日々の記録

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覇者の戦塵1931 北満州油田占領 (C★NOVELS)一時期は、書店の新書棚を埋めるほどの作品が発売されていた、架空戦記とかif戦記と呼ばれるジャンルの作品。個人的にも、荒巻義雄さんや川又千秋さんの作品を読みあさっていた時期もありましたが、いつの間にかブームが去って本屋で見かける作品数も減っていきました。

ところが最近、「航空宇宙軍史」の谷甲州さんが書かれた「覇者の戦塵」というシリーズが、今も続いていることを知りました。シリーズ最初の作品が発売されたのが1991年(!)で、その後も間隔を開けながらもシリーズは継続して、36巻に渡って作品が継続されていたのでした!

ブームに乗って刊行された作品の中には、未完に終わった作品も少なくないと思いますが、まさか今も現役で続いているシリーズがあることに、そしてそれを書いているのが谷甲州さんだったことに、2つの意味で驚きました。

谷甲州さんの作品は、早川文庫で発売された「航空宇宙軍史・完全版」を買いそろえて、じっくり楽しんでいる途中なのですが、この「覇者の戦塵」シリーズもなんだかとっても気になります。とはいえ、シリーズがスタートしたのが90年代なので、過去の作品はすでに絶版になっています。電子書籍としては発売されているようですが、やっぱり紙の本で読みたいな〜と思ったので、今回は図書館のお世話になりました。

借りた本では、過去に別々の本として発売された作品が、1つにまとめられて短編を追加したものでした。元々は独立した作品だったということで、今回は「北満州油田」を読み終えたところで感想を書きます。

物語の舞台となるのは、昭和6年の満州です。このあたりの歴史には疎いのですが、満州事変が起きた年らしいです。
そこで物語の語り手となる技術者・南部は、関東軍の参謀・石原莞爾から、ある仕事を依頼されていました。それは北満州に存在するらしい大油田の調査でした。後年、この油田は発見されることになるのですが、それは実際の歴史では30年も先の話になります。

それがもし、第二次世界大戦前に日本によって発見されていたら・・・というのが、このシリーズで展開されてゆく架空の歴史です。

油田探索がメインということもあり、架空の新兵器が登場するわけではありませんが、世界恐慌後の各国のそれぞれの事情と思惑、作中でその後の実際の歴史を知っているかのように語る、上村尽瞑という不思議な存在。数々の戦いをくぐり抜けてきた秋津中尉と、陸軍大学出身のエリートで頑迷な各務大尉の意見の対立。などなど、さまざまな要素が組み合わされて、いっけん地味そうな内容を面白く読むことができました。

物語は、北満州の油田の開発が始まったところで終わりますが、この発見によってこれからの歴史がどう変わってゆくのか気になります。












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