日々の記録

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悪魔の見習い修道士―修道士カドフェルシリーズ〈8〉 (光文社文庫)修道士カドフェル・シリーズ第8作、「悪魔の見習い修道士」を読み終えました。

近在の荘園主の次男メリエットが、修道士になることを望んでやって来ました。彼はなぜか、一刻も早く正式な修道士になろうと焦っています。そこには何らかの事情があるとカドフェルは考えますが、メリエットは心を開こうとはしません。

そんなある日、ちょっとした事故でケガをした修道士を見たメリエットは、異常なほどうろたえました。さらに、その夜には何かにうなされたメリエットは、恐ろしいうなり声をあげました。そんなメリエットは、いつしか仲間内から"悪魔の見習い修道士"と呼ばれるようになったのでした。

彼が何らかの事件に巻き込まれていると気づいたカドフェルは、彼の家へと訪れて真相を知ろうとします。そしてカドフェルは、メリエットには周りが誇りに思うような兄がいること。その兄が近くの荘園の美しい娘と、近々結婚式を挙げることを知りました。カドフェルは、メリエットが実らぬ恋の痛みから逃れるために修道士になろうとしたのかと考えます。しかし、それではメリエットの異常なうなり声の説明がつきません。

そんな中、ヘンリー司教の使者としてメリエットの実家を訪れた男性が、その途中で行方不明になっていることがわかりました。ヒューは、さっそく使者の行方を捜しますが、なかなか使者を見つけ出すことができません。やがて使者は、思わぬ場所から、思わぬ形で発見されました。

なぜ、そんなところで使者が殺されたのか。そして使者の死とメリエットの間にどんな関わりがあったのか、カドフェルはそれを解き明かそうとします。

今回はちょっと珍しく、お話の中盤くらいまで殺された使者が発見されません。その分、メリエットの抱える複雑な状況と心情の謎が物語を引っ張ってゆく感じでした。最終的な結末はあっけない気がしましたが、全てが収まるべきところにおさまった感じでした。あ、でもメリエットがお世話になった、施療院の修道士マークとのその後がちょっと気になりますね。