日々の記録

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銀河英雄伝説 〈8〉 乱離篇 (創元SF文庫)田中芳樹さんの「銀河英雄伝説」第8巻を読み終えました。

旧同盟領を支配下に収め、ラインハルトの覇業はほぼ完成していました。しかし、それでもなおラインハルトは、宿敵であるヤンとの戦いに、自らの手で決着をつけることを望んでいました。こうしてイゼルローン要塞を拠点とするヤンたちの前に、大軍を率いてラインハルトが向かいます。

単純に戦力比で見れば、戦いの勝者は既に決まっているともいえる戦いでしたが、イゼルローン回廊という宙域の特殊性をヤンは最大限に利用します。その一方で、用兵学の常識に反した作戦で、ヤンは敵の指揮官たちを翻弄するのでした。
ラインハルトが戦場に到着するまでの前哨戦で、ファーレンハイトが命を落とします。

その後、ラインハルトが前線に到着してからも、イゼルローン回廊の狭さゆえに、帝国軍はせっかくの大兵力を自由に展開することができません。激しさを増す戦いの中で、帝国軍のシュタインメッツが戦死します。一方のヤン艦隊も無傷とはいえず、艦隊運用で重要な役割を果たしてきたフィッシャーが戦死していたのでした。

このまま戦いは、双方共に流血を続ける消耗戦になるかと思いきや、ラインハルトの体調不良により中断。ラインハルトからヤンに、会見の申込が行われたのでした。会見に赴いたヤンに、地球教の謀略が迫ります。それを察知したユリアンは、ヤンの後を追いますが、ヤンを救うことはできず、ヤンは帰らぬ人となったのでした。(;_;)

今回は再読でしたが、初めてヤンの死の場面を読んだ時、とても大切な友人を亡くしたような気がしました。今回はそれがいつ、どんな形で訪れるか知っていただけに、その場面が迫ると自然と本を読むペースが鈍りました。
「ごめん。フレデリカ。ごめん、ユリアン。ごめん、みんな…」というヤンの最期の言葉は、いつまでも忘れられません。

ヤンの死は、味方だけでなくラインハルト陣営にも大きな衝撃を与えました。そして、その死に敬意を払い、帝国軍はイゼルローンから撤退していったのでした。ヤンという最大のライバルを失ったことで、ラインハルトは当初からヒルダが提案していた、拡大した領土を盤石なものにすることに力を注ぐことになるのでした。

そしてかねてより予定されていたように、旧同盟領はロイエンタールが総督となり、その統治に当たることになりました。
しかし、以前からロイエンタールに私怨を持つラングは、ロイエンタールを陥れるために、フェザーンの元領主ルビンスキーと手を結び、陰謀を巡らしています。さらに、元同盟首席であったトリューニヒトが、ロイエンタールの治める旧同盟領の弁務官に任命されました。

一方ヤン亡き後、その政治的な後継者としては妻であるフレデリカが、軍事的な後継者としてはユリアンが立つことになりました。彼らは自らの力が未熟であることを自覚しつつも、ヤンの志したものを無にしないために、その意志を受け継ぐことにしたのです。そして彼らは、イゼルローン要塞を拠点に、民主共和制を守るために、イゼルローン共和政府を樹立したのでした。












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