日々の記録

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煉瓦を運ぶ (新潮クレスト・ブックス)アレクサンダー・マクラウドの「煉瓦を運ぶ」を読み終えました。

著者は、私の大好きな作家アリステア・マクラウドの息子さんです。アリステア・マクラウドは、2014年に惜しくも亡くなられましたが、生涯に発表した作品は短編16作、長編1作というとても寡作な作家です。しかし、その作品の魅力は安易に言葉で語りたくないくらい素晴らしくて、たまたま読んだ短編集「灰色の輝ける贈り物」の最初の短編を読んだ時から、大好きな大好きな作家になりました。(^^)

そんなアリステア・マクラウドの息子さんの本が出たと知って、本屋に駆けつけて本書を購入しました。やはりお父さんと同じような作風なのか、それとも全く違う作風なのか、読み始める前から期待と不安でいっぱいでした。

アレクサンダー・マクラウドの最初の短編集である本書には、7つの作品が収録されています。「ミラクル・マイル」、「親ってものは」、「煉瓦を運ぶ」、「成人初心者I」、「ループ」、「良い子たち」、「三号線」の7つです。
読み始めた最初の印象は、お父さんと比べるとモダンな作風だなあと思いました。そして、ある出来事の瞬間の切り取り方が、とても巧みだと思いました。

その時の登場人物の心理状態への切り込み、何物も見逃さないような緻密な描写。まず、この2つに圧倒されました。時に冷徹とさえ思えるような鋭い描写に、生理的な嫌悪感さえ感じさせられました。でも1作を読み終えると、すぐに次の作品が読んでみたくなりました。
物語は時に「え!?、ここで終わり!?」と唐突に終わってしまうものもありましたが、それが逆に心に残り、その後の登場人物のことが気になりました。

どの作品もそれぞれに味がありますが、個人的には後半の3作「ループ」、「良い子たち」、「三号線」が好みでした。
お父さんと同様、著者もかなりの寡作ぶりのようですので、次の作品集がいつかと考えると気が遠くなりますが^^;、次回作が発売されたら、きっと今回と同じように本屋に駆けつけることになるでしょうね。

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