今回は、「源氏物語」の作者・紫式部の登場です。
紫式部こと香子が書いた小説は宮中でも話題となっていました。しかし、話題になりすぎて、みんな顔を合わせれば続きは書けたかと聞いてきます。周囲の期待に応えようとした香子は、プレッシャーでますます書けなくなっていくのでした。プレッシャーに押しつぶされる紫式部が、まるで締め切り前のマンガ家みたいで笑えました。(^^;
そんな中、香子は自分が小説を書くきっかけとなった友のことを思い出していました。藤子というその女性は、とても勝ち気な女の子でした。腕っ節の強さは男の子にも負けないほどで、男のいいなりになって生きるのではなく、男と渡り合って生きていくと語っていたのでした。そんな藤子に励まされて、香子は物語を書くようになりました。そして香子には、物語を書くことで男と張り合っていくように勧めるのでした。
歳月が流れ、藤子も結婚することになりました。表面上は強気にふるまっている藤子でしたが、親のことを考えた結婚だったようです。それでも藤子は、男に負けないように生きようとお互いに励まし合って、香子と別れたのでした。こうして藤子は、夫が地方勤務となったために、一緒に地方へと赴くことになったのでした。
そして時間は再び現在へと戻ります。小説に行き詰まっていた香子は、藤子が都に帰ってきていること。そして間もなく、別の任地へと向かうことを知りました。久しぶりに藤子に会える喜びを胸に、香子は藤子の元へと駆けつけました。しかし、藤子は香子に少し目をやっただけで、言葉も交わさないまま立ち去ってしまったのでした。
昔、香子の前では強がってみせたけれど、今の藤子は昔の理想とはほど遠い生き方をしていました。そんな自分の姿を、藤子は香子に見られたくなかったのでした。藤子が変わってしまったことを香子は悲しみますが、しかしそれは同時に香子に創作の力を与えました。宮中で輝いている女性たちの姿を描くこと。それが香子の新たな目的になったのでした。
今でこそ、女性の作家さんは珍しくもありませんが、紫式部の生きた当時、女性が文章を書くことで周囲から認められるのは、とてもたいへんなことだったんですね。これを知った上では、「源氏物語」をまた違った視点から楽しめそうです。
紫式部こと香子が書いた小説は宮中でも話題となっていました。しかし、話題になりすぎて、みんな顔を合わせれば続きは書けたかと聞いてきます。周囲の期待に応えようとした香子は、プレッシャーでますます書けなくなっていくのでした。プレッシャーに押しつぶされる紫式部が、まるで締め切り前のマンガ家みたいで笑えました。(^^;
そんな中、香子は自分が小説を書くきっかけとなった友のことを思い出していました。藤子というその女性は、とても勝ち気な女の子でした。腕っ節の強さは男の子にも負けないほどで、男のいいなりになって生きるのではなく、男と渡り合って生きていくと語っていたのでした。そんな藤子に励まされて、香子は物語を書くようになりました。そして香子には、物語を書くことで男と張り合っていくように勧めるのでした。
歳月が流れ、藤子も結婚することになりました。表面上は強気にふるまっている藤子でしたが、親のことを考えた結婚だったようです。それでも藤子は、男に負けないように生きようとお互いに励まし合って、香子と別れたのでした。こうして藤子は、夫が地方勤務となったために、一緒に地方へと赴くことになったのでした。
そして時間は再び現在へと戻ります。小説に行き詰まっていた香子は、藤子が都に帰ってきていること。そして間もなく、別の任地へと向かうことを知りました。久しぶりに藤子に会える喜びを胸に、香子は藤子の元へと駆けつけました。しかし、藤子は香子に少し目をやっただけで、言葉も交わさないまま立ち去ってしまったのでした。
昔、香子の前では強がってみせたけれど、今の藤子は昔の理想とはほど遠い生き方をしていました。そんな自分の姿を、藤子は香子に見られたくなかったのでした。藤子が変わってしまったことを香子は悲しみますが、しかしそれは同時に香子に創作の力を与えました。宮中で輝いている女性たちの姿を描くこと。それが香子の新たな目的になったのでした。
今でこそ、女性の作家さんは珍しくもありませんが、紫式部の生きた当時、女性が文章を書くことで周囲から認められるのは、とてもたいへんなことだったんですね。これを知った上では、「源氏物語」をまた違った視点から楽しめそうです。
最終更新日 : 2022-10-30
「私は藤原公任。 相変わらず優秀な公任」 ちょっとこのお方、恋の和歌を詠ったわけではないのに 妙に出番が多いYO(^∀^)ワッショーイ …
2012/09/15 18:53 マンガに恋する女の ゆるゆるライフ