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覇者の戦塵1936 第二次オホーツク海戦 (C★NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第4作、「第二次オホーツク海戦」を読み終えました。

前作において、敵の目的を阻止して、戦略的な勝利を手にした日本軍。しかし、それで戦いは終わりではありません。ソ連の次なる作戦が、日本軍の意表を突いた形で進行していたのでした。

巡洋艦・鳥海から発進した水偵に乗り込んだ塚田大尉は、何度目かになるペトロパブロフスクへの偵察を遂行していました。その途中で大尉は、流氷面に残された謎の痕跡を目にしました。そればかりか、氷に閉ざされて動けない艦隊を偵察する途中で、謎の航空機の攻撃を受けたのでした。

なんとか敵機を振り切り、母艦へと帰還した塚田大尉は、撮影した写真に思わぬものが写っていたことを知らされました。
日本軍の哨戒網をかいくぐって、ソ連は砕氷船をペトロパブロフスクへと派遣していたのです。そして港に釘付けにしたはずの艦隊が、本来の目的地であるニコライエフスクを目指して移動を開始しようとしていることを察知したのでした。

時を同じくして、幌筵海峡に進出していた日本海軍は、密かに潜行した特殊部隊と潜水艦隊の攻撃を受けて、大きなダメージを受けていました。輸送船団の移動を支援するために、多面的な戦略が展開されていたのでした。残り少ない艦艇を集めて、日本海軍の必死の輸送阻止作戦が始まります。

その頃、海軍陸戦隊の配備を進めていた小早川大尉は、陸戦隊の訓練を行っていました。ところが上記の影響を受けて、行おうとしていた訓練を中止して、大尉らが乗った船は急遽大湊へと寄港することになりました。そこで装備を調えた上で、再び出港することになるのです。

準備が整うまでの間、思わぬ時間を得た小早川大尉は、そこで陸軍の寺岡大佐と出会いました。寺岡大佐は有能な指揮官でしたが、小河子島での敗戦の責任を負わされ、予備役へと回されていたのでした。その原因となったのは、関東軍から派遣されてきた参謀のごり押しで、無茶な作戦を遂行させられたからでした。その参謀というのが、第1作にも登場した困ったちゃん^^;各務大尉でした。

陸軍の指揮官を、海軍の指揮官として迎え入れることは異例のことでしたが、小早川大尉は寺岡大佐の手腕を高く評価していました。そして、せっかくの人材を陸軍が活用しないならと、寺岡大佐を陸戦隊の顧問として迎え入れたのでした。

後半の2章では、オホーツク海での戦いが描かれました。その中でも、駆逐艦・沼風の戦いぶりが詳細に描かれます。
今回の戦いでは、ソ連の極東艦隊との戦いも重要ですが、それ以上に凍結や流氷との戦いでもありました。激しい戦いの中、戦線から離脱したソ連艦艇は流氷に閉じ込められたことが原因で行動不能に陥りました。

そして味方の転進によって孤立した沼風もまた、流氷に自由を奪われて危機に陥ります。しかも、その側には戦闘力は失っているとはいえ、ソ連の輸送船と駆逐艦がいます。さらに追い打ちをかけるように、2隻の駆逐艦が沼風に迫ります。
そこでやむなく、艦長は沼風に残された最後の魚雷を使って、輸送船の撃破を命じました。輸送船が撃沈されたことで、救援に向かっていた駆逐艦は引き返したのでした。

ということで、第二次オホーツク海戦に日本海軍は勝利しました。しかし、多数の被害を出したものの、輸送船の半分を撃沈しただけにとどまりました。今回の戦訓を活かして、さらなる装備の強化と戦略の見直し、まだ試作段階でしかないレーダーの実用化など、克服すべき問題は山のようにありそうです。












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