日々の記録

アニメやマンガの感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆

年末年始を通して視聴してきましたが、ようやく全話の再視聴を完了しました。
全体的にとてもシビアな物語ですが、最終話の爽快さを味わうためにも、何度も見直す価値がある作品だと思いました。

第1話と同じようで、微妙に違うアバンの見せ方が上手いです。ほんの少しの変化で、昴治の精神的な成長がきちんと描かれていました。

これまで陰惨な展開が続いてきただけに、登場人物たちが送っている平和な日常がとても価値のあるものだと思えました。そんな日常を壊すかのように、再び内閣調査室の人間が昴治たちに近づいてきました。
昴治たちをあれだけ悲惨な状況に追い込んでおきながら、人類の未来のために再びリヴァイアスを動かして欲しいというのです。昴治たちなしでは、リヴァイアスを起動させることができなかったのです。

そんな厚顔無恥な申し出を、昴治は受けました。人それぞれ、乗り込んだ理由は異なっていると思いますが、みんな今度は自分の意志で乗船することを選んだのです。
新たに旅立つリヴァイアスの艦長は、なんとルクスンでした。ネーヤも、その事実を受け入れているのが、とても微笑ましかったです。

そして、はるかな未来。第2のゲドゥルト・フェノメーンが発生した時、人類は地球から旅立ってゆきました。全ては昴治たちが、今できることをした結果がもたらしたんだと思います。

リヴァイアスに描かれた世界は未来ですが、そこにある登場人物たちの感情は現在生きている私達の思いそのものですね。アニメで、こんなにも等身大の人間の感情が描ける。これが本当に驚きでした。
またリヴァイアス艦内の閉塞感は、そのまま私達の生きている世界の閉塞感と通じるものがあるような気がしました。いろいろな考えの人間がいる雑多さは、世界の縮図のようでもありました。

誰もが人間1人の力の小ささに苦しんで、時に無力感にさいなまされることがあります。
そんな世界でも、生きる価値はある。未来ではなく、明日をよくするために今日できることをしよう。そう前向きに思わせてくれる作品でした。(^^)
灰のゲシュペンストとの壮絶な戦いと平行して、昴治はイクミや祐希に対して自分なりの答えを示します。
そして、リヴァイアスを襲った陰謀の全貌が明らかになり、ようやくリヴァイアスでの苦しい航海に終わりの時がやってきたのでした。

第22話のAパートは、総集編的な形を取りながらネーヤが感情を学習したことが描かれました。それに合わせるように、メインとなったキャラたちそれぞれの思いや心の傷が明らかになって行きます。
制作スケジュールの影響もあったのかもしれませんが、このAパートは本当に惜しいと思いました。ネーヤのセリフとして出てくるさまざまな感情と、その裏で流れる画面が完全にシンクロしていないのです。
お話の流れが、いったんここで途切れたように見えるのが残念でなりませんでした。

暴走するイクミたちは、灰のゲシュペンストとの戦いを前に、実習生たちをクラスごとに分けて生活させます。
その裏には、ヘイガーの思惑が大きく影響していました。本来の能力とは別に、ブリッジのクルーに影響を与える人間を故意に低いランクへと割り振っていたのです。

そして、最低のEランクに所属した実習生たちのいる区画は、他の区画と完全に隔離されてしまいました。
その中には、昴治やあおいだけでなく、ユイリィやランも含まれていました。
イクミたちに内緒でこの措置が実施されたことから考えると、ヘイガーは最初からEランクの実習生たちを見捨てるつもりだったのかもしれません。

ここで、今までダメキャラと思われてきたルクスンが大活躍をします。
恐慌に陥りかけた人たちを励まし、パットの誕生日を祝うことを提案したのです。
不要と判断された人々の中で、それまで忘れられていた人間らしい温かい気持ちが蘇りました。彼らに芽生えた気持ちこそ、本当にリヴァイアスにとって必要なものだったのでした。

その裏で、どんどん暗黒モードが全開になってゆくファイナ。(^^; イクミに撃たれて苦しむ昴治の傷口をつかんで壁に叩きつけ、さらに首を絞めようとする場面は本当に恐ろしかったです。
昴治に過去は断ち切らなければと言い続けてきたファイナですが、本当に断ち切りたいのは自分自身の過去だったのでした。リーベデルタでの、ファイナの謎の行動は過去を断ち切るためのものだったのです。ファイナ自身も、心に大きな傷を抱えていたのでした。

この後に続く、2度にわたる昴治とイクミ&祐希とのやり取りはクライマックスにふさわしい展開でした。
最初はイクミたちに銃を突きつけた昴治でしたが、2度目には銃を突きつけるイクミの前で笑って見せました。
昴治は、力では人は支配できないことを、傷つけられても相手を傷つけない選択もあることを、身をもって示したのでした。

それから、クリフ&チャーリーは素晴らしいキャラに成長しましたね。
傷ついた昴治を救うために、看護科の生徒として力を尽くすクリフ、それをサポートするチャーリー。
前半の展開からは予想もできなかった、もしかしたらリヴァイアスで一番成長したカップルかもしれませんね。

リヴァイアスが放置された理由。それは、第2のゲドゥルト・フェノメーンから人類を救うため、人類が外宇宙へと脱出するためのヴァイア艦を育てるためだったのです。
しかし、現場で実際に行われていたのは、コンラッドの私怨を晴らすための攻撃でした。コンラッドもまた、リヴァイアスに関わったことで愛する娘を失った悲しみに取り憑かれていたのでした。

こうして、リヴァイアスの苦しい航海はようやく終わりを迎えました。