日々の記録

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銀河英雄伝説〈4〉策謀篇 (創元SF文庫)田中芳樹さんの「銀河英雄伝説」4巻を読み終えました。

この巻では、銀河帝国、自由惑星同盟、フェザーンの均衡がついに崩れます!
きっかけはフェザーンの手引きによる、銀河帝国の現在の皇帝であるエルウィン・ヨーゼフ二世の誘拐計画でした。フェザーン領内に亡命してきた貴族たちを利用して、まだ7歳の皇帝を誘拐させて、銀河帝国と自由惑星同盟の対立を決定的なものにすべく謀ったのです。フェザーンは既に自由惑星同盟の将来を見切り、今後の宇宙を支配するのはラインハルトだと見ていたのでした。

ラインハルトは、事前にそういった計画があることを察知しました。しかし、彼は"あえて"それを黙認しました。結果として、旧門閥貴族の計画は成功して幼い皇帝は彼らと共に自由惑星同盟へと亡命することになりました。そこで彼らは、自分たちこそが正当な銀河帝国だと独自の政府の樹立したのでした。そして信じられないことに、同盟の上層部もそれに手を貸し、旧門閥貴族を支援する決定を下したのでした。

これはラインハルトにとって、自由惑星同盟への侵攻の絶好の口実を与えることになりました。さらに、それだけでなくラインハルトはイゼルローン回廊ではなく、フェザーン回廊を利用した自由惑星同盟への進撃を計画していたのでした。

その頃、イゼルローン要塞に駐留するヤンにも変化が訪れていました。ヤンの愛弟子であるユリアンが、フェザーン駐在弁務官への転属を命じられたのです。これは先日、ヤンに対して行われた査問会と同じく、政府だけでなく軍部の実権も握ったトリューニヒト派の嫌がらせ的な行為でした。

こうしてユリアンは、イゼルローン要塞からフェザーンへと移りました。この時、既にヤンはラインハルトがフェザーン回廊を使って同盟領に攻め込むであろうことを見抜いていました。ヤンはユリアンに、フェザーン商人の独立心を煽り、ラインハルトの目論見を阻止させる計略を託しました。しかし、時既に遅く、事態はユリアンの努力でどうにかなるレベルを超えていました。

そしてついに、帝国軍の同盟への侵攻が始まりました。もちろん、いきなりフェザーン回廊に戦力を向けるのではなく、まずは陽動として派遣されたロイエンタールの艦隊が、イゼルローン要塞への戦いを挑みます。その後を遅れて発進したミッターマイヤーの艦隊がイゼルローンに向かうと見せて、フェザーンへと向かいます。そしてあっという間に、フェザーンは帝国に占領されてしまったのでした。

占領時の目的は、3つありました。1つは、フェザーンの領主ルビンスキーを確保すること。2つめは、フェザーンの航路局を占拠して同盟領の詳細な航路図を手に入れること、3つめは、同盟の駐在弁務官事務所をおさえてコンピューターに保存された情報を入手することでした。

しかし、1つめは息子のルパートに命を狙われながらも、ルビンスキーが逆襲してルパートの命を奪い、そのまま彼はどこかへ姿を消しました。2つめの、航路局の航路図の確保には成功しましたが、3つめの同盟の駐在弁務官事務所から情報を手に入れる計画は、赴任していたユリアンの迅速な行動によってデータを消去されていました。

そしてラインハルト自身が、フェザーンへと赴きます。そんな彼を迎えた兵士たちは、「皇帝ばんざい」という声でラインハルトを迎えるのでした。

4巻に突入して、物語が大きく動きました。今回のメインは、帝国側の動きでしたが、その裏で描かれる同盟の民主制の腐敗ぶりが心に残りました。そこで描かれている同盟の様子は、現在の私たち自身の置かれている状況と重なるところが多い気がしました。この閉塞感をやぶるには、ラインハルトのような専制君主が現れることに期待するしかないのでしょうか!?

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