日々の記録

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暗号解読とエリカの家出騒動が決着するお話でした。

高見沢たちが子供の頃に拾ったという、シャイニングドラゴン。それが祭具の1つではないかと思った由乃たちは、シャイニングドラゴンを探します。シャイニングドラゴンを埋めた場所は、高見沢たちが暗号として残したのですが、自分たちで作った暗号なのに、彼らはその解き方を忘れていました。(^^;

しかし、凛々子が復活の呪文のような文章の、最初の言葉を順番に読んでいけばいいことに気がつきました。それで問題解決かと思いきや、解読した暗号通りだとするとシャイニングドラゴンが埋められた場所は公園の外になってしまいます。
結局、由乃たちはシャイニングドラゴン探しを一時中断したのでした。

エリカの家出はまだ続いています。間野山を嫌っているエリカに、しおりは少しでも打ち解けようとします。エリカの発言はしおりにはショックでしたが、自分とは違う好きを持った人いることは認めていました。そんなしおりに、エリカも少しだけ矛先を納めました。

そんな中、夜中にエリカの親知らずが痛み始めてしまいました。しかし、夜遅い時間ではドラッグストアも営業していません。あいにく、寮には大人用の痛み止めしか置いてありませんでした。そこで由乃たちは、ツテをたどって子供用の痛み止めを手に入れようとするのでした。

幸い、商店街の薬局が凛々子の祖母から連絡を受けて、薬を提供してくれました。そのおかげで、ようやくエリカは痛み止めを飲んで落ち着くことができたのでした。顔が見えない相手ではなく、普段からつきあいがある顔が見える相手だからこそ、無理もきいてもらえるのでした。

エピソードとしては、田舎のいい話的なものなのでしょうが、個人的にはちょっと違和感がありました。(^^;
専門家ではないので、大人用と子供用でどの程度成分が違うかわかりませんが、家で同じことがあったら大人用の半分を飲ませとけ^^;で片付けられた問題だったなあと・・・。

それに、もう一歩踏み込んで欲しかったなあとも思いました。普段は大きなドラッグストアを利用していたけれど、困った時に助けてくれたから、多少高くても商店街の薬屋さんを利用しようとならないと、一方的な依存関係でしかない気がするんですよね。

話が脱線しましたが、さらにトラブルは続きます。エリカの弟の杏志がいなくなってしまったのです。由乃たちは、みんなで手分けして杏志を探しますが、なかなか見つかりません。おまけに、雪はますます激しく降ってきます。
そんな中、高見沢がシャイニングドラゴンの話を杏志も聞いていたことを思い出しました。杏志がそれを探しに行ったのかもしれないと気づいて、由乃たちは公園に向かいます。

結局、杏志はサンダルさんに保護されて交番にいました。杏志のことを知ったエリカは、家に帰りました。そんなエリカに謝った杏志は、泣きながらエリカに訴えます。可愛い洋服を売っているお店がないからと、間野山から出て行こうとしていたエリカに、杏志は自分が大きくなったら洋服屋になるから間野山にいて欲しいと頼んだのです。そんな杏志の言葉に、ようやく頑ななエリカの心も溶けたのでした。

杏志の話を聞いて、本屋の野毛さんは、自分の昔の夢を実現させようと思いました。野毛さんは、もともと実家が本屋だったのではなく、長年通っていた本屋さんが廃業してしまうのが耐えられず、そのお店を譲り受けて本屋さんになったのです。そのお店で野毛さんは、自分が子供の頃に読んでワクワクした本を取り揃えて、同じような気持ちを感じて欲しいと思っていました。しかし、売れる本は雑誌やベストセラーばかりで、いつの間にか野毛さんの夢はしぼんでいたのです。

しかし、夢を終わらせないために野毛さんは、廃校舎の再利用の1つとして、ブックカフェを設置することにしました。そこにはきっと、野毛さんが子供たちに読んで欲しいと思った本が何冊も置かれることになるんでしょうね。(^^)

そして由乃たちもまた、新たな活動を始めました。寂しくなっていく商店街に、せめて明かりを灯そうとしたのです。
それは蕨矢集落で見かけた、お互いに無事なことを知らせあう吊り灯籠にヒントを得た物でした。安全性の点から、ロウソクからLEDライトに交換して、商店街に灯してくれるように呼びかけたのです。

お店を閉じてしまった人たちも、この提案には同意してくれました。そして間野山の寂れたはずの商店街は、吊り灯籠の暖かな明かりで満たされることになったのでした。

残念ながら、発見されたシャイニングドラゴンは黄金の龍ではありませんでした。本物の黄金の龍は、いったいどこに眠っているのでしょうか。

というわけで、昔の由乃のように田舎が嫌いだったエリカが、少しだけ素直になったお話でした。
将来、もしかしたらエリカはやっぱり都会に出たいと思うかもしれません。でも、そうなったとしてもそれは田舎が嫌いだからではなくて、自分の夢を叶えるためにそうする必要があるからだと思いました。
陋巷に在り7―医の巻―(新潮文庫)酒見賢一さんの「陋巷に在り」第7巻を読み終えました。

この巻では、妤(よ)にかけられた蠱術を破るために、南方の呪術に詳しい医鶃(いげい)が子蓉(しよう)と対決することになります。

苦心の末に費城を破壊は終わりましたが、孔子の目的はまだ達成されていません。孟孫氏に仕える公斂處父(こうれんしょほ)が、残された成城に陣取り、城の破壊をやめさせようとしていたのです。とはいえ、無理に力押しすれば、先の費城にこもって戦った公山不狃(こうざんふちゅう)との戦いの二の舞になってしまいます。

しかし、孔子はこの問題は何とかなると考えていました。この頃、魯の国は日照りに悩まされていました。そこで大がかりな雨乞いの儀式が行われる予定になっていました。その儀式には、公斂處父も参加しなければなりません。そのためには都まで出向く必要があるからです。仮に公斂處父が儀式を欠席すれば、それを理由に処断する口実ができます。

そんな孔子のところに、思わぬお客がやって来ました。なんと魯の都の騒ぎの原因である子蓉が、孔子の元を訪れたのです。子蓉は、顔儒の里に出向くのに、孔子の仲介が欲しいと言います。本来、別の土地から儒者がやって来た時は、その土地の儒者を表敬訪問することが礼儀だったようです。しかし、子蓉や少正卯(しょうせいぼう)たちは、顔儒の元を訪れていませんでした。(それを口実に顔儒の里を訪れた少正卯は、重傷を負うことになりましたが)

その頃、顔儒の里には南方から医術の達人である医鶃がやって来ていました。医鶃は、その眼力で実際に患者を目にする前から、その病を見抜くほどの力を持っていました。医鶃は本来は、妤のために招いたわけではなく、蠱を植え付けられた冉伯牛(ぜんはくぎゅう)を救うためでした。それが結果的に、妤のためにもなったのです。

医鶃はその力をもって、妤を操る子蓉の術と戦います。子蓉の力は、医鶃を驚かせるほどのものでした。結果的に、なんとか子蓉の仕掛けた罠を切り抜けることができましたが、一歩間違えれば死人が出ているところでした。
2人の最後の戦いは、蠱術が最高の力を得るといわれる満月の夜に行われます。強かな医の練達者である医鶃すらも時に出し抜いてみせた子蓉を退散させて、妤を救うことができるのでしょうか!?

今回は、医がお話の中心だったこともあり、全体的に重い雰囲気でした。この本を読んでいるだけで、こちらも子蓉の蠱術にからめとられているような気がしました。(^^;

しかし医鶃すらも驚嘆させる、子蓉の力は凄まじいですね。物語の主人公である顔回や孔子よりも、自由奔放にパワーをふるう子蓉が、この作品で一番魅力のあるキャラではないかと思いました。