日々の記録

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崑崙(くろん)の王〈下〉龍の咆哮 (徳間文庫)夢枕獏さんの「崑崙の王(下) 龍の咆哮」を読み終えました。

久我沼の家の仕事をクビになった乱蔵は、その帰り道に1人の女性と出会いました。その女子大生・露木圭子は、大学の卒論のために安土城について調べていました。そして彼女は、昔イエズス会の人間が織田信長へ黒人を献上したという話を知りました。そのテーマに取り憑かれた圭子は、その謎を解明するために黒伏を調査しようとしていたのでした。

圭子と出会ったことで、乱蔵は寒月翁の家系について知りました。そして、かって久我沼が黒伏ダムを建設するために、その地に住んでいた黒伏の人間を人柱にしたことを知ったのでした。その時から、寒月翁は久我沼と紅丸に復讐する機会をうかがっていたのでした。そして同じく、寒月翁と行動を共にすることになった龍王院弘も、黒伏の秘密を知ったのでした。

そんな中、黒伏ダムによってできた湖を調査していた圭子が、それを久我沼の関係者に知られて拉致されてしまいました。事前に圭子から連絡を受けていた乱蔵は、圭子の身に何かが起きたことを知ったのでした。そして乱蔵は、圭子の救出へと向かいます。

一方、紅丸に捕らわれた多代は、紅丸の手によって獣へと変貌させられていました。その力を使って、紅丸は多代に寒月翁たちを始末させようとしたのでした。こうして紅丸に率いられた男たちと、寒月翁との戦いが始まりました。そんな中、孫の茂を寒月翁から託された龍王院弘は、いつもの彼らしくないことに、茂を守るために戦うことになったのでした。

物語のクライマックスは、茂を人質にして逃げた紅丸と、乱蔵に龍王院弘、そして瀕死の寒月翁との戦いになりました。中でも一番気になるのは、龍王院弘と紅丸との戦いです。紅丸は以前に龍王院弘が敗れたボックと同じ、鬼勁という技を使うことができます。普通の発勁は相手に触れなければ発動しませんが、この鬼勁は相手に触れずに、しかもあらゆる方向から気を相手にぶつけてダメージを与えることができるのです。一度は敗れた技に、どう龍王院弘が立ち向かうのかが見所でした。

下巻では、露木圭子という人物が加わったことで、これまでの謎が一気に明かされました。ただ残念だったのは、黒伏を巡る謎が物語の中心となってしまい、龍王院弘と紅丸の戦いが意外とあっさり終わってしまったことです。数々の敗北を重ねて、かって持っていた誇りを失ってしまった龍王院弘が、どう立ち直るかを楽しみにしていたので、もう少し彼の活躍が見たかったです。

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