日々の記録

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大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス)先に読んだ「重力とは何か」が面白かったので、同じ著者が超弦理論についてより詳しく解説している、この本を読んでみました。

「重力とは何か」と同じくこの本も、素人にもわかりやく噛み砕き、様々な比喩を使って超弦理論とは何かを解説していました。これは著者が、超弦理論について十分理解している証拠だと思います。本質的なところをきちんと押さえているから、このようにわかりやすい説明ができるのだと思います。

それを一番強く感じたのは、第5章でゲージ原理を説明するのに、金融市場を例にして説明されているところでした。
この説明のおかげで、ゲージ原理という別世界のもののように思えたものが、身近なものとしてとらえることができました。こういう柔軟な説明ができる著者の頭の良さに、本当に感心しました。

内容的には、それでも後半はやはり難しかったですが(32次元とか登場しますし^^;)、物理学の最先端ではどんな研究が行われているのかを垣間見ることができて、わからないけれどワクワクしました。そして、空間は幻想、時間も幻想と話を発展させていった先で、では我々人間とはどういう存在なのかという哲学的な問題が浮かび上がってくるのも興味深かったです。

最後に、あとがきを読んで感心したのは、著者が自分たちの研究を支えてくれている、世界中の納税者への感謝について触れていたことでした。こういった最先端の研究は、実用的な研究と比べて、現時点では何の役に立つのかわからないことが多いです。でもだからといって、そういった研究への予算をカットしてしまうと、これから先の人類の可能性や選択肢を減らしてしまうと個人的には思っています。

しかし、そういった研究者が自分たちが支援されるのは当然だと思うのは、やはり傲慢だと感じます。大切な税金を使って研究させてもらっているという、謙虚な気持ちは忘れて欲しくありません。
その点、大栗先生は研究者として優れているだけでなく、人格者としても優れていると感じました。

研究者以上に税金を使っているくせに、ちっとも謙虚さが感じられない政治家どもに、大栗先生の爪の垢を煎じて飲ませたいですね。(^^;












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