日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆


2017年も残りわずかです。毎年恒例の振り返りをしたいと思います。

まずはアニメです。今年最大の出来事は、プリキュア・シリーズの感想を書くのを打ち切ったことです。
プリンセスプリキュアで少し持ち直した感じでしたが、魔法使いプリキュアの中盤以降、プリキュアアラモードと物語に面白みがなくなったのが致命的でした。来年は新シリーズが始まるようですが、もういい加減にプリキュア・シリーズは終了してもいいのではないかと個人的には思います。

今期印象に残った作品は、「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」「亜人ちゃんは語りたい」「異世界食堂」「メイドインアビス」あたりです。特に「メイドインアビス」は、作画クオリティの高さ、可愛いキャラと正反対な過酷なストーリー展開が心に残りました。来年は2期も放映されるようなので、それも楽しみです。

次に読書ですが、こちらは年間73冊と数が伸びませんでした。谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズを読んでいた時は好調でしたが、秋頃に体調を崩して読書量が激減してしまったのが残念です。純文系の作品や数学、科学の本にもう少し目を通したかったなあ。これは来年への宿題ですね。(^^;

そうそう。特にブログの記事にはしませんでしたが、コンピュータがらみでは今年はiOS11がインパクトがありました。
iOS11になったことで、iPadの利用範囲が広がった感じです。
でもmacOSの方は、ちょっと迷走している感じがします。試しにHigh SierraをiMacに入れてみましたが、late 2013のiMacだと起動の遅さや動作の重さが気になって、すぐにEl Capitanに戻してしまいました。

というわけで、今年1年の振り返りはこんなところです。来年もアニメを中心に、興味のあることを記事にしていきたいと思います。それでは皆様、よいお年をお迎えください。
会社苦いかしょっぱいか: 社長と社員の日本文化史今年最後の読書は、パオロ・マッツァリーノさんの「会社苦いかしょっぱいか」です。

著者の他の本と同様に、この本でも過去の資料を活用しつつ、日本人と会社について楽しく書かれていました。
最初は会社の起こりからですが、日本人の間に会社という概念が広まるよりも、社長という言葉が先に知られるようになったことが興味深かったです。

そこから始まって、戦前のやりたい放題だった社長の生活、特に女性関係に焦点を当てて紹介されています。これは今読めば笑い話ですが、実際にその当時を生きられていた方たちはたいへんだったんだろうなあと思いました。

そして庶民の方へと話は移ります。東京では、戦前も戦後も住宅事情が悪くてたいへんなようです。特にマイホームを持つのが理想とされた世代では、住宅ローンが原因で家庭崩壊にまで至ったケースもあるそうです。そして朝の通勤地獄が、かなり昔から始まっていたのに、どの時代も対策らしい対策がされていません。それは今も続いていて、本当に何とかならないものかと思います。

さらに話題は、宴会での芸や出張費のちょろまかし、昔からあったサラリーマンの心の病、ビジネスマナー、産業スパイについてなどと幅広く語られています。

というわけで、日本人と会社についての悲喜こもごもを、さまざまな視点から知ることができて楽しい本でした。
QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社ノベルス)高田崇史さんのQEDシリーズ、「QED 白山の頻闇」を読み終えました。

今回は、結婚して金沢に住んでいる奈々の妹・沙織のところへ崇と一緒に赴くお話と、奈々と崇が大学時代に初めて出会った時を舞台にした作品の2本立てでした。

「白山の頻闇」は、白山比咩神社に奈々と崇が訪れることになります。奈々の妹の沙織が結婚して、金沢に住んでいることから、この話が決まりました。お話のメインとなっているのは、「日本書紀」に1行だけ姿を現す菊理媛神(くくりひめのかみ)です。黄泉国で伊弉諾尊と伊弉冉尊を仲裁したらしいのですが、その時になんと言って二神を止めたのかはわかっていません。

それと平行して、例によって殺人事件が起こります。(^^;
今回は、奈々の出発前に外嶋や美緒から事件に巻き込まれることを予想されていました。奈々は事件に巻き込まれる体質は、崇のせいだと思っていましたが、崇は奈々がその体質だと思っていることが判明するのも笑えました。

事件の被害者・日影修平は、手取川で首を切り取られた死体として発見されました。その容疑者は、沙織の結婚相手である白岡隆宏の兄・喬雄でしたが、喬雄は修平が殺された河原で昏倒しているところを発見されていたのでした。

いつもの通りですが、殺人事件の解決は無理矢理な感じです。しかし、白山比咩神社と菊理媛神に関する歴史的な謎解きは面白かったです。

もう1作の「江戸の弥生闇」は、吉原の遊女にまつわる悲しく凄惨な歴史が明らかになるお話です。こちらは、物語の舞台が崇と奈々の大学時代(1985年)というところが、意外と面白かったです。友人の晴美に誘われて、奈々はオカルト同好会の部室を訪れます。そこで奈々は、初めて崇と出会ったのです。

初めて崇と出会った時の奈々の印象は、あまり良いものではありませんでした。しかし、同じ薬学部に在籍していながら、歴史的な出来事にも詳しい崇が、奈々は気になります。そして奈々は、崇と共に遊女たちの投げ込み寺として知られる浄閑寺に赴くことになりました。

それと平行して、大物政治家の愛人となった紫(ゆかり)という女性が、自分の運命と吉原の遊女たちの運命を重ねつつ、やがて自殺してしまったという物語が語られます。

そして崇は、浄閑寺の近くのマンションに住んでいた自殺した女性に関わる謎を解き明かすことになります。こちらの方が、吉原の歴史と自殺した女性の運命とのつながりがある感じでした。

というわけで、久々のQEDシリーズでした。シリーズが完結した時は、ちょっと寂しい気がしましたが、その後もこうして番外編が続いているのはうれしいです。・・・というか、QED別に完結しなくてもよかったんじゃない!?という気がしてきたのですが。(^^;
「クジラの子らは砂上に歌う」も、今回で最終回です。

泥クジラのシルシたちをあおって、反逆を起こそうとしたシコンとシコクでしたが、オウニがそれに反対したことで失敗しました。自分たちはムインのために戦ったのではなく、自分たちのために自分の意思で戦った。そして誰かに扇動されて反逆する空しさを訴えるオウニの言葉には説得力がありました。

そんな中、泥クジラではまた1つ命が消えようとしていました。先の戦いで大きな役割を果たしたマソオの命がつきようとしていたのです。マソオの死を前に、チャクロは記録するという自らの役割を思い出しました。今は亡きサミのこと、そして、ついにマソオの命がつきました。

マソオのお葬式が行われる中、悲しみをこらえている泥クジラの人々に、ロハリトは泣けと叫びます。その声をきっかけに、泥クジラの人々はマソオの死を嘆き悲しむのでした。ロハリトはお調子者に見えますが^^;、ここぞという時に正しい道を指し示してくれる感じですね。

その頃、帝国ではオルカが再び泥クジラへ向かうための工作をしています。アツァリの元へ向かうオルカは、刺客に襲われました。それを救ったのは、オルカの道化となることを決めたリョダリでした。リョダリは、再び泥クジラに行くためには、オルカに従うしかないと悟ったのでした。

ようやくアツァリの元に到着したオルカは、ヌースの肉をアツァリが自分の親族に与えていることを材料に、自らの望みを実現しようとします。ヌースの肉は特別なものので、本来はある一定の地位にある者しか食べることができないらしいです。それを食べると、食べた者には他の者より感情が与えられるのだそうです。

オルカは、側近のイティアにもヌースの肉を与えていました。アツァリにそれを指摘されると、オルカはイティアを自分の妻にすれば問題ないと開き直ります。こうしてオルカは、着々と次の戦いの準備を進めます。

そして泥クジラでは、スオウが泥クジラの秘密を全ての住民に伝えることを決意しました。その上で、シルシの命を守るためにも、泥クジラが新しい世界に向かうことの必要性を訴えます。これを聞いたシコンとシコクは、スオウに反逆しようとしますが、再びオウニに止められました。

そんなオウニに、スオウは泥クジラの新しいリーダーになって欲しいと伝えました。そして泥クジラは、周回していたコースを抜けて、新たな旅を始めました。彼らの行く先には、何が待っているのでしょうか。

というところで、「俺たちの戦いは、これからだ!」的な締めくくりでした。(^^;
ストーリーはちょっとわかりにくいところがありましたが、作画や音楽もきれいで引き込まれるところのある作品でした。
杖を手に入れたチセが、エリアスの元へと帰るお話でした。

リンデルの手助けを得て、ついにチセの魔法の杖が完成しました。あれ、この形どこかで見たことがあるようなと思ったら、カードキャプターさくらの最初の杖に何となく似ているような・・・。(^^;

杖を手にしたとたん、チセの心は不思議な世界に迷い込んでいました。そこでチセは、樹木となってしまった年老いたドラゴンと再会するのでした。ここでの2人のやり取りが、哲学的でいいなあと思いました。ドラゴンの言葉を聞いて思ったのですが、チセのお母さんはチセを憎むようになりましたが、チセを殺す道ではなく、自らを殺す道を選びました。それはもしかしたら、お母さんのどこかにチセへの愛情があったからかもしれないと思いました。

そしてチセは、思いは口に出して伝えないと大切な相手に届かないという教えを得ました。そして現実の世界にもどったチセは、一刻も早くエリアスに会いたくなりました。帰りを急ぐチセは、炎にまとわれた不死鳥のような姿になってエリアスの元へと向かいます。この場面、とても幻想的でいい雰囲気でした。(^^)

魔法を使って帰ってきたチセを、エリアスは抱きとめました。そんなエリアスに、チセはすぐにも伝えたいことがあったのに、いきなり大きな魔法を使ったために眠り込んでしまいました。

眠っている間に、チセは夢を見ました。それはチセを憎む母親の夢ではなく、他の人には見えないものが見えないチセを受け入れて、さらにチセの妹が生まれることを教える夢でした。チセのお母さんは、チセが他の子と違うとわかってからも、ずっと憎んでいたわけではなく、そのままのチセを受け入れてくれたこともあったのです。

というわけで、チセはようやくエリアスの元へと帰りました。驚いたのは、なんとなくここで第1期が終了なのかと思ったら、来年もこのまま続けて放映されると知ったことでした。(^^;
零が新人王になったこと他いろいろなお話でした。

将棋連盟の会長に呼ばれた零は、思わぬ話を聞かされました。なんと零が新人王になったことを記念して、宗谷名人との記念対局を実施するというのです。これまでの新人王には、そんな特典はありませんでした。なぜかと思ったら、このところ調子を取り戻した島田八段が、棋匠戦の挑戦者になりそうだったからです。

棋匠のタイトルホルダーである柳原としては、華のある櫻井が挑戦者になってくれることを望んでいました。それは自分と島田の対局だと、おっさん対局になってしまい、ビジュアル的に華やかさがなくなり地味な印象になるからでした。(^^;

そんな櫻井も、けっこう変わった棋士でした。ビジュアル系の見た目で人気がある棋士ですが、なぜか登山も趣味でした。
櫻井はしばしば、棋士仲間を登山に誘い、そこで彼の信奉者を増やしていたのでした。最近も三角とよくつるんでいる一砂が登山に誘われて、すっかり櫻井に心酔していたのでした。(^^;

そういう変な人たちはさておき、零は今後の活躍に期待していると会長から言われたことで、大きな喜びを味わうのでした。そして、棋士たち以外にも学校の将科部のメンバーが、零の新人王獲得を祝ってくれました。それは零にとって、初めて知った喜びでした。

ところが、寂しい話も待っていました。零以外の将科部のメンバーは、全員3年生だったため、卒業に備えて部活から引退することになったのです。また零は1人になってしまうのかと思いきや、林田先生ががんばって将科部の宣伝をしてくれました。

そうして集まったメンバーは、なぜか生徒ではなく校長や教頭でした。零以外は生徒じゃなくていいのか!^^;、と突っ込みを入れたくなりましたが、校長はかねがね強権発動することに憧れていて、力業で問題ないことにしてくれるようです。
というわけで、高校の部活なのになぜか平均年齢が20歳以上という将棋部が生まれたのでした。(^^;

そして棋匠への挑戦権をかけた対局では、やはり島田八段が勝利しました。これで再び、島田さんはタイトルに挑戦することになりました。前回の宗谷名人には完敗でしたが、今度はタイトルを獲得することができるのでしょうか。

というところで、今年の放送は終了です。年明けは、ひなたのいじめ問題から始まるようです。この問題も、早くきっちりと決着するといいですね。
どちらでもいいアゴタ・クリストフさんの「どちらでもいい」を読み終えました。

この本には、アゴタ・クリストフさんの25篇の短編が収録されています。1つ1つの作品は、とても短くて短編というよりショートショートといった感じです。

代表作である「悪童日記」がそうだったように、この本に収録された作品も言葉の1つ1つはシンプルなのに、読み終わった後に深い闇を垣間見たような気がしました。また全ての作品に当てはまるわけではありませんが、幻想的な言葉の響きが詩のようだなあと感じました。

時に断片のように思える文章から、著者が深い闇を抱えていることが伝わってきました。これだけの闇を抱えながら、それをどうしてこういう形で作品に出来るんだろうと驚きました。文章という形で著者の抱える闇を形にしても、その闇は薄まらないどころか、深くなるのではないかと思いました。

読み終えた後、明るく楽しい気持ちになれる本ではありませんが、読者の心に忘れられない何かを残す作品集だと思いました。
NHKのBSプレミアムで放送されていた「響け!ユーフォニアム」第1期の最終回と番外編を見ました。

この作品がBSで再放送されているのは知っていましたが、すべてを視聴するのは時間的に無理だと思ったので、最終話と番外編だけを録画しました。第1期の最終回は、何度見返してもいいですね。みんなので気持ちがコンクールで1つにまとまり、そしてそれまでの出来事を思い起こさせるように演奏シーンが流れていくのもいいです!

番外編は、今まで視聴したことがなかったのですが、今回の放送を見てその完成度の高さに驚きました!
コンクールに至るまでの様子を、コンクールメンバーに選ばれなかった葉月を中心に、サポート役に回ったチームもなかの活躍が描かれていました!

本編では描かれなかった、チームもなかの姿が描かれたことで、物語がより深みと厚みを増した感じです。
特に、本編で塚本に告白しながらも結ばれなかった、葉月の思いが丁寧に描かれていたのがよかったです。元気で平気を装いながらもやっぱり辛くて、でも久美子と塚本がギクシャクしたままでいるのは嫌で、そんな葉月の健気さに思わず涙してしまいました。(;_;)

そして、そんな葉月に気づいて支えてくれた、夏紀先輩や緑輝の思いやりにもほろりとさせられました。
コンクールに出場したメンバーが頑張れたのも、チームもなかのサポートがあったからですね。ステージに立てなかったメンバーの地道な活躍もあって、部員全員ががんばったからこそ、北宇治高校吹奏楽部に全国大会に出場できたんだと思えました。

今まで知らなかった、こんな素敵な番外編を放送してくれたNHKには大感謝です!!!
そして、今回の放送を見逃してしまった方は、12月29日の午後11時45分からBSプレミアムで再放送がありますので、ぜひご覧ください!(^^)
「キノの旅」第2作も、今回で最終回です。

今回は旅の途中で、キノが羊の大群に襲われるというシュールなお話でした。(^^;
エルメスと共に旅を続けていたキノは、草原にたくさんの羊がいるのを見つけました。何事もなく通り過ぎることができるかと思いきや、なぜか羊の大群はキノを追いかけてきます。その数の多さに逃げ出したキノでしたが、羊たちは執拗にキノとエルメスを追いかけてきます。

そしてキノは、行く手を断層に遮られてしまいました。逃げ場を失い絶体絶命のキノでしたが、エルメスはキノ1人なら断層の下に降りることができると言います。相棒を見捨てるようでキノはためらいますが、きっとエルメスを助けに来ると約束してキノはその場を離れました。

キノが崖下に降りても、羊たちはキノを追ってきます。ようやく羊たちから逃げられたと思った時、キノは1台のジープが乗り捨てられているのを見つけました。それはキノと同じような旅人だったようです。しかし、その旅人は羊から逃れることができず、羊たちに虐殺されたのです。

亡くなった旅人が残したジープと銃を手に、キノはエルメスの元へ戻りました。そこには、まだ羊の大群がいました。キノは羊たちをはね飛ばしながら、エルメスに近寄ります。そしてキノは、エルメスを中心にガソリンをまきました。そしてガソリンに火をつけます。

炎の壁に遮られて、羊の大群もキノに近づくことができません。炎の中にいる羊を、キノは1匹1匹確実にしとめていきます。そして、ジープで持ってきた機材を使ってジャンプ台を作りました。それを利用して、キノとエルメスは断崖の反対へとジャンプしたのでした。

そのおかげで、キノとエルメスはようやく羊の大群から逃れることができたのでした。そして2人は、新しい国へとたどり着きました。そこでキノは、草原にいた羊たちは元々はこの国で育てられたのだと知りました。その国では、羊同士を戦わせて楽しむ、闘羊がさかんに行われていました。しかし、動物愛護団体の反対に遭い、羊たちは外の世界へ解放されたのでした。

そもそもの原因を作ったのは、この国の人たちだったんですね。闘羊用に闘争心の旺盛な羊を作り上げたり、動物愛護といいながら問題の種を国外に投げ出しただけだったり、この国にはなんだかいらっとさせられました。(^^;
その国にキノが滞在したのかはわかりませんが、私がキノの立場だったら、元気を回復したらもう一度草原にもどって、そこにいる羊たちをこの国まで誘導したいと思うでしょうね。(^^;

というわけで、テレビアニメ第2作の「キノの旅」はここでひとまず終了です。またいつか、キノとエルメスの旅をアニメで見たいなあ。(^^)
「このはな綺譚」は、年末らしく大晦日のお話で最終回でした。

此花亭も大掃除の時期になりました。掃除をしていた柚は、葛籠の中に巻物が入っているのを見つけました。それは眷属(?)の巻物のようです。女将さんはそれを捨ててもいいと言いましたが、気になった柚はそれを捨てずにおきました。巻物には封印がされているらしく、中をみることができません。

そんな中、柚たちはみんなで神社にお参りに行くことになりました。蓮のファッションチェックをくぐり抜けた柚は、何となくどこかで見たことがあるような・・・と思ったら、「赤ずきんチャチャ」のチャチャに似てました。(^^;

神社は大勢の人たちでにぎわっています。そんな中、落とした巻物を追いかけた柚は、別の世界へと迷い込んでしまいました。そこで出会った椿に連れられて、柚は神社でみんなのお願いをかなえてくれている眷属の世界へと行きました。

そこでは眷属たちが、大忙しで働いています。お願い事が増えるこの時期は、眷属たちの仕事もたいへんなようです。
でも彼女たちは、自分を満たすための願いはかなえず、誰かのための願いだけをかなえていました。自分のことは、自分でやりなさいという説明には、おおいに納得するものがありました。

そして柚には、思わぬ試練が待っていました。なんとこの世界は、此花亭があるのとは別の世界だったようです。そして柚はこの世界から帰ることができなくなってしまいました。しかし、自分がそんな困った状況にありながらも、柚は働き過ぎで倒れた眷属の代わりに仕事をしました。

そんな柚の姿を見て、椿はなんとか柚を元の世界に帰してやりたいと思うのでした。先輩格の眷属が教えてくれたところでは、椿もまたこの世界では柚と同じ新人なのでした。もともと椿がいた神社はなくなってしまい、それ以来椿はあちこちを転々としてきたようです。

そこにお稲荷様の登場です。稲荷神社は各地にあるので、お稲荷様はあちこちで働かなければならず、なかなかたいへんなようです。柚のことを聞いたお稲荷様は、たまには温泉でのんびりしたいと言い出しました。

柚が元の世界に帰る手立てはないように見えましたが、柚が持っていた巻物の力が発動して、気がつけば柚は元の世界に帰っていました。よほど霊力の高い眷属でないと、柚を帰すことはできないはずなのに、なぜと思ったら、最後にその理由が明かされました。

なんと柚が神様の世界で出会った椿こそが、若き日の女将さんだったのです!
柚と出会ったことは、女将自身もう忘れてしまっていたようです。しかし、柚の赤ずきんをみて、女将さんは昔のことを思い出したようです。

柚が帰った後、椿は柚が自分のために温かい家が見つかるようにと願ってくれたことを知りました。そんな柚のために、椿はいつの日か柚が道に迷った時に、元の世界に帰れますようにと願ってくれていたのです。

というわけで、最後はきれいにまとまって、ほっこりして、年末のせわしなさをしばし忘れることができました。(^^)
この作品を見た人が、来年も心穏やかに暮らせますようにという、メッセージをもらった気がしました。
帝国で審問を受けるオルカと、泥クジラが分裂しそうになるお話でした。

帝国では泥クジラの襲撃に失敗し、戦艦スキロスを失ったオルカの審問が行われていました。オルカたちには、死刑の宣告が下されようとしていました。しかし、オルカは言葉巧みに責任の所在を総司令官のアラフニへとすり替えました。それに動揺したアラフニが、オルカに銃撃したことでオルカは罪を免れたのでした。

それと平行して、この世界の成り立ちに関わることが少し見えてきました。ヌースは本来、人の感情を食べるもののようです。帝国は、それをエネルギーにして戦艦の動力としているようです。
またこの世界には、サイミアを使う者と使えない者の2種類がいます。しかし、オルカはデモナスと呼ばれるもう1つの人間がいると言います。それがオウニでした。

オルカは、オウニに執着しているようです。友人であるアツァリの力を借りて、再び戦艦を手に入れて泥クジラを目指すつもりのようです。次回でとりあえず最終回みたいなので、そのあたりは2期以降で描かれることになるのかな。

その頃、泥クジラではロハリトの持ち込んだ地図によって、泥クジラの外に広がる世界の様子を知ることができました。
さらにチャクロが手に入れたコカロの力で、泥クジラはサイミアを使って自由に航行できるようになりました。これで新しい世界への希望が生まれたと思いきや、思わぬ事実をチャクロは知ってしまいました。

泥クジラのシルシの寿命が短いのは、泥クジラのヌースが他のヌースとは違っていたからです。泥クジラのヌースは、シルシの命を食べることでエネルギーを得ていたのです。そのために、ムインと違い泥クジラのシルシたちの寿命は短かったのです!

泥クジラにやって来る前から、リコスはそのことを知っていたようです。そして、偶然その話を聞いてしまったチャクロは、大きなショックを受けるのでした。

さらに、これまで1つにまとまっていた泥クジラの住人たちの間に、分裂の兆しが生まれました。戦艦スキロスとの戦い、泥クジラでの帝国軍の撃退、そして泥クジラを動かす力、それは全てシルシのサイミアに頼ったものでした。
泥クジラのシルシたちは、これまでそれに疑問を持ちませんでした。しかし、先の戦いを経験したことで、シルシこそが泥クジラの支配者となるべきだとシコンとシコクが主張し始めたのです。

シコンとシコクの言うことに、泥クジラのシルシたちは動揺します。2人を止めようとしたオウニですが、シコンとシコクはオウニの言葉に耳を貸そうとはしません。泥クジラは、このまま分裂してしまうのでしょうか!?
エリアスの昔の話と、チセが魔法の杖作りをするお話でした。

前回から、リンデルがエリアスのことをチセに話してくれています。エリアスという名前は、リンデルの師匠がつけてくれた名前でした。そしてリンデルは、エリアスの面倒を見ることになりました。いつもよりちっちゃな姿になったエリアスが、なんか可愛いですね。(^^;

そんなある日、エリアスとリンデルはとある村を訪れました。森の暮らしで不足するものを、病気を治療する代わりに手に入れようとしたのです。ところが、運悪くそこに普通の人には見えないエリアスの姿が見えてしまう女の子がいました。
エリアスの巻き添えで、リンデルも悪魔よばわりされて村人に追われることになってしまいました。

その時、村人の投げた石がリンデルを傷つけました。それを見たエリアスは、以前チセを傷つけられた時のように怒りました。幸い、リンデルが異世界への扉を開いたおかげで、なんとかその場から逃げ出すことができました。そしてエリアスは、どうやら自分は人間を食べたことがあるらしいと知ったのでした。

それを聞いても、チセのエリアスに対する気持ちは揺るぎませんでした。前にエリアスの部屋に泊まった時は、食べられそうになっていましたが^^;、結局エリアスはチセを食べませんでしたしね。

そして翌日から、チセは魔法の杖を作り始めました。リンデルは必要な材料をチセに選ばせると、チセだけの力で杖を作り上げるように言いました。最初は思うように作業が進まなかったチセでしたが、いつしか作業にのめり込んでいました。
そしてあたりは、いつの間にか夜になっていました。

作業を終えたチセに、リンデルが自分の歌の力をみせてくれました。この場面、幻想的でいい雰囲気でしたが、挿入歌として流れた曲のボーカルが少し声が細いのが残念でした。リンデルの歌う場面ですし、浪川さん自身が歌われてもよかったんじゃないかな。(^^;

リンデルの歌のおかげで、水鏡を通してチセとエリアスは遠く離れた場所にいながら語り合うことができました。チセがいない時のエリアスは、なんだかしょぼくれているように見えたので^^;、水鏡ごしでもチセの顔を見ることができてよかったですね。チセがお裾分けとして、花びらをエリアスに送るのもよかったです。(^^)
傷つきやすくなった世界で (日経プレミアシリーズ 2)石田衣良さんの「傷つきやすくなった世界で」を読み終えました。

この本は石田衣良さんが、2006年1月〜2008年2月に「R25」に発表されたエッセイをまとめた本です。
テレビでもよく見かけ、多方面で活躍されている石田衣良さんですが、なぜかその本は今まで読んだことがありませんでした。そんな時、このエッセイをみつけて、小説よりも取っつきやすそうだったので^^;読んでみました。

掲載された「R25」の対象読者である、新卒で社会人として働き始めた人に向けられた内容が多いですが、その多くはどの年代の方が読んでも共感できるものだと思います。

エッセイが書かれたのは10年ほど前ですが、書かれている内容は格差社会、勝ち組負け組、いじめ問題など、今でもなお根深い問題として継続中なのが、現在の私たちが生きている世界の残念な現状です。

もちろん重い話ばかりではなく、マルチに活躍されている著者ならではの経験や出会いなどについての話題もあり、通して読んでも胃もたれしない構成でした。個人的なお気に入りは、待ち時間の多いハイヤーの運転手さんたちの意外な読書家ぶりが紹介されているエピソードでした。(^^)
前半は零と新人王を争った山崎順慶五段について、後半は零とひなたがラブラブです!

決勝戦での対戦相手、山崎順慶五段には将棋以外にも打ち込んでいることがありました。お祖父さんの影響で、レース鳩を育てていたのです。山崎五段の友人たちは、そんな彼のことをお酒の席でからかってくるようです。

さらに知らないからとはいえ、いつになったら名人になるの!?とか気軽に言ってきます。最初はそんな彼らに、真面目に対応していた山崎五段でしたが、友人たちがそんなことを言うのは社交辞令的なものでしかないと気づいてからは、友人たちの言葉をスルーしていたのでした。

決勝戦に挑む前に、山崎五段にはショックな出来事がありました。手間暇かけて育ててきたレース鳩が、なぜか鳩舎に戻ってこなかったのです。そして山崎五段は、将棋についても行き詰まりを感じていました。海底深くにあるような輝くような一手を探す努力に疲れていたのです。

そんな山崎五段にとって、零や二階堂の存在は脅威でした。彼らは徒労に終わるかもしれないことを承知で、何度も海底深く潜って輝く一手を求めることを絶対にやめないからです。そして山崎五段は、千日手になってしまった二階堂との対局で、体力的に辛いはずの二階堂が笑っているのを見て、大いに心を揺さぶられていたのでした。

入院中の二階堂のもとに、密かにあじさいの花を届けたり、強面な見かけと異なり山崎五段はかなりいい人なのでした。
そんな山崎五段のところに、いなくなったはずの鳩が帰ってきました。すっかりやせてしまった鳩を、再び山崎五段は世話しています。次に山崎五段が零たちと対局する時には、もっと気持ちのいい勝負ができそうですね。

後半は、零が川本家の人々を連れて、甘味屋で新人王になったお祝いをしています。といっても、代金は零払いなんですが。(^^;
なんでも頼んでいいという零に、川本姉妹はここぞとばかりに気合いの入ったオーダーをします。甘い物だけでも凄い量なのに、その上しょっぱい物、温かいものまで頼んだので、あかりやひなたのお腹ははちきれそうです。

そして修学旅行先で、零がひなたを見つけた時のことが描かれました。ギリギリの状態だったひなたは、そこで零に会えたことで本当に救われたのでした。ストレスで食欲が落ちているだろうひなたのために、零はプリンなど食べやすそうなものを持参していました。それを食べて、零の持ってきてくれた胃薬を飲んだことで、ひなたは元気になれたのでした。

そして何より、ひなたは失ってしまった笑顔を取り戻しました。過去にいじめられたトラウマから、ひなたが零を救い出してくれたように、今度は零がひなたを救ったのです!

というわけで、ひなたに笑顔がもどったのが何よりうれしかったです。いじめ問題の本当の解決までには、まだ時間がかかるでしょうが、零がひなたを支えて、ひなたが笑顔でいられれば大丈夫と思えました。(^^)
キノの生い立ちが判明するお話でした。

キノという旅人が、大人の国と呼ばれる国へとやって来ました。しかし、そのキノは私たちが知っているキノではなく、青年でした。旅人のキノは、この国で泊まる場所を探していました。そこでキノを自分の家の宿に案内したのが、後のキノでした。

今回のお話を見始めた時、既視感のようなものを感じました。前回、キノが訪れて火砕流に飲み込まれてしまった国にいた女の子・さくらと、どこかつながっている気がしたからかもしれません。宿の娘だったキノは、旅人の青年キノのことが気になる様子です。

青年キノは、どこからか見つけたきたパーツを使って、モトラドを修理し始めました。これが後にエルメスとなります。
女の子のキノと話をした青年キノは、この国では子供はある一定の年齢になるとある儀式を経て、大人になるのだということを知りました。そのシステムのせいで、子供は生まれた時から親の仕事を引き継ぎ、将来どんな風に生きるのかを決められてしまいます。

しかしキノの本当の夢は、歌を歌うことでした。それを知った青年キノは、女の子のキノに別の生き方を選ぶことだってできることを教えたのでした。しかし、女の子のキノが宿を引き継ぎたくないと、自分の本当の思いを口にした時、両親や街の人たちの態度が変わりました。彼らにとって、国のシステムは絶対であり、システムに従わないことは許されないのです。

欠陥があると判断された女の子のキノは、両親の手で殺されそうになりました。青年キノは、それを身を挺して守ります。しかし、青年キノは女の子のキノの両親に刺されて殺されてしまいました。両親は次は、自分の娘のキノを殺そうとします。そんなキノに、モトラドが話しかけました。

そしてキノは、生きるためにモトラド=エルメスに乗って、この国から飛び出しました。こうして、今私たちが知っているキノが誕生したのでした。キノは本当は別の名前がありましたが、死んでしまった青年キノに代わって、キノの名前を受け継いだんですね。1つの国に滞在するのは、3日だけというルールも青年キノから受け継いだものでした。
前半は神様の休日のお話、後半はひとりぼっちのお菊ちゃんのお話でした。

此花亭にお客さんがやって来ました。柚がご案内しようとしましたが、なぜかお客さんは柚の前を素通りしました。
それは此花亭では常連の戦の神様でした。その神様のお目当ては、櫻でした。神様はドングリを使って、櫻に次々とおもちゃを作ってみせました。そうするのが、戦の神様にとって一番の楽しみなのでした。

そして他にも此花亭に神様たちがやって来ます。蓮が楽しみにしているのは、芸能の神様たちでした。おねえ^^;な雰囲気の芸能の神様たちですが、そこに見知らぬ美女の姿が・・・。誰かと思えば、それは此花亭の女将さんでした。普段は狐顔の女将さんですが、お化粧をするとものすごい美人さんなのでした。(^^;

神様たちは年末年始は忙しくなるので、その前に此花亭に遊びに来るのでした。神様たちの話によると、昔は神様のお祭りもにぎやかで、此花亭も今よりにぎわっていたそうです。でも最近は、困った時にお願いする人は多くても、日常的に神様にお祈りしてくれる人は減っているようです。

後半は、お菊ちゃんがメインのお話でした。此花亭がおおにぎわいの中、お菊ちゃんは暇そうです。珍しく自分からお手伝いをしようとしますが、仲居はみんな忙しそうでお菊ちゃんの相手をする余裕はありません。それに腹を立てたお菊ちゃんは、瓜乃介と一緒に街へと出かけました。

そこでお菊ちゃんは、ボロボロになって捨てられていた人形を見つけました。その人形をお菊ちゃんは、此花亭へと連れ帰りました。そこでお菊ちゃんは、その人形をきれいにしてあげようとします。しかし、やっぱりみんな忙しくてなかなか億ちゃんの役に立ちません。それどころか、一番恐れている櫻にまで目を付けられてしまいました。(^^;

そんなお菊ちゃんに、拾ってきた人形が話しかけました。その人形はボロボロですが、それはずっと持ち主と一緒にいたからでした。お菊ちゃんがきれいなのは、誰もお菊ちゃんと遊んでくれなかったからだと指摘されたのでした。そして人形は、持ち主が年を取って人形以外に好きなものが出来た時に、その寿命を終えるのだと話しました。

こうして拾われた人形の魂は天に召されたのかと思いきや、持ち主の女の子が人形を捨てられたことを知って、彼氏と一緒にゴミ捨て場から探し出してくれました。どうやらこの人形の寿命は、まだ尽きてなかったようですね。(^^)

今回一番の衝撃は、やはりお化粧した女将さんですね。柚たちは普段から人間のような顔をしていますが、あれもやっぱりお化粧なのかな!?(^^;
戦いが終わり、ようやく平和が訪れるかと思いきや、新たな出会いが泥クジラの住人に待っていました。

敵味方共に、大勢の犠牲を出しながら、ようやく戦いが終わりました。泥クジラの人々は、戦いで命を落とした者たちを手厚く弔いました。長老会に呼ばれたリコスの話によれば、帝国もしばらくは泥クジラに戦いをしかけてくることはなさそうです。とはいえ、リコスは帝国の幹部ではなく、一兵士だったにすぎませんので、その予測がどこまで正しいかは未知数ですが・・・。

その頃、帝国では先の戦いの責任者であるオルカの責任が問われようとしていました。オルカはなぜか、道化と呼ばれる不思議な男たちを側に置いています。作戦が失敗したのに、なぜかオルカは余裕があります。自らの責任を問われても、それを覆す自信があるのでしょうか!?

そして、もう1つ驚いたのは泥クジラの戦いで傷つき、砂の海に消えたリョダリが生きていたことです!
リョダリは傷を負いながらも、オルカに救われたようです。リョダリは上層部には、すでに戦死者として報告されていました。今もなお泥クジラに執着するリョダリは、どうやらオルカの道化の一人になるしか道はないようです。それが何を意味しているのかは、今ひとつわかりませんでしたが、リョダリにとっては屈辱的な選択ではあるようです。

一方、泥クジラはじょじょに平常の日々を取り戻しつつありました。とはいえ、畑仕事の向こうで、敵に備えて戦いの訓練も欠かさない状況ではありますが。そんな泥クジラに、思わぬ来訪者がありました。帝国とは異なる勢力である、スィデラシア連合王国の王子ロハリトが、部下と共に泥クジラにやって来たのです。

帝国と敵対する今、スオウはロハリトとは手を結びたいと考えます。でもあいにく、雨乞いの儀式の最中だったために、スオウは素っ裸でロハリト一行を出迎えることになってしまいました。(^^; まあ、裸のスオウはロハリトたちにとって、ものすごい衝撃ではあったようですが。(笑)

そうそう。前回、チャクロが戦艦スキロスのヌースから手に入れたもの。見た目は巻き貝みたいでしたが、なんと生き物でした。その子をチャクロは、コカロと呼んでいました。そんなコカロは、ロハリト一行のドタバタが続く中、エマの元へとたどり着きました。スキロスのヌースから託されたコカロは、エマに泥クジラが本来持っていた舵の力を与えました。

これまで、ただ砂の海を漂っていただけの泥クジラですが、コカロのおかげで自由に行動できるようになったのです。
大きく状況が変化する中、チャクロたちを乗せた泥クジラは、どこへ向かうことになるのでしょうか。

今回は、女性陣を差し置いて^^;、裸のスオウが一番インパクトがありましたね。(^^;
芥川竜之介紀行文集 (岩波文庫)ちょこちょこ読んでいたら、読み終わるまでに2ヶ月くらいかかりましたが^^;、「芥川竜之介紀行文集」を読み終えました。

これまで芥川作品は、小説は読んだことはあっても、日記や随筆などは読んだことがありませんでした。本屋で手に取った時、なんとなく面白そうと思って読み始めたのですが、紀行文でありながら著者の人間くささをより感じさせる内容でした。

前半は松江や京都、槍ヶ岳、長崎、軽井沢など国内の旅の様子が語られます。国内編で一番驚いたのは、軍艦金剛に乗った時の記録があったことです。そこに描かれた、石炭をくべる機関兵の凄まじい働きぶり、そして軍艦の砲身にとまった蝶を見た後の著者の思いが、強く心に残りました。

後半は、上海、江南、長江、北京と続く中国への旅が語られました。各所の史跡を巡る情景が描かれるのかと思いきや、実際に現地に赴いてみたら、詩などに歌われているほどの場所ではなかったなど^^;、かなり手厳しい批評が続くことに驚きました。その一方で、現地で出会った人々の描写が、良い面と悪い面の両方から見えてきます。著者は各地の風物より、とことん人間に興味があったんだなあと感じました。

最後にこの本の良いところでもあり、悪いところでもあるのが、本全体の1/4ほどもある詳細な注と地図が巻末についていることです。本文中に注があると気になる性分なので、行きつ戻りつしていたのも読み終えるまでに時間がかかった原因です。(^^;
チセが再び、竜の国を訪れるお話でした。

リンデルからの伝言を届けに、セルキーがやって来ました。竜の国の木となったドラゴンから、枝をもらって魔法の杖を作れというのです。当然エリアスも一緒に行くのかと思ったら、今回はエリアス抜きで竜の国に向かうことになりました。

こうしてチセは、使い魔のルツと一緒に再び竜の国にやって来ました。チセたちをそこまで運んでくれたのは、かってチセと遊んだ幼いドラゴンでした。チセとドラゴンが会って、まだそれほど時間が経過しているとは思えないのに、一緒に遊んだドラゴンはすっかり大きくなっていました。ドラゴンの成長は、人とは違う理で動いているらしいです。

そしてチセは、そこでリンデルから、エリアスの昔話を聞くことになりました。エリアスはリンデルの師匠がまだ存命だった頃に、森の中からさまよい歩いてきたエリアスと出会ったのでした。とはいえ、その頃はまだエリアスという名前もありませんでした。師匠の元にエリアスを連れて行ったリンデルは、彼を弟子として指導することになったのでした。

リンデルによれば、エリアスは精霊のような存在でありながら、人間らしさも混じった存在らしいです。そんなエリアスには、自分がどこで生まれて、どうして森をさまよっていたのか、その記憶もないようです。エリアスのこの境遇、なんとなくチセの孤独感につながるものがあるような・・・。

その頃、エリアスの方にも魔術師たちのカレッジからの伝言が届いていました。なんのために魔術師がエリアスに連絡を取ってきたのか、こちらも気になりますね。

バーバパパ グリーティングライフ スクエアアルバム バーバモジャ BBA-71冒頭の森をさまようエリアスが狼に追われる場面を見て、なんとなく坂本真綾さんが歌う「Wolf's Rain」のED主題歌、「gravity」を思い出しました。さらに自由に姿を変えられるエリアスを見ていて、何か思い出すなあと思ったらバーバパパの子供バーバモジャでした。(^^;
零の新人王決勝戦と、ひなたが修学旅行に行くお話でした。

大阪での決勝戦を前に、零は川本家でカツ丼をごちそうになっていました。いつも以上に気合いの入ったあかりの料理に、零は感動するのでした。そんな中、ひなたは体調が悪そうです。いじめのストレスから、胃が痛くなってしまったのでした。さらに悪いことに、そんな状況のままひなたは修学旅行に行くことになっていたのです。

ひなたの心配をして、あかりは無理に行かなくてもいいと言ってくれました。しかし、ここでひなたは強さをみせました。今そうするのは楽だけれど、ここで踏ん張らないと将来絶対に後悔すると確信していたのです。そんなひなたのためにも、零は新人王になってみせると約束するのでした。

そして零は対局のために大阪の将棋会館に、ひなたは京都への修学旅行へと旅立ちました。大阪で零を待っていたのは、ずっと新人王の座を守り抜いていて、永世新人王と呼ばれる山崎順慶でした。・・・って、山崎順慶がどう見ても26歳以下には見えないんですけど。(^^;

そして対局が始まりました。山崎順慶の戦い方は、自らの王を堅く守って、相手の失策を待つスタイルのようです。その戦い方に、零は怒りを感じました。二階堂との棋譜を読んだ零には、千日手となった第1局は山崎の読みの浅さのせいだと感じていたのです。零との対局でも、山崎はそのスタイルを崩そうとはしません。

そんな山崎にかっとなり、不用意な手を指しかけた零でしたが、二階堂の言葉が零を思いとどまらせました。もっと自分を大切にして、自分のスタイルで戦え。以前に二階堂が言ってくれた言葉が、零に落ち着きを取り戻させたのです。そして零は、山崎を下して新人王となりました!

対局を終えた零は、他の棋士たちが胃薬の話をしているのを聞いて、ひなたのことを思い出しました。前もってひなたの予定を知っていた零は、ひなたの元へと駆けつけました。しかし、それは広い観光地の中で、ほとんど奇跡とも思えるような出会いをするようなものでした。

観光地へとたどり着いたものの、そこにひなたの姿はありません。しかし、ひなたと同じ中学の制服を見た零は、昔の自分のことを思い出しました。周りから隔絶されている者は、みんなと一緒にいることが一番の苦痛なのだと。そして零は、ひなたが落ち込んだ時、必ず川に行くことも知っていました。

そして零は、ついにひなたを見つけました!
それまで1人で孤独に耐えていたひなたは、零の顔を見るなり激しく泣き出しました。ギリギリの状態でがんばっていたひなたのところに、零はきちんとたどり着くことができました。(/_;)

というわけで、零の新人王獲得もめでたいですが、それ以上にかっていじめの対象となった零だからこそ、今いじめのターゲットとなっているひなたの気持ちに気づいてあげられたのが良かったです。
そして、対局中に倒れてどうなったのか心配だった二階堂が、入院中ながらも零の対局を見守っていてくれたのにも安心しました。(^^)
機龍警察 狼眼殺手 (ハヤカワ・ミステリワールド)月村了衛さんの機龍警察シリーズ第5弾、「機龍警察 狼眼殺手」を読み終えました。

このところ「機龍警察」シリーズの続編が出なくて、どうなってるのかなと思ったら新刊が発売されていました。
2年前に短編を集めた番外編的な1冊が発売されましたが、本編の方は3年前の「未亡旅団」以来でした。そして内容は、今回も期待を裏切らない満足できるものでした!(^^)

今回は特捜部が、捜査一課や捜査二課と合同で捜査を進める異例の展開から始まりました。その発端となったのは、日中合同で進められている「クイアコン」プロジェクトの関係者が、次々と殺害されていたことです。捜査一課は殺人事件の犯人を追って、捜査二課はその背後にいる黒幕を捕まえるために、特捜部はすべての黒幕だと疑われる<敵>に迫るために、協力体制をとることになりました。

そして一連の殺害事件が、ある1つの意図に基づいて遂行されたことが明らかになります。殺害された者の元には、いずれもカトリックの聖人が印刷されたカードが届けられていたのです。その事実が判明してからも、引き続き犯行は続きます。事件の背後には、警察の動きすらつかむことができる黒幕と、凄腕の暗殺者がいるらしいことがわかってきます。

また警察とは別に、特捜部との因縁も深い和義幇も、この事件の首謀者を追いかけていました。そして和義幇の關が招き寄せた、凄腕の暗殺集団・虎鯨公司の殺し屋たちも暗躍しています。

今回は狼眼殺手と呼ばれる暗殺者の正体が不明だったり、ターゲットにカードを送りつけることから、これまでよりもミステリー色の強さを感じました。そして徐々に真相が見えてくる中、特捜部のライザ・ラードナーと技術班の主任・鈴石緑にスポットが当たっていく展開も面白かったです。

それから、捜査中に見えてくる警察の隠蔽体質や、政財界の闇にも驚かされました。また今回は、特捜部の主要兵器である龍機兵の持つ意味が見えてきたのも興味深かったです。

今回の事件はひとまず落着しましたが、特捜部が<敵>を目指して進めば進むほど、闇の深さ、敵の狡猾さ、巨大さが見えてくる感じです。権力機構の中枢に巣くっているような敵に、特捜部がどう立ち向かうのか、この先も楽しみです!(^^)
旅人からとても評判が悪かった国で、キノが思わぬ体験をするお話でした。

キノとエルメスは、とある国に向かっていました。そこは訪れた旅人からとても評判が悪く、みんなその国のことを悪く言っていました。そこに興味を持ったキノは、その国を訪れるのを楽しみにしていたのでした。

ところが、キノがその国に到着すると思っていたのとずいぶん雰囲気が違います。その国の人たちは、旅人であるキノにとても親切にしてくれて、大歓迎してくれたのです。そしてキノは、さくらという女の子の両親が経営する旅館に宿泊することになりました。そこでも、キノはやはり大いに歓迎されました。

将来はこの国の敢行案内人になりたいというさくらは、キノのために案内役になってくれました。そのおかげで、キノはこの国でいろいろなものを目にすることができました。この国は、元々は他の国から追われて、行き場がなくなった人たちが作った国だったようです。彼らは行き場を求めて、この国の森へとたどり着きました。そこで彼らは、この森の恵みがあれば、自分たちがここで暮らしていけることに気づきました。そうして、この場所に国ができたのでした。

そしてキノは、滞在予定日数である3日間を、とても楽しく過ごすことができました。そして珍しくキノは、滞在期間の延長を申し出ました。ところが、それはきっぱりと断られました。そしてキノは、大勢の人々に見送られながら、この国から出発したのでした。

その夜、山で野宿していたキノは異変を感じて目を覚ましました。すると、先ほどまで滞在していた国の側にある火山が噴火して、火砕流がその国を飲み込んでしまいました。国を出る時に手渡された食事の中に、すべての答えが書かれた手紙が同封されていました。

あの国の大人たちは、あの夜あの国が火山に飲み込まれてしまうことを知っていました。それでも他で生きるすべを知らない彼らは、国と一緒に死んでしまう道を選んだのでした。さくらのような子供は、そのことを知らされていませんでしたが、さくらは自分の意思であの国に残ることを選びました。

今回、キノが思いがけない歓待を受けたのは、あの国の人たちの最後の願いをキノが果たしてくれることになったからです。本来のあの国は、事前の評判通り旅人に対して冷たい国でした。しかし、国が滅んでしまうことが確定した時、彼らは自分たちの国の評判が悪いことを気にしていたのです。そこへやって来たのが、キノだったというわけです。

いろいろ事情はあったのでしょうが、あの国の人たちには火山で滅びるよりも別の選択をして欲しかったなあ。
キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 2 キュアカスタード プティ*パティ∞サイエンスひまりが、スイーツ番組のアシスタントのオーディションに挑戦するお話でした。

キラパティにやって来たクラスメートから、ひまりはスイーツ番組のアシスタントを募集していることを教えられました。
いつもは臆病なひまりですが、今回は積極的にこのオーディションに挑戦することにしました。

オーディション会場にやって来たひまりは、応募してきた女の子の多さに驚きました。でも彼女たちは、スイーツに興味があるというよりは、アイドルとしてデビューするきっかけをつかみたいだけのようです。

そして、いよいよオーディションが始まりました。ひまりはスイーツに対する思いを、オーディションで熱く語ります。しかし、そんなひまりの迫力に審査員達は困惑してしまうのでした。その様子に、ひまりは辛い過去を思い出しました。幼い時、みんなの前でスイーツのことを熱く語りすぎてしまって、みんなから敬遠されてしまったのです。

そんなひまりの心に、エリシオがつけ込もうとします。ひまりの大切にしていたスイーツノートを焼き払ったエリシオは、ひまりの辛い過去を映画のように上映して、ひまりを闇に落とそうとします。そんなエリシオの目論見にはまりそうになるひまりでしたが、ギリギリのところでスイーツがつないでくれたものを思い出しました。

ひまりがスイーツを大好きだったからこそ、いちかたちと知り合うことができて、世界が広がったのです。それに気づいた時、ひまりはエリシオの誘惑を振り払いました。プリキュアに変身したひまりは、エリシオに立ち向かいます。それを知ったホイップたちも援護に駆けつけました。

エリシオの闇の力は強力で、あっという間にプリキュアは動きを封じられてしまいました。しかし、スイーツに対するカスタードの熱い思いが、エリシオの力を打ち破りました。そしてファンタスティックアニマーレで、エリシオを撃退したのでした。

そしてオーディションの続きが始まりました。相変わらずスイーツに対して冷めた審査員たちでしたが、今度は負けずに、逆にスイーツに対する熱い思いで審査員を圧倒しました。というわけで、エリシオに大切なスイーツノートは焼かれてしまいましたが、それは今もひまりの心の中にあります。そして、大切な仲間達に囲まれて、今のひまりは自分に自信を持つことができました。(^^)
残りのバーテックスが、全てそろって襲いかかってくるお話でした。

前回のほのぼの展開から一転、今回はひたすらバトルでした。これまでの戦いで、友奈たちは5体のバーテックスを倒しています。残り7体を倒せば、友奈たちは神樹様を守り抜いたことになり、世界に平和が訪れます。

そんな状況の中、なんと残りのバーテックスが総がかりで襲いかかってきました。戦力を逐次投入するより、全ての戦力で敵を圧倒するのは定石ですが、さすがの友奈たちもそれを見て驚きました。その上、バーテックスは結界の外側ギリギリから、友奈たちの様子をうかがっているようです。

そしてついに、戦いが始まりました。友奈たちの結束力も強いですが、それと同じくらいの連携でバーテックスは攻撃を仕掛けてきました。その上、複数のバーテックス同士が合体して、さらにパワーアップするというおまけつきです。

この状況には、さすがの友奈たちも苦戦を強いられます。しかし、友奈たちには負けられない理由があります。その強い思いが、友奈たちをパワーアップさせました。しかしバーテックスも、簡単には引き下がりません。最終的にバーテックスは、巨大化して大気圏外から攻撃を仕掛けようとしてきます。

それに友奈と美森のコンビが立ち向かいます。そしてついに、友奈の攻撃がバーテックスを打ち砕きました。しかし、そこで友奈は力尽きてしまいました。そんな友奈を、美森が回収します。しかし、美森もここまでの戦いで大きく消耗していました。2人が流れ星のようになって落ちていく場面、どこかで見たようなと思ったら「サイボーグ009」でした。(^^;

地上に落下してきた友奈と美森を、地上で待っていた樹が全てのパワーを使って受け止めました。そのおかげで、友奈と美森は無事に帰還することができたのでした。こうしてバーテックスとの戦いは終わりました。・・・でも、まだ5話目ですし、きっとこの先もまだ戦いは続くんでしょうね。(^^; この後ずっと番外編回が続いたら、ある意味で神展開ですが。(笑)

そうそう。今回気になったのは、みんながパワーアップする中、夏凜だけは最後までパワーアップしませんでした。これも今後の伏線なのかな!?
今回は、皐のお姉さんが此花亭にやって来ます。でも、それ以上に前半の、ちびキャラ化した皐が可愛い!(^^)

此花亭では、祝宴が行われて大忙しでした。ようやく仕事にきりがついた皐は、ちょっと休憩することにしました。そこに置いてあった薬をお菓子だと思って食べてしまった皐は、お菊ちゃんサイズになってしまったのでした!

でも今は此花亭が忙しい時期で、皐抜きで仕事を進めるのは難しい状況です。そこで皐は、柚の肩に乗って指示を出し、柚たちの行き届かないところに目を配ることになりました。いつもと違う視点に立った皐は、そこで思わぬ柚の心遣いを知りました。柚は自分の経験を活かして、山歩きをしてきたお客さんに気づいて、足湯を用意したのです。

このまま皐はちびキャラでもいいような気がしましたが^^;、薬屋さんが夜中に元に戻る薬を届けてくれて、皐は無事に元の姿に戻りました。でも、夜中に薬を飲まされたことに気づかなかった皐は、桐にからかわれて、夜中に柚とキスしたから元の姿に戻ったのかと思ったのでした。

後半では、皐のお姉さんの柊が巫女仲間の菖と一緒に此花亭にやって来ました。ここでも桐は、皐と柚を柊たちの担当にしました。前にお姉さんが登場した時は、ただただきれいな人という印象でしたが、中身は意外とがさつでした。(^^;
そして柚は、菖から柊なら皐を巫女にすることもできると聞かされました。そうなれば、皐の夢がかなうことになるのに、柚は皐がいなくなるかもしれないことに寂しさを感じます。

そしてお客としてやって来ていたかぐや姫(?)のお願いで、柊と皐は舞を見せることになりました。その美しい舞に、かぐや姫は大喜びしたのでした。しかし、皐にとってそれはうれしいだけではありませんでした。姉と自分の才能の違いを、再び皐は痛感することになったのです。

ところが、柊の方は自分よりも頭が良くて飲み込みがいい皐の才能をうらやんでいました。皐が此花亭に来ることになった経緯も、本当は皐に巫女としての才能がないからではなく、柊には仲居の仕事を任せられないからでした。(^^;

結局、柊は皐を連れることなく此花亭から帰って行きました。皐が此花亭で仲間とうまくやっていると知って、安心することもできました。そして、いつの間にか柚と皐も、蓮と棗に負けないラブラブぶりを発揮していたのでした。

というわけで、柊と皐の舞もきれいでしたが、それ以上にちび化した皐が反則レベルの可愛さでした。(^^;
大きな犠牲を出しながらも、戦いが終結するお話でした。(;_;)

戦艦スキロスに潜入しながらも、チャクロたちの計画は帝国軍に見抜かれて待ち伏せに遭い、多数の犠牲者を出していました。そして今、オウニの命も奪われようとしています。オウニにしてやられた指揮官は、この時とばかりにオウニをなぶり殺しにしようとします。そこに駆けつけたのは、ニビでした。

ニビが乱入してきたことで、戦いの流れは一気にオウニたちが主導を握りました。しかし、それもニビがアラフニに撃ち抜かれるまででした。傷ついたニビに、さらに帝国兵士たちの槍が突き刺さります。子供の頃から、ずっと一緒に過ごしてきたニビを殺されたことで、オウニの持つデモナスの力(?)が解放されました。

それは圧倒的なサイミアの力でした。その強力な力は、手を触れることなく相手を殺すことさえできるものでした。それも1人だけでなく、同時に複数を倒すことができるほどの力です。オウニはその場にいた兵士たちを全滅させました。しかし、それだけでオウニの力は止まりません。戦艦スキロスの心臓部にあるヌースさえも、オウニの力で破壊されたのです。

ヌースを破壊されたことで、泥クジラで見られたような無数の手がヌースからあふれ出しました。それはチャクロやリコスを飲み込みました。そしてチャクロとリコスは、ヌースの意志を代弁するような不思議な存在と出会いました。その存在は、泥クジラのエマのことも知っていました。そしてチャクロに、ある申し出をしてきたのです。

それは、泥クジラのエマを完全なものとするパーツを渡す代わりに、チャクロたちの感情を差し出せというのです。
さらに不思議な存在は、チャクロたちがこれまで持っていた記憶を自由に操作することができました。その力を使えば、これまでの辛い記憶や悲しい記憶を消して、楽しい記憶で満たしておくことができます。

しかしチャクロは、それを断りました。チャクロがそれらの記憶を捨てることは、チャクロをそれまで支えてくれた多くの人たちの記憶を捨てることでもありました。もしチャクロがそうしてしまえば、チャクロは大切なその人たちの記憶を失うことになってしまうからです。

不思議な存在は、チャクロが申し出を断ったのにもかかわらず、自身が持っていたパーツをチャクロに授けました。それを持ったチャクロとリコスは、傷ついたオウニを連れて戦艦スキロスから脱出を目指します。

チャクロたちに発見されるまでに、オウニも不思議な幻を見ていました。それは命を落としたはずのニビが、幼い子供の姿で砂の船に乗って現れるものでした。どうやらその船は、死者の魂を運ぶもののようです。まだ生きているオウニは、その船に乗ることはできません。

そして船出するニビの魂は、オウニに感謝の気持ちを伝えました。オウニと出会ったことで、ニビは泥クジラに閉じ込められながらも、幸せだったのです。そして、それはオウニも同じでした。ニビと仲間になったその日から、オウニの世界は変わったのです。(;_;) 今回は、この場面が悲しいけれど、とっても美しく描かれていたのが印象的でした。

そして泥クジラと戦艦スキロスとの戦いは終わりました。この戦いを生き抜いたことで、泥クジラには未来への希望が生まれました。しかし、その代償は決して小さなものではありませんでした。

というわけで、泥クジラは何とか未来への希望をつなぎました。しかしまだ、この先チャクロたちにどんな未来が待っているのかはわかりません。これからチャクロたちは、どこへ向かうことになるのでしょうか。
エリアスが、チセの前から姿を消すお話でした。

前回の事件の後、エリアスはチセの前に顔を出さなくなりました。どうやら、前回怒りにまかせて魔法を使ったことで、何らかの影響が出ているようです。チセはエリアスのことが気になりますが、自らエリアスの部屋に入ることはできません。

そんなチセを気遣って、シルキーがお小遣いをくれました。少し外に出て気晴らししろということのようです。使い魔になったルツと一緒に、チセはお出かけしました。その途中で、チセはアンジェリカと出会いました。アンジェリカは、チセに送った魔法の道具がきちんと作用しているか確認に来たのでした。

チセはアンジェリカに、エリアスのことを話しました。それを聞いたアンジェリカは、いろいろとアドバイスしてくれました。その中でも、今のチセがエリアスに依存しているという指摘には、珍しくチセも感情的になりました。どうやらチセは、自分の中に生まれた気持ちを、まだ持てあましている感じですね。

さらにチセは、近所でたくさんのバラを育てているジョエル・ガーランドという老人と知り合いました。彼には姿が見えていませんが、ジョエルにはリャナン・シーという才能を与える代わりに血を吸う妖精がつきまとっていました。

リャナン・シーは、ジョエルにつきまとっていますが、特に才能を与えているわけではないようです。なんとリャナン・シーは、若き日のジョエルと目が合い恋に落ちていたのです。しかし普通の人間には、妖精の姿は見えません。それはリャナン・シーの一方的な思いなのかと思いきや、若者だった頃のジョエルは少しだけリャナン・シーを目撃していたのです。

そんな2人の関係を知った時、チセの心が動きました。これまでは自らエリアスの部屋に踏み込むことはありませんでしたが、ついに扉を開けて部屋に入ったのです。部屋の中のエリアスは、人の形をしていませんでした。それでもチセは、そんなエリアスの元で一夜を過ごしたのでした。
この場面、エリアスの変貌ぶりが凄くて、このままチセが食べられてしまうんじゃないかと思いました。(^^;

翌朝チセが目を覚ますと、エリアスの姿がありません。チセは狂ったように、ひたすらエリアスを探し求めます。ルツの協力もあり、ようやくチセは池にひたっているエリアスを見つけることができました。エリアスにとって、この時のようにチセが感情をむき出しにするのは驚きでした。

これまで自分のことはほとんど語らなかったエリアスですが、これからは少しずつチセに自分のことを話してくれそうですね。チセとエリアスの距離がさらに近づいたところに、竜の国のリンデルからの知らせが届きました。どうやら、次回は再びチセたちが竜の国を訪れることになりそうです。
二階堂の病気が悪化するお話でした。(;_;)

ひなたの担任について、零は林田先生に相談していました。零の話を聞いた先生は、零以上に激高してひなたの中学に乗り込みそうな勢いです。それを何とか止めた零でしたが、先生はとても大事なことを思い出させました。すでにプロ棋士とはいえ、零はまだ高校生なのです。大人に頼った方がいい状況が、確かにありますね。

将棋会館に対局に赴いた零は、その帰りに島田八段と会長が二階堂のことを話しているのを聞いてしまいました。関西に対局に出かけていた二階堂は、そこで病状が悪化してそのまま入院してしまったのです。そして零は、これまであえて気づかないようにしてきた、二階堂の抱える病気と向き合うことになりました。

二階堂は、幼い頃から難病と闘ってきました。家が大金持ちということもあり、周囲からは過保護だと思われることもしばしばだったようです。二階堂が島田八段の師匠に入門してきた時、島田さんは二階堂のことを知っていました。子供たちの将棋大会に招かれた島田さんは、そこで二階堂の姿を見かけていたのです。

周囲と同じように、島田さんも最初は二階堂に反感を持ちました。しかし、準決勝で敗れた二階堂の対局の棋譜を見た時、島田さんは驚きました。それは、お金持ちのボンボンが気まぐれでやっているお遊びではない棋譜だったからです。

やがて島田さんは、病弱な二階堂の家を訪れて対局するようになりました。そんな二階堂に、憐れみを感じた島田さんは、ある日手を緩めた将棋を指してしまいました。それに対して、二階堂は激しく怒りました。ずっと病弱で、周囲からいつも守られていた二階堂にとって、将棋だけが唯一相手と対等に戦える場所だったからです。

そして零は、二階堂が準決勝で敗れた時の棋譜をみせられました。なんとその対局は、千日手で勝負がつかず、2局目に流れ込む激戦でした。二階堂は最後まで全力で戦いましたが、対局の途中でついに力尽きてしまいました。(;_;)
その棋譜をみた零には、その対局に賭けた二階堂の思いが伝わってきました。その相手と、零は関西で戦うことになります。二階堂のためにも、この勝負には絶対勝ちたいですね!

1期から匂わされていた、二階堂の抱える病気に、ついに零が向き合うことになりました。普段はお笑いキャラっぽい二階堂ですが、その裏側にこんなに重い思いを抱えていたのかと胸が痛くなりました。(;_;)
今回は、いろいろな国が登場するお話でした。

最初に登場したのは、山賊たちでした。2人は旅人を狙っていますが、若い方が目を付けた獲物に、老人が先輩としてチェックを入れます。最初はシズたち、次はキノが通りますが、若い方はそれをカモだと思いますが、老人にたしなめられました。わずかな情報から、老人は彼らがただ者ではないと見抜いていたのです。
そんな老人も、若い頃はキノの師匠と遭遇して、かなり痛い目に遭ったようです。(^^; キノの師匠相手だと、遭遇した山賊の方が災難かも。(笑)

キノは、ポイント制度が行われている国を訪れました。そこでは、住民のした良い行いに対して、決められたポイントが与えられ、悪いことをしてポイントがマイナスになると刑務所に入れられてしまいます。そこで出会った老人に、キノは質問しました。もしも、たくさんポイントをためたら、人を殺しても罪に問われないのではと。

その老人が、まさにそれだけのポイントを持っていました。彼は元々はこの国の首相でした。そこまで彼が頑張ったのは、いつかポイントをためて、人を殺してみたかったからでした。老人の理由はあれですが、結果的に今まで善行を積んできたなら、ある意味それでよかったのかも。

それから老人が語った「普段悪いことをしている人間が、たまに良いことをするとものすごく褒められる」には、たしかに違和感がありますね。

次にキノを待っていたのは、料理の国でした。そこでは、さすらいの凄腕の料理人がやって来るという噂が流れていました。偶然やって来たキノは、そこで料理人だと勘違いされました。キノの料理の腕はかなり残念なのですが、その国ではキノの料理が名物料理になりました。その後で本物(?)がやって来て、修正版を作ってくれたことが救いでしたね。(^^;

そして今回一番笑ったのが、美しい記憶の国でした。その国のことは、キノは師匠から聞いて行ってみたいと思っていたのでした。とても素晴らしい国のようなのですが、なぜか師匠は詳しくその国について語ってくれませんでした。
なぜかと思えば、その国を訪れた旅人は入国する時に、出国時に記憶を消されることに同意しなければならないのです。そんなにまでして、国内様子を国外に知られたくない国って、どんな国なんだろうと気になりました。(^^;

そうそう。EDのあとがきの国も面白かったです。(^^)
キラキラ☆プリキュアアラモード sweet etude 3 キュアジェラート 青空Alrightあおいのバンド、ワイルドアジュールが解散の危機に陥るお話でした。

憧れの岬さんと同じステージに立つことになり、あおいはいつも以上に気合いが入っています。そんな中、リーダーの園部は元気がありません。どうしたのかと思ったら、園部はバンドから抜けることを考えていたのでした。これまでワイルドアジュールの曲は、園部が中心になって作られていました。園部が抜けたら、バンドを解散することにもなりそうです。

元々、このバンドは園部が立ち上げたものでした。当初はあおいはメンバーではありませんでしたが、路上で歌っていたあおいを園部が見つけて、バンドのメンバーとして迎え入れてくれたのです。その日から、ずっと同じメンバーでバンドを続けてきました。それがリーダーの園部が抜けると知って、メンバーは激しく動揺します。

あおいは、そんな胸のうちを岬さんに話しました。ところが岬さんは、弱気なあおいに厳しい態度です。誰か1人抜けただけで、歌うことをやめてしまう。あおいの歌への思いはそんなものかと、あえて突き放したのでした。

落ち込むあおいを、いちかたちは心配そうに見守っています。そして、あおいを元気づけるためにキラパティでパジャマパーティーを開催しました。そこであおいは、みんなの前で弱気をみせました。そんなあおいの突破口となったのは、いちかのシンプルな答えでした。何かが好きなら、絶対に好きをあきらめない。その気持ちを、あおいは思い出しました。

その晩、あおいは新しい曲を作りました。そして、その曲をメンバーに披露しました。その曲はまだ未完成でしたが、メンバーの協力を得て完成しました。リーダーの園部が抜けても、歌うことが好きという気持ちがある限り、あおいたちは歌い続けることを再確認したのでした。

そしてステージに立つ日がやって来ました。会場の様子を見るために、あおいの両親も客席にやって来ていました。
岬たちのバンド演奏が終わり、あおいたちの演奏が始まろうとした時、エリシオが現れました。彼は手品師のように観客を闇に染め、彼を阻止しようとしたホイップたちを別の空間に閉じ込めてしまいました。

そしてプリキュアに変身したあおいも、ガラス容器のようなものの中に閉じ込められてしまいました。その中では、あおいは声を出すこともできません。これでジェラートの夢も奪われたとエリシオは思いましたが、それくらいでジェラートはあきらめませんでした。なんと、心の叫びで歌い容器を破壊して脱出したのです!

ジェラートの歌のおかげで、別空間にいたホイップたちも無事に帰ってくることができました。全員そろったところで、ファンタスティックアニマーレを発動して、プリキュアはエリシオを撃退したのでした。

全てが元にもどり、あおいたちのステージが始まりました。その演奏に、観客は大いに盛り上がりました。

というわけで、あおいがメインのお話でした。今回は作画も内容も、いつも以上に熱気が感じられてよかったです。
そうそう。あおいのステージと平行して、水嶌が立神家の後継者を約束されたのもよかったですね。あおいが後継者になるより、水嶌が後継者になった方が最適ですね。