日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆


爽やかな風が吹き抜けてゆくように、「風の少女エミリー」が最終回を迎えました。

ニュームーンには春がやって来ていました。相変わらずエミリーは、屋根裏部屋でエミリーのよく知っている人々の物語を、アップルゲイトの人々の物語を書き続けていました。
そんな時、膝掛けを取りに屋根裏に上がったエリザベス叔母さんは、足を踏み外して捻挫してしまいました。バーンリ先生は1ヶ月の安静を言い渡しましたが、エリザベス叔母さんは簡単にはおとなしくしていそうにありません。(^^;

ここまでの場面では、屋根裏に置かれたエミリーの小説をエリザベス叔母さんが微笑みながら見つめているのがよかったです。数々の対立やすれ違いがあったエミリーとエリザベス叔母さんですが、それを乗り越えてお互いに相手を信頼しあう素晴らしい家族になれましたね。

エリザベス叔母さんを安静にさせるために、エミリーは叔母さんに刺繍をお願いすることにしました。叔母さんはそれを引き受けてくれましたが、それに加えてエミリーが書きかけていた物語の続きが気になっているようです。
叔母さんが自分の物語を読んでくれたことを喜んだエミリーは、叔母さんのために毎日一章ずつ物語を書き上げることを約束するのでした。

アップルゲイトという場所を舞台にした「風吹く丘の物語」、そこに登場する人物たちはみんなどこかで知っているような人々ばかりです。主人公のペーグは、エミリーのように物語を書くことに生き甲斐を感じているようです。そして、ペーグの躾けに厳しいグロリアはエリザベス叔母さん、パイ作りが上手なマーガレットはローラ叔母さん、庭の手入れをしながら詩を口ずさむエイブラハムはジミー叔父さんのようです。

エミリーの朗読を聞きながら、エリザベス叔母さんたちは物語の人物たちが本当に生きている人間のように思えてきました。そして、もっと多くの人たちにこの楽しい物語を知ってもらうために、エミリーは原稿を製本して回覧することにしたのでした。

その本は、さまざまな人たちの手に渡って回し読みされました。最初はエミリーの仲良しから、そしてなんと子供時代には張り合っていたローダまでエミリーの物語を楽しんでくれています。
そしてもちろん、その物語はイルゼやペリーの元へも届けられたのでした。

そして、さまざまなところを巡って、その本はエミリーの手元に返ってきました。その本と一緒に、読者となった人々の温かい賞賛の声が手紙として届けられたのでした。
印刷されて出版されたわけではありませんが、間違いなくエミリーの書いた物語が多くの人たちを楽しませ幸せな気持ちにさせたのでした。(手紙の読者の1人に、「アボンリーへの道」のへティ叔母さんもいましたね)
それはエミリーにとって、どんな雑誌に掲載されるよりもうれしい喜びだったのではないでしょうか。

手紙の中には、有名な編集者からのものもありました。それはエミリーにニューヨークに出てこないかとの誘いの手紙でした。しかし、今のエミリーは自分の創作の源はニュームーンだと知っていました。
都会に出て著名な作家になることよりも、ニュームーンで自分にしか書けない物語を書き続けることをエミリーは選んだのでした。

そして新聞にテディが幼い頃のエミリーをモデルに描いた絵が掲載された時、テディがパリから帰ってきました。もちろん、エミリーとテディが再会するのは、かって2人が将来の夢を語り合った閉ざされた家の前でした。
そこはもう暗い過去から解き放たれて、約束の家とか夢の家と呼ばれるべきかもしれませんが・・・。(^^)

変わらぬお互いの気持ちを確認し合ったエミリーとテディは、無事に結婚式を挙げることができました。気むずかしいルース伯母さんも言っていたように、エミリーの花嫁姿はとてもきれいでした。
多くの人々に祝福されて、エリザベス叔母さんとの絆もさらに深まって、これからもエミリーはニュームーンで幸せな生活を送り、物語を書き続けてゆくことでしょうね。

そして、エミリーの娘ルーシーも、母親と同じように物語を書かずにはいられないことでしょうね。(ふと思ったのですが、このルーシーが原作のルーシー・M・モンゴメリーなのでしょうか!?)

今期の最大の期待作だったエミリーが、とうとう完結してしまいました。
このアニメを見ている間、本当に幸せな時間を過ごすことができました。こんな素晴らしい作品を届けてくれたスタッフやキャストの方々、本当にありがとうございました。

できれば26話ではなく52話にして欲しかったなど細かな要望がないこともないですが^^;、全体としてはとてもきれいで爽やかで、久しぶりに心の底から楽しむことができる作品でした。来週からエミリーが放映されないのは寂しいですが、そんな時は空を見上げれば風のおばさんの声が聞こえるような気がします。(^^)
風の少女エミリー オリジナル・サウンドトラック2 交響詩エミリーII Symphonic Poem Emily of NewMoonII(DVD付)投稿した小説は落選続き、パリに留学したテディには婚約の噂、そして尊敬するカーペンター先生の死。さまざまな悲しみが重なって、とうとうエミリーには風のおばさんの声さえ聞こえなくなってしまいました。

カーペンター先生の葬式以来、エミリーは悲しみのあまり夜眠ることも、家事を手伝うことも、食事をすることもできなくなってしまいました。
そんなエミリーを、エリザベス叔母さんやジミー叔父さん、ローラ叔母さんは時に厳しく、時に優しく見守ります。しかし、エミリーの悲しみは深まってゆくばかりです。
そしてついに、エミリーは自らの手で、今までに書いた作品を燃やし始めてしまいました。

その時、エミリーは11歳の頃のエミリーが大人になった自分に宛てて書いた手紙を見つけました。そこには、将来への夢や希望が明るく語られていました。しかし、今のエミリーには、その手紙を読むことは耐えきれませんでした。
エミリーの回想シーンが破られるように、手紙が破り捨てられる演出がとても効果的で秀逸でした。

エミリーが詩や小説を燃やしているのを知ったエリザベス叔母さんたちは、それを止めようとします。しかし、そんな叔母さんに向かってエミリーは、これで叔母さんが望んでいた、何の野心も持たないただの普通のエミリーになったと酷い言葉をぶつけてしまいました。
そんなエミリーを、とうとうエリザベス叔母さんは張り倒すのでした。
この場面、殴られたエミリーよりもエリザベス叔母さんの方が痛々しい表情をしているのが印象的でした。(/_;)

そして、とうとうエミリーは熱を出して倒れてしまいました。
ベッドの中で意識を取り戻したエミリーは、嘆き悲しむエリザベス叔母さんの言葉を聞いてしまいました。エリザベス叔母さんは、若い頃から当主としての責任を背負わされて、自分の夢や希望を押し込めて生きてきたのでした。そして、自分が輝くことができなかった分だけ、エミリーには光り輝くものを追い続けて欲しいと願っていたのでした。

このエリザベス叔母さんの言葉を聞いて、エミリーはようやく自分を取り戻すことができました。そして、自分がどれだけ酷いことを言ってしまったのか、ようやく悟るのでした。
その後しばらく、エミリーは創作から離れて、日々の家事をこなす毎日を送っていました。
そして、その生活の中で、自分がどれだけ周りから愛されていたか、周りの人たちを愛していたかを思い出すのでした。

そして、ジミー叔父さんと夕陽を見ていたエミリーにひらめきが戻ってきました。
ジミー叔父さんは、自然が自然のままで美しいように、エミリーもエミリー自身のままでいいことを教えてくれました。それは、他人に媚びることなく自分のままであり続けろと言い残したカーペンター先生の教えでもありました。
それを思い出した時に、エミリーの側に風のおばさんが帰ってきました。

そしてエミリーは、自分を飾らず、ありのままに自らの経験したきらめきの物語を書き上げたようです。

今回のお話は、失意のどん底にあったエミリーが、立ち直るまでを描いたお話でした。
エミリーと状況は違いますが、私自身の経験と重なる部分があって、今回のお話にはとても感情移入してしまいました。

夜も眠れず動けなくなって、食事も喉を通らず、あげくのはてに家族に当たり散らすエミリーの姿は、うつ病が悪化していた時の私自身の姿を見ているようでした。
エミリーがエリザベス叔母さんを泣かせてしまった場面では、私も同じように酷いことを言って家族を泣かせてしまったんだと胸が痛くなりました。そして、エミリーと同じ地獄の中にいた私を救ってくれたのも家族の優しさでした。

エミリーと違い、私はいまだに仕事に復帰することすらかないませんが、ありのままの自分でいていいという言葉には勇気づけられました。今の私はエミリーが書けなくなったように、働くことができませんが、今の私にできることを一生懸命やっていれば必ず道は開けるのだと励まされました。
何かに導かれるように、出会うべき時に出会うべき作品と巡り会うことがありますが、今回のエピソードは、長引く療養生活に希望を失いかけていた私を励まし勇気づけてくれた、一生忘れられないお話になりそうです。

この作品も次回でいよいよ最終回です。雪解けしたエミリーに、どんな春がやって来るのか、それが今から楽しみです。(^^)
風の少女エミリー オリジナル・サウンドトラックシュルーズベリーからエミリーが戻ってきて、既に2回目の冬を迎えようとしていました。

イルゼはモントリオールの学校で舞台に立つ喜びを知ったようです。ペリーは忙しくてなかなか会えないようですが、弁護士事務所でペリーも熱心に勉強しています。
お別れも言えずにパリへと去ったテディは、新進気鋭の画家としての名声を確立していました。

そんな中、エミリーだけはニュームーンで採用される見込みもない原稿を書き続けているのでした。出版社に小説を送っても、戻ってくるのは不採用の連絡だけ。テディとの悲しい別れが原因なのか、もうエミリーにはひらめきもやってこないようです。
共に夢を語り合った仲間たちが、着実に夢に向かって歩いているのに、エミリーだけが1人取り残されているのでした。

そんなエミリーの理解者は、エミリーの文才を見抜いたカーペンター先生でした。
今エミリーが歩いている苦しい道。それは、かってカーペンター先生も歩いた道だったのではないでしょうか。

先生は、相変わらず学校で子供たちにお芝居をさせながら歴史を教えています。その生徒の中にフェリックス・キングがいたのには驚きました! 以前に登場したジャスパーと同じく、彼も「アボンリーへの道」の登場人物だったからです。
赤毛のアンもアボンリーへの道も、そしてエミリーも1つの世界で繋がっているのは素敵ですね。

元気そうにしていたカーペンター先生ですが、ある日授業中に倒れたという知らせがエミリーにありました。先生は元気そうに振る舞っていましたが、残された時間はもう多くなかったのです。

そんな時、イルゼからの手紙でテディに婚約者がいるらしいことが知らされました。それにショックを受けるエミリーでしたが、さらに大きな悲しみがエミリーを待っていました。
エミリーのよき指導者であるカーペンター先生の命が尽きようとしていたのです。

最期の時を前に、カーペンター先生はエミリーに詩を朗読してくれとお願いします。
先生の部屋の壁に飾られた、エミリーたちの写真やテディの絵、そして初めて活字になったエミリーの詩。エミリーたちは、先生にとっても特別な生徒たちだったのでした。
カーペンター先生は最後の最後まで先生であり続けました。苦しい息の中、先生がエミリーにアドバイスをし続ける場面には泣かされました。(/_;)

そうして、カーペンター先生は天へと召されてゆきました。後に1人残されたエミリーは、多くの悲しみから立ち直って、再び書き続けることができるのでしょうか!?

残り話数も少なくなって、物語が盛り上がってきました。あの書かずにいられなかったエミリーが、書くことができなくなる日がやってこようとは!
作家への道のりは、何と厳しいものなのでしょうか。

作家になりたいというエミリーの夢は、かってその道を志して挫折したカーペンター先生の夢にもなっていたのでしょうね。季節と同じく、エミリーの心にも冬がやって来ていますが、この長い冬を抜けて春がやってくるのはいつになるのでしょうか。
次回以降のお話が楽しみです。
エミリーたちのシュルーズベリーでの生活も終わりに近づいていました。

卒業を前に、より具体的にエミリーたちは夢に向かって進む決断を迫られていました。イルゼはモントリオールの演劇学校に進学して、朗読家になる夢へと一歩近づきます。そして、ペリーは弁護士事務所の助手として働くことが決定しています。
トムおばさんに楽させてあげられるとペリーが喜んでいたのが、優しいペリーらしくていいなあと思いました。

そんな中、エミリーの詩は相変わらず落選続き。テディの絵もコンクールに出品することが決定しているだけでした。夢に対して弱気になった2人は、幼い頃に語り合った夢のように、エミリーは自宅で詩を書き、テディは絵を描く生活を実現しようかと思い惑います。

しかし、テディの絵がコンクールのグランプリを獲得したことで、エミリーとテディの夢はすれ違っていってしまいました。テディは引き続きパリで絵の勉強を続けられることになったのです。
そんなテディに、エミリーは素直に自分の気持ちを伝えることができませんでした。夢へと向かって進むテディと、夢への扉を開くことさえできないエミリーは一緒に歩いてゆくことができないのでしょうか。

お互いの心がすれ違ったまま、ついにテディがパリに出発する日を迎えてしまいました。
しかし、エミリーは自分の気持ちを向き合うのが怖くて、素直にテディを見送りに行くこともできません。
そんなエミリーの背中を押したのは、やはりエリザベス叔母さんでした。何もかも見通したような叔母さんのひと言で、ようやくエミリーはテディの元へと走り出すことができたのでした。

しかし、テディの乗せた汽車はエミリーの到着を待つことなく出発してしまいました。
走る汽車をエミリーは必死に追いかけますが、その声がテディに届くことはありませんでした。エミリーとテディは、このまま離ればなれになって、心さえ離れていってしまうのでしょうか!?

今回は、これまでになくドラマチックな展開でした。クライマックスのエミリーが汽車を追う場面では、テディがエミリーに気がつくかと思いましたが、エミリーに気づかずテディが去ってゆくのがリアルでした。

お互いに惹かれ合っているのに、すれ違ってしまうエミリーとテディの気持ちはよくわかります。自分の書いた作品が認められないのは苦しいことです。エミリーも何度もその苦しさを味わっているようです。しかし、さらに辛いのは同じく夢に向かって進んでいる仲間だけが認められて、自分だけが取り残されてしまうことです。
それでも書き続けなければエミリーの道は開かれません。本当に険しい道をエミリーは選んでしまったんだなあと思います。

不安の中にあった時、テディもエミリーとの夢に逃げようとしてしまいました。しかし、自分の前に道が開かれた時、テディはエミリーを置いてでも前に進まないわけにいきませんでした。
自分の夢に向かって進むということは、時になんと厳しいことなのかと思いました。

出番は少なかったですが、印象的だったのはエリザベス叔母さんの登場シーンでした。
本当に厳しく温かく、エリザベス叔母さんはエミリーを見守っているんだなあと思えました。
シュルーズベリーでの生活も、冬を迎えていました。エミリーたち4人にも、恋の季節が訪れようとしていました。

学生たちの間では、もうすぐ開かれるダンス・パーティの話題で持ちきりです。そして、今まで恋愛とは無縁と思われたイルゼにも、恋の兆しが見えました。しかし、イルゼの恋は相手には全く届きそうにありません。

そんな時、エミリーたちにうれしいニュースがもたらされました。なんとペリーが学年トップを成績を取って、首席になったのです。最初は学校に行くことさえできなかったペリーが、今では本当に頼もしくなりました。ペリーを応援してきた視聴者の1人として、これは本当にうれしかったです。(^^)

しかし、順調に見えたペリーの夢もどうしても叶わないものがありました。それは、将来エミリーと結婚するという夢です。これまで冗談めかしてエミリーに好意を打ち明けてきたペリーですが、ある晩エミリーで本気で想いを打ち明けました。しかし、エミリーはその気持ちに応えることができませんでした。

それ以来、2人の間はギクシャクしてしまっています。イルゼが得意の軽口でペリーをからかいますが、それでもペリーの頑なな態度は変わりません。
そんな険悪な雰囲気のまま、4人がニュームーンに帰宅するときがやって来ました。しかし、途中で吹雪に襲われて4人はやむなく空き家で一夜を過ごすことになりました。

あくまで頑ななペリーに、ついにイルゼが怒りをぶつけました。ペリーはエミリー以外は眼中にありませんでしたが、イルゼはずっとペリーのことが大好きだったのです。
イルゼの思いがけない告白に、ペリーは戸惑っているようです。これまでエミリー・ラブだったので、そういう気持ちでイルゼを見たことがなかったんでしょうね。(^^;
またその空き家で1冊の本を見つけたエミリーは、ある秘密を知ってしまうのでした。

4人が再び学校に戻ると、学校では4人が空き家で一夜を共にしたことが噂になっていました。いつの間にか尾ひれがついて、お酒を飲んで淫らなことをしたように周囲からは思われてしまったのです。
4人は校長の指示で、停学させられることになってしまいました。

ところが、思いがけない味方がエミリーたちに現れました。それはルース伯母さんです。
いつもはエミリーに口うるさい伯母さんですが、エミリーたちが停学させられたことはマレー家の名誉に関わると、早速学校に乗り込んでいって、幼なじみの校長を脅して停学を取り消させてしまいました。(^^; ルース伯母さんもこういう時は頼もしいです。(笑)

何とか復学できたエミリーたちですが、噂の大元がイブリンだとエミリーは気がつきました。イブリンを呼び出したエミリーは、イブリンの入選した詩が20年前に書かれた作品の盗作だという証拠を突きつけました。
自分の力で素晴らしい詩を作るエミリーを、イブリンは妬ましく思ってそんなことをしてしまったのでした。真相を知られたことで、イブリンもようやく噂はデタラメだったことをみんなに伝えたのでした。

そして、とうとうダンス・パーティの日がやって来ました。
ドレスアップしたイルゼの姿は、男の子たちの注目を集めています。そんなイルゼに、ペリーはダンスを申し込むのでした。こうして、将来の女優とカナダの大統領^^;のカップリングが誕生しました。(笑)

そしてエミリーにも、テディからダンスの申し込みがありました。エミリーもテディに誘われて満更でもないようです。
優雅にダンスを踊る4人ですが、その最中にエミリーにひらめきが訪れました。テディへの想いよりも、今のエミリーにはひらめきの方が大切みたいです。(^^; テディはハンサムさんですから、エミリーが創作に熱中している間に、他の女の子に取られてしまわないか心配です。(笑)

今回は、恋するイルゼが可愛かったです。エミリーに言った、9人の男の子にはダンスに誘われても、10人目には誘われないというセリフが切なかったですね。
そして、もう1人今回大活躍だったのはルース伯母さん。普段はかなりの困ったさんですが、あの押しの強さに勝てる者はシュルーズベリーにはいないかもしれませんね。(^^;
いよいよエミリーのシュルーズベリーでの生活が始まりました。シュルーズベリーでのエミリーには、多くの苦しみや困難が待っていました。しかし、どんな辛い境遇にエミリーがいても、ひらめきは変わらずやって来て彼女を励ましてくれます。

シュルーズベリーではルース伯母さんのところに下宿させてもらうことになりましたが、元々相性のよくないルース伯母さんとの生活は何かと大変そうです。おまけに、ルース伯母さんのセンスの悪さは町でも評判のようです。(^^;

そんな伯母さんとの生活だけでも大変なのに、学校ではエミリーにライバルが現れました。
エミリーのことを嫌っていたミス・ブラウネルの姪イブリンです。彼女も学内の文芸雑誌に詩を投稿しているようですが、この雑誌の選考基準はかなりいい加減みたいで、上級生のイブリンの下手な詩は掲載されても、下級生のエミリーの詩は採用してもらえませんでした。
しかし、どんな逆境でもエミリーは決して諦めません。今度は新聞で募集している詩のコンテストに応募することになりました。

ところが、今度も採用されたのはイブリンの詩で、エミリーの詩は不採用でした。(;_;)
イブリンの詩らしくないというエミリーのセリフからすると、イブリンの詩は他の人間が代作したものか、盗作したものだったのでしょうか!?
できれば、イブリンの詩が採用された真相を解き明かして欲しかったなあ。

そして、エミリーとイルゼは新聞の特別版の読者を募集する勧誘員としてアルバイトすることになりました。いろいろと嫌な思いもしましたが、それがきっかけでイルゼは自分の道を見つけ出すことができたようです。
子供たちの前で、エミリーの詩を朗読するイルゼは、生き生きと輝いていました。
とりあえずは朗読者を目指すようですが、将来的にはその美貌を生かして女優として活躍して欲しいですね。(^^)

今回、最大の驚きは、エミリーとイルゼがジャスパーの所に勧誘に行った場面でした!!!
「アボンリーへの道」を見ていた方はご存じだと思いますが、ジャスパーはその中の登場人物で、主人公のセーラが幻灯機を使って朗読会をするのを手伝いました。アニメの中でも、ちゃんと幻灯機の手入れをしている芸の細かさには笑ってしまいました。
スタッフのちょっとしたお遊びでしょうが、アボンリー・ファンとしてはとてもうれしかったです。(^^)

残り話数が少ないことも影響しているのかもしれませんが、今回は何だか慌ただしいストーリー展開でした。そのおかげで、ルース伯母さんやイブリンの嫌がらせがあまり気にならなかったのは助かりましたが^^;、もう少し1つ1つのエピソードに時間をかけて欲しい気もしました。

予告を見たときからわかっていましたが、今回から一気にエミリーやイルゼが成長しましたね。2人とも、とてもきれいになりましたね。特に、イルゼは衣装も豪華になって、どこのお嬢様!?という感じでした。(^^;
それから、テディやペリーも少し大人びて格好良くなりましたね。
エミリーがニュームーンに来て3度目の夏を迎えていました。エミリーたちは、これからの進路について考えなければならない時期が来たのです。

4人の中では、真っ先にペリーの進路が決まりました。奨学金を得ることに成功して、ペリーはシュルーズベリーの学校に進学できることになったのです。弁護士になり、大統領になり^^;、エミリーと結婚する予定のペリーは、着実に夢へと近づいているようです。(笑)

そして、イルゼもまたお父さんの了解を得て、やはりシュルーズベリーの学校へと進学することになりました。
しかし、テディはお母さんを残して進学することを、エミリーはエリザベス叔母さんの反対にあって進学が危ぶまれていました。

テディはカーペンター先生がお母さんを説得してくれたことで、シュルーズベリーで絵の勉強をすることができるようです。後はエミリーだけですが、彼女が進路を決める前には、大きな試練が待ちかまえていたのでした。

エリザベス叔母さんは、エミリーを進学させることに反対していました。今でもエミリーが文章を書くことを快く思っていないのに、進学すればますますエミリーが創作にふけるのではないかと心配しているようです。
そして何より、エリザベス叔母さんには、かってエミリーのお母さんのジュリエットを進学させて、ジュリエットが自分の側から離れていってしまった寂しさが忘れられないようです。

あまりに頑ななエリザベス叔母さんの態度に、エミリーは腹立ち紛れにノートにエリザベス叔母さんの悪口を書き連ねてしまいました。しかし、そのノートをエリザベス叔母さんに読まれてしまいました。
エミリーが自分のことを嫌っていると知って、エリザベス叔母さんは深く悲しむのでした。

叔母さんの涙を見て、エミリーは自分がどんなに酷いことをノートに書いてしまったのか思い知ります。考え方の違いで対立することも多いエミリーとエリザベスですが、それでもエミリーはエリザベス叔母さんが大好きだったのです。

ジミー叔父さんに背中を押されて、エミリーはきちんとエリザベス叔母さんに謝らなくてはいけないことに気づきます。深く傷ついたエリザベス叔母さんは、エミリーを許してくれないかもしれません。しかし、どんなに嫌われてもエミリーには叔母さんを嫌いになることはできませんでした。

その思いは、エリザベス叔母さんも同じでした。
お互いに相手を好きなのに、それを今まで口に出すことができなかったエミリーとエリザベス叔母さんは、ようやく互いの気持ちを確認することができたのでした。(/_;)

そして、エリザベス叔母さんは条件付きでエミリーの進学を許可してくれました。
事実でないことは書かない。それがシュルーズベリーに進学するための条件でした。
エミリーにとってこの制約は大きいかもしれませんが、カーペンター先生はそれがさらにエミリーの文章を磨き上げることになると考えているようです。

そしてエミリー、イルゼ、テディ、ペリーは、シュルーズベリーの学校へと旅だって行きました。新たな土地で、4人にはどんな出来事が待っているのでしょうか。

今回も出番は少なかったですが、イルゼがいい味だしてました。進学する前に足りない物はないかと問うお父さんに、「父さん」と答えるイルゼが可愛いです。
そして次回予告を見ると、イルゼの髪が少し長くなって、さらに可愛さがアップしてますね。(^^;

少し駆け足な印象はありましたが、エミリーとエリザベス叔母さんの思いのすれ違いから和解までの展開には泣かされました。
ローダの誕生パーティでジョー・ローズと詩を朗読したことで、エミリーは町でも噂の的になっています。そんな時、とうとう雑誌にエミリーの詩が掲載されたのでした。

「庭園と森林」に詩が掲載されて、エミリーはすっかり舞い上がっています。エミリーは早速カーペンター先生の所へ、詩が掲載された雑誌を持って駆けつけました。しかし、先生はエミリーが到着するよりも前に、その雑誌を手に入れてエミリーの詩が載っていることを知っていたのでした。

多くの人たちがエミリーを祝福してくれましたが、その中でもカーペンター先生とエリザベス叔母さんの反応がよかったです。エミリーのささやかな勝利を喜びつつも、センチメンタルすぎる文章や傍点の使い方をたしなめて、エミリーの進む道の厳しさを教えるカーペンター先生。
エミリーの詩をくだらないと口では言いつつも、ジュリエットの写真に向かって微笑むエリザベス叔母さんの可愛さ。(^^;

そんなエミリーの評判を聞いて、亡くなったピーター・ドギアの奥さんが、主人のための追悼詩を書いて欲しいとエミリーに依頼に来ました。
エリザベス叔母さんの反対を押し切って、追悼詩の依頼を受けてしまったエミリーでしたが、故人について調べるとピーター・ドギアは怠け者の大酒飲みで面白味のない人生を送ったことがわかりました。

それを知って詩を書く意欲がしぼんでしまったエミリーでしたが、そんなエミリーをエリザベス叔母さんは激しく叱りつけるのでした。どんな仕事であっても、それをいったん引き受けたからには約束を守らなければいけない。その約束が守れないなら、エミリーもピーター・ドギアと同じだと言われて、エミリーは怒りにまかせて故人を皮肉った詩を書き上げてしまいました。

翌日、それをカーペンター先生に見せると、先生は自分も夢に破れた者であることをエミリーに打ち明けました。そして、誰にも知り得ない故人の苦しみも知らずに、町の人々の評判だけで故人を嘲笑うような詩を書いたエミリーを非難するのでした。

ピーター・ドギアのお墓参りをしているミセス・ドギアと会って、エミリーはミセス・ドギアだけが感じていた思いを知ることができました。
多くの人たちにとって、ピーター・ドギアは哀れな人生の落伍者だったかもしれません。しかし、ミセス・ドギアにとっては、口に出しては何も言ってくれなかったけれど、ピーター・ドギアは常にミセス・ドギアの幸せを願って必死に生きようとしていたのでした。

それを聞いてエミリーは、ようやく自分が町で評判になったことや、雑誌に詩が掲載されたことで舞い上がっていたことを恥ずかしく思うのでした。そして、文章を書くことの重さと厳しさを改めて思い知るのでした。

今回は、あまりにエミリーが舞い上がりすぎていて、前半は見ているのが辛かったです。
そんな中で唯一の救いは、食事中にピーター・ドギアの話をしたことをたしなめられて、ローラ叔母さんが頬を染める場面でした。(^^;

追悼詩を書く前に、舞い上がったエミリーが、真実を語り、多くの人々を驚かせるような詩を書こうとする場面では、エミリーにそれは違うと叫びたくなりました。
故人を追悼する詩に必要なのは、真実でもなければ素晴らしい文章の技巧でもなく、亡くなった人を偲ぶ気持ちと、亡くなった人の身近にいる人たちの心を慰めるものであることが何より大切ではないでしょうか。

後半の、エリザベス叔母さんに怒られてから、カーペンター先生の批判、そしてミセス・ドギアとのやり取りはとてもよかったです。
まだ子供のエミリーにはわからなかったでしょうが、人生には才能が及ばない苦しみ、努力することすらできない苦しみなど、その人だけしか知り得ないさまざまな苦しみがあるものです。

もしかしたら、エミリーだけでなく、今回のお話を見た子供たちにもピーター・ドギアやカーペンター先生の苦しみはわからなかったかもしれません。
未来への夢がいっぱいの子供たちに、今すぐこのお話を理解して欲しいとは思いませんが、できることなら大人になってさまざまな苦しみを経験した後で、もう一度このお話を見直して欲しいと思います。
なぜかローダの誕生パーティに招待されたエミリー。しかし、それは大勢の前でエミリーに恥をかかせようというローダの罠だったのでした。

普段仲のよくないローダが、エミリーとテディを自分の誕生パーティに招待してくれました。有名な女優も招待されるということで、イルゼやペリーも興味津々でしたが、残念ながら彼らにローダは声をかけてくれませんでした。この時のイルゼの拗ね方が何だか可愛かったです。

せっかくのパーティなのに、エリザベス叔母さんが用意してくれたドレスは、とっても地味なものでした。エミリーは不満そうでしたが、パーティの主役はローダなのですから、これは仕方ないですね。

パーティでは、ローダママがテディにご執心だったのが印象的でした。ローダ&ローダママは、どうやらテディのことを気に入っている様子です。派手好きそうな彼女たちに気に入られてしまうなんて、テディにはとんだ災難でしたね。(^^;

そして、パーティの途中で突然ローダがエミリーの詩を朗読して欲しいと言い出しました。
しかし、何の用意もしてないエミリーは、突然の出来事に驚いてしまいました。それでも何とか舞台の上で思いついたばかりの詩を朗読しかけますが、大勢の観衆に圧倒されて足が震え、思うように言葉が出てきません。
そしてローダの思惑通り、パーティの場でエミリーはとんでもない恥をかかされたのでした。

泣きながらパーティの席から飛び出したエミリーでしたが、そんな彼女を追ってきた人がいました。有名な女優のジョー・ローズでした。
ジョー・ローズも、昔はなかなか芽が出ない女優でした。その原因は、ハスキーな声にあると彼女は思い込んでいましたが、ある日そんな彼女の思いを変える出来事がありました。

彼女の独特の声での必死の演技、それを称える記事が新聞に掲載されたのです。その記事は、彼女が自分の個性を失わずに役者として成功することを願うものでした。
その後も彼女は成功するまでに様々な苦労を味わいましたが、その度にその記事が心の支えとなって、ついに大女優として知られるようになったのです。

ジョー・ローズは、舞台の上で震えるエミリーの姿に、かっての自分の姿を見てエミリーを励ましてくれたのでした。そして、ジョー・ローズの話を聞いたエミリーに、素晴らしいひらめきが訪れました。
それを聞いたジョー・ローズは、エミリーの手を取って、再び舞台の上へと彼女を導いたのでした。

ジョー・ローズの演技力のおかげもあって、今度はエミリーの詩は集まった人々の絶賛を巻き起こすのでした。そして、そんな未来の詩人エミリーを、ジョー・ローズは友人と呼んで称えてくれたのでした。

パーティが終わった後で、エミリーはジョー・ローズを励ました記事を書いたのが誰か尋ねました。それは何と、ダグラス・スター! エミリーのお父さんだったのです!
ジョー・ローズを通して、エミリーのお父さんが語りかけてくるような演出が秀逸でした!
そして、そんな風に誰かを勇気づける文章を自分のお父さんが書いていたことをエミリは誇りに思うのでした。

涙を流しながらも、まっすぐ背を伸ばしてジョー・ローズのもとから立ち去るエミリーの姿が、とても印象的でした。
この先もエミリーの文章はなかなか多くの人に認められないかもしれません。しかし、きっと彼女は気丈に運命に立ち向かって、やがて多くの人々が彼女の文章を称えずにはいられない日がきっと来る、そう確信させてくれるようないい表情でした。(^^)

今回は、イルゼとペリーはお話の脇に回っていましたが、スカンクを使ってパーティ会場に潜り込んだり、2人のしたたかさが楽しかったです。
そして、今回ジョー・ローズの演技を目の当たりに見たイルゼは、これから女優としての道を歩き始めるのではないかと思えました。
これまで謎だったイルゼのお母さんのことが明らかになるお話でした。

エミリーがイルゼの家に届け物に行くと、イルゼはとっても楽しそうでした。それは、イルゼが何の記念日かわかりませんが、両親が一緒に写っている写真を見つけたからでした。
写真には、記念日の日にちも書かれていましたが、それが今日だったのです。イルゼはこの機会に、お父さんにお母さんのことを聞いてみるつもりだったのでした。

イルゼの家は、親子とも無精なせいか雑然としています。あんな不衛生な環境で治療をして大丈夫なのかと、ちょっと心配になりました。(^^;
それでも骨折した子供が運び込まれてきた時、エミリーは青くなってしまいましたが、イルゼは平然とした様子で父親に手を貸していたのはさすがですね。

イルゼのお父さんが患者さんの所に出かけた留守に、エミリーとイルゼは記念日のご馳走を作ることにしました。エミリーはエリザベス叔母さんから教えられているせいか、意外と手際がよかったですが、イルゼは料理は苦手みたいですね。
この親子は、普段は一体どんな食生活をしているのか、ちょっと心配になりました。(笑)

イルゼはお父さんが帰ってくるのを楽しみ待っています。ようやくひどい嵐の中をお父さんが帰ってきました。しかし、お父さんはテーブルに置かれたお母さんの写真とイルゼの言葉を聞いて、ひどく動揺してしまいました。
イルゼはお母さんのことを教えて欲しいとお父さんに懇願しますが、お父さんは知る必要はないと冷たい言葉を返すのでした。

そんなお父さんの態度に腹を立てて、イルゼは嵐の中に飛び出していってしまいました。
我に返ったイルゼのお父さんは、マレー家へとやって来てイルゼの捜索をお願いしました。エミリーはそれを聞いて、イルゼを心配して飛び出していってしまいました。

森の中をさまようイルゼは、そこに取り残されたソーシーサールを見つけました。(どうして、こんなところにソーシーサールがいたんでしょうね!?^^;)
嵐に吹き飛ばされてシーツが舞っているのを見つけたイルゼは、それに気を取られて井戸に落ちそうになりました。しかし、風に吹かれたシーツがイルゼをくるみこんで、イルゼは転落を免れたのでした。

井戸には落ちなかったものの、捻挫してしまって動けないイルゼをエミリーが見つけました。そして、イルゼは無事に救出されたのでした。
自宅に戻ったイルゼに、お父さんは初めてお母さんの話をしてくれました。イルゼのお母さんは、患者を助けられずに落ち込んでいたお父さんに代わって嵐の中を出かけて、その途中で井戸に落ちて亡くなってしまったのでした。
それ以来、イルゼのお父さんは、お母さんのベアトリスが亡くなったのは自分のせいだと、自分を責め続けてきたようです。

しかし、イルゼのお父さんにはお母さんだけでなく、イルゼという大切な家族がいたことにようやく思い出しました。ベアトリスがお父さんのことを好きだったように、イルゼもお父さんのことを大好きなのです。
お母さんのことを知って、イルゼは今まで以上にお父さんとの信頼関係が深まったようですね。(^^)

今回の主役は、イルゼでした。泣いたり、笑ったり、怒ったり、イルゼの真っ直ぐな心の動きがよかったです。
そうそう。イルゼの美貌はお母さん譲りだったんですね。性格がおおらかすぎるところがありますが(こっちはお父さんに似たのかなあ^^;)、後何年かしたらきっと凄い美人さんになりそうですね。

今回印象的だったのは、井戸に落ちそうになったイルゼがシーツのおかげで助かる場面でした。物語の中では特に説明はありませんでしたが、天国にいるイルゼのお母さんがイルゼを助けてくれたんじゃないかと思えました。(^^)
海辺を散歩していたエミリーは、シオンの花を取ろうとして崖から落ちてしまいました。そんな彼女を助けてくれたのは、ディーンさんという男性でした。

ナンシー大伯母さんの所への滞在が続いています。ここでは何でもエミリーのやりたいことをさせてくれて、エミリーは自由を満喫しているようです。
そんな中でも、エミリーのお気に入りは海辺を散歩することでした。いつものように散歩に出たエミリーは、崖にきれいなシオンの花が咲いているのを見つけました。それを取ろうとして、エミリーは崖から滑り落ちてしまいました。

運良く、崖の途中の足場で止まったものの、周囲で人を見かけた覚えはありません。エミリーは絶望的な状況の中でも、どうすれば助かることができるか必死で考えるのでした。
そんなエミリーを見つけてくれたのは、ツイードという犬と一緒に散歩していたディーンさんでした。ディーンさんは、なんとエミリーのお父さんと友達だったのです。

ディーンさんに助けられた時、エミリーがちゃっかりシオンの花を手に入れていたのには笑ってしまいました。どんなに危機的な状況にあろうと、自分の欲しいものは必ず手に入れる、とてもエミリーらしい行動だと思いました。(^^;

お父さんの昔のことを教えてもらうだけでなく、ディーンさんはエミリーに様々なことを教えてくれました。まだ見ぬギリシアやローマの都市。ディーンさんの話を聞くうちに、エミリーは間違いなくその場所にいたのでした。
そんなエミリーに、ディーンさんは小説を書くことを勧めました。これまでエリザベス叔母さんに禁止されて小説を書かなかったエミリーでしたが、ディーンさんの言葉にひらめきを得て、一晩で1作の物語を書き上げたのでした。

しかし、それをディーンさんに見せる前に、ナンシー大伯母さんからニュームーンへ帰るように言われてしまいました。ナンシー大伯母さんは、エミリーがディーンさんに夢中なので焼き餅を焼いたのでしょうかね。(^^;
帰りがけにエミリーは、テディの描いた自分の肖像を返して欲しいとナンシー大伯母さんに言いましたが、大伯母さんはその絵を気に入って返してくれませんでした。自分が死んだら、遺品としてエミリーに渡るようにすると憎まれ口を叩いてましたが、大伯母さんは何かエミリーを思い出せるものを手元に残したかったのではないでしょうか。

ニュームーンに帰る途中で、運良くエミリーはディーンさんに会うことができました。そして初めて書いた小説の感想を聞かせて欲しいと約束して、2人は別れたのでした。
しばらくして、ディーンさんから小説の原稿と感想が送られてきました。その感想は、とてもエミリーを満足させるものだったようです。(^^)

今回は、エミリーとディーンさんがラブラブでしたね。(笑)
お父さんの友達だっただけあって、ディーンさんはエミリーのよき理解者でした。エミリーは、ディーンさんの姿に亡くなったお父さんの姿を重ねていたのでしょうか。

最も印象的だったのは、2人が木の下で雨宿りする場面でした。
雨粒が降り落ちる中へと躍り出て、楽しそうに微笑むエミリーの姿はディーンさんの言うとおり、妖精みたいにきれいだと思いました。(^^)

次回は、いよいよイルゼのお母さんの話みたいです。どんなお話になるのか、楽しみです。
風の少女 エミリー VOL.5今回は、怪奇と幻想の少女エミリーといった感じのお話でした。(^^;

ナンシー大伯母さんから、エミリーの写真を送れという依頼がありました。きれいにおめかしして写真を撮られるエミリーでしたが、写真屋さんにあまりあれこれ指示を出されるのでむくれた顔で写真に写されてしまいました。
エリザベス叔母さんから、その写真をナンシー大伯母さんに送りなさいと言われましたが、エミリーはこっそりテディに描いてもらった絵を郵送してしまいました。

すると、ナンシー大伯母さんからエミリーはウィザーの屋敷へと招かれました。しかし、イルゼの話では、ナンシー大伯母さんは変わり者で幽霊屋敷に住んでいるということです。
怖いお話が苦手なエミリーは、それだけで震え上がってしまうのでした。(^^; この場面のイルゼ、体操選手並みの柔軟性とバランス感覚に驚きました。(笑)

そして、エミリーはナンシー大伯母さんの屋敷へとやって来ました。噂通りそこは、かなり無気味な雰囲気に溢れた場所でした。おまけに、大伯母さんと一緒に暮らしているキャロラインは本当に魔女のようです。
どこまで本気かわかりませんが、ナンシー大伯母さんとキャロラインは絶対にエミリーをからかって遊んでますよね。(笑)

その夜、1人で桜の間に寝ることになったエミリーですが、壁からは怪しげな物音や声が聞こえます。おまけに到着してすぐに聞かされた大時計から、幽霊が出てくる夢まで見てしまって、すっかりエミリーは怯えてしまいました。
しかし、音の正体が煙突に巣を作ったツバメの仕業と知って、ようやくウィザーの屋敷はエミリーにとって楽しい場所になったのでした。

屋敷には今までエミリーが見たこともないきれいなもの、不思議なものが数多くありました。そんな中に、プリースト家の家宝といわれるグラスがありました。それはとてもきれいなグラスでしたが、ある日グラスの置かれている部屋に1人で入ったエミリーは、ヘビの瓶詰めに驚いて、家宝のグラスを落として割ってしまいました。

しかし、エミリーはそのことを大伯母さんたちに言い出せず、グラスの破片を隠して何もなかったことにしようとしてしまいました。大切なグラスということで、エミリーの気持ちもわかりますが、家具の下に破片を押し込んで誤魔化すのは絶対に無理な気がします。(^^;

それでも、ナンシー大伯母さんたちは、グラスについて何も言いません。とうとうエミリーは黙っていることに耐えかねて、自らグラスを壊したことを大伯母さんに打ち明けるのでした。しかし、大伯母さんは自分が亡くなった後にグラスの奪い合いをされるよりは、エミリーが壊してくれてよかったと、エミリーを責めませんでした。

エミリーが大伯母さんのところにいる間に、ソーシーサールは子猫を産んでいました。ずっと雄だと思っていましたが、雌猫だったんですね。(^^;
そうそう。猫で思い出しましたが、ナンシー大伯母さんの屋敷のノッカーが猫のデザインになっているのがよかったです。このお屋敷、遊び心があって本当に楽しそうなところですよね。(^^)

次回もナンシー大伯母さんの下での生活が続くようです。楽しみです。
長い冬が終わり、春がやってきました。エミリーたちは、日曜学校で海辺にピクニックに行くことになりました。

これまで雪に閉ざされて動き回れなかったせいか、エミリーはピクニックをとても楽しみにしていたようです。小学生が遠足を前に浮き浮きしているような感じでしたね。(^^;
ところが、出発の時間になってもイルゼがやって来ません。ローダたちはイルゼは寝坊したんだとエミリーたちをからかいますが、ギリギリになってイルゼが駆けつけてきました。

エミリーはイルゼに遅れた理由を尋ねると、本当にイルゼは寝坊していたのでした。(^^;
おかげで、イルゼはお弁当の用意をする時間もなかったようです。でも、天真爛漫なイルゼは、そんなことは全く気にしてないようです。

海辺に着いたエミリーたちは、町のみんなたちとゲームをしたり、競争をしたり、海辺はちょっとした運動会状態でした。気心の知れ合った人たちが集まって、こうしてみんなで楽しく過ごすのはいいですね。(^^)

岬には灯台が建っていました。以前にイルゼは、お父さんと一緒にここに来たことがあったのでした。その時に、灯台から見た夕日は、イルゼに言わせると目玉焼きが崩れたみたいできれいだったのだそうです。(^^;
目玉焼きが崩れたという言い方が、イルゼらしくてとってもよかったです。イルゼはエミリーのように文章を書いたりしませんが、もし彼女が文章を書いたらとても楽しそうだと思いました。

そして、お昼も終わり、みんなが楽しみにしていたアイスクリーム作りが始まりました。
その途中で海に目をやったエミリーに、ひらめきが訪れました。エミリーは創作に夢中になってしまい、アイスができたとイルゼが声をかけても気づきません。
そこでイルゼはちょっといたずら心を出して、エミリーの背中に氷を入れてしまいました。
しかし、それが原因でエミリーのひらめきは途中で消えてしまいました。それを怒ったエミリーは、とうとうイルゼとつかみ合いのケンカを始めてしまったのでした。

イルゼに絶交すると言ってしまったエミリーでしたが、ペリーにみんなで楽しくやっている時にエミリーだけが1人きりでいるのはよくないのではないかと諭されて、イルゼと仲直りしようと思いました。
しかし、意地悪なローダたちが、イルゼがエミリーの悪口を言っていたと嘘をついたことから、再び2人の中は決裂してしまうのでした。

怒ったエミリーに、テディがイルゼが本当は仲直りするためにアイスを作り直そうとしていたことを話しました。それを聞いて、エミリーはようやくイルゼの思いやりに気づいたのでした。

海辺から帰る時間になっても、イルゼの姿が見あたりません。エミリーはイルゼが昼間話に出てきた灯台にいるのではないかと気がついて、1人で灯台へと向かうのでした。
エミリーの予想通り、そこにはイルゼがいました。そして、2人はそこで昔イルゼが見たような目玉焼きのような夕日を見て、今度こそ本当に仲直りすることができたのでした。
そして、イルゼからもらったきれいな桜貝を見て、エミリーの失われたひらめきも戻ってきました。

こうして楽しいピクニックは終わりました。教会にエミリーを迎えに来ていたエリザベス叔母さんから、イルゼが昨晩お父さんの手伝いで急病人の看護に行ったことを知らされたのでした。
イルゼが寝坊してしまったのは、そのせいだったのです。しかし、イルゼはそのことで全く言い訳をしませんでした。エミリーにとって、本当にイルゼは自慢できる素敵な友達ですね。(^^)

今回は、イルゼの魅力が爆発していたお話でした。あっけらかんとしたイルゼ、ローダたちからもちゃっかりお昼をちょうだいしてしまうイルゼ、そしてお父さんの手伝いでたいへんだったのに、そんな苦労は全く表に出さないイルゼ。
エミリーの友人として、本当に魅力的な女の子だと思いました。
ニュームーンに冬がやってきました。マレー家ではクリスマス・パーティが開かれることになり、エミリーは楽しそうです。

帰宅したエミリーは、エリザベス叔母さんから3時になった家事を手伝うこと、靴がすり減るし危ないからスケートはしてはいけないと注意されます。
しかし、イルゼと一緒に池に出かけたエミリーは、約束を破ってスケートをしてしまいました。おまけに、遊ぶことに夢中になってお手伝いをする約束にも遅れてしまいました。

エミリーは罰としてクリスマス・パーティには参加させてもらえず、部屋で反省しているようにエリザベス叔母さんから言い渡されてしまいました。
客間では楽しそうにパーティが行われているのに、エミリーは部屋で独りぼっちです。あまりに厳しいエリザベス叔母さんの仕打ちに、エミリーは自分がマレー家の人間だと思われてないのではと悲しむのでした。

そんなエミリーをルース伯母さんの友人としてやって来たキャサリンが見つけます。彼女はエミリーを独りぼっちにしたエリザベス叔母さんを責め、自分がエミリーを引き取って育てると言い出してしまいました。

しかし、エリザベス叔母さんはエミリーはマレー家の人間として育てると、毅然とキャサリンに言い渡すのでした。自分をきっぱりとマレー家の一員と認めてくれたエリザベス叔母さんが、エミリーはうれしくてなりませんでした。

そして、エリザベス叔母さんは、その日はエミリーのお母さんが使っていた部屋で寝ることを許してくれるのでした。
厳しいところもあるし、頑固なエリザベス叔母さんですが、彼女は彼女なりのやり方でエミリーに愛情を注いでいることがわかった素敵なエピソードでした。(^^)

今回は久しぶりにマレー家の一員が勢揃いしました。どういう繋がりかわかりませんが、イルゼもマレー家の関係者だったんですね。
そして、久しぶりに登場したルース伯母さんとエミリーは、相変わらず相性が悪いですね。(^^; エミリーをなぜかエムリーと呼ぶのには笑ってしまいました。

今回のエリザベス叔母さんは、いつになく厳しかったですが、クリスマスを前に浮かれていたエミリーに約束の大切さを教えたかったのではないでしょうか。
エリザベス叔母さんのセリフでは、特に「自分との約束を守る」という部分が印象に残りました。他人との約束を守ることも大切ですが、自分との約束を守ることは、作家になりたいという夢を持っているエミリーにとって、とても大切なことだと思いました。
ニュームーンが冬の準備で大忙しになってきたある日、エミリーはジミーさんからエンタープライズ新聞に読者からの詩を掲載するコーナーがあることを教えられました。

早速エミリーは、新聞に投稿する詩を考え始めました。しかし、なかなかよい詩ができません。その間にもニュームーンでは、冬の間の家畜の飼料の準備、クリスマスのためのプディング作りなど、冬に向けての用意が着々と進められています。

そして、とうとうエミリーにひらめきがやって来ました。ジミーさんに教わって、その詩を新聞社に送ったエミリーは、いつの間にか絶対に自分の詩が新聞に載ると思い込んでいきました。
サインの練習をしたり、詩が新聞に載ったことをエリザベス叔母さんに伝える時のことを考えたり、学校でその新聞が売り切れになると宣伝してしまったり、エミリーの暴走は続きます。(^^;

そして、ついに新聞の発売日がやって来ました。エミリーに頼まれて新聞を買いに行ったジミーさんは、エミリーの詩が掲載されてないことを知って困ってしまいます。そして、雑貨店に置いてあった新聞を全て買い占めてしまいました。
そんなことは知らないエミリーは、新聞を買いに行けなかったとジミーさんから聞いて、自分で新聞を買いに出かけてしまいました。

お店には新聞がなくて、エミリーは結果を知ることができませんでしたが、帰り道で出会ったローダが新聞を持っていました。ローダはわざわざシャーロットタウンまで新聞を買いに行ったのでした。(悪意からでしょうが、エミリーのためにそこまでしてくれるローダって意外といい人なのかも^^;)
新聞に自分の詩が掲載されていなくて、エミリーはとても悲しみます。落ち込んで帰宅したエミリーは、ジミーさんが新聞を買い占めていたことも知ってしまいました。

エミリーを悲しませたくないというジミーさんの思いやりがわからなかったエミリーは、それを知って自分を笑うためだったのかとジミーさんに怒りをぶつけるのでした。
家を飛び出したエミリーでしたが、途中でテディと出会い、町でジミーさんの様子がおかしかったことを聞かされたエミリーは、ようやく自分の勘違いでジミーさんに酷いことを言ったことに気づくのでした。

エミリーが投稿した詩は新聞には掲載されませんでしたが、ジミーさんの心には残りました。その思い出の詩を、ジミーさんは板に刻み込んで残してくれたのでした。
今はまだエミリーの詩は、数少ない人々の心にしか届きませんが、いつかもっと多くの人々にエミリーの詩が伝わる日も来るのでしょうか。

今回は、前半の自然描写が素晴らしかったです。ジャガイモの収穫をしたり、プディング作りをするエミリーたちが、とても楽しそうでした。(^^)

詩を投稿した後は、エミリーがあまり舞い上がっているので、かえってこちらが心配になりました。エミリーの詩が掲載されないだろうことを、カーペンター先生が見抜いていたのはさすがでした。

ジミーさんが買い占めた新聞の山を見つけたエミリーの反応は、いつもの彼女らしくありませんでしたね。いつものエミリーなら、その真意にすぐ気がついていたと思います。
初投稿の詩が落選した悲しみと怒りで、エミリーもかなり混乱していたのでしょうか。
作家への道の厳しさが垣間見えたお話でした。
風の少女 エミリー VOL.4カーペンター先生の提案で、スピーチコンテストが開かれることになりました。そのコンテストにペリーも参加しようとするのですが、一緒に暮らしているトム叔母さんはペリーが参加することを快く思ってくれません。

学校に行けないのに、独学で勉強してペリーは本を読むことができるまでになっていました。
ある日、ペリーはエミリーからリンカーンの伝記を借ります。リンカーンもペリーと同じように、学校に行くことができませんでした。それでも、努力して勉強を続け、とうとうアメリカの大統領になったのです。

この本がペリーを勇気づけました。どんなに貧しくて学校に行くことができなくても、努力すれば道を切り開くことができるのです。しかし、両親を亡くしたペリーを引き取って育ててくれたトム叔母さんは、ペリーが勉強することに反対しています。叔母さんの考えでは、勉強は裕福な者がやることで、貧しい者は一生懸命働くことだけが大切なのでした。

ジミー叔父さんは、ペリーを学校へ行かせてくれようとしますが、ペリーはそれを断ります。ペリーもリンカーンと同じように、どんな境遇にあっても頑張り続ければ道は開けると信じていたからです。

そんな時、ペリーはエミリーからスピーチコンテストの話を聞きます。学校へは行けなくても、自分の夢をみんなの前で語ってみたいペリーでしたが、やはりこれもトム叔母さんに反対されてしまいました。
しかし、ペリーは今まで怠けていたこともきちんとやる代わりに、とうとうコンテストに参加することになりまさいた。

仕事の合間にスピーチの内容を考えるペリーを見て、エミリーやジミー叔父さんはペリーの負担を減らして協力しようとします。しかし、逆にペリーはエミリーたちの好意に甘えることなく、いつも以上に仕事も頑張るのでした。
そんなペリーを心配して嵐の中に様子を見に出かけたトム叔母さんは、熱を出して倒れてしまいました。頑固で意固地なトム叔母さんですが、ペリーのことを誰よりも心配していたのです。

そして、コンテストの当日がやって来ました。しかし、エミリーたちがいくら待ってもペリーは会場に現れませんでした。ペリーはずっと熱を出したトム叔母さんの看病をしていたのです。
叔母さんの様子が落ち着いて、スピーチコンテストで伝えられなかった思いを、ペリーは海に向かって語りかけます。コンテストには参加できませんでしたが、ペリーの夢は全く揺らがなかったのです。

そんなペリーの思いを聞いて、エミリーは自分がもらった優勝の証の月桂樹の冠をペリーに授けます。
深く固いペリーの決意に、とうとうトム叔母さんの心も動きました。叔母さんは、ようやくペリーが勉強することを認めてくれたのでした。
最後に、エミリーと結婚すると宣言したペリーですが、あまりに唐突なプロポーズでしたね。(笑)

今回はシンプルなお話でしたが、自ら困難に立ち向かおうとするペリーの姿に説得力があって、とてもいいお話でした。

以前のお芝居に続いて、今回もローダはお笑い担当でしたね。スピーチ内容が自分の父が経営する銀行の宣伝になっていたのには大笑いさせてもらいました。
そうそう。イルゼのスピーチも個性的でよかったです。型破りなイルゼらしい楽しいスピーチでした。(^^)
ブラウネル先生が結婚することになり、新しい先生が学校にやってくることになりました。

新任のカーペンター先生は、いきなり外で授業をやろうと言い出す型破りの先生でした。そんな先生をイルゼはすぐに気に入ったようですが、エミリーは読みもしないで自分の文章をけなされたことで先生によいイメージを持てませんでした。

カーペンター先生はすぐにテディの絵の才能に気がつきました。自分のことをからかうような絵を描かれたのに、先生はここにはテディの主張があると楽しそうです。
そんなテディの才能を伸ばすために、絵の本を持ってテディの家を訪れますが、都会で絵の勉強をした方がいいと勧める先生に、テディを手放したくないお母さんは怒ってしまいました。

学校では風変わりな授業が続いています。ワーテルローの戦いをお芝居にして、カーペンター先生は子供たちに役を割り振って演じさせています。その様子を見ていたペリーは、思わずお芝居に参加したいと割り込んでしまいました。下働きのペリーが授業を受けることに不快を示す生徒もいましたが、カーペンター先生は喜んでペリーを授業に迎え入れるのでした。

しかし、相変わらずエミリーと先生の間はうまくゆきません。エミリーは、読みもしないで自分の文章をくだらないと言われたことが許せなかったのです。その思いを伝えると、カーペンター先生はエミリーにノートを見せるように言いました。
自分のつたない文章を見られることをためらうエミリーでしたが、先生はあくまで厳しくノートを読ませるように要求しました。

翌日、エミリーにノートを返した先生は、ノートに書かれている400行の文章のうち、よかったのは10行だけだとエミリーに告げました。自分には文章を書く才能がないのかと嘆くエミリーでしたが、先生は11歳で10行も素晴らしい文章を書けたことを称えていたのでした。

そしてエミリーは、自分の前にどんなに厚い扉が立ちふさがっても、それをこじ開けて作家を目指すことを誓うのでした。たとえ書いた文章が1行も印刷されなくても、エミリーは書くことを止めることはできないのですから。

原作の「可愛いエミリー」では、クライマックスにあたるエピソードが、いきなり描かれて驚きました。
カーペンター先生がエミリーに言った、400行のうちよかったのは10行だけの場面は、原作でもとても印象に残る場面でしたので、できればもう少しじっくりと描いて欲しかったです。

テディがエミリーに教えた閉ざされた家のエピソードは、どんな運命が立ちふさがっても、夢に向かってゆくという象徴として描かれたのかもしれませんが、閉ざされた家に入り込んだエミリーとテディのやり取りを見ると、2人の理想的な結婚生活の象徴にすり替わってしまっていたように思いました。
ちょっと辛口ですが、今回のお話はちょっと全体の構成が甘かったのではないでしょうか。

最後に軽いネタです。(^^;
ブラウネル先生、結婚することになったそうですが、あの気むずかしそうな先生の旦那さんの顔が見てみたかったです。(笑)

それから、イルゼはカーペンター先生が本当にお気に入りのようですね。元々、イルゼは型にはめられることが嫌いでしたから、カーペンター先生みたいな先生と出会えてよかったですね。ナポレオンのお芝居では、男役にも果敢に挑戦していましたし、今回は一番イルゼが元気で輝いていたような気がします。
イルゼがお父さんの留守の間、ニュームーンに泊まりに来ることになりました。エミリーもイルゼも、とっても楽しそうです。

今回のお話では、前回からの心情の変化が見られました。イルゼを泊めてあげたいと言うエミリーのお願いは、以前のエリザベス叔母さんだったら聞き入れられなかったかもしれません。しかし前回をきっかけに、エリザベス叔母さんがエミリーを見つめる表情が優しくなっていたのが、とても印象的でした。

見晴らしの部屋を見せてもらったイルゼは、今は使われていないサマーハウスを見つけました。エミリーがジミー叔父さんから聞いたお話では、そこでは昔ある事件が起こっていました。
キャサリン・マレーのダイヤモンドの指輪が、そこでなくなっていたのです。

翌日、その話に尾ひれをつけてペリーやテディに話したエミリーたちは、夜中にサマーハウスに忍び込んでダイヤモンド探しをすることになりました。
夜中に家を抜け出せなかったテディはやって来ませんでしたが、エミリー、イルゼ、ペリーはそれぞれ別れて2階の部屋を調べ始めます。

エミリーはダイヤモンドらしき光を見つけましたが、それには手が届きません。イルゼの助けを借りようと声をかけますが、カーテンを被ったイルゼをエミリーが幽霊だと思い込んで大騒ぎになってしまいました。
そんな時、1階からペリーの悲鳴が聞こえました。エミリーとイルゼが駆けつけると、そこには不気味な女性の人影が・・・。

人影の正体は、エミリーたちが抜け出したことに気づいたエリザベス叔母さんでした。しかし、エミリーたちが2階に上がったことで、腐っていた床が抜けてサマーハウスの中はメチャメチャになってしまいました。
エミリーはエリザベス叔母さんからお説教されるわ、お化けで驚かそうと思ったイルゼは全然平気で、逆に自分が驚かされることになるわ、さんざんな目にあったのでした。

しかし、エミリーたちの騒動のおかげで、サマーハウスにしまわれていたエミリーのお母さん・ジュリエットが着ていた服や、エリザベス叔母さんが探していた服が見つかったのでした。

今回は、とても楽しいお話でした。気の強いエミリーですが、お化けは苦手なようで^^;、サマーハウスへ入ってからは、一人で大騒ぎして怯えていましたね。(^^;

ちょっと気になったのは、イルゼがお父さんからお母さんの話を聞いたことがないというセリフがあったのに、エミリーがそれを気遣うセリフがなかったことです。同じようにお母さんのことを知らなかったエミリーなら、イルゼの寂しさに気づいてあげられたと思うのですが・・・。

それから、エミリーがサマーハウスで見つけた光は、結局なんだったのでしょうか!?(^^;
本当にダイヤモンドだったのなら、サマーハウスを掃除してでも探した方がいいと思うのですが。(笑)
ニュームーンは既に秋を迎えていました。しかし、エミリーはいまだにお母さんのジュリエットが使っていた、見晴らしの部屋と呼ばれる部屋には入れてもらえません。

その部屋は、お母さんがニュームーンから出て行って以来、鍵をかけられて閉ざされてきたのでした。
まだ幼いエミリーが、ほんの少しでもお母さんを感じることができる場所、それが見晴らしの部屋なのでした。

イルゼやテディと釣りに行ったエミリーは、お母さんの部屋の話をします。お転婆なイルゼは、エリザベス叔母さんがいない隙に鍵を探し出して、部屋に入ればいいとエミリーをそそのかします。しかし、気の強いエミリーは、そんな卑怯な方法は使いたくありません。

やがて霧雨が降ってきて、テディの体を心配したお母さんが迎えにやって来ました。以前よりましになりましたが、テディのお母さんは相変わらず過保護のようですね。(^^;
そんな優しいお母さんがいるテディが、エミリーはうらやましかったのでしょうか。立ち去る2人をいつまでも見送っていました。

エミリーの願いを知っているローラ叔母さんやジミー叔父さんは、エリザベス叔母さんにエミリーに見晴らしの部屋を見せてやったらと持ちかけます。表面的には頑なな態度を続けるエリザベス叔母さんでしたが、寝ぼけて母親を呼ぶエミリーの姿に心を動かされてもいるようです。

帰宅したエミリーは、イルゼから吹き込まれた鍵を探す誘惑と戦っています。しかし、イルゼが予想した帽子の箱の中には部屋の鍵は入っていませんでした。それでますます思いが募ってしまったエミリーは、見晴らしの部屋の鍵穴から中の様子を覗いてしまいます。

しかし、その姿をエリザベス叔母さんに目撃されてしまいました。叔母さんは、ジュリエットはもう死んでしまっていないと、冷酷にエミリーに言い渡します。
悲しむエミリーを慰めるために、ジミー叔父さんがエミリーのお母さんの昔話をしてくれました。

病弱だったジュリエットは、屋敷の中でも一番日当たりのいい見晴らしの部屋を割り当てられていました。
年が離れた娘だったこともあり、ジュリエットは家族みんなに愛されて育ってきたようです。そんな彼女の少女らしい夢、それは虹に願いをかければ望みが叶うというものでした。

風邪をこじらせたジュリエットの看病にみんなが疲れて眠り込んでしまった時、目を覚ましたジュリエットは、窓の外にきれいな虹を見つけて願いをかけるのでした。1つは、家族みんなが幸せに暮らせること。
そして、もう1つの願いは、大人になって女の子のお母さんになりたいでした。

見晴らしの部屋の鍵を取り出した時に、エリザベス叔母さんはしまい込んでいた一通の手紙も見つけていました。それは、エミリーのお母さんからエリザベスに宛てられた手紙でした。
エリザベス叔母さんは、その手紙をローラ叔母さんにも見せます。すると、その手紙からジュリエットが飛び出してきたかのように、エミリーが虹が見えることを知らせに部屋に駆け込んできました。

そんなエミリーの姿を見て、ようやくエリザベス叔母さんの心の扉も開きました。
これまで閉ざされてきた扉の鍵を開けて、エミリーを見晴らしの部屋へと入れてくれたのです。
窓の外には、昔ジュリエットが見たのと同じような、きれいな虹がかかっていました。

ジュリエットからエリザベスへの最後の手紙。そこには、エミリーを出産してから見た虹に、新しい願いをかけたことが書かれていました。ジュリエットの最後の願い、それはエミリーが笑顔でいられることでした。

閉ざされていた扉が開かれる。それが、こんな静かで感動的なお話になるのが驚きです。
物語のテンポも、いつもより緩やかで静かで、だからこそじわじわと感動が広がってくるようなお話でした。

今回のお話で、エリザベス叔母さんがいかにジュリエットを大切に思っていたかが、よく伝わってきました。
そんな愛しいジュリエットだったからこそ、彼女がいなくなった時、エリザベスは部屋に鍵をかけて全てを封印してしまわずにはいられなかったのでしょうね。

エミリーのお母さんジュリエットも、とても素敵な人でした。虹に願いをかける時、まず自分の夢を願うのでなく、家族の幸せから願ったのが印象的でした。きっと思いやりのある優しい女の子だったんでしょうね。

これまでも、この作品が大好きでしたが、今回を見たことで、もっともっとこの作品が好きになりました。(^^)
風の少女 エミリー VOL.3エリザベス叔母さんと対立したことが原因で、のっぽのジョンがエミリーの大好きな林を切ると言い出してしまいました。

毒リンゴ事件が原因でエリザベス叔母さんとジョンがケンカして以来、エミリーの足はジョンの家から遠のいていました。そんな時、怒ったジョンが林を切ろうとしているという話が聞こえてきました。
エリザベス叔母さんは、あれはジョンの林だから私達がそれを止めることはできないと言います。しかし、林がなくなれば、ジミー叔父さんが大切に育ててきた花々も、冷たい風にさらされて枯れてしまいます。

誰ならジョンを止めることができるのか考え続けたエミリーは、ペリーから隣町のキャシディ神父ならジョンを止めることが出来かも知れないと聞かされます。
それを聞いて、いてもたってもいられなくなったエミリーは、たった1人でキャシディ神父の元へと訪れるのでした。

ペリーから怖い人と聞いていた神父でしたが、エミリーを一目見るなり妖精さんと呼んだり、エミリーの新作の詩に驚いたり、彼もエミリーと同じく"きらめき"を感じることができる人でした。
熱心にお願いするエミリーのために、キャシディ神父は神父としてではなく、ジョンの友人として話をしてみることを約束してくれるのでした。
そして、エミリーの才能を見抜いたキャシディ神父は、彼女に書き続けなさいと励ますのでした。

一方、のっぽのジョンは、毒リンゴ事件以来エミリーが遊びに来てくれないことを寂しく思っていました。
勢いで林を切ると言ってしまったジョンですが、彼もまたエミリーと同じように美しい林を愛していました。
ジョンのセリフはほとんどないのに、木彫りの人形を削る姿や、林を渡る風の音を聞く様子から、ジョンがエミリーが来なくて寂しがっていること、林を愛していることが伝わってくるのがよかったです。

そして神父から話を聞いたジョンが、エミリーの前に現れました。
ジョンはエミリーがお願いしてくれれば林を切らないと言いました。それを聞いて、エミリーは必死で林を切らないようにジョンに訴えるのでした。恭しくそれを承ったジョンは、エミリーに今後も時々は自分の所に来て欲しいこと、リンゴを食べてもいいことを伝えるのでした。

エミリーからジョンが林を切らないと聞いて、ニュームーンの人々は驚きました。そのきっかけを作ったエミリーに、あの頑固なエリザベス叔母さんもエミリーに感謝の言葉を述べました。一度しか言いませんよという、エリザベス叔母さんの頑なさが逆に可愛かったです。(^^;
そして、ジミーから新しいノートがエミリーに手渡されました。古いノートは燃えてしまいましたが、エミリーの溢れるきらめきで、新しいノートは埋まってゆくことでしょうね。

特によかったのは、エミリーがジョンの気持ちになって、誰に言われれば気持ちを変えるか考える場面でした。
美しい詩や物語を生み出す想像力、それは無から有を生み出すだけでなく、他人の気持ちになりきって考えることのできる思いやりの源でもあると思います。

また、エミリーの新作の詩を、エミリーとキャシディ神父が2人で口ずさむ場面もよかったです。
毎回そうですが、詩を朗読するときの川上とも子さんの演技が素晴らしいですね。ざわっと心に風が吹き抜けるような感動があります。

ちょっと気になったのは、エミリーが夕方にキャシディ神父の所を訪ねる場面です。エミリーが帰宅したのは、かなり遅い時間だったようですが、心配したエリザベス叔母さんに怒られなかったのでしょうか!?(^^;
ペリーに仕事を押しつけた上に、夕食の時間に遅れて、エミリーが怒られるのではないかとヒヤヒヤしていました。
マレー家の土地の側には、のっぽのジョンと呼ばれる陽気で冗談の好きな男性が住んでいます。

前回のお芝居で喝采を受けたものの、相変わらずエリザベス叔母さんはエミリーが物語や詩を書くことを許してはくれません。おかげで、エミリーは屋根裏に隠れて亡くなったお父さんへの手紙すら書いています。

エミリー、イルゼ、テディ、ペリーは、美しい林を抜けて、よくのっぽのペリーの所へやって来ます。
藁の上に寝転がったり、勝手においてあったリンゴを食べてしまったり、そこは子供たちの息抜きの場所になっているようです。

そして、陽気な性格のジョンも子供たちの人気者です。マレー家の先祖がジョンの一族に土地を売ってしまったことが不満なエリザベス叔母さんは、時折そこに訪れては土地をマレー家に売るように交渉しているようです。
しかし、ジョンにはそんな気持ちは全くありません。逆に、傲慢で頑固なエリザベス叔母さんの様子をからかって、子供たちの前で物まねをして大笑いさせているくらいです。

このジョンの物まねの直後に、それと同じセリフを言うエリザベス叔母さんには笑ってしまいました。エミリーは必死で笑いをこらえていましたが、ジョンの物まねは本当にそっくりでしたね。(^^;

子供たちにリンゴを食べられたことに気づいたジョンは、ちょっとしたいたずらを思いつきました。
リンゴを入れたカゴの中に、このリンゴはネズミ退治のための毒入りリンゴだというメモを残したのでした。
ちょっとしたいたずらだったのですが、エミリーがそのリンゴを食べたことから大騒動になってしまいました。

普段のエミリーだったら、ジョンの冗談に気がついたかもしれません。しかしエミリーはその日、エリザベス叔母さんに文章を書きためてきたノートを取り上げられそうになり、自らの手でノートを焼き捨ててしまったのです。
書き留めた文章が永遠に失われてしまったことを悲しむエミリーは、ジョンの家へやって来て置いてあったリンゴをやけ食い(?)してしまいました。

しかし、リンゴの側には毒リンゴというメモが!
自分はもう死ぬのだと思いこんだエミリーは、みんなに宛てての遺書を残して死の時を待つのでした。
やがて帰宅したペリーやローラ叔母さんは、エミリーが毒リンゴを食べたと知って大あわてです。しかし、エリザベス叔母さんだけは、冷静に事態を把握してジョンの所に乗り込んでいったのでした。

エミリーが酷い目にあった怒りもあったのかもしれませんが、エリザベス叔母さんはいつも以上に高飛車にジョンに土地を明け渡すことを要求しました。その態度に怒ったジョンは、なにやら仕返しを考えているようです。
毒リンゴをきっかけに、事態は思わぬ方向へ進んでしまいました。エミリーは、この騒動をうまく治めることができるのでしょうか。
ローダにそそのかされて、エミリーが台本を書き、イルゼと一緒にお芝居をすることになるお話でした。

学校生活にも慣れて元気いっぱいのエミリーですが、ブラウネル先生はそんなエミリーを快く思ってないようです。ブラウネル先生の話を聞いてなかったエミリーは、ローダにそそのかされてお芝居の台本を書くことになってしまいました。
ローダは一緒にお芝居に出てくれる生徒がいなくて、エミリーに恥をかかせようとしたようですが、エミリーは無理矢理イルゼを巻き込んで2人で舞台に立つことになりました。

ところが、エリザベス叔母さんは、エミリーが小説や詩を書くことを快く思ってくれません。叔母さんから見たら、そういったことは恥ずべきことなのです。
せっかく意気込んでいたエミリーは落ち込みますが、彼女の中に眠るひらめきは、彼女に物語や詩を書き続けさせずにはおかないのでした。

テディから風のおばさんのことを書いたらいいと助言をもらったエミリーは、エミリー自身をモデルにした女の子と、緑の風の精との交流を描いたお芝居を徹夜で書き上げました。
早速、イルゼと一緒に稽古を始めますが、なかなかセリフが覚えられないイルゼは、1つ1つの言葉にこだわるエミリーの態度に怒って帰ってしまいました。

一方、クラスメイトをお菓子で釣ったローダは、シャーロットタウンから衣装も取り寄せて、人魚姫を上演するようです。
そこへ、イルゼがお父さんの古着を持ってやってきました。昨日のケンカはすっかり忘れた様子のイルゼは、それで衣装を作ってお芝居に出るのが楽しみになってきたようです。

少しずつ文字を読めるようになってきたペリーも加わって、エミリーとイルゼのお芝居の練習は続きます。
禁じられていたお芝居を書いたことを、エミリーはエリザベス叔母さんに打ち明けたいと思いますが、とうとう話すことができないまま、お芝居の前日を迎えてしまいました。

しかも、エミリーが打ち明ける前に、教科書の間に挟んであった台本がエリザベス叔母さんに見つかってしまいました。怒った叔母さんは、エミリーの目の前で台本を引き裂いてしまいました。それを悲しみながらも、エミリーは頭の中にある言葉までは消すことができないと、きっぱりと叔母さんに言い渡すのでした。

そして、ついに演劇会の当日がやってきました。
最初はローダたちの人魚姫です。しかし、全く練習をしてないローダは、ろくにセリフを覚えていません。
ローダの両親も見に来ていたのに、途中ででたらめなセリフを言ってしまい、お芝居はメチャクチャになってしまいました。
次はエミリーたちの番ですが、会場にはエリザベス叔母さんの姿がありません。がっかりするエミリーですが、上演している途中で叔母さんがいることに気がつきます。
熱心な練習の甲斐もあって、舞台は観客から拍手喝采を浴びます。しかし、拍手する観客の中にエリザベス叔母さんの姿は見られませんでした。
エミリーの才能をエリザベス叔母さんが認めてくれるのは、いつの日になるのでしょうか。

今回は、これだけの内容をよく30分に詰め込んだと思えるほどの高密度なお話でした。
欲を言えば、海外ドラマのように45分時間があれば、エリザベス叔母さんにお芝居を書いたことを打ち明けられず、悩むエミリーの姿まで描くことができたのではないかと残念でなりません。

今回の見所は、やはりエミリーの創作でした。
エリザベス叔母さんに小説や詩を書くことを禁じられたエミリーが、キンポウゲの花を見て詩を口ずさむ場面がとても良かったです。
そして、それ以上に良かったのが、エミリーの書いたお芝居です。絶望して悲しんでいる少女が、緑の風の精の励ましで、今いる家にも愛という灯火が輝いていることを見つけ出すお話でした。エミリー自身の境遇を描いた単純なお話ですが、思わずほろっとさせられました。

それから、エミリー役の川上とも子さんもよかったですが、今回はそれ以上にイルゼ役の小島幸子さんの演技が光っていました。上演中のイルゼの声は、完全に緑の風の精になりきっていましたね。(^^)
テディ・ケントと知り合ったエミリーたちでしたが、なぜかテディのお母さんは彼がエミリーたちと遊ぶのを嫌がります。しかも、とても絵が上手いのに、テディに絵を描いて欲しくないようです。

テディのお母さんがテディに会わせてくれなくても、簡単に諦めてしまうエミリーではありません。
部屋の窓から顔を覗かせているテディに気づいたエミリーは、さっそく窓の側の木によじ登って自己紹介をするのでした。
この後、お母さんが近づいているのに、のんびり握手をしているエミリーに冷や冷やしながらも^^;、握手するエミリーとテディに重ねるように、木の下から手を伸ばすイルゼがよかったです。3人に友情が生まれたことが、この描写だけで上手く表現されていたと思います。

今回は、その理由が描かれませんでしたが、テディがお母さんと2人暮らししているのには、何か複雑な事情がありそうです。付き合いの良くないケント家は、町でもちょっと浮いた存在のようです。そして町で囁かれる心ない陰口。テディのお母さんが息子を盲愛してしまうのは、町の人々のこんな冷たい態度にも原因があるのかもしれませんね。

今回の見所は、テディの絵を見ていてエミリーがひらめきを得て、詩をつぶやく場面でした。
静止画のスケッチが動き出すことで、テディの絵がどれだけ素晴らしいのか伝わってきましたし、そこからエミリーに詩が生まれる創作の瞬間の感動を味わえました。
わずか数十秒の場面でしたが、画面とセリフから世界のあらゆるものが見渡せるような広がりが感じられました。

テディとエミリーが仲良くなって、学校に行けず読み書きのできないペリーは面白くありません。
エミリーがあまりテディの絵を褒め称えるので、つい憎まれ口を言ってエミリーを怒らせてしまいました。しかし、ペリーもエミリーたちのように多くのことを学びたかったのです。
エミリーが置き忘れた教科書を見て、ペリーは字を覚えようとします。彼が最初に覚えた字は、エミリーの名前でした。(この場面、ペリーの健気さにほろりとさせられました)

ペリーを見ていて、現在当たり前のように学ぶことができる自分が、どれだけ恵まれた環境にいるのか思い知らされました。昔も今も、学びたいけれど学ぶ機会さえない人々がいることを忘れてはいけないと思います。

エミリーもまた、小説や詩を読むことをエリザベス叔母さんに禁じられてしまいます。しかし、エミリーにとって物語や詩を読み、書くことは、自分にとって欠かせない体の一部のようなものでした。
テディのお母さんに、テディと遊ぶことを禁じられた時、そんなエミリーの思いが爆発しました。エミリーと同じように、テディにとっては絵を描くことが体の一部なのです。

そんなエミリーの心の声と、テディの優しさがお母さんに届いたようです。ありのままにテディを愛することが、本当の愛情だとお母さんも気づいてくれたようです。こうして、テディは絵を描くことができるようになりました。
そして、ペリーもエミリーたちに嫉妬していたことを謝り、彼も議員になりたいという自分の夢を語りました。
4人の前には、素晴らしい未来が開けていきそうです。

次回は、エミリーとイルゼが演劇をするお話のようです。前回意地悪をしたローダも登場するようですし、どんなお話になるのか楽しみですね。(^^)
風の少女 エミリー VOL.2学校に通うことになったエミリーは、登校早々にイルゼという少女にからかわれました。

どんな楽しいところかと期待して学校にやって来たのに、そこはエミリーにとって楽しい場所ではありませんでした。お金持ちのマレー家の人間ということで、周囲の人間はエミリーに冷たい態度を取ります。
そんな中、ローダという少女だけはエミリーに優しく声をかけてきました。ローダは、エミリーを仲間はずれにしている首謀者はイルゼだと教えるのでした。

それに憤慨したエミリーは、魔術師とも噂される父親を持つイルゼの家へと出かけてゆきます。そこでばったりイルゼと顔を合わせたエミリーは、とうとうイルゼと取っ組み合いの大げんかをしてしまいました。
最後は2人揃って沼に落ちてしまい、エミリーは服を汚したことをエリザベス叔母さんに叱られないかと、恐る恐る帰宅します。

ジミー叔父さんとペリーの巧みな言い訳で、何とかエミリーはエリザベス叔母さんに叱られずにすみました。
でも、もしかしたらエリザベス叔母さんは、ジミーたちの言うことを嘘だと知りながらも、エミリーを見逃してくれたのかもしれませんね。

今回、エミリーは家の中で創作に最適の場所を見つけ出しました。そこは狭い屋根裏部屋ですが、秘密基地のような雰囲気と、窓の外には美しい景色が広がる場所でした。ここでエミリーは、亡くなったお父さんに宛てての日記を書きました。

翌日も、エミリーとイルゼは張り合っています。しかし、ローダたちの話を聞いたエミリーは、嫌がらせの犯人はイルゼではなく、ローダだったことを知ったのでした。
ローダに騙されて持っていた赤いバラを投げつけて、エミリーはローダを張り飛ばしました。ローダはお金持ちで頭の良さそうなエミリーが学校に現れたことで、これまでの自分の地位が危うくなるのを恐れたのでした。

ローダを殴ったエミリーに、その取り巻きたちが襲いかかります。お父さんへの手紙を書き留めた大事なノートを取り上げられてピンチのエミリーを救ったのは、昨日までケンカしていたイルゼでした。
本気でケンカしたことで、エミリーとイルゼの間には友情が生まれたのでした。

そして、イルゼの父親が本当は医者だと知ったエミリーに、テディ・ケントという病弱な少年との出会いが待っていました。

今回のようなお話は、子供向けドラマの定番的なお話ですね。エミリーとイルゼの正面からのぶつかり合いが、とても見応えがありました。そして、エミリーを妬むローダの存在は、この先もトラブルの原因になりそうですね。

そして、テディとエミリーの出会いのシーン。風がさっと吹き抜けるのが、エミリーの心の動きを表現しているようで、とても印象的でした。ペリーに、イルゼ、テディとエミリーの周りにどんどん親しい人間が増え、この先がますます楽しみになりました。
風の少女 エミリー Vol.1マレー家へ到着して早々、エミリーはエリザベスと対立してしまいました。

荷物の中に飼い猫が入り込んでいて、エミリーは到着して間もないのに花瓶を割ってしまいました。その場は、うまくジミーが治めてくれたものの、次はお下げ髪が原因でエリザベス叔母さんと対立することになってしまいました。

2階の客間に閉じこめられたエミリーは、窓から抜け出し父親と住んでいた家に帰ろうとしますが、ジミー叔父さんやペリーにニュームーンの美しい自然を見るうちに、その魅力に気がつくのでした。
父親を亡くして悲しんでいたエミリーですが、ニュームーンの自然の中にきらめきを見いだしました。この場面には、精神的な開放感があってとてもよかったです。(^^)

そして、エミリーはジミー叔父さんからエリザベス叔母さんの意外な一面を教えられました。とっても頑固なエリザベス叔母さんですが、ジミー叔父さんの母親が病気で困っていた時には、自分も病気にかかるかもしれない危険を顧みず、ジミー叔父さんのお母さんを看病し続けていたのでした。
頑固で気むずかしい叔母さんですが、自分がそうすべきと思ったら絶対に譲らない強さを持っていたのでした。

エリザベス叔母さんが帰宅して、エミリーが部屋から抜け出したことを知ると、罰としてエミリーのお下げ髪を切ろうとします。しかし、髪を切られても父親への愛情を切り捨てることはできないと、エミリーは敢然と叔母さんに宣言するのでした。エミリーの毅然とした表情、それは紛れもなくマレー家の証でした。

そんなエミリーを見て、エリザベス叔母さんも髪を切ることはあきらめました。本当に少しずつですが、エミリーとエリザベス叔母さんの心が通じ合い始めたようです。物語が進むに従って、この2人の関係がどんな風に変化してゆくか、今からそれが楽しみです。

次の日から学校へ通い始めたエミリーですが、そこにもまた試練が待ちかまえていました。
学校に行こうとするエミリーの前に、突然金髪の少女が立ちふさがったのです。前回に引き続き、またしてもエミリーのピンチです。彼女はこの試練をどう乗り越えるのでしょうか。次回も楽しみです。
風の少女春からの期待の新作、「風の少女エミリー」がようやくスタートしました!

L.M.モンゴメリーの原作なので、美しい風景描写や自然の描かれ方がどうなるか気になりましたが、それらが本格的に描かれるのはニュームーンでの生活が始まってからになりそうですね。EDを見た感じでは、同じくNHKで放映されていた「アボンリーへの道」を思わせる風景もありましたし、この先が楽しみです。

第1話では、幼い頃に母親を亡くしたエミリーが、病気でお父さんを亡くし、母方の親戚マレー家へと引き取られるまでが丹念に描かれていました。こういった形で、きちんと物語を積み上げてゆく作品は、見ていて安心感がありますね。

エミリーの声が川上とも子さんということで、視聴前はちょっとキャラのイメージと違うような気もしましたが、実際の声を聞いてみたらエミリーが自作の詩を読み上げる部分が素晴らしくて驚きました。さすがベテランの声優さんは凄いですね。

両親が周囲の反対を押し切って結婚したせいか、親戚の一部はエミリーに対してもよい感情を持っていないようです。お父さんに愛されて、文章を書くという才能を伸ばしてきたエミリーが、保守的なマレー家の中でどんな成長をしてゆくのか楽しみです。

この感想を書いていて気づきましたが、モンゴメリーの作品では主人公が両親と死別するという設定が多いですね。赤毛のアンは孤児でしたし、アボンリーへの道のセーラも両親を亡くしています。エミリーもそうですし、新たな地へ連れて行かれた子供が、そこで自分の生きる道を見つけ出すような物語がモンゴメリーの好みだったのでしょうか。

ニュームーンへついて早々トラブルに巻き込まれてしまったエミリーが、この先どんな風に自分の夢に向かって生きてゆくのか楽しみです。(^^)