日々の記録

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パロマーの巨人望遠鏡〈上〉 (岩波文庫)「すばる望遠鏡」の本を読んで以来、天文学関係の読書が続いています。

今度読んでいるのは、「すばる」が作られた時にも参考にした、パロマーの200インチ望遠鏡にまつわる物語です。
まだ上巻を読み終えただけですが、この本を読んでいる時はいつもワクワクした気持ちになりました。物語のメインは、子供の頃から望遠鏡に魅せられて、天文学への道へと進んだヘールです。彼は裕福な家庭に生まれました。そのおかげで、彼は13歳にして、初めて自作の望遠鏡を作り上げたのでした。

そこからヘールの情熱は、さらに燃え上がりました。父を頼るだけでなく、自ら援助者を探し出して、より大きな望遠鏡を作り出そうとするのでした。そんなヘールは、天文学には物理学の知識も不可欠だと見抜いていました。優れた望遠鏡を作り出すことができなければ、解決することができない問題がたくさんあったのです。

そしてヘールは、マウント・ウィルソンに60インチの大きな望遠鏡を備えた天文台を作り上げました。そこには望遠鏡が設置されているだけでなく、観測のために必要になる道具を作り出す工場も用意されていました。それはヘールの理想を1つの形にしたものでした。

しかし、さらに大きな望遠鏡を作るチャンスがヘールに訪れました。なんと200インチの望遠鏡に挑戦することになったのです。もちろん、その仕事はヘール1人でできることではありません。様々な人々が、様々な形で計画に関わり力を貸してくれます。

上巻の最大の見所は、200インチという巨大な鏡をどうやって作り上げるかという難題に挑戦するところでした。
最初は石英での製作が試みられました。しかし、これは失敗続きでした。その間にアメリカの景気が後退したこともあり、これ以上は石英で鏡を作る実験が続けられなくなりました。

そうして次に選ばれたのが、すばる望遠鏡でも使われているパイレックスというガラスでした。もちろん、パイレックスを使うことが決まっても、その計画が順調に進んだわけではありません。200インチの巨大なガラスはまだ誰も作ったことがありませんので、全てが手探りで試行錯誤と失敗の繰り返しでした。

しかし、様々な苦労を乗り越えて、ついに200インチのパイレックス・ガラスが完成したのでした。

上巻を読んで驚いたのは、ヘールの優れた先見性でした。自分たちと同じ志を持つ者を、国や人種、性別などに関係なく広く受け入れる懐の広さ。巨大プロジェクトを途切れさせないために、積極的に若者を雇い入れて、自分たちの後を継ぐ者を養成することを怠らない継続性。

今も天文学の世界では、世界的に協力し合うことが当たり前だそうですが、優れた先人の精神が今も忘れず受け継がれているからなんでしょうね。(^^)

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