日々の記録

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少年の夢 (河出文庫)梅原猛さんの「少年の夢」を読み終えました。この本には、梅原さんがかって高校生と小学生に行った2つの講演の内容が収録されていました。

梅原さんの本は、「隠された十字架 法隆寺論」くらいしか読んだことがないのですが、その時のインパクトが大きくてずっと気になる存在でした。普段は梅原さんの本を見かけても、購入にまでは至らないのですが、帯に書かれた「心に傷があるから夢を見る」という言葉に感じるものがあって、購入して読みました。

2つの講演では、やはり高校生向けの講演の方が得るものがありました。誰でも心に、何かしらの傷を持っている。しかし自暴自棄になることなく、その傷を埋めるために想像力を働かせて夢を見た人が大きな仕事を成し遂げていると、心に傷を持った人を勇気づけてくれます。

この言葉に、私は救われた気がしました。病気になり普通に働くことが困難になって以来、いつも心に負い目を感じていました。しかし、その経験があったおかげで、普通の人とは違う経験をすることができました。そして苦しんでいるのは、自分一人ではないと知ることもできました。そして、こんな自分でもできることがあると知ることができました。

梅原さんの言葉に出会ったことで、心に傷があったからこそ知ることができたことに気づきました。この言葉に出会えただけでも、この本を読んでよかったと思いました。そしてこれから先、私がまた落ち込んだ時に、この本の言葉が私を支えてくれるような気がします。(^^)

というわけで、内容的には文句のない1冊なのですが、1つだけ気になったことがありました。それは講演中で紹介されている人物の略歴や、講演とは別に書かれた「百人一語」というエッセイが話の合間に挿入されていることです。それが講演の流れを断ち切り、せっかくの内容を読みづらくしてしまっているのだけが残念でした。
略歴は本文中に入れるのではなく、ページ末か巻末に注釈としてまとめ、「百人一語」はそれだけをまとめた本として読みたかったです。












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