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覇者の戦塵1943 激闘 東太平洋海戦3 (C★NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第12作、「覇者の戦塵 激闘 東太平洋海戦(3)」を読み終えました。

この巻では、ついにミッドウェイに上陸したアメリカ軍と、それを阻止しようとする日本軍が激突します。
日本軍の予想に反して、アメリカ軍はミッドウェイ環礁の南ではなく、北から侵攻を開始しました。アメリカ軍は、水陸両用車両まで投入してきました。それを迎え撃つ日本軍の思わぬ力となったのは、前巻でミッドウェイにたどり着いた、傷だらけの駆逐艦・天霧でした。

先の戦いで少なくないダメージを受けていた天霧でしたが、その砲塔はまだ一部が使えました。その砲撃が、アメリカ軍の上陸部隊を足止めする役に立ちました。しかし、そんな天霧は散発的に訪れる米軍の爆撃機の攻撃を受けて、さらにダメージを受けてしまいました。それでも天霧の橘川艦長は、最後まで戦い抜く姿勢です。

天霧の砲撃を誘導するために、陸上部隊として天霧から樟葉大尉らがミッドウェイ司令部に派遣されました。しかし司令部は混乱状態で、樟葉大尉らは足手まとい扱いでした。そんな大尉たちを活かしたのは、海兵隊でした。そして気がつけば、海兵隊の蓮見大佐を中心に、海兵隊・海軍・陸軍を混成した集団が出来上がっていました。蓮見大佐のやり方を知らない部隊は、その指揮ぶりに驚きますが、現実にそれが成果を上げるのを見て納得するのでした。

そして日本軍は、一時的にアメリカ軍の攻勢を押し返して、索敵のためにキ74特号機を発進させることに成功しました。さらに今回は活躍の機会がありませんでしたが、かって真珠湾で活躍した潜水艇・蛟龍に乗った酒巻中尉と稲垣軍曹のコンビ+3人の下士官も海中に潜んでいます。

さらにミッドウェイを狙う米機動部隊を目標に、第三艦隊が動いています。圧倒的な物量を投入して日本軍を駆逐しようとするアメリカ軍に、日本軍はどれだけ対抗することができるのでしょうか。

というわけで、今回はミッドウェイの日本軍の苦闘が描かれました。制空権と制海権をアメリカに握られて、ミッドウェイを守備する日本軍は絶望的な状況です。この戦いがどんな形で決着するのか、次巻が楽しみです!

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