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覇者の戦塵1937 黒竜江陸戦隊 (C★NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第6作、「黒竜江陸戦隊」を読み終えました。

C-NOVELSの合本版で読んだので、先に「黒竜江陸戦隊」の状況を生むことになった短編「断章 蹶起」から読みました。
この世界では、史実で起きた二・二六事件が未遂に終わり、起きなかったことが判明します。それが後の歴史に、史実とは違う影響を与えていくことになります。

学生時代に、日本の近代史に興味が持てなかった・・・というか授業でまともに取り上げられなかった^^;こともあり、二・二六事件周辺で起きた事件について知らないことばかりでした。これでは小説との違いを楽しめないと思い、Wikiの情報でざっと概要を調べました。すると小説では相沢中佐に斬りつけられながらも、一命を取り留めた永田軍務局長は、本来の歴史ではこの時に命を落としていたことも知りました。

話が本の内容からそれましたが、続いては「黒竜江陸戦隊」についてです。
前作は謀略がメインで、技術的な話が少なかったですが、今回はこれまでとは異なる設計思想で作られた、新造艦隊にまつわるお話が描かれていました。

柳井大尉は、黒竜江で測量を行う砲艦に同行して、新造艦の航行に伴う問題点を調査していました。ところが、その船は陸軍の移動に利用されることになり、測量隊は船を奪われ足止めされることになりました。それで柳井大尉は、上陸した周辺の整備が進んでいることに驚かされました。それは満州に設立された建設重機会社・奉天製作所の作り上げた数々の重機のおかげでした。そして大尉は、技師の岡崎と知り合うのでした。

そんな柳井大尉に、至急内地に戻るようにという連絡がありました。断章で描かれた歴史の変化によって、日本国内の政治体制に大きな変動があったのです。その結果、これまで意見が入れられることのなかった佐久田中佐の構想が、実現することになったのです。

佐久田中佐が柳井大尉を呼び戻したのは、海防艦の急速造艦演習が行われることになったからです。徹底した構造の簡略化とブロック構造による共通化。それによって中佐は、なんとわずか3ヶ月で1隻の艦艇を建造する目処を立てていました。
また効率化を図る一方で、先の海戦で得られた戦訓を活かし、簡単には沈まない船を建造しようとしていたのでした。

その頃、黒竜江では海軍陸戦隊の指揮官・小早川少佐と特務機関の陣内大尉と合流していました。彼らは、ソ連の後押しで馬軍は密かに戦闘の拠点を構築していたのでした。さらに陸軍の石原大佐とも会合した小早川少佐は、黒竜江の馬軍根拠地を叩くために海軍陸戦隊を投入して欲しいと要請されました。

何かと反目する海軍と陸軍が、連携して作戦を遂行することは難しいと小早川少佐は考えますが、日本国内の政治体制の変化によって、それが一気に実現することになりました。対中国政策を転換しようとする宇垣大将が、首相に任命されることになったからです。それによって中国との関係を改善すると共に、対ソ連に向けての体制を整えたいと石原大佐は考えていたのでした。

その頃、陣内大尉と趙を中心とした部隊は、馬軍の根拠地を探し出そうとしていました。かって捕虜にしたアメリカ人、シャオ・フーの姿もその中にありました。シャオ・フーはかって仲間であった劉氷烈に見捨てられて、口封じのために殺されかけたところを運良く生き延びて、それ以後は陣内たちの協力者になっていたのでした。

途中、劉に部隊の動きを知られて危機に陥りましたが、それを何とか切り抜けて陣内たちは根拠地の情報を得ました。
さらに陣内は、北安の町で満州軍小校の嘉門寺から、馬軍の情報を得ようとしました。しかし、嘉門寺は簡単には自分の手の内をみせません。その間に、再び南満州で日中両軍が激突していました。

戦線が拡大する中、石原大佐の元に武藤大佐が現れました。黒竜江の馬軍が動いたという知らせが届いたのです。武藤大佐は、増援部隊の派遣を求めますが、石原大佐はそれをそのまま受け入れるつもりはありませんでした。部隊は派遣するが、それは陸軍の部隊ではなく、海軍を派遣するように申し入れろと言うのです。

こうして小早川少佐の率いる、海軍陸戦隊が陣内大尉の部隊と協力して作戦を遂行することになりました。戦いに投入された新造艦・禄剛の支援もあり、彼らは根拠地の破壊に成功しました。ところが、小河子島で作戦行動中の陸軍部隊から、支援要請が入りました。馬軍の攻撃を受けて、出撃した部隊が孤立してしまったというのです。

陸軍との関係を考慮すると、小早川少佐らにこの要請を断るという選択肢はありませんでした。こうして1つの戦いを終えたばかりの小早川少佐たちは、続けて新たな作戦を実行することになりました。戦いはかなり苦しい状況になりそうでしたが、馬軍とそれを支援するソ連との無線連絡をシャオ・フーが傍受したことから、敵部隊の兵員輸送に利用されている汽船を利用して、敵の懐に飛び込みました。こうして小早川少佐らは、孤立した陸軍部隊の救出に成功したのでした。

こうして1つの戦いは終わりましたが、すべての戦いが終わったわけではありません。物語の終了間際、廬溝橋で戦闘が発生したようです。それが次の戦いに、どう影響してくるのでしょうか。

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