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聖域の雀―修道士カドフェルシリーズ〈7〉 (光文社文庫)修道士カドフェル・シリーズ第7作、「聖域の雀」を読み終えました。

夜半の祈りの途中、とある若者が町の人々に追われて、教会へと逃げ込んできました。そのリリウィンという若者は、町から町へと渡り歩いている芸人でした。この町でウォルター・オーリファーバーの息子ダニエルの結婚式が行われることを知ったリリウィンは、そこで余興を披露するために結婚披露宴へと呼ばれたのです。

ところが、ウォルターが嫁の持参した貴重品を金箱に納めていた時、何者かがウォルターを襲って貴重品を奪い取ったのです。その犯人として疑われたのが、芸人のリリウィンだったのでした。披露宴でリリウィンはさまざまな芸を披露しました。しかしケチで有名なオーリファーバー家は、リリウィンに約束しただけの金を支払わなかったばかりか、ウォルターの母のジュリアナは、披露宴の途中で水差しが割れたことをリリウィンのせいだと決めつけて、彼を杖で打ちのめしたのです。

そしてリリウィンがオーリファーバー家から去った後、事件は起きました。ウォルターが何者かに襲われたのです。誰かが犯人は、先ほど追い出した芸人に違いないと言い出して、酔った客たちが町中を探してリリウィンを見つけ出しました。何も知らずに襲われたリリウィンは、自分の身を守るために教会へと逃げ込んだのでした。

ウォルターの息子・ダニエルを中心に、町の人々は今にもリリウィンを虐殺しかねない勢いでした。しかしこの時代、罪を犯した者でも、教会に逃げ込めば40日の間は保護を約束されていました。修道院長のラドルファスは、リリウィンが既に教会の保護下にあることを人々に告げました。そして罪を裁くなら、正規の手続き通り、州の執行官に任せるべきだと人々を叱ったのでした。

こうして人々は、不承不承ながら町へと引き上げていったのでした。リリウィンの世話を任せられたカドフェルは、彼にその夜の出来事を尋ねました。そして彼が罪を犯していないと信じたカドフェルは、いつものように事件の真相を知るために動き出すのでした。

前作の「氷のなかの処女」とは異なり、今回の舞台はシュルーズベリ、それも教会とオーリファーバー家をメインに展開しました。カドフェルの調査が進むにつれて、オーリファーバー家が抱えるドロドロの人間関係が明らかになっていきます。
昔も今も、家族や親族にまつわるドロドロは同じなんだなあと思いつつ、読んでいてあまり気分がいいものではありませんでした。

そんな中で、唯一の救いはリリウィンとオーリファーバー家の召使いラニルトの恋物語でしたが、2人の関係の進展が性急すぎたこともあって、こちらもこれまでのシリーズと比べると物足りない感じがしました。

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