日々の記録

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Papa told me Cocohana Ver.5 ~いつも旅行中~ (マーガレットコミックス)榛野なな恵さんの「Papa told me Cocohana ver.5 〜いつも旅行中〜」を読み終えました。

2月末の発売日に購入したのに、気に入ったところを読み返しつつ読んでいたら、読み終えるまでに1ヶ月以上かかってました。(^^;
今回も11作の短編が収録されていました。その中では、「ポエティックライセンス」「サマーホームワーク」「フォギーデイ」「サンタステーション」の4作が特に心に残りました。

特に心ひかれたのが、1人で生きようと心に決めている女性を描いた「ポエティックライセンス」でした。職場の同僚たちが結婚相手探しに夢中な中、主人公の女性は誰にも邪魔されない、1人だけの生き方を選んでいます。しかし、周囲にはそれを理解できる人はいません。

ドールハウス用の小さな小さな本に書かれていた、アレキサンダー・ポープの詩に彼女は深く共感します。
その部分を引用すると・・・

 「夜はぐっすりとよく眠ろう
  優しく心地よく
  学びそしてくつろぎ
  さまざまな思いにひたる
  無邪気な時
  それが何よりの喜びだ」

 「こんな風にひとりで生きたいんだ
  誰の目にも触れず 誰に知られることも無く
  そして誰にも悲しまれること無く死にたい
  世界からこっそりと消え去りたい
  眠る場所を告げる石だって要りはしないさ」

 この詩の内容に、私も深く共感しました。ポープの他の詩も読んでみたいなあと思ったら、なんとポープの詩集は日本語訳された本が入手できない状況でした。(;_;)
 英語版なら、Kindle本として無料で手に入れることができますが、私の英語力ではおおざっぱな意味を把握するのが精一杯で、とても榛野さんが翻訳されたような素敵な言葉として味わうことはできませんでした。(涙)

「サマーホームワーク」は、いつの間にか父親と疎遠になってしまった女性が、自分から一歩父親の方に歩み寄ってみようと思うまでの物語です。誰かと分かり合おうとするなら、自分がまず相手を理解しようと思うことが第一歩だと気づかせてくれるお話でした。

「フォギーデー」は、若くして無名のまま亡くなった画家にまつわるファンタジックなお話です。貧しい画家の青年の元に、とある黒猫がやって来ます。その黒猫が語る、ちょっと悲しくて不思議なお話でした。

「サンタステーション」は、両親が離婚して今はすぐに再婚したお父さんの家族と一緒に暮らしている女子中学生の物語です。女の子はお母さんのことが大好きなのに、周囲はみんなお母さんの悪口を言います。そんな悲しみを抱えた女の子に、クリスマスにサンタからのちょっとしたプレゼントが。世界中のささやかな幸福を願う最後の余韻が、とても素敵なお話でした。(^^)