日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆


闘うプログラマー 下巻Windows NT開発の苦闘を描いた「闘うプログラマー」の下巻を読み終えました。下巻では、ついにWindows NTが出荷されるところまでが描かれます。

開発が難航してきたWindows NTですが、ようやく1つにまとまり始めています。一部のユーザーの目にさらされることになる、評価版が完成したのです。しかし、それはバグとの戦いの始まりでもあり、どの時点のビルドを製品とするかという落としどころを決める苦悩の始まりでもありました。

最初に問題となったのは、その画面表示の遅さでした。しかし、それは1人の人物が開発に加わったことで、大幅に改善されることになりました。元フリーのプログラマー、マイケル・アブラッシュの参加です。
次に問題になったのが、新しいファイルシステムNTFSの完成度の低さでした。これは開発担当者が、その開発に専念できず、過去のファイルシステムとの互換性をとる仕事に追われていたことが原因でした。

互換性といえば、過去に発売されたDOS用のソフト、Windows用のソフトとの互換性を確保することも問題となっていました。個人的には、新しいOSが開発されるなら、過去データさえ何とかしてくれるなら、そのOS用に開発されたソフトを使いたいと思っています。理由は、互換性の不完全さによるトラブルに巻き込まれるのは面倒なのと、せっかく新しいOSを使っても互換環境ではそのメリットを享受できないことがあるからです。(もっとも、これは私がフリーソフトを中心に使っていて、ソフトにあまりお金をかけてないからでもありますが^^;)

これで大きな壁は越えましたが、テストを繰り返せば繰り返すほど尽きぬほど出てくるバグの山。そのバグの山に優先順位をつけ、どれを最初に修正するのか、修正を加えたことで新たなバグが誘発されないか、それが問題になってきたのでした。

そして、数々の試練を乗り越えて、ついにNTが製品として出荷される日がやって来ました。後に残されたのは、疲れ切ったスタッフの山・・・。(^^; 大規模ソフト開発って本当にたいへんなんだな〜と改めて思いました。

そして製品が出荷されれば終わりではありません。そこからは、製品の評価という形で作られたものの価値がはかられます。最初の製品では、理想を追求しすぎたこともあって、要求するハードのスペックが高すぎるという声が数多くありました。NTが真価を示すのは、ハードがソフトに追いつくまで待たなければなりませんでした。

ということで、本当に久しぶりに読み返しましたが、ソフトウェア開発の苦労が描かれている部分が迫力があって、今読んでも面白い本だと思いました。読んでいて思わずニヤッとしてしまったのは、今はなきカイロ・プロジェクトの名前が出てきたことです。マイクロソフトだけでなく、AppleのCoplandとかもそうですが、大風呂敷を広げたけれど結局失敗したプロジェクトって数多くありますよね。(^^;












管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://ylupin.blog57.fc2.com/tb.php/8330-f310b5aa