日々の記録

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UNKNOWN (講談社ノベルス)このところメフィスト賞を受賞された方々の作品をよく読んでいるのですが、この作品もそんな中の1冊でした。

警備厳重、セキュリティも万全のはずの自衛隊のレーダー監視基地。その隊長の部屋の電話機から盗聴器が発見されました。犯人は一体どうやって、軽快厳重な網の中をかいくぐって盗聴器を設置することができたのか。それを防衛部の調査班から派遣された朝香二尉と、その補佐役の野上三曹が事件を解決するために動き始めました。

それほど長い物語ではありませんでしたが、朝香と野上のコンビのやり取り、緊張感を強いられる勤務に黙々といそしむ自衛官たちの姿が印象に残るお話でした。
作者は自衛官としての経験もあるようですが、そのせいか基地内の描写に説得力が感じられました。

この本を読むまでは、自衛隊は税金の無駄遣いと単純に考えていましたが、最前線で働く自衛官たちは万が一の攻撃に備えて、日々過酷な勤務をこなしているのだと感心しました。
そして、世間からの風当たりが強いことに自衛官自身も悩んでいることを知り、それでも日本を守るために黙々と勤務に励まれていることを知って頭が下がる思いでした。
聖都に到着したアンジェは、教団長との謁見を果たしました。

今回は、これからの伏線がいろいろと隠されていそうなお話でした。
聖都では、銀樹騎士団がアンジェを迎えてくれました。都には巡礼者たちもやって来ていて、彼らもアンジェが女王の卵から無事に女王となれることを期待しているようです。

そしてアンジェ1人だけが、教団長と謁見することになりました。アンジェの姿を見た教団長は、アンジェが繊細な少女だったことに驚きました。この先、アンジェは多くの試練を経験しなければならなそうです。

教団長は、アンジェにタナトスを生み出しているものの存在について教えてくれました。タナトスはその憎悪の集合体のようなものが生み出した影のようなものらしいです。ゆくゆくはアンジェは、タナトスだけではなく、それを生み出すものと戦わなければならないようですね。

謁見を終えたアンジェを、都に潜り込んだロシュが待ちかまえていました。馴れ馴れしくアンジェを取材しようとするロシュでしたが、突然現れたルネという少年がアンジェを救ってくれました。
ルネは大きな銀色の樹がある庭へとアンジェを連れて行きました。教団長のことをルネはマティアスと名前で呼んでいましたが、彼はただの騎士団の見習いではないのでしょうか!?

一方、アンジェを待つ間にジェイドの体には異変が起きていました。以前、ジェットと戦ったことが影響しているようですが、一体ジェイドに何が起きているのでしょうか!?
体調が悪いのに、ジェイドはアンジェの前では必死で笑顔を作ります。そんな彼の姿は何だか切ないですね。

都の外でアンジェたちを待つヒュウガのところへは、かっての同僚が顔を見せていました。
ヒュウガが騎士団を抜けたのには、カーライルという人物が関わっているようです。これも名前が出てきただけで今回深くは触れられませんでしたが、この先でその謎が明かされるのでしょうか!?

謁見を終え、ルネと別れたアンジェを、再び教団長が呼び止めました。教団長はアンジェに聖都に残ることを勧めました。しかしアンジェは、今は大切な仲間となった陽だまり邸のメンバーと共に行く道を選びました。まだまだアンジェには知らなければならないこと、経験しなくてはならないことが多そうですね。