお話でした。任務中に記憶を失うことまで想定して、本当に重要な情報は無意識領域に記憶するって、いったいどんなトレーニングで可能になるのでしょうか。(^^;
佐久間が、D機関の奥の深さを垣間見るお話でした。

結城中佐に命じられて、陸軍の暗号を奪ったスパイを摘発しようとした佐久間は、三好がゴードンを挑発したせいで窮地に立たされていました。ゴードンの屋敷は、既に別の憲兵隊の手で捜索が行われていたのでした。しかし、その時は何も発見することができませんでした。それを知った上で、武藤大佐はD機関にゴードンの屋敷を捜索するように命じていたのでした。

佐久間は覚悟を決めて、腹を切ろうとします。その時、佐久間は結城中佐の言葉を思い出しました。相手を殺しても、自分が死んでも、それはスパイにとって最悪の選択だという言葉です。その瞬間、佐久間は今回の捜索の裏事情と、マイクロフィルムの隠し場所に気がついたのでした。

マイクロフィルムは、佐久間たちが敬っている御真影の裏に隠されていたのでした。家宅捜索した憲兵隊も、ゴードンの屋敷にあった御真影には手をかけていなかったのです。こうして佐久間は、窮地を脱することができました。
そんな佐久間のことを、三好は少し見直したようです。

そして佐久間は、今回の事件の顛末を武藤大佐に報告に向かいます。しかし、その途中で佐久間は、なぜ結城中佐が武藤大佐が家宅捜索に失敗したことを知っているのか不審に思いました。なんと武藤大佐は、家宅捜索に失敗した後で料亭に出向き、そこで芸者相手に任務のことをしゃべってしまっていたのでした。

そして全てのピースがつながりました。任務に失敗した武藤大佐は、その事実を隠蔽することを考えました。そして邪魔なD機関を利用して、捜索失敗の責任をD機関に負わせ、D機関を排除しようとしていたのでした。

しかし、結城中佐は全てを見抜いていました。捜索に成功したものの、ゴードンを逮捕せず、あえて暗号を敵の手に渡しました。わざと流出させた暗号で、逆に敵を混乱させようというのです。さらに中佐は、ゴードンを二重スパイに仕立て上げようとしていました。佐久間からの報告を聞いた武藤大佐は激怒しました。しかし、武藤大佐は潰そうとしたD機関に貸しを作ることになったのでした。

報告を終えた佐久間を、結城中佐が待ち構えていました。中佐は佐久間を、D機関へと誘いました。結城中佐は、前々から武藤大佐の動きを見張っていました。大佐がいた料亭に、結城中佐は別人の常連客になりすまして滞在していたのです。中佐は普段、杖をついて、右手に手袋をはめています。しかしそれは、真に負傷して義手となった左手を隠すためのフェイクだったのでした。

第1話に続いての後編でしたが、第1話で表面的に見えていたことが、次々と別の面をみせる展開が面白かったです。
新番組のお試し視聴です。第一次世界大戦の頃を舞台に、謎のスパイ養成部門D機関を巡る物語のようです。

第一次世界大戦を前にした頃、帝国陸軍の結城中佐によってD機関というスパイ養成部門が発足しました。そこには士官学校出身者は1人もおらず、その他の学校から集められた卓越した力の持ち主8人が集められていました。彼らは軍組織の中にありながらも、型破りな人物ばかりでした。彼らは医療や通信、金庫破りなどの様々な技術を仕込まれていたのでした。

そんなD機関に、監査という名目で佐久間中尉が派遣されました。佐久間はそこで士官学校とはあまりに違う生活ぶりに、驚き呆れました。なんとD機関には、門限がありませんでした。8人の青年たちは、連れ立って平気で夜遊びにも出かけます。そんな彼らを尻目に、佐久間はあくまでも軍人としての規則正しい生活を貫きます。

そんなある夜、夜中に目を覚ました佐久間は、8人が食堂に集まってポーカーをしているのに気づきました。そこで佐久間も、彼らの仲間に加わってポーカーをすることにしました。その勝負で大敗してしまった佐久間でしたが、実はそこで行われていたのは、単なるポーカーではありませんでした。なんと佐久間の背後にいた男が、佐久間の手を盗み見て別の男に教えていたのでした。

それを知った佐久間は、卑怯だと怒りました。しかし、彼らは平然としています。彼らが行っていたのは、ポーカーではなく、ジョーカー・ゲームと彼らが呼んでる遊びだったのでした。そのゲームでは、それぞれが自分の好きなように相手に情報を伝えます。しかし、その情報は全てが真実とは限らず、偽の情報も紛れ込んでいます。その中から情報をより分けて、自分の必要な情報を手にしたものが勝つというゲームのようです。

それを聞いても怒りがおさまらない佐久間の前に、結城中佐が現れました。結城中佐はジョーカー・ゲームを、国際政治の世界に例えました。そして、今回このゲームに敗れた佐久間こそが、今の日本の現状だと教えたのでした。さらに中佐は佐久間に、スパイだということが敵に見抜かれたらどうするかと問いました。佐久間は、敵を倒すか、それがかなわないから自決すると答えました。しかし、それはスパイにとって最悪の選択だと中佐は断言しました。

敵を殺しても、自分が殺されても、そこには警察が関わってきます。それはスパイにとって、致命的な事態です。そうならないためにも、敵を殺さず自分も殺されない。それが大切だと中佐は言うのです。

そして中佐は、ある使命を佐久間に与えました。日本に在住のアメリカ人が、日本の暗号についての情報を盗み出したというのです。佐久間は他の8人と共に、憲兵になりすましてその証拠をつかめと命じられました。

目的のアメリカ人の元へと赴いた佐久間たちは、その男の家を徹底的に家捜ししました。しかし、彼がスパイダという証拠は見つかりません。おまけに家捜しをする前に、8人の1人・三好が証拠が見つからなかったら隊長である佐久間が腹を切ると煽っていたのです。

徹底的な家捜しをしても、証拠は全く見つかりません。それどころか、その屋敷は先に別の憲兵の手によって、すでに家捜しされた後だったのです。今回その任務をD機関に与えた陸軍の上層部は、あえて失敗する任務をD機関に実施させて、D機関の存在を抹消しようとしていたのです。佐久間はそのとばっちりで、窮地に追い込まれてしまいました。

まだわからない部分が多いですが、第1話としては面白かったです。この時代の空気にすっかり洗脳されて、お国のためになら命を捨てることさえいとわない佐久間を、D機関の青年たちは状況が変わればあっさりと考えを翻すとばっさり切りました。彼らの指摘は、現代に生きる私たちにも通じるところがあり、心に刺さりました。